気まぐれ短編集   作:Boukun0214

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episode5*傷無しに口無し*
傷無しに口無し:前編


白い、清潔な部屋の中。

俺は質素な服に身を包み、目を覚ました。

 

この部屋には窓はない。あるのは、鍵のかかったドアだけだ。

 

「やあ、起きたかな?」

「・・・。」

 

男がドアの外から話しかけてきた。

 

「今日も、研究だ。」

 

男の声の後、付けられた首輪から電流が流れて、俺は意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあな!愁真【シュウマ】!」

「おう。また明日。」

 

友人はほとんどが部活動に入っているので、帰宅は大抵一人だ。うちの学校は思いの外、部活が活発だった。

・・・俺も入れれば良かったのだけど、そうもいかなかった。

家から徒歩40分。それがこの学校に入った最大の理由。当然ほかにも理由はあるが、やはり家から近いのは大きい。

 

白波瀬(シラハセ)愁真(シュウマ)くんですよね?」

 

突然、後ろから話し掛けられた。

 

振り向くと、そこには白衣の男が立っている。

夕焼けに白衣の色は染められ、大きく付いたシミのような汚れは、一瞬、血のように見えた。

 

「・・・ど、どなたですか?」

 

彼のかけている銀縁の眼鏡が夕日を反射して、表情が読めない。ただ、その口角はつり上がっていた。

男の、白衣が舞い上がった。

 

 

「ぐあぁッ!」

 

男は、懐から取り出したナイフで俺の肩を斬りつけた。

肩が熱く疼く。刃物で斬られると、痛いではなく熱い。知りたくもなかった感覚に耐えきれず、膝を着く。

肩を思わず手で抑えると、指の隙間からその血が溢れる感覚がある。が、アスファルトに俺の血が落ちる前に、()()()()()()()()()

綺麗に消えた傷は、痛みが錯覚だったのかと思わせる。しかし斬り裂かれた制服が、血に塗れた右手が、その出来事は現であると語っている。

 

「ははっ、はははっ!素晴らしい!!」

 

男は高笑いをした。紅く染まった、人のいない住宅街で。

男の左手首には返り血が付いており、その姿は宛らマッドサイエンティスト。いや、実際そうなのだろう。俺の中で嫌な予感として膨れ上がった直感は、最早確信へと変わっていた。

 

「くそっ!」

 

ーーコイツはヤバイ。

そもそも、初対面の、そうでなくても、人を刃物でザックリ斬りつけておいて、そして高笑いをするような人間がマトモなはずはないのだ。

目的は、()()()()だろう。

俺の体は、異様なほどに治癒能力が高い。通常、人間は軽い擦り傷や切り傷を負った場合にも、完治には数週間かかることがある。だが、俺のこの体では、大抵の怪我は苦痛さえあれど、ほぼ一瞬で治癒してしまう。経験はないが、部位さえ失わなければほぼほぼ治癒圏内だろう。

先程のナイフはそれを確かめるためのもの。そう考えれば辻褄があう。

どうしてか、パニックを起こす感情とは別に、頭は嫌に冷静だった。

 

「逃げないでくれよ。追いかけっこは得意じゃないんだ。」

 

男に背を向け、一歩踏み出そうとした瞬間だった。

バリッ

首の後ろから、嫌な音がした。

それと同時に、身体が痙攣する。

これが、スタンガンというやつか。

気を失うまでにほとんど時間は経たなかったと思うが、世界の時間がゆっくりになったような感覚に襲われる。そして、腕に針で刺されるような痛みを感じて、俺の意識は暗闇に覆われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

意識が戻って最初に見えたのは、黒だった。

顔面に感じた違和感が、視界を塞がれているものだと理解できた。

ただ、その時は暗闇の中、苦痛に耐えることしか出来なかった。

 

「じゃあ、次は心臓行ってみるか。」

 

胸が、冷たく貫かれた。

 

「っがあああああああ!!!!!!!」

 

逃げ場のない激痛に耐えきれず、暴れようとした。が、手と足が固定されていて、それは叶わなかった。

 

「暴れないでよ。傷が余計に開く。ちゃんとしたデータが取れないじゃないか。」

 

痛みの中でも、胸の傷が塞がっていくのを感じた。そのうちに痛みは消えた。

 

「すごいな。血がこんなに出たのにまだ意識があるんだ。」

「な、なんで・・・」

「なんでって、そりゃあ!君の素晴らしい身体を調べるためだよ。君の身体は希望だ。」

 

男の声は興奮しながら続けた。

 

「君の身体を調べれば、どんな重症も治す術を得られるかもしれない。不老の肉体を得られるかもしれない。もしかしたら、・・・愛しい人を、甦らせることが出来るかもしれない。」

 

