Summon Devil   作:ばーれい

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第39話 滅ぼされた村

 聖王都ゼラムは今日も気持ちのいい青空が広がっていた。ここ最近はずっと晴れの日が続いており、行楽には持ってこいの時期と言えるだろう。そんな天気の中、バージルは自宅のソファに座って本を読んでいた。以前に派閥の書庫から持ってきた本である。

 

 そこへ配達員から手紙を受け取ったらしいポムニットが、彼のもとへやってきて手紙を差し出した。

 

「バージルさん、先生から手紙が届きましたよ」

 

「そうか」

 

 そう答えて受け取ったバージルはすぐにそれを読み始めた。アティからの手紙の宛名はバージルとポムニットの二人になっている。それを考えればポムニットが開いても問題ないだろうが、彼女の性格から、まずバージルに読んでもらうべきだと思ったのだろう。

 

 手紙の内容は定型的な挨拶から始まり、近況の報告とこれから予定が書かれていた。

 

「アティがこっちに来たいそうだ。返事を書いてやれ」

 

 内容を一通り読み終えたバージルはポムニットに手紙を返しながら伝えた。

 

 アティからの手紙には、近々アズリアやスカーレルのところに行こうと思っているので、その時に会いに行きたいという旨のことが書かれていた。最近は島での教師の仕事はヤードだけでなく、かつて彼女の生徒だったアリーゼも手伝っているため、一時のように切羽詰まった状況ではないようだ。

 

 そのため、アティにも多少の余裕は生まれており、前のサイジェントの時もそれを生かしてこちらに来たのである。

 

「はい、ここの場所を書いておきますね。……あ、一緒に地図も入れておいた方がいいでしょうか?」

 

 手紙を受け取ったポムニットは少し疑問に思ったことを尋ねた。

 

「任せる」

 

 アティは旅慣れている。いまさら詳しい地図がなくとも住所さえ書いておけば問題ないだろうが、返事についてはポムニットに一任したため、彼女の好きにさせることにした。

 

 ポムニットが「それじゃあ地図も入れておきます」と答えたのを聞いたバージルは、読んでいた本を再び開いた。その内容はただのおとぎ話でしかない。もしこれがそのへんで売られている物だったのなら、彼は見向きもしなかっただろう。

 

 しかし、これがただの本ではないことは分かりきっている。このおとぎ話が描かれた本は蒼の派閥の書庫、それも禁書ばかり置かれている書庫から持ってきたものだ。おまけに派閥が発した禁書目録の中にもしっかりとこの本の題名が書かれている。ここまでされてこの本に書かれた話をただのおとぎ話と思う者はいないだろう。

 

 おそらく、この本の本質的な内容は巧妙に隠されているのだ。それに気づいたからこそ派閥は禁書に指定したのだろう。それはつまり、この本に書かれていることは、派閥にとって都合が悪いことを意味する。

 

 バージルにとってはたとえ蒼の派閥の弱みを握ったところで大した意味はない。それでも派閥が隠す都合の悪いこととは何か、という興味がある。そんな軽い気持ちで調べてみることにしたのだ。

 

「こんにちは~」

 

「入れ」

 

 そこへパッフェルが訪ねてきた。ポムニットは洗濯でもしているのか現れなかったため、バージルは本を閉じて彼女に家に入るように言った。

 

「こちらが今回の分です」

 

 入って来るとパッフェルはすぐに一通の封筒を手渡した。エクスからの情報だろう。

 

 バージルはそれを受け取ったすぐに開き、中に入っていた書類に目を通し始めた。

 

「それと、頼まれていたケーキはこっちに置いておきますね」

 

 そう言って手に持っていたバスケットをテーブルに置いた。これは以前にパッフェルがアルバイトをしている店のケーキを食べたとき、バージルはそれを気に入ったようで、それからちょくちょく買いに行ったり、こうしてパッフェルに持って来てもらったりしているのだ。

 

