気づけば1か月ほど空いてしまいましたね。
最近は涼しくなってきたのでこのまま早く夏終わらないかなと思う今日この頃。
悠が科学部に来るようになって数日、今日も特にやることもないが部室に来てみた。
今日はカナが友達との会話が長引いているようなのでここにはいない。先輩たちもまだきていないようなのでお茶の準備をしてその合間に携帯のアプリゲームを弄っていた。
悠は鞄からイヤホンを取り出して有名アニメの音ゲーを始める。
「あークソッ!あともう少しでフルコンできたのに!」
そう言い画面から目を話すと、ふと後ろに気配を感じたので振り向いてみると
「うわぁっ! 月宮先輩、いつのまにいたんですか!」
振り向くと奴がそこにいた!
まぁ月宮先輩が後ろで俺の携帯アプリを見ていたそうだ。
「なに、ほんの数分前だ。君がゲームに熱中していたから話しかけなかったんだ。私もゲームはよくやるが途中で邪魔が入るのが一番嫌だからね」
「あーですよね。しかし先輩もゲームとかやるんですね」
「あぁ私はこう見えてかなりのゲーマーでね。常に新作のチェックは怠らないようにしているんだ。今日も朝一でこれを買ってきたからな」
そういい月宮先輩はゲーム雑誌を取り出してきた。
「朝一のコンビニでゲーム雑誌を買いに来る女子高生って……」
「なに私は気にしない。ところで君もそのアプリをやっているのか」
「ってことは先輩もですか?」
「あぁゲーム性からやってみたのだが曲もキャラもよくてな。今ではかなりやりこんでるよ」
「あっ俺もですよ!人気アプリで上の方にあったから何となくやってみたんですが、はまってしまって」
「ミカッチおーすっ! ってあれ?カナちゃんは一緒じゃないの?めずらしいね」
「結衣先輩こんにちは~。カナはまだ教室ですよ。そのうちくると思いますけど。
あっそういえばお茶の準備してたんでした。今入れますね」
お茶を入れて戻ってくると雑誌を開封して、真剣に読み込んでいた。結衣先輩は何かやろうとしているのか実験室をうろうろしていた。
「ふむ。ここの新作は期待できそうだな。それに…なんだ?このクソゲー臭のするものは。一応チェックしておこう」
「なにか良さそうな作品はありましたか?」
結衣先輩に話しかけると妙な実験につき合わされそうなので放置。
俺は先輩にお茶を出して聞いてみると
「まぁな。私の好きな作品の続編も出るようなので今から楽しみだよ」
そう言い月宮先輩は俺にも見えるように雑誌を置き、ページをめくりながら答えてくれた。
一緒に眺めながらこのゲーム良さそうですね等と話しながら見ていたら気になる作品を見つけた。
「あっ月宮先輩。この作品なんですが、この前作買おうか迷ってるんですがどう思います?」
「ん、あーこれか。クソゲーだ」
「マジですか。はっきり言いますね」
「だが、君にとっては神ゲーになるかもな。なぜならクソゲーと神ゲーは紙一重だからな!」
「参考になりませんよ!」
なんだろ名言のように言われたが確かにそうかも。結局、月宮先輩は参考にならなかった。
「こんにちはー」
「し、失礼します」
「あれ、カナようやく来たか……って誰?」
カナが見知らぬ女子生徒と一緒にやってきた。もしかしてこの子を連れてくるのに遅くなっていたのかな。
「ユウ君ユウ君!誰?って酷いよ!同じクラスの結月夏帆ちゃんだよ。なんか見学してみたいんだって」
「あの、結月夏帆です。よろしくお願いします」
見学にやっていたのは、白い長髪をリボンで結わえ両肩に垂らしているクラスメイトらしい少女、結月夏帆だそうだ。
「ごめん、クラスメイトなんてまだ全然覚えてない。俺は」
「あっ知ってます。御影悠さんですよね。いつもカナタちゃんから話をよく聞いています。それにクラスでも目立っていますし」
カナが話しているって何を話してるんだろう。あとで余計なことまで話してないか問い詰めないとな。
それにしても俺のこと知ってたんだな。クラスで目立ってるって、まぁ悪目立ちだよね。いつも榊や担任の葉月姉さんを弄って、遊んでるし。
「それにしても、この部活に見学とは……葉月姉さんに何か言われた?なんならオハナシしてくるけど?」
「いえいえっ!カナタちゃんと話していて楽しそうな部活だな~と思ったてきたので。だから御影先生に何か言われたからではありません!」
葉月姉さんがまた無理やり誘ったのかと思いきや違ったそうだ。夏帆は全力で首をふり否定していた。
それにしても見学者が来たのに結衣先輩が静かだな~と思ったら。
「よし!今季のテーマは『ハイポーションを作ってみよう!』にしよう!そうと決まればみんな!今日は買い出しに行くよ!!」
突然おかしなことを叫びやがった。
新キャラ結月夏帆 出現!
キャラの名前のほとんどに月が入ってる気が…