きっと、この塞がれた視界の先では彼は笑っているのだろう。俺は心底怖れた。これから身に起こる苦痛を想像して。この先に待ち受ける、自信の末路を察知して。

 

「だからね、君には、頑張ってもらわないとね。・・・大丈夫。君の家族には、しっかり伝えておいたから。」

 

背筋が凍り付くような思いだった。いっそのこと、狂ってしまいたかった。

 

「白波瀬愁真は死にました。ってね。」

 

熱くなる感情と対照して、頭は相変わらず冷静だった。

今度は、手首が絶望的なほどに痛くなった。手の感覚が無くなった。

 

「うああああああああああああ!!!!!」

「おお。すごいすごい。切り離してもくっつくんだ。」

 

その痛みもすぐに消えた。手の感覚も戻った。

男の声はただ、残酷さを何も感じなかった。

パチンと音が鳴った。指が焼けるように痛んだ。

 

「煩いなぁ。」

「グッ」

 

喉が貫かれた。口からゴボゴボと血が溢れる。

悲鳴の代わりに、喉からひゅーひゅーとか細い音が漏れた。

 

「後で抜くから。それじゃあ首輪もつけられないしね。」

 

意識が少しずつ、朦朧としてきていた。痛みで頭が麻痺してきたのだろうか。それとも、血を失いすぎてしまったのか。

 

「ああ、癒着するのか。なら・・・」

 

ぼうっとしていく意識の中、ただ、終わりを願った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気が付くと、白い部屋にいた。

 

「・・・ッ!」

 

起き上がると、そこがベットだと言うことに気付いた。全身を触るが、どこにも傷ひとつ無かった。あの出来事は悪い夢なのだと錯覚しそうになったが、首を触ったところで、硬い、冷たいものに触れ、男の言っていた首輪の意味を理解した。

 

「クッソ!!!」

 

すぐ横の壁を殴り付けた。じんわりとした痛みが拳に響いた。

 

「・・・くそ。くっそ。。。」

 

歯軋りをした。強く強く、喰い縛った。口の中に、鉄の味が滲んだ。

想像したことは、空想していたことはあった。自分が、こうやって研究対象にされることがあるのではないかと。でも、まさかと思っていつも、頭の中でうやむやにして、思考の海に消し去っていた。

 

「どうして・・・っ」

 

どうして、俺がこんな目に。

そんなことを思い続け、ただただ嘆いた。

 

「・・・・・・。」

 

ふと、部屋の中に視線を感じた。

そちらを見ると、少女が部屋の隅に踞っていた。その少女にも、首輪がついていた。きっと、俺と同じものだろう。

 

「・・・・。」

 

じっとりと此方を見る目と合った。

 

「な、何だよ・・・。」

「・・・・。」

 

その少女はハッとしたようにし、無言で立ち上がり、銀色のパックを差し出した。

 

「えっ、と。」

「・・・。」

 

コンビニなんかで見るような、ゼリー飲料のようなパックだった。まだ開いていないもののようで、すっと差し出されている。

 

「・・・食えってか?」

 

コクりと少女が頷く。

言葉を発せないのだろうか。

 

「・・・いらねえよ。」

 

俺は目を背けた。

こんな場所で、何が入ってるか分かったものじゃない。俺はこの場所というものを、信用していないのだ。いや、信用しろという方が無理だ。

 

「・・・・・。」

 

カチカチと音が聞こえた。

少女が、その飲料を一口だけ口にした。

そして、また俺に差し出した。

安全だという証明だろうか。

 

「だから、要らないっつの。」

「・・・。」

 

俺が拒否すると、明らかにしょんぼりと落ち込んだ。

それがあまりにもあからさますぎて、なんだか可哀想になってしまった。

 

「はあ、わかった。貰うよ。」

 

そう言うと、少女の曇っていた表情はぱっと晴れた。とても表情が豊かで、少しだけ可笑しくなってしまった。

 

「・・・お前、面白いな。」

 

少女の手からパックを受け取り、口をつけた。

薄く、甘い味が広がった。味は悪くなかった。ただ、これからはこれが主食になるのだろうかと思うと、少し寂しく、そして悲しくなってしまった。家に帰りたくなった。

少しだけ、ほんの少しだけ、涙が出た。

一日かもしれない。もっと、経っているのかもしれない。ただ、あのときの、そう遠くないであろう日常が懐かしかった。

 

「・・・。」

 

頭に、暖かいものが触れた。

少女が俺の頭を撫でているのだと気が付くのに、少しだけ時間がかかった。表情を見ると、とても心配そうな、戸惑うような顔をしていた。

 

「ごめん。・・・ありがとう。」

 

