Fate/Radiant of X   作:ヨーヨー

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色々と驚かされるエグゼイド。個人的に引張の活躍を期待しています。

では、67話です!


第67話

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」

 

 

絶叫と共にまるで底の見えない暗闇に落ちていく感覚に見舞われる間桐慎二。

 

慎二は直前までクライシス帝国の刺客、トンドンや雑兵チャップ達の手で痛めつけられていたが、懐から落ちた青いUSBメモリに似た道具に触れた途端、急に慎二の周りは闇に包まれると落下を開始。

 

止まる事無く落ちていく慎二であったが、逆に疑問が浮かぶ。

 

このようなところに落ちているのは勿論だが、重力がある限り、落下する速度は次第に増していくものだ。

 

だが、今の自分は一定の早さで真下へと落ちており、今以上に速度が上がる様子はない。

 

 

「だからって、ピンチなのは変わんないじゃんかぁッ!?」

 

 

折角不可思議な状態であると気づいたところで地に足を付けられないようでは意味がないと絶叫する慎二は先ほどのダメージも重なり叫ぶだけでも身体が痛む。

 

 

だからだろう。このような状況で横から声を駆けられたことに、ただ驚くしかできなかったのは。

 

 

 

 

 

 

 

「今自分が陥っている状態を分析した上でさらに否定の言葉へと繋いでいく…なるほど、これがアキちゃんの言っていた『乗りツッコミ』というものか。興味深い」

 

 

 

 

「…!?」

 

 

 

 

 

 

思わず声の聞こえた方へと顔を向ける慎二の視界に映ったのは、少年だった。

 

 

跳ねた黒い髪をクリップで止めているという適当なセットにストライプの長袖の上に袖なしのロングパーカーを纏った少年は顎に指を当て観察するように慎二を見つめている。

 

 

慎二のすぐ隣で、同じ速度で落下しながら。

 

 

 

「な…!?」

 

「ふむ…恐らく聞きたい事は山ほどあるだろうがもう少し我慢したまえ。そろそろ『辿りつく』はずだ」

 

「なにを言って―――痛ッ!」

 

 

 

少年の言う事がまるで理解できない慎二が食って掛かろうとした直前、固い感触が慎二の背中へと伝わる。今さっきまで体感していた落下中からは考えられない程に身体へ走る痛みは大きくなく、椅子から転げ落ちた程度だ。

 

なぜここまでダメージが少ないのかと疑問を抱く前に慎二は自分の落ちた周辺へと目を向ける。薄暗い照明に照らされるその場所は、何かの格納庫なのだろうか。

 

 

金属製の階段の上には統一性がまるでない記述がされているホワイトボートに、並べられた簡易テーブル…ここは自分が踏み込んだ地下駐車場ではないことだけは理解した慎二へ、あの少年が片手にハードカバーの本を片手に手を差し伸べていた。

 

 

「やぁ間桐慎二。君の事はここに来るまでに検索済みさ」

 

「検索…?」

 

訳のわからない言葉を放つ少年の手を掴み、立ち上がった慎二だったが不意に違和感を覚える。先ほどまであった痛みがまるでない。いや、それどころか手や足を見ても間桐慎二の身体である事は間違いないが、『自身の身体』であるという感覚がないのだ。

 

妙な例えかもしれないが、自分が操作しているゲームキャラクターの視線で見ている…そのような感覚だ。

 

 

そしてこちらの内情を察しているかのように、少年は階段の上から慎二へと話しかけてくる。

 

 

 

「おかしな感覚であるのは当然さ。君が僕たちの渡した物にある条件を満たして触れた時、君の意識は『地球の意思』を通して限定的にではあるが『世界』を越えてこちらへとやってこれたんだ。だが意識だけが『こちら側』に来ても意味がない。なので、仮初ではあるが『惑星の本棚』にあるデータで君の肉体を構築した。だから、自分の身体ではない、という感覚は間違っていないよ」

