比企谷八幡が海浜高校で生徒会長をしたら   作:時雨煉

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 活動報告で取っているアンケートは明日の23時59分までにしようと思います。コメント入れてくれると嬉しいです。他のに変えたいなって人も変えてもいいですよ。

 あと、アニメ見ました? 玉縄のろくろ回しやばいすっね。原作の方だと海浜高校のメンバー10人ぐらいの筈なのに、アニメでは全然いませんでしたね。折本は誰に誘われたんだろ……。


11話

「比企谷、いいなー、こんなに可愛い妹がいて」

「そうだろ?」

 

 俺の妹は可愛いのだ。世界一可愛い。

 小町は折本に可愛がられて嬉しそうにしている。

 

「こんな妹欲しいなー」

「小町も折本さんみたいなお姉さんが良かったです。こんなごみいちゃんじゃあなくて……」

「お兄ちゃん、泣いちゃうよ?」

 

 これがNTRってやつか……。残念ながら小町はやらんけどな。

 それにしても、小町と折本は相性がいいな。リア充的なノリが合っているのだろうか。

 お兄ちゃん、なんだか寂しいよ。

 

「折本さんがお姉ちゃんになるには、お兄ちゃんに頑張ってもらわないと」

「何を頑張るだよ……」

 

 養子に行くから妹離れしろってことですかね? それなら、先に親父をなんとかしないと駄目だな。俺以上に小町のこと愛してるから。もう、それは引くぐらい。

 

「折本さん、かおりさんって呼んでもいいですか?」

「うん、いいよ!」

「やたー! かおりさん大好き!」

「私もだよ!」

 

 二人共ぎゅっと抱き合う。

 現実で百合に出くわすとは思わなかったなー。キマシタワー。

 

「……お前らそろそろ風呂でも入って来たらどうだ?」

「あ! かおりさん、一緒に入りましょうよ」

「いいよ!」

 

 ほんと、仲が良いことで。仲良し姉妹に見えんこともないな。

 折本は少しソワソワしてこちらを見る。

 

「絶対に覗かないでよ」

「分かってる」

「絶対に覗かないでよね!」

「はいはい、覗きませんよ」

 

 そんなに念を押されるとフリかなって思っちゃうでしょ。

 覗いたら、小町に嫌われるから覗かない。

 

「絶対だからね!」

「何回言うんだよ……」

 

 そんなに、心配ですかね? きっと、目のせいだな。目が悪い。

 小町はすかさずフォローを入れる。

 

「大丈夫ですよ。お兄ちゃんにそんな度胸ありませんから」

「それもそうだね」

「はい! 行きましょうか」

 

 二人仲良く、風呂場に行った。

 そこで、納得されるとちょっと、あれなんですけど……。

 こたつから何かが這い出てきた。

 

「ニャー……」

「カマクラか……」

 

 カマクラはくたびれた様子だった。

 いつもなら小町にべったりなのに……。

 あ、なるほど。

 

「お前も折本が苦手なんだな」

「ニャー……」

 

 ペットは飼い主に似るって言うけど、こんなとこも似るんだな……。

 カマクラもリア充空気が苦手なんだろう……。

 俺はカマクラを撫でる。

 

「ニャー……」

「もうちょい、撫でさせてくれよ……」

 

 少し、触っただけで、頭をよけられた。

 小町なら文句言わないのに……。

 

「ニャー、ニャー……」

 

 カマクラにお前も大変だなと言われた気がした。

 今日のカマクラちゃんは優しいなー。

 カマクラはそう言い残すと、こたつに戻っていった。

 

「疲れたな……」

 

 ほんとに疲れた。いや、もう、憑かれたと言ってもいいかもしれない。

 一色や折本達といると疲れる。まあ、楽しくないこともないが……。

 寝ようかなと、思っているとふと聞こえてくる。

 

「かおりさん、めっちゃ、肌綺麗ですね!」

「そんなことないって! 小町ちゃんこそ綺麗な肌してるよ」

「……」

 

 声のボリューム下げてくれませかね……。

 こちらも思春期真っ盛りなんでね、いろいろと、妄想しちゃったりしちゃうわけなんですよ……。

 小町のは大丈夫にしても、折本は……。

 折本もビッチだが、スタイルもいいし、決して小さいわけでもないと思う。何がとは言わないが。

 想像しちゃったら、ちょっと気まずくなる。

 俺はイヤホンをセットし、声が聞こえないぐらいまでの音量で聞く。

 そのまま、仮眠をとる。

 しばらくしたら、出てくるだろう。

 俺は目を閉じた。


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