…あ、重要なことを忘れてました。
絆「そういえば、何故異変を?」
よくわかんないんですよね。
魔理沙「まぁ、説明よりも見た方が早い。ついてこい!」
そういって魔理沙さんは飛び去った。
絆「あ、待って下さい!」
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魔理沙「ついたぜ。」
ここはどこ……
なんて悩むことはなかった。
絆「ここは紅魔館じゃないですか!」
魔理沙「説明よりも見た方が早い。」
何事もないように魔理沙さんは答える。
絆「説明が面倒なだけですよね!」
魔理沙「まぁそうなんだが。」
認めました。…開きなおるの多いですね、魔理沙さん 。
魔理沙「それより図書館へレッツゴーだぜ!」
そして魔理沙さんは走りだす。
絆「魔理沙さん、待ってください!」
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図書館
魔理沙「パチュリー!いるかーーー!」
パチュリー「…ネズミがいるわね。」
魔理沙「ちがう!今日の用事はアレだぜ!」
アレですか?また変な物を拾ったのでしょうか?
パチュリー「アレね。」
絆「あの…何の話ですか?」
おいてけぼり…
魔理沙「説明するよりも見た方が早い。」
パチュリー「これを見て。」
そういってパチュリーさんが取り出したのはハートがついた可愛らしい杖だった。
絆「可愛らしい杖ですね。」
僕はハートは大好きです。可愛いですから。
魔理沙「私が拾ってきたんだ。ただ、私の魔力では使えなかった魔道具なんだぜ。」
パチュリー「それで魔理沙が私のところへ持って来たのだけど…私の魔力でも扱える代物ではなかったの。」
絆「え!?」
パチュリーさんでも扱えないなら誰が使えるのですか!?
パチュリー「そして、私の見立てだと、絆なら使えると思ったのよ。」
絆「なんでですか!?」
うれしいですけど!パチュリーさんさえ使えないのに何故僕が!?
パチュリー「…あなたは気づいてないみたいだけど、あなたは純粋な魔力が私達の誰よりも高いのよ。恐らく、私の倍、いやそれ以上に。」
え
魔理沙「本当、びっくりだぜ。」
えええ!?
パチュリー「あなたは能力と思っているみたいだけど、そもそも霊力も妖力も再現するのはおかしいのよ。でも、魔力はいわば0。少し手を加えれば霊力も妖力も、さらには神力も使える。人が霊力を持っているのは人の中の魔力が体にある霊の元と合わさるから。妖力も神力もそうなの。まぁ、結論をいうとあなたがみんなの恩恵を受けたスペルを使えるのは魔力が純粋に高いから。」
ええええええ!?
魔理沙「魔法使いは体の中の力を魔力にするところから始めるんだぜ!だけど、絆は妖の元も霊の元も神の元もないから純粋な魔力なんだぜ!」
絆「じゃあ、なんで僕は霊力や妖力や神力を?」
そこがよくわからないです。
パチュリー「絆自体にはないかわりに、他の人との絆の中にそういった元があるのよ。恐らく。」
魔理沙「こればっかりは話あったが推測なんだぜ。」
答えてくれました。あと、一つ。
絆「結局、なんで異変を?」
パチュリー「とても力を持った物だから、その力が足りているか知りたかったの。」
魔理沙「そんな時、紫が表れたんだ。そこで紫が『絆に異変を解決させたら?』って言ったのが始まりだぜ。」
つまり…それって…
絆「僕の力を図るのが目的だったんですね。」
魔理沙「そういうことだ。」
なんかガックシ…
パチュリー「早速、使ってみたら?」
絆「…そうですね。」
早速手に持ってみます。
絆「なにもおきませんけど…」
魔理沙「振ってみたらどうだ?」
絆「なるほど!」
振ってみると、ハートの弾幕が広範囲に散った。
絆「うわぁ…可愛いです!」
パチュリー「あげるから、自由に使って。」
絆「いいんですか!?」
こんな杖、なかなかないですよ!
パチュリー「まぁ、どうせ使えないから。」
絆「ありがとうございます!」
やったーーーーー!
こうして、異変は幕を閉じた。