「ああ。……ところで、これに書いてあるレルム村というのはどこにある?」

 

「レルム村、ですか?」

 

 今回はあまりめぼしい情報がないことはエクスから聞いていた。そのため、まさかバージルから質問されるとは思いもしなかったパッフェルは聞き返した。

 

「そうだ」

 

 バージルが気になったのは、その村に癒しの力を使う聖女がいるという情報だ。当然、普通の人間がそんな力を使えるわけはない。おそらく、召喚術を使っているか、その聖女自体がそうした力を持つ召喚獣であるか、あるいはポムニットのように召喚獣である親から受け継いだ能力を使っているかだ。

 

 この書類を作ったのが蒼の派閥である以上、まさか召喚術で治療しているのを見破れないわけはないだろう。とすれば残る可能性は召喚獣か、その血を引く者かのどちらかになる。

 

 そこでバージルが気になったのは、今読んでいる本に天使が出てきたことだ。まだ本の解読はほとんど進んでいないが、天使という存在は何か特別な意味があると感じたのだ。

 

 ちなみに、リィンバウムでも天使は、悪魔と敵対し、かつては人間に助力してくれたこともある存在として知られており、悪魔より遥かに好意的に見られているようだ。

 

「確か、ゼラムの北にあって、ここからなら一日とかからず着く距離だったと思いますよ」

 

「ならすぐ地図に書け。場所は大雑把でも構わん」

 

 その程度の距離であれば、たいした準備も必要はないだろう。そのため、バージルは近いうちに行ってみようと考えていたのである。

 

 

 

 

 

 それから数日後の夜明け前、バージルはレルム村に出かけようとしていた。彼の身体能力ならこの時間に出発すれば、昼前に村に着き聖女の力を確認したら、その日のうちに戻ってくることができるだろうと考えていたのだ。

 

 たいして距離もないところに行くのに、わざわざ宿で一泊するのは金の無駄だ。それゆえ、多少強行軍の行程になってしまったので、今回はポムニットをゼラムに残し、バージル一人で行くのである。

 

「行ってらっしゃい。気を付けてくださいね」

 

 ポムニットが玄関で見送る。さすがに夜は冷えるからだろうか、寝間着に肩掛けを羽織っていた。

 

「心配は無用だ」

 

 少し遠出する程度で心配しすぎだと思いながらバージルは返答した。少なくとも今回は戦いの予定はない。もっとも、たとえ戦闘があってもこの男が遅れをとるとは彼女も思っていないだろうが。

 

 家から出たバージルは繁華街の方へ足を向けた。門へ行くにはこのルートが最も近いのだ。

 

 繁華街もさすがにこの時間になると、もう空いている店もなく人通りもまばらで、道端には酔いつぶれた者が寝ているだけ程度だった。

 

 空はまだ白んでおらず、月が出ている。空気が透き通っているのかいつもより星が多く見えた。

 

 そうしてしばらく歩き、数分ほどで門をくぐり抜けた。門には篝火がたかれているが、これより外には明かりとなるものはなにもない。月明りだけが頼りの闇の世界となるのである。もっともバージルは悪魔の血を引くこともあり、普通の人間よりも遥かに夜目がきく。たとえ月明りがなかったとしても夜間の移動に不自由はしなかっただろう。

 

 門を出てしばらく歩き続けた時、バージルは正面から十人ほどの集団が向かってくるのを感じた。しかもその中の半数以上は人間ではない、召喚獣のようだ。

 

(追われているのか……?)

