完全にスランプですね…
この更新から、スランプ脱出したいなぁ、、、
みんなが来てくれたはいいものの、決定打はなかなか出せずにいた。
咲夜「なにこれ!全然攻撃がとおらない!」
ディア「あらゆる攻撃を打ち消す体…まさに外道だな」
ダーク「ふっ!上等だぁ!なら攻撃が効くまで攻撃するだけだろ!」
妹紅「まて!後々のことも考えろ!まだ相手が何をしてくるかわからない!」
それもそのはず。マッドエンティスト・ネイチャードラゴンの体を覆う漆黒の鱗があらゆる攻撃を打ち消してしまう。
霊夜「…何か方法はないのか?何処かに鱗のない部位…とかは」
絆「霊夜さん、ドラゴンの下に潜ったりもしたのですが、お腹から尻尾まで、びっしり覆われてます。」
霊夜「確かに、これはやっかいだね…」
闇絆「…俺の能力の一つ一つが、あの鱗の一つ一つだと考えてくれ。」
霊夜は考えていた。一片だけで1属性を無効化する鱗、その完全ともいえる防御にたいして対抗する術を。
そして、ひとつの方法へとたどり着く。
霊夜「…内側から、体内から攻撃するのは?」
絆「なるほど、絆の力『八雲 紫』!スキマから体内につなげます!」
霊夜に言われて絆は手を動かすが、なにもおきなかった。
絆「だめです、中の境界があやふやになってます!」
魔理夢「…なぁ、絆。一寸法師って知ってるか?」
絆「え?たしか、小さい体で鬼の中にはいって体内から攻撃を仕掛け、鬼に勝利した……なるほど。」
魔理沙「確かにそれなら攻撃できそうだぜ。ただ…」
ダーク「そんな体を小さくするなんて無理だろ。都合のいいことあるわけ…《それがあるんです!絆の力 少名 針妙丸!》あるんかい!」
絆は小さくなって、お椀の中をふわふわと漂っていた。
そして、その手にある小槌を1振りすると、全員の体がみるみるうちに縮んでいく。
ダーク「とにかくいくぞ!」
霊夜「待って!中がどうなってるかわからない、みんなで一緒にいこう!」
こうして集まった者達は皆、吸いこまれるようにして漆黒の竜、マッドエンティスト・ネイチャードラゴンの体内へとあゆみを勧めた。
闇絆「ん…ここは…」
???「やっとおきましたね。おはようございます。そして、おかえりなさい、絆。そして、、、」
闇の絆がおきると、そこは西の村の高台、見晴らしの良い思い出の場所。少しちがうのは、周りの植物が荒れ果てていることくらい。
そんな場所には、1人の少女がいた。2人の周りには爽やかな風が吹いているだけで、他に誰もいない。
そして、その少女の手には鋭く光る剣が握られており、切っ先は迷うことなく闇の絆に向いていた。絆を睨む目は赤く、永遠の敵を見るような殺気のこもった目に闇絆は焦燥感を感じた。
闇葉「死んで下さい」
少女は颯爽と切りにかかるが、大剣に阻まれてつばぜり合いにもちこまれる。
闇絆「ただいま。」
つばぜり合いの最中、そっとつぶやく闇絆。お互いにバックステップで距離をとり、互いに対峙する2人。2人の勝負の幕は2つの閃光と強風によって、切って落された。
「あれが、このせかいの私…」
それを息を殺して草かげから見守っている緑色の少女がいた。
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闇魔理沙「………………」
魔理沙と魔理夢の近くには魔理沙らしき者がたっていた。その目は赤く輝いており、狂気すら感じる。
魔理沙「お前はだれなんだ!返答くらいよこせ!」
魔理夢「いや、話すだけ無駄だな。とりあえず…」
魔理夢・魔理霧「ぶっ飛べー!!!」
ふたりが同時に放ったマスタースパーク及びマスターストームは闇魔理沙に向かって勢いよくときはなたれた。
闇魔理沙「……………!」
魔理沙&魔理夢『くっ!?』
しかし、闇魔理沙は両手に黒い閃光を生み出し、ビームサーベルの要領で風と光を切り裂き、その勢いのまま2人に切ってかかる。
二人は吹き飛ばされ、樹に体を打ち付ける。それでも、目には希望の光が宿っていた。
「「負けるものか!!」」
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時を同じくして紅魔館ーーー跡。
館は崩壊しており、その瓦礫の山のうえで二人の吸血鬼が我を忘れて争っていた。
それを見つめるものが二人。
「お嬢様、フラン様…」
「心が痛いのは解るが、二人だけであの争いの中にわって入るのは無謀だ。」
二人の従者は息を潜めて見まもっていた。
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『うるぁぁぁぁぁぁ!?』
『がるぁぁぁぁぁ!!!』
竹林では大火事を背景に二人の人間が争っていた。
蓬莱山輝夜と、藤原妹紅。
たしかに、二人は普段争っているが、いつもと違う。お互いまるで獣のように相手の命を求めて争っている。弾幕ごっこなどではない。
その顔は悲痛に醜く歪んでいた。
「あれが、私なのか……?」
「ちがうとおもうぞ。あれはお前だけど別のお前さ。」
そして、その様子を、悲しみの目で見守る妹紅とダークの姿があった。
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絆「えーと、ここは……?」
霊夜「……おそらく、守矢神社だ。だけど……」
二人がいたのは瓦礫の山の前。山の頂上であることから霊夜は守矢神社と推測した。
しかし、人気はないため、この辺りに住む人はいないだろう。
霊夜「東風谷さん…」
霊夜がそう呟いた瞬間、この瓦礫の山に向けて一陣の突風が吹き荒れる。
二人は思わず目をつぶる。そして風が止み、目を開くとそこには薄紫色の髪に青い目をした女性がいた。
その女性の顔に、絆は見覚えがあった。
絆「文花さん…!?」
文花は慌てているようで、険しい顔つきで話す。
文花「絆君……突然現れてこんなことを言うのもなんだけど、お願い。葉の背負う運命を、定めを、葉に思い出させてあげて。この世界の崩壊を止めて……!」
この頼みが、狂ってしまった守絆然を大きく動かすこととなる……