御影悠の日常彩る化学式   作:月宮如月

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挿絵でも書こうかなと思ったが自分の絵心のなさにやめた。
まぁ詳しい容姿やキャラ紹介はしばらくしてキャラが纏まってきた後に書こうかな。



第3話

 

「で、おまえらどうゆう関係なんだ? 付き合ってるのか?」

「さっそく来やがったか。 めんどくせぇ、さっきあいつが言った通りの関係だが?」

 

カナの発言のせいで俺は注目の的になってしまった。HRが終わったと同時に面白がってクラスの数人が俺の所に寄ってきて榊が代表して質問してきた。

カナは…あぁ、いつも通りだ。あの小ささと可愛さでクラスの女子たちに愛でられている。中学のときもあんな感じだったな。

 

「幼馴染!? それだけか!? だからってなんで同居なんてしてるんだよ!!」

 

「あ~ホントなんで同居なんてしてるんだろうね~」

 

本当になんでだろ。金はかかるがカナがアパートでも借りて一人暮らしすればいいものの。カナはあれで家事は万能…あっ一つ欠点があった。致命的なのが。まぁ女子高校生を一人暮らしさせるなんて普通は心配でさせないか。

 

「なに言ってるんだよ! 羨ましいぞテメェー!! できることなら変わってくれ!!」

「そうは言うが家事とか大変なんだぞ! 毎日朝早く起きて食事の準備や洗濯に掃除、これを学業と両立するのは結構大変なんだよ!!」

「おっおう…。 でも二人で分担すれば何とかなるんじゃ…」

 

俺の気迫に榊が少し引くが、二人で分担? はぁ……。

 

「朝のあれでわかってるだろ。 カナは朝に弱いんだ。 だから俺が朝のうちに食事の支度をして洗濯物を干したり、特売品のチェックに……」

「わかった、わかった。お前が大変なのはわかったから、もういいよ」

 

話しているうちに休み時間は終わった。 後の時間は連絡事項のプリントやらいろいろ配られてそれの説明をされて午前中で終了。さっさと帰ろうとした時、葉月姉さんに呼び止められた。

 

「あぁそうだ、悠。少しいいか?」

「なんですか、御影先生?」

「お前、別にいつも通り呼べばいいものの……。 まぁいいか、お前と彼方は科学部に仮入部させといたから」

「は?」

 

科学部? 何言っているんだこいつは。

 

「で、なんで科学部に勝手にいれてるんだよ、葉月姉さん」

 

とりあえずこの自分勝手な従姉にアイアンクローを。やっぱりこの従姉がいくら教師といえど敬意を払うのはやめにしよう。

 

「ちょっ! 痛い痛い!! ていうかお前、敬語はどうした公私の区別をはっきりしろって自分でいってたじゃないか!!」

「いや~、姉さんごときに敬語つかうのがバカらしくなってきたからもういいや」

「わかった、わかった! 説明するからこの手を放せ!!」

 

まったく、この駄姉は…。 

 

「まぁ、順を追って説明すると、私は科学部の顧問でな。 部員が今3人しかいないいだ」

「まずあんたが部活の顧問をやってることに驚きだよ。 めんどくさいって言って放り投げそうなのに…」

 

葉月姉さんはめんどくさがりで結構いい加減なところがあるからな~。 本当に顧問なんてやっているのか?

 

「あぁ、最初は引き受ける気はなかったが、よく考えてみろ。 部活の顧問になれば、科学実験室と準備室は私の城同然だ。 だから引き受けたんだよ」

「うわぁ~、最低な理由だな。 あれ? 部員が3人ってもう廃部寸前じゃねえか?」

 

この高校の部活動は確か6人以上いなければならなかったはずだが。 ということはコイツまさか……。

 

「そうだ。 このままでは廃部になってしまうのでとりあえずお前ら2人を仮とはいえ入れておいた。 1年生なら2人入れば存続してもいいと言われているからな。 ほら入部届だ。これにサインしてくれ」

「……帰る」

「まってくれ! 私の城のために入ってくれ!!」

 

葉月姉さんが帰ろうとする俺の制服をつかみ必死になって引き留めようとしているが部活なんて興味はない。それにコイツのために入るのはなんかいやだ。

 

「ふざけるな! なにが私の城だ! そんな部活なくなってしまえ!!」

「いいじゃないか! どうせ入りたい部活なんてないだろ! それに基本部活らしいことは何もやっていない!!」

「いやいや! 駄目じゃんその部活! 威張って言うな!!」

「頼む、一度見学に行ってくれ!それに先輩との繋がりもできるんだ、そうゆうのもあったほうがいいぞ」

 

こいつは……。 まぁ、いいか。 一度くらい見に行っても。 

自由な感じの部活なら籍くらい入れてもいいかな~と思いとりあえず承諾することにした。

 

「悠君、葉月お姉ちゃん、なにはなしてるの~?」

「カナ…。 この駄姉の計らいで科学部に入ることになりそうだ。 部活見学が始まったら見学しにいくぞ」

「科学部? 面白そう! 行ってみようよ!」

 

あれ? カナは結構乗り気なのかな。 

そんなこんなでそろそろ帰ろうとしたら

 

「御影~話は終わったか? 一緒に帰ろうぜ!」

「悠君、この人は?」

「……?」

「おい、なんだよそのこいつ誰だ? 的な顔は!」

「こいつ誰だ?」

「本当に言いやがった! おいおい冗談だろ!?」

「この感じ…そうだ!榊か!」

「えっ? もしかして素で忘れてたの?」

「何言ってるんだ?  冗談に決まっているだろ? 榊、お前は高校初の俺のおもty…、友達だからな!」

「いや、今おもちゃって言いそうになっただろ!!」

「カナ、帰ろうか」

「あっ、うん。 そうだね!」

「おい、待てよ! 俺も一緒に帰るぜー!!」

 

榊は電車通学だそうだから校門前で別れた。だって俺達の家、駅とは逆方向だもん。

なんかその背中がさびしそうだった。

 

笑える…。

 




葉月姉さんは駄姉
榊はおもちゃ

なんかテンション上がってきた。次話は早く投稿できるかも。
部活の話には5話からかな。

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