 

「はっきり言うけどさ。全然わかんないよ」

 

「だろうね。そして君が今一番知りたがっているのはそこじゃない」

 

「…………………………」

 

「その沈黙は、肯定をみなそう」

 

 

慎二の反応を見て愉快であると言わんばかりな笑みを浮かべる少年は、網目の金属床を靴底で踏み鳴らすと奥へと進んでいく。目を細める慎二は、少なくとも自分に危害を加える事はないであろう少年の後を追い、階段を駆け上がると、少年は慎二が来るのを待ち構えたように、ドアノブを握っている。どうやら慎二が後を追ってくると踏んでドアを開けずにいたらしい。

 

 

「さて、君をこの世界へと呼んだ理由は、この扉の向こうにいる男に聞いてもらおう」

 

「………………」

 

「そう警戒しなくても大丈夫さ。僕の相棒は、そんな危険な奴ではない」

 

 

 

そう言い切れるということは、余程信頼している相手なのだろう。だが初対面である人間にそこまで無警戒で会合するほど、慎二は愚かではない。こうして自分をまっていた少年にも、敵意は向けられていないと判断しただけで信用まで至っていないのだ。

 

この扉を開けたら突然銃撃が襲ってくることも覚悟をして、少年の開けるドアの向こうに見える景色を見据えた―――

 

 

 

室内の空気を整える為にゆっくりと回転する天井のファンに、恐らく持ち主の趣味で持ち込まれたダーツ・ビリヤード台を始めとしたレトロなゲーム類。客を持成すよう設置されたソファーやテーブルを窓ガラスから照らす陽の光が優しく照らしている。見るに、どこかの事務所なのだろうか。

 

 

「連れてきたよ。彼が門矢士の言っていた―――」

 

 

室内を見回す慎二を他所に、さらに奥へと進む少年の動きが止まる。表情も慎二に見せた掴みどころのない微笑みが一変。無表情のまま固まってしまっている。

 

様子がおかしいと首を傾げる慎二は少年の背後から部屋の奥を覗いてみると、その部屋には英文の背表紙で並べられた本がズラリと佇む本棚に、白と黒…二色の正方形に交互に配置されるチェッカー模様の壁。

 

その壁を背に、大きなデスクに座る男が1人…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「グス…ま、まさか…こんな展開になるなんてよぉ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ティッシュボックスを片手に、テレビを眺めてオイオイと泣きじゃくっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと待っていてくれ」

 

 

慎二が立つ客用の部屋から大泣きする男の部屋へと一歩踏み込んだ少年は部屋を隔てるカーテンをシャッという切れの良い音を立てて隔てると、男の元へと向かっていく。

 

状況がまるで掴めない慎二には、カーテンの向こうから聞こえる2人の会話へと耳を傾けることしか出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

『何を見っともなく泣いているんだい?』

 

 

『いやな。亜希子の奴が前々から言ってた泣けるドラマってのを見てたんだよ。最初は下らねぇと馬鹿にした俺が愚かだったよ…』

 

 

『創作物に対して感情移入とは…やはり君のハーフボイルドは相変わらずか』

 

 

『んだよ、ケチ付ける為に話かけたのか?依頼も一通り終わったんだし、今日はこのまま…』

 

 

『いや、門矢士の言っていた世界からの客人がそこで待っているんだ』

 

 

『ハァッ!?バカお前そういう事は先に言えってのッ!?』

 

 

『やれやれ…』

 

 

 

 

少年の呆れたと言わんばかりな呟きの中でドタバタと物を動かす音が立て続けに響いている。何だろう、散らかった部屋へ義妹が向かっていると察知した義兄の行動と同じパターンだなと途方に暮れる慎二。

 

 

 

ようやく音がやんだと同時にカーテンが開かれ、少年が苦笑いで「待たせてすまない」と小さい謝罪を聞いて、慎二は部屋へと足を踏み入れる。デスクの向こうにあるチェアをゆっくりと反転させ、ソフト帽で視線を隠す男がゆっくりと口を開いた。

