魔法少女リリカルなのはstrikers 蒼炎の剣士   作:京勇樹

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熱中症で死にかけてます
今、ようやくマシになった………


交替部隊、続

地球から帰還した翌日

機動六課に新しく数人、交代部隊の隊員がやってきた

一人は小柄で腰まで伸ばした軽いウェーブがある金髪が特徴の美少女

その右隣には、なのはや明久達と同じくらいの身長に前髪だけが赤いショートカットの黒髪が特徴の青年が居る

更には、顔立ちが良く似た赤い髪とピンク色の髪が特徴の姉妹

最後に、パーマが掛かった髪に少しくたびれた白衣が特徴の中年男性が居た

その人物達は机に座っていたはやての前に整列すると、最上級だからか、金髪の美少女が前に出てきて

 

「ユーリ・エーベルヴァイン三等空佐以下四名。本日ただ今を持ちまして、機動六課交代部隊の任務に就きます」

 

と告げた

すると、はやては真面目な表情で立ち上がり

 

「着任を確認しました。ユーリ・エーベルヴァイン三等空佐」

 

と返した

そして、苦笑いを浮かべて

 

「ユーリ。無茶させたみたいで、ごめんなぁ」

 

と謝った

すると、ユーリは両手をパタパタと振って

 

「いえ、シュテルから理由を聞きましたから、急いでたというのは分かってますよ。ただまあ………レヴィの報告書を纏めるのに、一番時間が掛かって……」

 

と言うと、苦い表情を浮かべた

それを聞いて、はやても苦笑いしか出来なかった

レヴィ・ラッセル一等空尉

自分から斬り込み隊長と言うだけあり、フェイトと同等の高速機動と高い身体能力を活かして、まるでどこぞの無双系ゲームと同じようにバッサバッサと相手を凪ぎ払うのだ

しかし、その反動というのか

細かい作業が出来ず、報告書といった書類仕事や調査等が大の苦手なのだ

だから、戦闘などの報告書はレヴィのデバイス

バルフィニカスに記録されている映像や音声記録から、シュテルかユーリが文章に起こしているのだ

なおどういう訳か、バルフィニカスもレヴィと同じように少々おバカらしい

デバイスも、使い手に似るのだろうか?

閑話休題

話を戻して、どうやら今回はユーリが報告書を書き上げたらしい

しかし、今回はそれが難航

結果、全ての書類を纏めるのが大幅に遅れ、深夜までずれ込んだようだ

なお、ユーリも魔導師であり、特筆すべきはその桁外れの魔力量だ

その量はなんと、有史以来初というSSSランク

実質上の観測不能というEXランクだ

その桁外れの魔力量を用いた魔法の威力も、当然ながら桁外れに高い

大抵の違法魔導師ならば、一撃で無力化も出きる

しかし、そんなユーリが得意としているのははやてやディアーチェと同じ広範囲殲滅系魔法である

一応、それ以外の魔法も有るにはある

しかし、彼女の桁外れに高い魔力と得意魔法

そこにユーリの性格が合わさり、ユーリが現場や前線に出る機会はかなり少ない

だから彼女は普段、後方からの支援を中心に行動している

戦闘管制や書類整理がそれだ

では、前線要員は三人だけか

と問われたら、それは違う

まず、アミティエ・フローリアン一等空尉(通称アミタ)

彼女は近接戦闘を中心に、遠距離も隙なくこなす万能型である

そして、その妹

キリエ・フローリアン一等空尉

彼女も姉と同様に、近接を中心に遠距離もこなす万能型

最後に、火野幸村(ひのゆきむら)一等陸尉

彼は遠近両方をバランス良くこなす遊撃員だ

なお陸慰とは言ったが、空戦も出きるので、空慰が正しい

しかし、なぜ陸の魔導師免許を取ったのかは語らない(はやての予想では、めんどくさかったからだと思われる)

そして、ディアーチェ達を含めたデバイスのメンテナンス係として、グランツ・フローリアン博士

以上が、ダークマテリアルの全隊員である

少数精鋭

それが、ダークマテリアルの骨子である

 

「さて、それじゃあ皆を部屋に案内せな……」

 

「はやて、明久はどこだ?」

 

はやての言葉に被せるように、幸村がそう言った

幸村の言葉に、はやては苦笑いを浮かべて

 

「ゆっきー、相変わらずやなぁ」

 

と言った

実を言うと、幸村ははやて達と同じ地球の海鳴市出身なのである

だから実を言うと、はやては幸村も六課に誘おうとしたが、ディアーチェに拒否されていたのだ

閑話休題

 

「あいつ、何年間MIAになってたんだ? 心配掛けさせたんだ。一言文句言わないと気がすまない」

 

幸村がそう言うと、はやて達は苦笑を浮かべて

 

「明久君なら、食堂やなぁ」

 

と答えた

 

「食堂?」

 

なぜ食堂に居るのか予想出来ず、幸村は首を傾げた

そして、数分後

 

「ほれ、あそこや」

 

とはやてはある一角を指差した

そこでは………

 

「シャマルさん、そこ違う! そこはこう!」

 

「ふぇーん! 明久君、厳しすぎー!」

 

明久が、シャマルに料理教室を実施していた

料理に関しては、明久は一切の妥協を許さないのだ

しかも、近くの机では

 

「ほう、明久は料理が上手なのだな」

 

「王様のに負けないくらい美味しい!」

 

「これは、美味ですね」

 

ディアーチェ達が、明久が作ったらしい料理を食べていた

なお、ディアーチェはかなりの料理上手で高級レストランに匹敵する

そのディアーチェが認めるのだから、明久の腕は本物だろう

その光景を見て、幸村は頬をひくつかせて

 

「いやぁ……あそこに突撃する勇気はないわ」

 

と言った

料理教室実施中の明久は、一切の妥協を許さず、横槍を入れようものなら、その人物が料理されかねない

それを熟知しているので、幸村は先に部屋に荷物を起きに行ったのだった

なお、明久の料理教室が終わったのはこれから数時間後で、シャマルは憔悴しきっていたことを明記しておく


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