魔法少女リリカルなのはstrikers 蒼炎の剣士   作:京勇樹

33 / 84
新たな相手

「あ、ありました!」

 

と言ったのは、広い空間にてレリックケースを見つけたキャロである

ギンガと合流後、フォワード陣はレリックの波長を追い掛けて今居る場所に到着

全員で探していたのだ

そして、見つけたレリックケースをキャロが持ち上げていた時だった

エリオは、何かを蹴る音を聞いた

その直後、数発の魔力弾が放たれてキャロの間近の地面に着弾

キャロは、その爆発で吹き飛んだ

 

「きゃあぁぁ!?」

 

「キャロ!?」

 

吹き飛んだキャロを見て、スバルがキャロの名前を呼んだ

その直後、エリオが動いた

エリオは高く跳ぶと、空中に現れた蟲人間に刃を振るった

蟲人間は手甲で防ぎ、鉤爪をエリオに繰り出した

その一撃をなんとか防いだが、エリオはキャロ近くの壁に叩き付けられた

 

「エリオくん!?」

 

「僕は……大丈夫……キャロ!」

 

エリオの声と視線で、キャロは自身の手から離れたレリックケースの方を見た

そのレリックケースを、一人の少女が拾っていた

長い紫色の髪が特徴の少女だった

 

「ダメ!」

 

「……邪魔」

 

キャロが回収しようとしたが、先にその少女が回収

その少女に至近距離で魔力弾を放たれて、吹き飛ばされた

 

「キャロ!? がぁっ!?」

 

そのキャロを受け止めようとしたが、エリオでは受け止めることが出来ずに二人は壁に叩き付けられた

 

「こらぁ! 君! それは危ないから、こっちに渡して!」

 

スバルがそう言うが、少女は無視

離脱しようとした

だが、その背後からティアナが滲むように姿を現して

 

「ごめんね……それ、本当に危ないから」

 

と言いながら、その少女の首筋に魔力刃を当てた

すると、その少女を助けようとしたのか蟲人間が動こうとしたが

 

「動かないで」

 

とギンガが押さえた

そして、スバルが近づいた時だった

 

《相棒!》

 

とスバルの愛機、マッハキャリバーが警告を発した

 

「つっ!?」

 

スバルは直感に従い、一気に後退した

その直後、一発の魔法が地面に着弾

莫大な音と光が発せられた

それにより、一時的に全員の視界が封じられた

その隙を突いて、蟲人間が一瞬にして少女を拘束していたティアナを攻撃

ティアナを蹴り飛ばし、少女を解放

地面を転がったティアナは、転がりながらも少女を狙って魔力弾を発射

その魔力弾は、間に入った蟲人間によって防がれた

 

「中々堅いわね、あいつ……召喚獣かしら」

 

ティアナはそう言いながら、立ち上がった

その時、上から小さな影が降りてきた

その小ささは、リインに近かった

 

「ったく、一人で行くからだぞ。ルールー」

 

「アギト……」

 

ベルカ式融合器

アギトの言葉を聞いて、少女

ルーテシアは、アギトを見上げた

そしてアギトは、ティアナ達を見て

 

「さあさあ、このアギト様が相手してやらあ!」

 

と威勢よく、声を張り上げた

そしてティアナ達に、一気に魔法を放った

火炎弾を避けて、ティアナ達は近くの柱の裏に隠れた

 

「この後、どうしようか……」

 

「私達で回収したいですが、あの子の実力が高い……ヴィータ副隊長を待ちましょう」

 

ギンガの問い掛けに、ティアナがそう答えた

すると

 

『いい判断だ。ナイスだぞ、ティアナ』

 

とヴィータから念話が繋がった

 

『ヴィータ副隊長!』

 

『今、何処ですか?』

 

『お前達の真上だ』

 

ティアナの問い掛けに、ヴィータがそう答えた

その直後

 

「おりゃあぁぁぁ!」

 

とヴィータが、天井を突き破って現れて、蟲人間

ガリューに一撃叩き込み、弾き飛ばした

更にその後に、リインが現れてルーテシアとアギトの居た場所を狙い

 

「捕らえよ、凍てつく足枷! フリーレン・フェッセルン!」

 

と氷の捕縛魔法を発動して、二人を氷の幕で捕まえた

その頃空では、はやてが幻術と実機のガジェット隊を殲滅しつつあった

そして、明久達三人はフォワード陣との合流を目指していた

この後、事態は急展する


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。