 

 

 

 

 

 

 

「よぉ…待っていたぜ」

 

 

空気が、まるで違う。

 

 

立ち上がった男はソフト帽を片手で押さえながら、縁の下から覗かせる鋭い視線を向ける。男の放たれる迫力に、常人ではただならぬ気配と立ち振る舞いに威圧されてしまうだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

あくまで常人ではあるが。

 

 

 

 

 

 

「なに気取ってんのおじさん?全然決まんないよあんなの見ちゃった後じゃ」

 

 

「コラァッ!!誰がおじさんだ誰がッ!!!」

 

 

 

 

慎二の一言ですぐにポーズが崩れてしまった青年はドラマを見て号泣していたと同様に感情を爆発させる。こいつはあれだ。遠坂と同類だ…と心中で嘆きながら慎二は深く溜息をつくと、青年とのやり取りを傍観し口を押えて笑いを堪える少年を睨みながら頭をガシガシを掻くと自ら尋ねる方針へと決めた。

 

 

「これの正体、アンタらなら知ってんだよな?」

 

 

そう言って彼等に見せつけるように掲げたのは、青いUSBメモリ。赤上武に渡されたメモリを目にした男の表情は変わる。先ほどの見栄を張った気取りとは違う、本当に鋭い視線だ。

 

 

「いいぜ…説明してやる。お前が手にした、記憶の力についてな」

 

 

青年の見せた表情に今度こそ息を飲む慎二は、青年が語るメモリの秘密に、茶々を入れる事なく聞き続けた。

 

 

 

 

 

ガイアメモリ。

 

 

 

 

 

地球の中にある様々な生物や物体の『記憶』と『力』を内包した生体感応端末。使用する人間に大きな力を与え、超人へと変える危険な道具であった。

 

 

それぞれに固有能力を宿しており、火を操り、その名に関する動物と同じ肉体を得るなど様々ではある。そして長期間使い続ければ使用者の精神が汚染され、力を振るうだけの存在と成り果てる可能性すらあるのだ。

 

 

 

 

 

 

「…そんな物騒なもん、うちの居候に預けたって事」

 

「力は所詮力だ。使用する人間の心によって、そのあり方は変わってくる。そんなの、お前さんが一番わかってることじゃないのか?仮面ライダーの家族として」

 

 

指を鳴らし、自分を指さす青年の指摘に顔を逸らしてしまう慎二。どうやら自分だけではなく、義兄の情報までが伝わっているようだ。

 

 

 

「そこで質問するよ間桐慎二。君は偶然なのか必然なのか。君の言う物騒な力を持ったメモリを手にしている」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君は、その力をどう使う?」

 

 

 

 

「……………………………」

 

 

 

尋ねられた少年の質問に、慎二は黙って思考する。これは、試されているのかも知れない。強靭な力を手にすることが出来るのなら、使い道は人それぞれだ。義兄のように正義の為に使うも、悪を成す為に利用するも、人それぞれ。

 

 

それも、恐るべき力を秘めた道具と知った後ではガイアメモリに対する印象は大きく変わる。このメモリがあれば、力が手に入る。ならばと、慎二は口元を釣り上げて応えた。

 

 

 

「そんなの決まってるじゃん。せっかくある力なんだ。好きなように、有効的に使うしか他ないだろ?僕自身の為にもね」

 

 

 

 

 

「なるほど…ガイアメモリの特性を聞いた後としては、合理的な答えだ」

 

「………………………………」

 

 

 

慎二の解答に質問した少年は、肯定しながらも期待した解答とは異なる内容に落胆を隠せない態度であり、一方の青年は慎二の言葉を目を閉じ、口を開くことなく聞き続けていた。

 

