〈霧の湖〉
と、言うわけで早速外へ出ましたが…
いったい何処へ行けばいいのでしょうか?
葉「チルノさんに聴いてみたらどうですか?」
絆「それです!」
チルノの家は湖を少し歩いたところにあります。チルノの氷水は本当によくつかいますから、時々自分から行くことがあります。
大ちゃんも一緒に住んでいるみたいです。
絆「行きましょう!」
しばらく進むと弾幕の音が……
葉「誰かが弾幕ごっこをしているのでしょうか?」
絆「あそこは……チルノの家のあたりですよね。」
葉「つまり、チルノさんたちに何かあったってことですか!?」
それはまずいです!
絆「早く行こう、葉!」
葉「はい!」
?「あら、私を退治しに来たの?」
人魚さんが来ましたが…
面倒くさい雰囲気がプンプンします…
絆「そんな面倒なことしません。」
葉「絆さん、早く行きましょうよ。」
わかさぎ姫「人間はまだしも下級妖怪まで無視するなんて!?許さないわ!ここは通さない!」
えー!?
絆「人魚さんはそんなに好戦的でしたか?」
わかさぎ姫「今わね。」
葉「それより、あなたは無視されないために努力しましたか。」
わかさぎ姫「いいえ。」
葉「嘆いても叶うわけではないです!頑張らないと!」
わかさぎ姫「なら、嘆き続けた力を見せてあげる!」
水符「テイルフィンスラップ」
葉「なら、努力した力を見せてあげます!」
葉符「リーフスパーク」
その力の差は一目瞭然だった。リーフスパークは呆気なくわかさぎ姫と彼女が放った弾幕を飲み込んだ。
わかさぎ姫「はう~。」
念のため、言っておいたほうがいいですよね。
絆「そうだ、教えてあげます。その下級妖怪は天狗に勝ちましたよ。」
わかさぎ姫「!?」
葉「さぁ、早く行きましょう!」
絆「はい!じゃあ、またね~。」
………
わかさぎ姫「あの天狗があんな下級妖怪に?」
〈チルノの家前〉
大妖精「チルノちゃん、いくよ!」
チルノ「うわっと!?」
大妖精「私だって!私だって!」
これは……全くもって予想外ですよ。
絆「チルノと大ちゃんの弾幕ごっこ?」
葉「珍しいですね…」
絆「いえ、見た目だけみたいです。」
葉「それって?」
絆「意識が乗っ取られてるわけではないですが…大ちゃんから、何か邪悪な魔力を感じます!チルノが危ないです!」
葉「助けましょう!」
チルノ「大ちゃん!戻ってよ!」
大妖精「何を言ってるの?チルノちゃん、私が大ちゃんだよ?」
チルノ「違うもん!大ちゃんは下克上だとか、そんなことしない!」
大妖精「なんで言い切れるの?」
チルノ「私の、親友だもん!」
絆「大当たりです、チルノ。」
大妖精「絆さん!?葉さんまで!?」
葉「あなたは大ちゃんじゃないです!げこくじょーが何なのかわかりませんけど!」
葉!勘違いしてます!
絆「あはは、大ちゃんなんですけど。意識は何か邪悪な魔力が乗っ取ってます。」
チルノ「つまり、目を覚まさせてあげればいいのか!」
絆「流石、サイキョーですね!」
大妖精「ふふ、サイキョーを倒して下克上の第一歩を見せてあげます!」