御影悠の日常彩る化学式   作:月宮如月

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えっと・・・6年ぶり?
ただいま


第20話

どうも皆さん、おはようございます。

天気は晴れ。気温も温かく過ごしやすい良き日に我々、科学部一同は千川渓谷にやってきた。

あれですね新部員の歓迎会。

俺とカナは葉月姉さんの車に食料と飲み物を積み込んで車で。

他のメンバーは電車で現地へと集合した。

 

「さて、お前ら全員集合したな。いないやつは手を上げろ」

 

葉月姉さん、点呼をとる気ないやんけ。

まぁ、確かにいないやつなどいないが。

 

「はーい!いません!」

「いや、いるじゃないかカナ」

「私じゃなくて・・・榊君がいなくない?」

「え・・・あれ?」

 

周囲を見回してもいない。

確か先輩方と一緒の電車で行くと聞いていたのだが。

 

「あの、結衣先輩。榊のアホ知りませんか?あと修部長の姿もないようですが」

「えっとね。まずアホ兄貴だけどただの寝坊だよ。2,3本後の電車に乗ってくるんじゃないかな。で、榊君は・・・」

「乗り過ごしだな」

「あ、桜花先輩」

「駅に降りて歩いていると発進した電車の中に榊の姿を見たな」

「榊君、茫然とした表情でこっちを見てたよね。あれは笑った」

 

思い出したように結衣先輩が笑いだす。

あのバカなにやってんだ。

 

「まぁ、大丈夫でしょ。さっき兄貴に連絡して榊君を回収するように頼んだし」

「寝坊などしてふざけるなクソメガネと罵倒して飲まず食わずで火の番をさせようと思ったが少しは役に立ちそうだな」

 

さすが先輩方だ。不測の事態にも臨機応変に対応する姿はさすがです。

葉月姉さんは「さっさと移動するぞー!」と言ってるがお前は一応先生だろ。全く心配してないじゃないか。

 

俺たちは会場に移動してバーベキューの準備をする。

俺と結月、桜花先輩が食材を洗い、切る。カナ、葉月姉さんと桜花先輩は荷物を運んで火をおこす作業をする。

なお、カナは早々に戦力外通告をされて川に遊びに行った。

 

「カナちゃん楽しそうだね」

「ほんとな。一人だけ遊んでることにイラっとこないこともないが、余計なことをして大惨事にならないだけましだな」

「えっと、御影君。まさか以前にカナちゃんがなにかやらかしたりしたのかな?」

「調理中・・・小麦粉ぶちまけて・・・ね」

「え、まさか・・・」

「大☆爆☆発!・・・とはならんかったよ。火は使ってなかったから」

「良かったぁ。でもそんなことあったら・・」

「あぁ、不安になってそういう場所には近づけたくない」

 

話しながらも食材を切っていくが8人分となると量が多いな。これは遅れてくる二人には存分に後で働いてもらわねば。

 

「桜花先輩、そっちはどうですかって、もう終わったんですか!?早いですね」

「まぁね。彼方君が遊んでるのを見て私も早く遊びたくなってね。どれ、そちらの分を手伝おうじゃないか」

「あ、ありがとうございます」

 

桜花先輩の手伝いもあり思ったより早く切り終わった。

結衣先輩方と合流すると、そこには榊と修部長の姿もあった。

 

「ようやく来たのか榊。あのまま山に入って帰らぬ人になればよかったのに」

「いや、ほんとわりぃな。降りる場所間違えてほんとに山に入るとこだったよ。部長も迎えに来てくれて感謝だな」

「部長はただの寝坊でついでにお前を拾っただけだがな。ほら、さっさと働け!遅れた分、働いてもらおうか!」

「まかせろ!」

 

そんなこんなで二人に火の番を任せて準備も完了!

さぁ、宴の始まりだ!

 




久しぶりに書いたけどキャラの動かし方や名前の呼び方に若干苦戦
過去話見ながら書いた

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