どうやら慎二にある可能性を見て質問をしたようだが、慎二から出た言葉は今までガイアメモリを悪用した人物たちと同じだったのかも知れない。当初は破壊以外の目的で使用しても、結局はその力に溺れ様々な末路を見てきた彼等に取っては聞きなれた言葉であったはずだろう。

 

 

だが、慎二の解答はそれだけではなかった。

 

 

 

「そりゃそうだろ。もし、これで僕が強くなるってんなら…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「美綴の泣き顔を…とっとと止めなきゃならないんだ」

 

 

 

 

それが、慎二の本音。

 

 

 

大人しく説明を聞いていたのも話をさっさと進め、元の世界へと戻るためだ。恐らく彼等はガイアメモリを所持していた自分が使うに相応しいか確かめる為にこんなまどろっこしい手を使い、別世界へと呼び出したに違いない。

 

このまま先ほどの問答でガイアメモリの力を使用できるのならば御の字。だが、彼等の判断で使用できないのであればそれまでだ。

 

だからこそ慎二は見繕うことなどせず、ガイアメモリに対する印象を隠さずに告げた。青年の言う通り、力は所詮力。あれば有効に使うし、なければそれ以外の方法で切り抜けるしかない。

 

しかし、慎二にとって誤算であったのは、1秒でも早く話を切り上げたい為に、本音を漏らしてしまったことだった。

 

 

 

 

 

 

(あれ?今僕えらく恥ずかしい事言わなかった…?それに、何で美綴の名前を…)

 

 

 

 

自身の発言に耳を疑った慎二が慌てて訂正しようとするも既に遅く、慎二の発言にキョトンとした少年の顔は見る見るうちに悪戯小僧のような笑みを浮かべ、さらには青年は目を見開き、急に立ち上がると表情を強張らせて慎二へと迫った。

 

 

 

 

 

 

「お前ッ!!」

 

(な、いきなり殴るとか…!)

 

 

 

慎二の肩を掴んだ青年が腕を振り上げる姿を見た慎二は思わず頭上で腕を交差させ、防御の体制に移る。まさか自分の言った事が気にくわないが為に暴力で…と衝撃に備えるが未だに痛みはない。痛みがない代わりに、慎二の腹部で金属同士が接続された音が響く。

 

ゆっくりと目を開けて見れば、青年の振り上げた手には機械仕掛けのバックルを掴んでおり、それを慎二の下腹部へと当て、装着させていたようだった。

 

そのバックルを上から見上げると、何かの挿入口が右側にあるのみで、左側には何もない、左右非対称という造形だ。

 

それに、形は異なるものの、バックル…否、ベルトには慎二が良く目にしたものと近いものを感じた。

 

 

 

 

「合格だ」

 

 

「は…?」

 

 

 

ベルトを装着させ、踵を返した青年はソフト帽を手で押さえながら告げた言葉に、思わず変な声を漏らしてしまった慎二へ、隣へ移動した少年が補足する。

 

 

 

「すまないね間桐慎二。彼はああいう渡し方しかできないのさ」

 

「渡すって、このベルトを?」

 

「ああ。恐らく君は既に察していたと思うが、僕たちが君をここへ呼び寄せたのは、そのガイアメモリを託すのに問題がないか、試すためだ」

 

 

慎二の予測を敢えて口にする少年は、さらに続けた。それは慎二の本音をさらに明確化させる材料となってしまう。

 

 

 

「こちらの世界へメモリの使用者の精神体を呼び寄せる条件…それは、『誰かの為に力を持ちたい』という思いに感応することだった。だが、その場しのぎの願いだったとも言い切れない。だからこそ君自身から、その使い道を聞きたかったのさ」

 

 

「ちょっと待ってよ!さっき言ったばっかりだけど、僕が言ったのは自分の…!」

 

「そう。誰かを守る事ができる。そんな自分になるため、だろ?」

 

「っ…!」

 

 

もはや隠し切れない本心を気づかれてしまった慎二へ、再び顔を向ける青年は告げる。

 

 

