魔法少女リリカルなのはstrikers 蒼炎の剣士   作:京勇樹

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中途半端ですが、投稿します


お風呂へ

「いらっしゃいませ! 海鳴スパラクーア2へようこ……団体様ですか?」

 

と頬をひきつらせて言ったのは、海鳴市にある温泉施設

 

海鳴スパラクーア2の受付嬢である

 

しかし、頬をひきつらせるのも仕方なしだろう

 

今入り口から入ってきたのは、男女合わせて約二十人の団体だったからだ

 

そして、その団体の責任者

 

機動六課隊長の八神はやては、頷いて

 

「はい。大人が14人の子供が……三人です」

 

と答えた

 

なぜ、はやて達がここに居るのか

 

はやて達は食事が終わると、お風呂に入ることにした

 

だが、はやて達が拠点にした別荘地には、お風呂が無いらしい

 

だから、海鳴市にある唯一の温泉施設

 

海鳴スパラクーア2に来たのだ

 

「お会計しとくから、先に中に入っててな」

 

はやてにそう言われて、なのは達は入り口から中に入った

 

ドアから入ると、大きい広間に出た

 

どうやら自由空間らしく、マッサージ機や自動販売機やらが並んでいる

 

そしてその奥に、二つの入り口があってそれぞれ、男と女、という暖簾が掛かっている

 

それを見て、エリオが安心した様子で

 

「良かった……入り口は別々だ」

 

と言った

 

すると、エリオの発言を聞いたのかキャロが

 

「え……エリオ君。一緒に入らないの?」

 

と残念そうに、エリオを見た

 

それに続くように、フェイトが

 

「そうだよ……エリオと一緒になったの久しぶりなんだし……一緒に入りたいなぁ」

 

と言った

 

それを聞いて、エリオは顔を真っ赤にして

 

「い、いや! 僕だってもう10歳だし!」

 

と反論を開始した

 

すると、キャロが入り口にある看板を指差して

 

「エリオ君。注意書きの一番下、読んでみて?」

 

と言った

 

それに首を傾げつつ、エリオはキャロに言われた通りに

 

「えっと……男女共に、お子様の混浴は11歳までとなっております……っ!?」

 

注意書きを読んで、顔を蒼白にした

 

「エリオ君、10歳♪」

 

そう

 

注意書き通りならば、エリオは混浴しても問題ないのである

 

それを理解したから、エリオは慌てた様子で

 

「だ、だって、スバルさんやティアナさん。なのはさんやアリサさんすずかさん。美由希さん達が居ますし!」

 

と救援を求めてか、周囲に居る女性メンバーに視線を向けた

 

しかし、他の女性メンバーは気にした様子もなく

 

「私は気にしないわよ?」

 

とティアナ

 

「というか、前々から、頭を洗ってあげようか? って聞いたじゃん」

 

とはスバル

 

「ん? 私は気にしないよ? カレルやリエラと一緒に入ってるし」

 

とはエイミィ

 

「ん? 気にしない、気にしない」

 

と美由希

 

「私達も問題ないわよ。ねえ?」

 

「うん」

 

とアリサとすずか

 

「仲良く入れば、いいんじゃないかな?」

 

とはなのは

 

シャマルを除いたボルケンリッター達は、同情の視線をエリオに向けていた

 

気付いたら、エリオの退路はほとんど無くなっていた

 

その事態に気付き、エリオはガタガタと震えた

 

しかしそんなエリオに、救いの手が差し伸べられた

 

「まあまあ、そこまでにしとこうよ……エリオ君はしっかり者だから、恥ずかしいんだと思うよ?」

 

苦笑いを浮かべた明久は、そう言いながらエリオの肩に手を置いた

 

明久の言葉を聞いて、エリオは明久を救世主を見るような目で見上げた

 

「それに、男湯に僕一人ってのも寂しいから、一緒に入らせてね」

 

と明久が言うと、エリオはコクコクと頷いてから

 

「そうですね! 一緒に入りましょう!」

 

と言ってから、明久の手を掴んで

 

「それでは、僕達はこれで!」

 

と言うと、男湯へと駆け込んだ

 

引っ張られていた明久は、苦笑いを浮かべながら手を振っていた

 

それを見送ったフェイトは不満そうにしているが、なのはがそんなフェイトの肩を叩いて

 

「ほらほら、フェイトちゃん。早く入るよ。あんまり時間無いんだから」

 

と言ったタイミングで、はやてが合流した

 

「お? 皆待っててくれたんか?」

 

はやてがそう問い掛けると、シグナムが

 

「結果的にそうなっただけですが……」

 

と答えた

 

シグナムの答えを聞いて、はやてはキョトンとしながら

 

「おろ、そうなんか? まあ、ええわ。ほな、入ろうか」

 

と入ることを促した

 

それにリインが賛同の声を上げると、ゾロゾロ入っていった

 

だが、キャロは一人注意書きの書いてある看板を見ながら

 

「あれ、もしかして……?」

 

と、何かに気付いた様子だった

 

そして全員に遅れる形で、中に入っていった

 

そして、トラブルは起きる


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