闇葉「なぜあなた達……いえ、あなたは動けるのですか!?」
闇絆「何故って?それは俺の能力…2つまでの属性を無効化する程度の能力で弾いたのさ。あれ、幻想郷の毒と邪悪なる力の二属性だろ?」
絆「なるほど。。。「俺との絆の力を使え」とはこういうことでしたか」
闇葉「もう少しで、この暗黒を全て終わらせられたものを……」
闇葉は舌打ちをしながら枯れ草でできた剣を構える。
周りにいた仲間達は闇葉の放ったスペルによって昏睡状態であり、とても戦うことなどできはしないだろう。
絆「くっ、、!どうにかして、止めないと、、、」
闇絆「…………おい、暫くアレ引き付けてくれ。俺が何とかする。ここは俺の守絆然だ、俺が何とかするさ。」
絆「わ、わかりました!」
絆が闇絆をかばうように前へでる。闇葉は真っ直ぐ切りにかかるものの、『絆の力:神凪 霊夜』を使うことで霊夜さんの刀…レイムチェーンで防ぎ、鍔迫り合いに持ち込む。しかし、、、
闇葉「付け焼き刃の剣に負ける気はありませんよ。」
絆「なっ!?」
闇葉に剣を弾かれ慌てて距離をとる絆。
隙を見せた絆に闇葉がとった行動は、手にした剣を絆に向けることだった。
闇葉「失われし生命よ、生命を喰らいその身に宿せ!SPELL CARD「
絆「………………」
この攻撃に対して絆はなにもせず、闇葉のЭスペルが絆を貫く、その直前
闇絆「うお、おおおおお!!!!」
闇葉「しまった!!」
闇絆が一つの属性を無効化する大剣でЭスペルを切り裂き、そのまま闇葉の剣を弾きとばす。
闇葉「ちっ!!」
闇葉は懐からスペルカードを取り出そうとする。このままだと、剣を弾いたことで、正面ががら空きとなってしまっている闇絆は闇葉のスペルを思いっきり喰らってしまうだろう。
そう、絆が思った矢先のことだった。
闇絆「葉ーーー!!」
闇葉「なっ!?」
絆の力を否定する者ーーーそう言っていた彼が、文さんの絆の力を使って一瞬にして闇葉にとびつき、ホールドしたのだ。
そのまま闇絆は闇葉を押し倒すものの、ホールドを解く気配はない。そのまま、闇葉にむかって泣きながら言葉を叫ぶ。その言葉はーーー
闇絆「死ぬな、なんて言ってすまない!!」
闇葉「え、、、」
謝罪の言葉だった。闇葉も、あまりに突然なことに抵抗をやめる。
闇絆「俺はお前と一緒にいたい!消えて欲しくない!だけど、それでお前が苦しむのは、もっと嫌だ!!
お前は妖怪なんだ。やりたいことをやればいい。
俺の言葉に、気持ちに、そこまで縛られる必要なんてないんだ!」
闇葉「…………ぅっ………」
闇葉は泣きながら闇絆をぎゅっと抱き締め返す。嗚咽が聞こえるのは泣いているからだろう。
闇葉は使命を……植物に自らの力を返し、自らが消えることを許されたのだ。
絆「……えっと、これは」
一方、戸惑う絆の懐に、淡い光を放つスペルカードが現れていた。しかし、いまにも消えそうな、儚い光であった。
絆はそのスペルカードを取り出してみた。
そのスペルカードの名はーーー
『絆符「ライトアルベリオン」』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
紫side
紫「……なるほど、大体の事情は把握したわ。」
使命を背負った葉にとって、生き続けることは酷なことだった。それを知らずに、絆はずっと生きていて欲しいと願った。その結果、人々には裏切られ絆を信じられなくなり、葉を常に苦しませ続けた。
その悲しみは輝きを放つ世界を憎み、竜となって光の世界に襲いかかってきた。
それが、今回の異変。
ただ、、、
紫「例の謎の力の出所。これだけがわからないわね…」
幻想郷「“
?「それに関しては私から説明させてもらおう。」
紫「あ、あなたは!?」
そこに現れたのは黒ずくめの仮面の人物…Δ=0だった。
次回、人形異変の癒最終話となるかと思います。