 

 距離が縮まるにつれ、その集団はしきりに後方を確認していることから、何かから逃げているような印象を受けたのだ。ただ、その中には召喚師らしき者も何人か見られたため、さすがに野盗に追われているのはないだろう。

 

 とはいえ、話しかけて厄介ごとに巻き込まれるのは御免であるため、バージルは少し距離を離してすれ違った。

 

(たしかあいつらは、以前に派閥に行った時に……)

 

 すれ違う時にバージルは目ざとく集団を観察し、その中の三人には会ったことがあることを思い出した。あれはゼラムに来て最初にエクスに会いに行った時のことだ。一緒に連れてきていたポムニットにぶつかり、彼らは後から来た一人に怒られていたのだ。ぶつかった若い男女が「マグナ」と「トリス」、後からきた二人より少し年上に見えた青年は「ネスティ」と呼ばれていたことを思い出した。

 

 その三人がなぜ、逃げるようにゼラムに行くのかは不明だ。彼らも蒼の派閥の召喚師である以上、研究か仕事に関係することだろうと予想はつくが、それを確信へと変える術はない。

 

(まあいい)

 

 視線を彼らから正面に戻した。バージルが興味を持ったのはそこまでだったのだ。今の彼にはレルム村に行くという目的がある。それを後回しにしてまで彼らの事情に首を突っ込むつもりはなかった。

 

 

 

 それから数時間の間、黙々と歩き続けレルムの村までもう少しという距離まで至ったところでバージルは立ち止まった。普通の野山からはすることのない臭いを感じたのである。

 

(焦げた匂い、火事でもあったか……?)

 

 木が燃えたような焦げ臭いがあたりに漂っていた。それに少し悪い予感を覚えながらもバージルは再び歩き出す。一応、人の魔力は感じるので決して無人ではない様子だ。

 

 数分の間、細い道を歩き続けると、バージルの視界に多くの人の姿が映った。

 

(どうみても村人ではないな)

 

 正面に見える人間たちは皆一様に黒い鎧を着ていた。まさか普通の村人が鎧を着るわけはない。彼らのように統一された鎧を身に着ける集団となれば騎士団あたりだろう。

 

 バージルは視線を正面の鎧の人間たちを見据えたまま歩き続けた。そのうち向こうもバージルの存在に気付いたようで、指揮官らしき人間が周りの者に指示を出しているのが見えた。

 

(周囲へ配置か、少なくとも聖王国の者ではないな)

 

 バージルの視界には映らないように人を動かしているようだが、魔力を感知できるバージルには無意味なことだ。周りの人間の動きは全て手に取るようにわかる。

 

 しかしそんなことよりも、通りかかっただけのバージルに対して警戒するかのように人員を配置することのほうが、よほど重要な意味を持つ。これが聖王国の騎士団ならそんなことをする必要はない。

 

 だが、逆説的に考えれば、彼らはわざわざそんなことをしなければならない立場だということだ。

 

(帝国か、旧王国だろうが、なぜこんなところに……?)

 

 鎧の集団の正体についておおよそ見当はついたものの、こんな何もないところにいる理由は見えてこなかった。

 

「そこの男、止まれ」

 

 いよいよ距離が近くなってきたところで、先ほど周りの者に指示を出していた男がそう冷たく言った。バージルはその言葉を放った男にちらりと視線を向けた。

 

 おそらく二十歳前後、思ったよりずっと若い男だった。その年で部下を持つ立場になるということは実力も相応なのだろう。

 

 だからと言って彼の言葉に従う義理はない。とはいえ、聖王国の領土を侵犯していたとしても、バージルは戦うつもりも、どこかに報せるつもりもなかった。

 

 自分の邪魔さえしなければそれでいい、というのがバージルの変わりないスタンスなのである。

 

「止まれと言っている!」

 

 しかし、それは邪魔する者には容赦しないということも示していた。現にバージルはこの理屈に従って多くの者を殺してきた。

 

「……愚かな男だ」

 

 得物らしい槍を向けてきた男をバージルは見た。その目にはさきほど視線を向けたときにはなかった冷たい殺気が宿っていた。

 

「っ!」

 

 その殺気に反応したのか周囲の者たちも武器を構え、バージルの逃げ場を潰すように取り囲んだ。動きにくい森の中でもスムーズに包囲できるところをみると随分と訓練されているらしい。

