魔法少女リリカルなのはstrikers 蒼炎の剣士   作:京勇樹

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短いです
ごめんなさい


対話

第二会議室でなのはの言葉にティアナは答えられず、そのまま解散となった

なお、ダークマテリアルは何の問題もなく現れたガジェットⅡ型を殲滅した

そして解散後ティアナは、海に面した岸壁に腰掛けていた

その手には、クロスミラージュがあった

その時、足音が聞こえたので視線を足音のした方向に視線を向けた

その先に居たのは、なのはだった

 

「なのはさん……」

 

「隣、座るね」

 

ティアナが名前を呼ぶが、なのははそう言ってティアナの隣に座った

そして、少しすると

 

「私みたいに無茶しないで済むようにって、訓練してたんだけど……地味でごめんね、ティアナ」

 

となのはが言った

すると、ティアナが慌てた様子で

 

「あ、いえ! そんな……」

 

と言ったが、どうしてか言葉が尻すぼみになってしまった

そして、ティアナが俯いていると

 

「あ、それと」

 

となのはが視線を向けた

その声にティアナが顔を向けると、なのはは微笑みながら

 

「実は、ティアナのあの時の選択肢。あながち的外れじゃないんだよね」

 

と言った

その言葉の意味が分からず、ティアナが首を傾げていると

 

「クロスミラージュ、貸して?」

 

となのはは言った

それを聞いたティアナは、クロスミラージュをなのはに手渡した

するとなのはが

 

「隊長権限により、テストモード、一時解除」

 

と言った

その直後

 

《了解。テストモード、一時解除》

 

とクロスミラージュが一瞬光った

それを見たなのはは、クロスミラージュをティアナに返して

 

「言ってみて。モード2って」

 

と促した

それを聞いたティアナは、構えてから

 

「……モード2」

 

と言った

すると

 

《了解。ダガーモード》

 

とクロスミラージュが言って、変形した

グリップが斜めになり、銃口から刃が形成され、更にハンドガードの形で魔力刃が形成された

 

「こ、これは……」

 

「ティアナ、執務官志望だからね。近接戦闘が起きることを考えて、作ってはいたんだ」

 

ティアナが驚きで震えていると、なのはがそう言いながらクロスミラージュをそっとティアナから取った

そして、音声入力でクロスミラージュの制限を戻すと

 

「今の訓練が終わって、第二段階に入ったら教えようと思ってたんだ」

 

と言った

それを聞いて、ティアナは目元に涙を貯めて

 

「ごめんなさい……ごめんなさい……」

 

と言いながら、泣き出した

それをなのはは、優しく抱き締めた

こうして、わだかまりは無くなったのだった

そして、医務室では

 

「……僕、いつまで縛られてるんだろうか?」

 

忘れられた明久が、ベッドに転がっていた

そして明久が解放されたのは、明久が居ないことに気づいたアインスが医務室に来た夜12時少し前だった

その時、明久にはアインスが女神に見えたという……


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