今日はちょっと短めですね。
俺達はまた、サイゼで食事を取っている。
「比企谷、ほんとサイゼ好きだよねー」
「まあな」
なんなら、俺の食事、サイゼ縛りにしてもいいまでである。
サイゼは値段も安いし、種類も多いし、完璧だろ。
「飽きませんか?」
「色んな種類あるだろ」
「まあ、そうですけど……」
「カフェとか行かないの?」
「行かないことはないが、基本的にはサイゼで充分だ」
カフェ行っても、ちょっと高いコーヒーで贅沢するだけだもんな。
「それより早く注文しようぜ」
「もう決めたの? メニュー表見てなくない?」
「サイゼに通いつめている俺にはそんなもの不要だ」
「なんか、怖い……」
「うわぁ……」
頼んでから20分~
「そう言えばさー、今日会った隼人って人、総武高のサッカー部の人じゃない?」
「そうですけど」
「あ、やっぱり?」
「知ってるんですか?」
「イケメンで有名だよ」
「葉山先輩ならありえそうですね……」
そんな有名人だったの? そんな噂知らなかった。まあ、噂が伝わってくるような人いないんですけどね。
「なんだか、あいつは気に食わない」
「えー、そうですか?」
「比企谷のはあれでしょ? リア充爆発しろー的な」
「ああ、そうだな。あいつには是非爆発してもらいたい」
もれなく、あのうざい奴にも爆発してもらいたいところだ。なんだっけ? 戸馬だっけ?
「そう言えば、葉山の時は態度違ったな」
「そうですかー?」
「もしかして、その、葉山のこと、す、好きなのか?」
「はあ?」
「口説いてるですか? ごめんなさい、まだちょっと無理です」
「勝手な解釈するな」
「比企谷、いろはちゃんのこと……」
「違げぇよ」
「ただ、好きなのかどうか気になっただけだ」
明らかに態度が違ったからな。もう一人も別の意味で違ったけど。
「まあ、かっこいいとは思いますけど……」
「気になる相手にはとりあえず手を出……繋ぎたいなとは思います」
「……」
手を出すって言いかけなかったか? こいつ……。
折本も特に驚いている様子はない。
女子の世界ではこれが普通なのか……女子怖い。
「あー、もうこんな時間だし、そろそろ帰る?」
「そうだな、早く帰りたい」
早く帰ってプリキュア見たい。
「せーんぱい」
「言っとくけど、奢らんぞ」
「まだ、何も言ってないのにー」
「でも、用件はそれだろ?」
「はい」
今の俺の財布にはとてもじゃないが3人分は払えない。
2人分ならギリギリ払えるが、片方が文句言っても困るので今日は奢らない。
「仕方ありませんね……」
「お会計、2580円になりまーす」
俺達は一人分を払う。
「ありがとうごさいました」
サイゼを出て、一色は家の方向が違うので別々に帰る。
「さよなら~」
「バイバイ~」
俺は軽く手を振る。
「じゃあ、帰ろっか」
「ああ」
二人で駅へと向かった。
SSを書くのはこの作品が初めてなんですけど、ハーメルンではこれって評価いい方なんですかね? 他のやつの方が人気ありそうですけど……。