御影悠の日常彩る化学式   作:月宮如月

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1週間ほど研修で遠出していたんだがネット環境がなくてつらかった…
スマホで投稿しようにも書きづらいし。 なんとかしないと。

第2話始まるよ~


第2話

高校につくと名前を確認され、クラスを教えられた。ちなみにカナも同じクラスだ。

教室は賑わっていた。とりあえず決められた席を確認。窓際の最後尾という最高の席を手に入れた。今日の日程を確認しようと先ほどもらった紙に目を通していると、

 

「よっ、暇か?」

「なに? その奇妙な話しかけ方は?」

「いや~、俺が来たころには既にグループが固まり始めていてな。 どこも入りずらかったんだよ」

「なるほど、ぼっちですね。 わかります」

「なんでそうなるんだよ!」

「そんなことより移動しないか? 入学式始まるぞ」

「あっ! まてよ、一緒に行こうぜ」

 

俺はクラスメイトAを適当にあしらいつつ講堂に向かった。

 

 

 

講堂で式が始まるのを待っていると先ほどの少年、クラスメイトAが話しかけてきた。

 

「そういや、自己紹介していなかったな。 俺は榊 竜也だ。よろしく」

「……」

「おい、聞いてんのか?」

 

俺は手を動かして「もうすぐで始まるから静かにしていろ」と手話で伝える。

 

「おい、なんだそれ。もしかして手話か!? なんでそんなもん使うんだよ!? っていうか普通に話せばいいだろ! なんて言ってるかわかんねえよ!!」

「…はぁ」

「いやいや、何溜息ついてるんだよ! 普通わかんねえって!」

「そこのあなた! 静かにしなさい!!」

「っ!! すいません!!」

 

やっぱりこいつ面白い。叩けば響くのが素晴らしいな。

クラスメイトA改め榊が先生に注意を受け静かになり、式が始まった。

長く怠い式典も終わり、教室に戻ると再び榊がやってきた。

 

「あれ、ボッチ君もとい榊か。 自分の居場所が見つけられず再び俺の所に来たのか」

「ボッチじゃねーし! それよりも話の続きしようぜ。 お前の名前教えてくれよ」

「……」

 

再び手話を使ってみると、

 

「だからなんで手話使うんだよ!? もういいだろ、普通にしゃべろよ!」

「冗談だ。 俺は御影 悠だ」

「御影か。よろしくな」

 

榊はそういい右手を差し出す。

 

「…なんだ?握手か?」

「この状況でそれしかないだろ!? よろしくやろうぜ!御影!」

「高校生にもなって野郎と握手なんかしたくない。 もしかしてお前そっちの趣味が…」

「なんで握手程度でそうなるんだよ!」

「やっぱお前面白いな。 もう少しお前で遊びたいけどそろそろHR始まるな」

「ちょっ! 俺で遊ぶって言ったか!? どういう――」

「HR始めるぞ~。早く席に着け~」

 

丁度いいタイミングで先生が入ってきた。

って、あの先生って……。

 

「あ~私が担任の御影 葉月だ。 担当教科は科学だな。 まぁ適当によろしく。 え~っと…。 うわ一人たりねぇな。って彼方かよ。 おい悠。 彼方はどうした」

 

入ってきたのはまさかの俺の従姉の葉月姉さん。長い黒髪を高めの位置で結んでポニーテールにしている女性。この学校で講師をしていることは知ってたがまさか担任とは…。

 

「先生。 学校なんですから公私の区別くらいしてください。 カナは寝坊ですよ。いくら起こしても起きなかったんでおいてきました」

 

「いいじゃねーかそのくらい。 しかし寝坊か、あいつも相変わらずだな。 まぁいいや、そのうちくるだろ。 とりあえず順番に自己紹介していけ~」

 

葉月姉さんも相変わらず適当だな。まぁその適当さがいいのだけど。

そして俺の番が回ってくると

 

「名前は御影悠。 そこの担任は従姉になるな。面白いことが大好きな平凡な人間だ。趣味は特にない…いや、最近ラノベにはまってるな。 以上だ、よろしく」

 

「なんとも、面白みに欠ける紹介だな~悠」

「自己紹介なんてこんなもんでしょ。それより早く次に進めましょうよ」

 

そんなこんなで自己紹介が全員終わろうとした時。

 

「すみません! 遅れました!!」

 

一人の少女が入ってきた。茶色い髪を肩まで伸ばした一見、高校生には見えない幼い少女。外見はホント幼く見えるな。身長は150にも届かず顔もかなり幼さが残っている。この子がカナだ。

 

「あぁ、やっときたか彼方。 いい加減一人で起きられるようになれよ」

「あれ? 葉月お姉ちゃん? もしかして私のクラスの担任なの!?」

「あぁそうだ。 悠もいるぞ」

「あっ! そうだ! ユウ君!! どうして先にいっちゃったの!?」

「それは後にしてくれ。それよりも彼方は自己紹介してくれ。後お前だけなんだ」

「あ、はい。 結城彼方です。今日は寝坊で遅刻してしまってごめんなさい。ユウ君とは幼馴染で一緒に暮らしています!」

 

「「「はああぁぁ!?」」」

 

カナの発言にクラスのみんなが騒いだ。

あいつ、言いやがった。めんどくさいことにならなければいいが……。

 




男性キャラの容姿はあまり考えない
考えるのは女性のみ

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