魔法少女リリカルなのはstrikers 蒼炎の剣士   作:京勇樹

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この作品は、基本的に短いです
すいません




それに気付いたのは、エリオだった

エリオは足を止めると、素早く周囲を見回した

今二人が居るのは、雑貨店から少し離れた場所の街中だった

エリオの行動に気付いて、キャロが

 

「どうしたの、エリオくん?」

 

と問い掛けた

するとエリオは、真剣な表情で

 

「キャロ、何か聞こえなかった? ゴトッというか、ゴリッて音が」

 

と問い掛けた

するとキャロは、首を振って

 

「ううん、聞こえなかったよ」

 

と答えた

しかしエリオは

 

「近かったけど」

 

と言うと、近くの路地に入った

その路地は行き止まりで、誰も居なかった

その時、路地の奥のマンホールが動いた

そして、マンホールの下から出てきたのは二人より幼い女の子だった

二人は駆け寄ると、エリオがその女の子を受け止めた

 

「大丈夫ですか!?」

 

エリオが声を掛けるが、女の子からの返事は無い

どうやら、意識を失っているらしい

その時、キャロが

 

「エリオくん!」

 

とエリオを呼んだ

呼ばれたエリオは、顔をキャロに向けた

するとキャロは、その手にケースを持っていた

レリックを入れるケースを

そのケースは、鎖で女の子の足に繋がっていた

それを見たエリオは

 

「キャロ、緊急通信を!」

 

と言った

そして緊急通信をして数分後、スバルとティアナが到着

その少し後に、ヘリに乗ってなのは、フェイト、明久、シャマルの四人が到着した

そして、エリオとキャロは状況を説明

すると、女の子と繋がっていた鎖を見て

 

「レリックケースは、もう一つ有った?」

 

と呟いた

その理由は、鎖の一ヶ所が千切れていたが、その鎖を繋げると、四角になるからだ

そしてそのサイズは、レリックケースと全く一緒だ

となれば、もう一つ有るのは自明の理である

すると、女の子を簡易診察したシャマルが

 

「うん。衰弱してるけど、命に別状は無いわね」

 

と言った

そして、なのはを見上げて

 

「なのはちゃん。この子を、ヘリまで運んでくれるかしら?」

 

と言った

 

「あ、はい。わかりました」

 

シャマルの話を聞いて、なのはは女の子を抱き上げた

するとフェイトが

 

「皆、悪いけど休暇はここまで。お仕事だよ」

 

と言った

するとフォワード陣は、一斉にデバイスを取り出した

そして

 

「セットアップ!!」

 

全員同時に、バリアジャケットを展開

フォワード陣は全員、マンホールから地下水路に突入した

その後なのは、フェイト、明久の三人はヘリを見送りビル屋上に残った

すると、なのはとフェイトが

 

「皆、大分頼れるようになったね」

 

「まだまだ、もっと頼れるようになってもらわないと」

 

と会話した

その直後に、三人もバリアジャケットを展開

行動を開始した

この時はやては、六課隊舎ではなく聖王教会に居た

そこの責任者の一人であり、六課の後見人の一人

カリム・グラシアに会いに来ていたのだ

そして、今後の方針を話し合っていた時に陸士108部隊所属のスバルの姉

ギンガ・ナカジマから連絡が来た

その内容は、町外れのトンネルで起きた交通事故

その事故現場で見つけたある物

それは、小型の生態ポッド

人造魔導師計画に深く関わるポッドだった

そしてこの事件は、進展する


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