その手をどけて、白い服の袖で顔を拭った。

少女はぽすんと、ベッドの端に座った。

落ち着いて、少女を良く見ると、彼女は、端的に言って、美しかった。細く痩せていて、髪も伸び放題だが、その目鼻立ちはまるで作り物のように整っていた。歳も、俺とそこまで変わらなそうだった。

彼女は、一体なんなのだろうか。

そんな疑問が頭をよぎった。

俺がここにいる理由はもう、説明する余地もない。この体質のせいだ。だが彼女は、どうしてこんなところにいるのだろう。先程の様子を見ると、どうやらこの場所に慣れているようだから、長くここに居るのかもしれない。

 

「・・・ここ。」

 

疑問は、口をついて出た。

 

「ここってさ、何?知ってる?」

 

もしかしたら、情報を引き出せるかもしれない。そう思い、彼女の質問をした。

ただ、彼女は首を横に振った。

 

「じゃあ、えっと、君は、何時からここにいるの?」

 

彼女は首をかしげた。

わからないようだ。恐らくはずっと長いのだろう。

 

「あの男は、なんだか分かる?」

 

彼女は頷いた。

 

「えっと、それ、教えてくれないかな。」

 

出来るだけ優しく訊いた。

彼女はあたふたと手を動かしたりしたが、伝える術を思い付かなかったのか、しょんぼりと、俯いてしまった。

 

「じゃあ、その、コレは、どうやって貰うの?」

 

俺は先程飲み干したパックを少し持ち上げ、彼女に問うた。彼女はパッと明るい表情になり、壁の方を指差した。

示された方を見ると、白い箱のようなものが置いてあり、近付いて開けると、中には、幾つかの銀色のパックがあった。箱を持ち上げようとしたら持ち上がらず、どうやら固定されているみたいだった。

 

「ありがとう。えっと・・・君の、名前は?」

「・・・・。」

 

彼女は首を振った。

 

「あー、もしかして、無い?」

「・・・。」

 

俺がそう言うと、彼女は頷いた。

 

「えっと・・・、じゃあ・・・」

 

名前が無いと言うのは不便だ。きっと、これからこの部屋で共に過ごすことになるのだろうし。

ふと、彼女の首輪が目に入った。

 

ーーーTー17ーーー

 

 

「・・・"ティナ"って、呼んで、いい、かな?」

 

Tー17(ティーイチナナ)音を短くして、ティナ。安直かもしれないけれども、そう決めた。それが何の番号かも知らないけれども。

 

「・・・・!」

 

彼女はぶんぶんと激しく頷いた。そんなに嬉しかったのか。目を輝かせている。

 

「よろしく。えっと、俺は、愁真。呼べないかもしれないけど、まあ、一応。」

 

そこまで喜ばれてしまうと、なんだか照れ臭くなってしまった。ただ、昼間の苦痛が、今日という日の不安が、先への絶望が、過去への羨望が、彼女のお陰で、少しだけ、和らいだような気がした。

 

 

 

 

 

 

二日目は、台の上で始まった。

また視界が覆われ、今度は最初に喉に杭を打たれた。

そして、体を切り刻まれ、千切られ、剥がされ、折られた。地獄は永遠に続くものだと思われたが、どれくらいの時間が経ったのかが解らなくなったが、それは終わった。ただ、自分の身体は、切断されても密着していればすぐにくっつき、元通りになるということがよく分かった。

 

 

 

 

 

 

気が付くと、また部屋に戻されていた。前後の記憶がなく、また、身体の痛みも何時ものように無かった。

彼女は、口の利けない少女は、心配そうに横たわる俺を見ていた。本当は今すぐにでも泣き叫びたいところだったが、ティナの前だからか、無理をして、笑いかけてしまった。

 

「飯、食おうぜ。|

 

でも、身体の震えが、止まらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

三日目になった。

今日も、また同じ、()()が続いた。いくらか血も取られた。腸を裂かれた。胃を貫かれた。骨を引き抜かれた。そして、全ての傷が、しっかりと癒えた。

 

「素晴らしい!!素晴らしい!!!」

 

男は嬉々とした声を揚げ、こう続けた。

 

「これなら、()()()も、きっと・・・」

 

ただ、痛みに藻掻く俺は、それどころではなかった。

そして、気絶するように、意識を失った。

 

 

 

 

部屋に戻されると、耐えられなかった。ただ、ガタガタと震え、次が来るのを怖れた。

帰りたい。戻りたい。

ただそれだけしか考えられなかった。部屋にいる彼女を、ティナと名付けた少女を、意識することもなかった。

 

 

 

 

 

 

一睡も出来ないまま、"次"が訪れた。

 

「ああ、何。今日は起きてるんだ。」

 

男は、ドアの外からこちらを見ることができるということを、はじめて知った。そして、首から全身に電流が走り、俺は気を失った。

 

 

 