 

「フン、囲んでいるだけでは意味はないと思うがな」

 

 左手に携えた閻魔刀を抜くことはおろか、柄に手をかけてもいない。それでもバージルは余裕を崩さない。あまつさえ黒装の男たちのことを鼻で笑う始末だ。

 

「やれっ!」

 

 男の言葉を合図に、バージルの背後で周囲の者たちの援護に回っていた機械兵士――機界ロレイラルで生み出された戦闘用のロボット――が銃を撃った。

 

「待て!」

 

 それとほぼ同時に黒い鎧と髑髏を模した兜を被った男がそう言い放った。しかし銃弾は既に放たれた。機関銃で撃ったかのような弾丸の雨がバージルに迫る。

 

「…………」

 

 バージルは抜き放った閻魔刀を体の前でプロペラのように回転させ銃弾を防ぎ切った。しかもただ防いだのではなく、受けた全ての銃弾を閻魔刀の刃でキャッチしていたのだ。閻魔刀を地面へ滑らせるとそれを証明するかのように、潰れてもいない銃弾が一列に並び置かれた。

 

「!」

 

 その信じられぬ絶技を目にした鎧の者たちは一様に息を呑んだ。そこに髑髏の兜の男が言葉を重ねた。

 

「もういい、武器を納めろ」

 

 その言葉に従って武器をしまう者たちの様子を見ながら、その兜の男はバージルに話しかけた。

 

「俺は崖城都市デグレア所属、特務部隊『黒の旅団』の総指令官、ルヴァイドだ。……先ほどは部下が失礼した、ここは道を譲らせてほしい」

 

「……いいだろう」

 

 この場でこれ以上戦っても得るものはない、そう判断したバージルはルヴァイドという男の提案を受け入れることにした。

 

 そして閻魔刀を納め、黒の旅団の兵士たちの間を抜けていく。

 

「待ってくれ。……名は何と言う」

 

「……バージル」

 

 振り向きもせずにただ一言をもって答えた。質問の意図は分りかねるが、名前を教えるだけなら手間もかからないため気まぐれに答えたのだ。そのままバージルは歩みを進め、じきにルヴァイドの視界から消えた。

 

「…………」

 

 しかし、彼の名を聞いたルヴァイドは思案しているように黙り込んだままだったが、そこへそれまで指示を出していた若い男が、少し感情的になった様子で彼に詰め寄ってきた。

 

「なぜです、ルヴァイド様!? なぜ、攻撃を止めたのです!?」

 

「あのまま戦ってもどれほどの犠牲を払ったことか……。イオス、それはお前にもわかっているはずだ」

 

 ルヴァイドが戦いを止めたのはバージルの力を読めなかったからだ。勝てるかどうかわからない相手との、それも益のない戦いの続行を黙認するほど彼は愚かではない。

 

「っ、ですが……」

 

 イオスと呼ばれた若い男はルヴァイドの指摘に反論できず言葉を詰まらせた。

 

「あの男、バージルと名乗っていた。あるいは……」

 

 イオスには聞こえないようにぽつりと呟く。実はルヴァイドにはバージルという名には覚えがあった。

 

 崖城都市デグレア、旧王国の中でも非常に高い軍事力を持つ都市である。しかしデグレアでも十年ほど前からたびたび現れる化け物に手を焼いており、各国で取られている対策を調査し、それが有効であればそれを取り入れていたのである。特に一年前に大量の化け物に襲われながらも街を守り抜いたサイジェントの騎士団には並々ならぬ関心を抱き、徹底的に調べ上げたのだ。

 

 その過程で手に入れたのが、彼ら騎士団が教本としている一冊の本だった。それはあの化け物のことを総称して「悪魔」と呼んでおり、その特徴と対策を詳細にまとめたものだった。中にはデグレアには一度も現れたことのない種も数多く記されており、デグレアの対悪魔戦術にも多大な影響をもたらした一冊なのだ。

