魔法少女リリカルなのはstrikers 蒼炎の剣士   作:京勇樹

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捕縛

「よ、待たせたな。お前ら」

 

「遅くなったです」

 

とヴィータとリインの二人は、フォワード陣とギンガに声を掛けた

すると、スバルが

 

「ヴィータ副隊長、強ーい……でも、管理局員が施設を壊していいのかな……」

 

と呟いた

すると、ティアナが

 

「まあ、ここは廃棄区画だし、いいんじゃないかしら……」

 

と言った

するとヴィータが、蟲人間が激突した壁に行き

 

「ちい、逃げられた」

 

と舌打ちした

壁の穴の中に、蟲人間の姿が無かったからだ

その直後、リインも

 

「こちらもです、逃げられました」

 

と悔しそうに言った

氷の中に、ルーテシアとアギトの姿が無かったのだ

その直後だった

地震が起きたのだ

 

「なんだ!?」

 

とヴィータは、構えた

すると、意識が戻ったキャロが

 

「先程、大きな召喚が行使されたみたいです。多分、その召喚された生物が原因かと」

 

と言った

そして、それは正解だった

地上に転移したルーテシアが、新しい召喚蟲を呼び出したのだ

それが、地震を起こしていたのだ

 

「スバル!」

 

「はい! ウィングロード!」

 

ヴィータに呼ばれて、スバルは意図に気付いた

スバルの魔法、ウィングロードで道を作れ、ということだったのだ

それを見たヴィータは

 

「崩壊する前に、脱出するぞ! 先頭をスバル! 殿はアタシとリインが行く!」

 

と指示を出した

それを聞いて、ティアナは

 

「はい、キャロ」

 

とキャロに落とした帽子を返した

キャロはそれを受け取り、被ってから

 

「ありがとうございます」

 

と頭を下げた

すると、ティアナが

 

「キャロ、レリックの封印、お願いしていい?」

 

とキャロに言いながら、ギリギリで取り返したレリックケースを掲げた

それを見て、キャロは

 

「はい、大丈夫です」

 

と返答した

するとティアナが続けて

 

「それと、ちょっと考えがあるから、手伝ってくれる?」

 

と言った

場所は変わって、地上

 

「マズイよ! ルールー! これはヤバいって!」

 

とアギトは焦っていた

その理由が、今二人が居る廃ビル屋上の下に見える光景にあった

なにせそこには、大型のカブトムシのような召喚蟲

地雷王が居た

地雷王はその場で、地面を揺らしていた

それが、地雷王の能力の一つだった

地雷王は雷撃と地震を起こす能力を有しているのだ

ルーテシアはそれを使い、地下のフォワード陣達を生き埋めにするつもりなのだ

 

「大丈夫……あいつらの実力なら、ギリギリで耐えるはず」

 

とルーテシアは言うが、アギトは

 

「あいつらが耐えたとして、レリックはどうやって回収するんだよ! 簡単には見つけられないぞ!」

 

と反論した

それにルーテシアは

 

「大丈夫……セインに頼むから」

 

と言った

しかし、アギトは

 

「あの変態博士なんて、信じないほうがいいって! あいつら、口はいいけど、何を考えてるか分かったもんじゃないって!」

 

と言った

実はアギトは、博士

ジェイル・スカリエッティを信じていなかったのだ

その直後だった

轟音が響き渡り、地雷王が居た場所が大きく陥没していたのだ

それを見て、アギトが

 

「やっちまった……」

 

と肩を落とした

それを無視して、ルーテシアは

 

「ガリュー、怪我は大丈夫……?」

 

と問い掛けた

その問い掛けに対して、蟲人間

ガリューは、無言で恭しく一礼した

どうやらガリューは、喋れないようだ

 

「戻って……私は、アギトが居るから大丈夫」

 

ルーテシアがそう言うと、ガリューは姿を消した

そしてルーテシアは、地雷王に視線を向けて

 

「地雷王も……」

 

と言い掛けた

その直後、地雷王はバインドで拘束された

それに驚いていると

 

「あ!」

 

とアギトが、脱出し接近してきていた一同に気付いた

そのタイミングで、ある廃ビルの屋上に陣取ったティアナが狙撃

しかしその狙撃を、ルーテシアとアギトは回避した

そしてアギトは、魔力弾を放った

それをティアナは、跳躍して回避

ルーテシアは元道路に着地した

その直後、ルーテシアの下にソニックムーブでエリオが奇襲して押さえた

 

「ルールー!?」

 

とアギトが驚いている間に、リインがアギトに近づき

 

「ここまでです」

 

と宣告し、アギトをバインドで拘束した

この後、スカリエッティは動きを見せる


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