喉への痛みで、意識が戻った。

男は、また興奮ぎみに俺の身体を切り刻んだ。

苦痛に慣れるなんてことは無かった。いっそのこと、死んでしまいたかった。それでも死を許さない自分の身体が忌々しかった。

 

 

 

 

 

それから何日も、恐怖で眠れない日が続いた。最初の数日は、ただ怯えて時間を過ごした。

それから暫くは、死ぬ方法を探した。舌を咬み切っても、すぐに傷は治り、壁に頭を打ち付けようと、何の意味もなさなかった。とにかく、この地獄を終わらせたかった。挙げ句、ティナに殺してくれと懇願することもあった。そして、自力で死ねないと結論付けた俺は、ただただ泣き続けた。身に苦痛を受けるときも、部屋にいるときも、ずっと泣き続けた。ティナに縋りながら泣くこともあった。冷静な頭が導き出した結論は、それほどにも残酷だった。

それが終わると、なぜか吹っ切れた。

苦痛には慣れることは無いと思っていたが、ただただ思考を外へと逃がす術を覚えたことで、受け入れることが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

何日が過ぎた頃だろう。

左手を切断され、今日の分の地獄は終わった。

 

 

部屋に戻されると、少女が驚いたように俺の、無い左手を見た。

俺の元へと駆け寄り、俺の血の滲み出る手首に小さな手を添え、ぼろぼろと涙を流した。涙が落ち、手首の断面に染みた。その傷も、しばらくすればすっかり元に戻り、左手はいつも通り動いた。

それを見た彼女は俺の手にすり寄り、踞る俺に凭れるように眠りについた。俺は、眠ることが出来なかった。

 

 

 

次の日、男は俺の手が元に戻っているのを確認すると、俺の目隠しを解いた。俺は、周りを見て、すぐに後悔した。

大量の刃物や鈍器など、人間を傷付けるための道具が、大量に置いてあった。血塗れの男の白衣と対照的に、それらはどれも綺麗に手入れをされていた。

そして、男は、俺の右の目玉を刳り貫いた。

 

「ーーーーッ!!!」

 

悲鳴は出ず、大きく開けた口からは血が流れ落ちた。

そして、すぐに右目は見えるようになった。

男は満足げに頷くと、その俺の目玉を液体の入った瓶に入れ、その蓋を閉めた。

 

「じゃあ、次は・・・」

 

彼が台にあるメスを取り上げようとしたところで、急に、視界が暗闇に染まった。

 

「な、なんだ!?」

 

男が驚く声が聞こえた。

それが停電だと気が付いたのは、少ししてまた部屋が明るくなった後だった。

 

「全く。非常電源があったから良かったものを。」

 

男は溜め息をついた。

 

「もういい。今日はやめた。」

 

そして、彼は工具のひとつを持ち上げ、俺の首から杭を引き抜いた。

 

「ーーあグァ!!」

 

皮膚が癒着していたのか、目に写る杭には皮膚が付着しているのが分かった。そして、喉の傷は、また塞がった。

 

「君、再生が近頃鈍っている。栄養食もあまり減っていないし、寝ていないんじゃないか。・・・死なれたら困るんだよ。まだね。」

 

彼は注射針を取り出して、俺の腕に突き刺した。

その中の液体が俺の身体に流し込まれる。

 

「ああ、そういえば、あの、()()()とは上手くやってるかい?」

 

失敗作。きっと、あの少女、ティナのことだろう。

 

()()は君にあげるよ。見たところ、別に仲が悪いようじゃなさそうだしね。手を出すなりなんなり、好きにすればいい。」

 

そして彼は、ポケットから端末を取りだし、それを操作した。

 

「今日は少し喋りすぎたな。・・・御休み。愁真くん。」

 

首から全身にかけて、衝撃が襲い掛かり、俺の意識は消し飛ばされた。

 

 

 

 

 

 

 

気が付くと、いつも通り、ベッドの上で目が醒めた。

ただ、俺の横で、彼女がぐっすりと眠っていた。

 

「・・・。」

 

あの男の言葉を思い出す。

 

『失敗作とは上手くやってるかい?』

 

「・・・失敗作。か。」

 

 

もしかしたら、彼女は、あの男によって人工的に創られたのかもしれない。

 

そっと、その頬に触れた。

そこには確かに、生き物の体温があり、そして呼吸があった。彼女は、ティナは、何を思って、日々過ごしているのだろう。俺は、彼女にとって、どんな存在なのだろう。

その無防備な寝顔を見て、長らく忘れていたようなことを、俺は思い出した。

 

 

 

そのか細い身体に、俺は触れた。

俺の手を伝って、彼女の心音が聞こえてきた。

それはとても心地が良く、久し振りに、眠りにつけそうだった。

 

 

 

 

 

 

いつの間にか、彼女に依存している自分を、俺は静かに嘲笑った。


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