 

 その著者の一人がバージルという名の者である。対悪魔の有効な戦術、数多くの悪魔を知っているということは、必然的に多くの悪魔と戦ってきたということだ。本の中には到底一人では手に負えない悪魔も書かれていたため、もしそれ相手に戦い生き残ってきたということであれば、恐ろしく腕が立つのは間違いない。

 

 あるいは、さきほどバージルが見せた余裕はそこから来ているのかもしれない。

 

「我ガ将ヨ、コレカラドウスルノダ?」

 

 機械兵士から問いかけられた言葉でルヴァイドは頭を指揮官のそれに切り替えた。

 

「……ゼラムへ向けて進軍する、二列縦隊を組め。ゼルフィルド、周囲の警戒は任せるぞ」

 

 警戒は機械兵士であるゼルフィルドに任せ、行軍が容易な縦隊でゼラムを目指すことにした。

 

 それでもルヴァイドの中には黒の旅団に課せられた任務に対する一抹の不安が残っていた。

 

 

 

 

 

 バージルがようやくたどり着いたレルム村は廃墟と化していた。焼け焦げた跡が周囲のいたるところにあり、骨組みに木が用いられた住宅は崩れるなどの大きな被害があったようだ。とはいえ、そうした木造の住居はそれほど多くはない。しかし、住居以外の日用品の柵や物干し台などは木で作られたものが多かったようで、炭化した状態で風雨に晒されていた。

 

 きっと先刻に感じた焦げた匂いはここから漂ってきたのだろう。

 

「…………」

 

 おもむろに真っ黒に燃え尽きた木材に触れる。まだ若干ながら熱を持っている。おそらく燃えたのはつい最近、昨晩あたりに違いない。

 

 続いて周囲を見渡す。魔力を感知できるバージルには分かっていたことだが、もうここに人間はいない。既に逃げ出したか火災に巻き込まれ焼死したかだろう。

 

 こんな状態では今回の目的である聖女に会うことは叶うわけはない。それでもせっかくここまで足を運んだのに、廃墟だけを見て帰るのだけではあまりにも空しい。そう感じたバージルは、せめて村を一回りしてみることにした。

 

 炎は村全体に及んだようで無傷な建物は一軒もなかった。どの住宅にも炎に焼かれたようだ。

 

 その一軒、比較的に被害の少ない家の前にも黒く焼けた死体がうつ伏せの状態で転がっていた。もはや服装はおろか、性別すらわからないほど焼け焦げている。

 

 わざわざ片づける義理はないので、そのまま脇を通ろうと一瞥した時、バージルはあることに気付いた。

 

「これは……」

 

 よく見るとその死体の背中には袈裟懸けに斬られた跡があった。傷口も炭化しているところ見ると、焼かれる前につけられた傷なのは間違いない。おそらく逃げようとしたところを背後から斬り殺され、さらに息絶えた体も燃やされたと考えるのが自然だろう。

 

 問題は誰が、何のために、こんなことをしたのか、ということである。

 

「あの黒の旅団とかいう奴らか……?」

 

 その総指揮官を名乗っていたルヴァイドという男は、黒の旅団のことを特務部隊と言っていた。そんな者たちならば抵抗する術を持たない者であろうと容赦なく殺し、証拠を消すために火を使うことも躊躇わないだろう。

 

 しかし、彼らがそうまでする理由が分からない。部隊を名乗る以上、黒の旅団には何か任務が与えられているとは思うが、その任務と村人の殺害との繋がりが全く見えてこないのだ。

 

 これが野盗のような、ならず者の仕業であれば強盗と口封じという見方ができるのだが、どうもバージルは直感的に黒の旅団が関わっていると思っている様子だ。

 

 きっとこの裏には自分がまだ知らない事情がある。そう感じたバージルは黒の旅団について調べる段取りを頭の中で組み始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 




次回更新も二週間後になる予定です。

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ありがとうございました。

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