魔法少女リリカルなのはstrikers 蒼炎の剣士   作:京勇樹

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ゴレ戦3

はやての指示に従い、フォワード陣は動いた

とはいえ、黄昏因子を保有しているのはティアナとキャロの二人

その二人が中心になって、動くしかない

しかし、キャロとティアナは両方とも後方支援型だ

前衛であるスバルとエリオは、黄昏因子を保有していない

本音を言えば、スバルかエリオのどちらかが黄昏因子を保有していてほしかった

しかし、無い物ねだりしても状況は変わらない

 

「キャロ!」

 

「合わせます!」

 

ティアナが呼び掛けると、キャロはそう言った

そして二人は、攻撃を開始した

キャロはフリードと共に、火炎弾と魔力弾を発射

ティアナは右手にクロスミラージュを持ち、左手に銃を持って銃撃を開始した

しかし二人の攻撃は、ゴレが放った魔法で迎撃された

分かっていたが、やはりかなりの使い手のようだ

迎撃に最適な魔法を一瞬にして、放っている

以前カイトに聞いたが、古代魔法はかなりの種類の魔法がある

その中から、状況に合わせて最適な魔法を選択し発動する

明久は魔法剣士という部類故、その魔法は発動速度に優れた物が大半を占めている

しかしゴレは、魔導師スタイル

多種多様な魔法を使いこなし、発動速度も早いのから遅い物

威力も、高い物から低い物と様々だ

そして今放ったのは、威力は低いが弾幕の形成に適した魔法だった

それにより、二人が放った魔法を迎撃したのである

古代魔法の種類は、優に百を越えるらしい

その中から、ゴレは一瞬にして選択し発動した

封印された時の双子魔導師のレベルの高さが、分かるだろう

しかし、キャロとティアナは諦めなかった

キャロはイニスの能力を発動

幻影を周囲に配置

それに同調し、ティアナも幻影魔法を発動

二人の幻影の数は、合わせて三十を越えた

しかしゴレは、即座に魔法を発動

それは、広範囲魔法

火神招来(ウルカヌス・ルフ)だった

最初に爆発が起きてから、炎の竜巻が発生

二人が作り出した幻影は、全て消え去った

そして、誰も居なくなった

そう、倒れていたフェイトやシグナム

なのは、ヴィータ、明久の姿も消えたのだ

流石に予想外だったのか、ゴレの動きが止まった

その時

 

「はあぁぁぁ!」

 

とゴレの頭上に、ティアナの姿が現れた

それを見たゴレは、瞬時に魔法を発動

ティアナに、魔力弾が直撃した

その直後、そのティアナの姿が掻き消えた

そう、それも幻影だったのである

その瞬間、ゴレを挟むようにスバルとエリオの姿が現れた

それを見たゴレは、広範囲に弾幕を形成した

エリオはそれを、槍を楯代わりにして防御し後退

しかし、スバルはその身に纏ったオーラ障壁で防御し肉薄

拳を繰り出した

それをゴレは、対物理障壁で防いだ

その直後、その対物理障壁が砕け散った

 

「それを、待ってたのよ」

 

なんと、スバルの背後に姿を消したティアナが居たのだ

そしてティアナは、スバルの拳が当たったのと同時に魔力弾を発射

対物理障壁を破砕したのである

これにより、ゴレは障壁展開能力を一時ロストしたことになる

後は、データドレインが出来るようにプロテクトブレイクするのみ

そこに

 

「後は」

 

「私達に任せて」

 

と、明久、なのは、フェイトの三人が復帰してきた

それは、キャロの回復魔法だった

キャロの回復魔法により、明久は意識を回復

なのはは痺れを回復させ、フェイトは骨のヒビを回復させたのである

そして、三人の攻撃が始まる


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