魔法少女リリカルなのはstrikers 蒼炎の剣士   作:京勇樹

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六課の休暇 フォワード陣編

ミッド市街地に来ていたフォワード陣はそれぞれ街巡りをしていた

スバルとティアナはまず、アイス屋台に寄ってアイスクリームを買った

ティアナは普通に一段だったが、スバルのはなんと、八段重ねである

ティアナには慣れっこだが、注文を受けた店員は数秒程固まっていた

そしてスバルに頼まれた通りに積んだのだが、その店員の腕が良かったのだろう

アイスは絶妙なバランスを保っていた

 

「ティア、この後はどうしようか」

 

「そうね……適当に買い物でもする?」

 

スバルからの問い掛けに、ティアナはそう答えた

するとスバルは、少し考えてから

 

「一回、ゲームセンター行っていい? 新しいのあるか確認したい!」

 

と言った

それを聞いて、ティアナは

 

「OK、いいわね。私も見たいわ」

 

と同意するように頷いた

ティアナが食べ終わったタイミングで、スバルもアイスを食べ終わった

そして二人は、まずゲームセンターに向かった

 

「あ、新しいのある!」

 

「あ、本当……このゲームのキャラのモデル、なのはさんかしら?」

 

新しいゲームの筐体に表示されているキャラを見て、ティアナはそう言いながら首を傾げた

そして二人で適当にゲームを物色してから、あるスーパーに入った

そこで、日用品の補充をするつもりだ

二人はついでに、隊長陣にお土産を買った

その時だった

スバルが

 

「エリオ達、どうしてるかな?」

 

と空を見上げた

 

その頃エリオとキャロは、公園に来ていた

二人は娯楽関係に疎いので、公園に来たのだ

二人は屋台で御菓子を買い、それをベンチに座って食べていた

 

「……平和だね、エリオくん」

 

「そうだね……」

 

キャロの言葉に、エリオは同意するように頷いた

確かに、今二人が居る公園は親子連れやカップルらしい人達で賑わっている

それはまるで、事件なんて起きていないと言わんばかりだった

しかし、今も少しずつ事件は起きている

それを、二人は知っていた

二人は御菓子を食べ終わると、公園をグルリと一周

その後、あるスーパーに入った

エリオではなく、キャロがフリード用に買いに来たのだ

 

「あ、そうだ」

 

「どうしたの、エリオくん?」

 

何かを思い付いたのか、エリオは僅かに顔を上に向けた

すると、それが気になったキャロが問い掛けた

 

「フェイトさんに、日頃のお礼に何か買おうよ」

 

「あ、そうだね!」

 

エリオの提案に、キャロは嬉しそうに頷いた

そして二人が入ったのは、ある雑貨屋だった

雑貨屋に入った二人は、店内を歩きながら良いのを探した

その時二人は、少し高い所にあるものを見つけた

それは、データ式写真立てだった

二人が知る限り、フェイトは思い出を大切にしている

その中でよくやるのが、写真撮影だった

フェイトは二人と遊んだりしている時、どんな些細なことだろうが写真を撮影するのだ

二人はそれを思いだし、それを買うことにした

だが、その写真立てがあるのは二人の手が微妙に届かない場所だった

その時、二人の後ろに誰かが来てその写真立てを掴んで

 

「ほれ、これか?」

 

と二人に手渡した

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「気にすんな。こっちも買い物中だしな」

 

二人が頭を下げると、その赤髪の男性はそう言いながら手をヒラヒラと振った

すると

 

「雄二よ、急ぐのじゃ」

 

とレジの方から声が聞こえた

すると、その男性は

 

「わぁってるって、急かすな」

 

と言うと、レジの方に向かった

そして二人は目的の物を入手したので会計を済ませ、雑貨屋を出た

この後、事態は急変する


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