リリカル・ストラトス 元織斑家の魔導師 作:妖精絶対許さんマン
「ぐっ!」
〈左二の腕被弾!マスター!!〉
「わかってる!!」
秋は
(一か八か・・・・・やるしかない!)
秋は体の向きを反転、迫り来る魔力弾の方に体を向ける。
「シュート!」
秋は二十個の魔力弾を作り、迫る魔力弾に当てて相殺する。相殺したさい、煙が上がる。秋は煙に紛れて転位魔法を使い、再び
「aaaaaaaaaa!」
〈チェーンバインド!〉
「太陽の碑石、
秋の足元の魔法陣が光、魔法陣の下から蒼色の逆三角形のピラミッドが
「はぁ・・・・・はぁ・・・・・!」
秋は肩で息をしながら油断なくブレッシングハートを構える。秋が使った魔法、“
「aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!」
海中から
「雪片・・・・・っ!!」
秋が雪片に驚いていると、
「ぐっ!?」
秋はとっさに左腕を首と鎖の間に滑り込ませ、完全に締められることを防いだ。
「aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!」
「まずっ!?」
「ぐっ!?」
秋は振り下ろされた雪片をブレッシングハートで受け止める。だが、
「がはっ!?」
今度は秋が海面に叩き付けられた。
〈マスター!大丈夫ですか!?〉
「大丈夫だ・・・・・って、言いたいが肋を一本やられた」
秋は海面の上に立つように浮き、血を吐き捨てる。
〈マスター、朗報です〉
「こんな状況で朗報も何も無いと思うんだが・・・・・?」
〈いえ、この状況を覆せる程の朗報です。来てくれましたよ、皆さんが〉
ブレッシングハートがそう言った瞬間、
「縛れ、鋼の軛!!」
何処からか聞こえてきた声と共に、海中から杭が飛び出し、
「今のは・・・・・っ!」
秋は辺りを見回す。
「ラケーテン・・・・・ハンマーァァァァァ!!」
赤いゴスロリ服のような服を着た少女が、手に持ったスパイク付のハンマーで
「紫電・・・・・一閃!!」
炎を纏った剣で
「ブレイズキャノン!」
赤の少女とポニーテールの女性が
「怪我はないか、秋」
秋の隣に全身黒色の少年ーーーーー時空管理局執務官・クロノ・ハラオウンが秋の隣に降り立った。
「・・・・・今の俺を見て怪我はないかって聞くか、普通?」
「ふむ・・・・・無さそうだな」
「おい、聞けよ」
クロノは秋の言葉を無視した。無視された秋はクロノにツッコミを入れる。
「秋。よく一人で持ちこたえられたな」
「シグナム・・・・・持ちこたえたと言うより逃げていたって言う方が正しいけどな」
「それでもスゲーよ、おめーは。ナハトヴァールとサシでやりあうんだからよ」
秋とクロノが浮いている場所に赤の少女ーーーーーヴォルケンリッターの一人“鉄槌の騎士”ヴィータと“剣の騎士”シグナムが降り立つ。
「秋君。傷を見せて」
秋に声をかけたのは“湖の騎士”シャマルだった。
「裂傷と・・・・・肋骨が一本折れてるわね」
シャマルは秋の体を触りながら怪我をした部分を調べていく。
「風よ、癒しの恵を運んで」
シャマルが両手を前に出すと、若草色のベルカ式の魔法陣が展開され、秋の傷を治していく。秋の傷は完全に治り、魔力も補給されていた。
「ありがとう、シャマル」
秋はシャマルに礼を言い、煙で姿が見えない
「今ので倒せたら良いんだが・・・・・」
「まあ、まず無理だな。アレはナハトヴァールとISの融合体だ。馬鹿げた再生能力とISの機動性を兼ね備えた正真正銘、化け物だよ」
煙が晴れていき、
「下手物感がさらに増えやがった・・・・・っ!」
「アタシ、帰ったらアイゼンのヘッド磨くわ・・・・・」
「aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!」
「散開っ!!」
シグナムの言葉に全員がその場から離れる。
〈マスター。魔力が回復した今ならあのモードが使えます〉
「あのモード・・・・・?でも、あれはまだ調整中じゃ・・・・・」
〈無理も承知です。ですが、ナハトヴァールを今度こそ破壊するには瞬間的火力で瞬時に蒸発させるしかありません。なら、あのモードで出せる魔法を使う他ありません〉
「・・・・・・・・・・」
秋は
「・・・・・・・・・・やるぞ、ブレッシングハート」
〈イエス・マイ・マスター〉
秋は回避するのを止め、
「ロード・カートリッジ!!」
〈イエス・マイ・マスター!!〉
秋はブレッシングハートを目の前に掲げるように構える。足元にミッド式魔法陣が展開され、柄のシリンダーが回転する。回転が終わると、秋は空薬莢を排出、カートリッジを装填する。それを三回繰り返す。
「aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!」
秋の魔力に反応した
「逃げろ、秋!!」
「馬鹿!!とっとと避けやがれ!!」
「ザフィーラ!!」
「無理だ!間に合わない!」
「秋君!!」
五人が叫ぶが、秋は動かない。
「ーーーーーモード・
〈オールラジャー。モード・
雪片が当たる直前、秋を中心に魔力の柱が空に登る。振り下ろされた雪片は魔力の柱によって跳ね返された。
「ーーーーー
秋の声が響いた瞬間、
「aaaaaa!!!?」
〈魔力循環・・・・・問題なし。システム・・・・・オールグリーン。マスター、体に異常はありますか?〉
「いや・・・・・問題ない」
魔力の柱を斬り裂いて現れた秋は普段の蒼色のバリアジャケットではなく、蒼色のパーカーを被り、銀の鎧を纏い全体的な防御力が向上しているように思える出で立ち。そして、手には刀型だったブレッシングハートが西洋剣になっていた。秋はパーカーを脱ぎ、剣先を
「行くぞ・・・・・
次回は秋君&クロノ&ヴォルケンリッターVS
秋君のモード・