「誰かを守りたいって気持ちは、恥じる事はねぇ。力が有ろうが無かろうが、その思いがある限り、人間ってのは戦える。お前の兄貴に見劣るところなんざ、何一つないんだよ」

 

「あんた…いや、まさかアンタも…」

 

義兄である光太郎とも、武の持つドライバーとも異なる形を『それ』を持ち、さらに武の言う『協力者』とならば、彼等も、義兄と同じ…

 

 

その結論へと辿り着いたと同時に、慎二の手がアルファベットや数字の形をした粒子となって拡散し始める。どうやら少年の言っていた仮初の肉体が崩壊を始めてたらしい。

 

 

 

「有意義な時間だったよ間桐慎二。そのドライバーとメモリがあれば、君は十分に戦えるはずだ。美綴綾子を守る為にもね」

 

「全てを検索済みって本当だったよかよ…何もんだアンタ達?」

 

「ま、2人で1人の探偵ってとこだ。そして覚えとけよ慎二。どんな力を手にしようが、お前はお前である事を忘れるんじゃねぇぞ」

 

「はッ」

 

 

輪郭を失いながらも青年の言う事を鼻で笑う慎二は、メモリを2人の前へと翳し、宣言する。

 

 

 

 

「当たり前の事、言わないでくれる?どんな力を手にしたって僕は間桐慎二っていう、魔術書を読む事だけが取り柄の人間だよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「それと…認めたって事とベルトの事…礼だけは言っておくよ」

 

 

 

 

 

 

 

「ありがと」

 

 

 

 

 

 

 

 

不器用な感謝を述べた慎二の肉体は消滅し、彼の意思はガイアメモリとベルトと共に元の肉体へと還った。その様子を見守っていた少年は横目で隣に立ち、満足そうに頷く青年へと尋ねた。

 

 

 

「…良かったのかい?門矢士の頼みで予備パーツから組み立てたロストドライバーはともかく、異世界の人間にガイアメモリを託すなんて。それにあれはただのメモリじゃない」

 

 

 

 

 

「僕たちの街を一度は地獄へと変えた事に加担した悪魔の力だ」

 

 

 

 

 

少年の鋭くなった瞳を青年へとぶつけながら、過去に体験した戦いを思い出す。激戦の末に高笑いと共に散った敵が使用していた26のメモリが砕け散る様を、少年は確かに目にしていたはずだった。

 

だが、1つだけ破壊を免れ無傷の状態で発見され、彼等の監視下へと置かれていたのだ。

 

 

 

「確かに、あのメモリのせいで俺達の街はたくさんの涙を流した。不安は拭いされねぇ。だが、あのメモリが残ったは、慎二に使われる今という時の為に生き残ったのかも知れない」

 

「今の為に…?」

 

「ま、俺の勘だがな」

 

「はぁ…全く君らしい答えだ」

 

 

ニヤリと笑う相棒の、相変わらずな様子に溜息をつく少年も、あとは祈るしかない。

 

 

彼が、間桐慎二がトリガーメモリと共に戦い抜いてくれることを。彼の大切な人々を守る為にも。

 

 

 

 

「それじゃぁ、僕たちは僕たちの仕事を続けようか、翔太郎?」

 

「あぁ、頼むぜフィリップ」

 

「さぁ、検索を始めよう。キーワードは―――」

 

 

 

 

 

 

―――『別世界』

 

 

 

―――『魔術』

 

 

 

―――そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2人で1人の探偵…左翔太郎とフィリップ。

 

 

彼等は風の街、風都を守りながら異世界で起きている戦いへの助力を続けていく。

 

 

自分たちと同じ力を持つ新たな仮面ライダーの無事を祈りながら。

 

 

 




てな感じで、慎二がドライバーを手にする経緯のお話…で1話使っちゃったよ…本来だったら決着のはずだったのに…

あの2人に関してらしさが出ているか自身がないのでご指摘頂けたららうれしいです。

では、また次回!

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