比企谷八幡が海浜高校で生徒会長をしたら   作:時雨煉

11 / 25
少し短いです。
もう一つ作品を書きたいと思うのですが、どれにしようか迷っているのでアンケートを取りたいです。
活動報告のほうでアンケート取るので協力お願いします。
今日中には活動報告書くつもりです。


10話

「泊めてくれないかな?」

「は? 無理に決まってんだろ」

「えっ?」

 

 俺は女子を泊めるなんてこと好きはない。小町で十分だ。

 ましてや折本だ。何をされるか分からん。家探しされるに決まっている。

 折本には悪いが泊めることはできない。てゆうか、恥ずいし。

 

「これって、そうゆう流れじゃあなかったの……」

「知らねえよ」

 

 どこらへんをどうしたら、泊める流れになるんだよ。何それ、どこの主人公?

 

「他あたってくれ」

「他って言ったて……」

「いるだろ、一色とか仲町さんとか」

「今からじゃ迷惑だし」

 

 それって、俺には迷惑かけてもいいってことになるんですけど……。

 

「だからさ、泊めてよ」

「いや、常識的に無理だろ」

 

 親は仕事で今日は帰って来ないが小町だっているし、そもそも、男の家に泊まるのが駄目だろ。ビッチかよ。

 

「大丈夫だって」

「男の家に泊まるの大丈夫なのか?」

「他の奴なら駄目だけど比企谷なら……」

「は?」

 

 何それ、なんのフラグ? 勘違いしそうになるから辞めてくれませんかね? 二回も同じ相手に振られるとか、心が、持たない。

 

「手を出してきたりしないでしょ?」

 

 意気地なしって、言いたいんですかねそれ。まあ、出さないだろうけど。理性が持つ限りは……。

 

「分からん。俺も男だ」

「え、そ、そうなの?」

 

 やだー、女に見えた? きゃはっ。なんてな。

 

「でも、比企谷なら……」

「何ぶつぶつ言ってんだ」

「べ、別に……」

 

 これ以上話していても埒があかない。

 

「……小町がいいならいい」

「えっ?」

「小町がいいならいい」

 

 折本はとても嬉しそうに笑った。

 俺はときめきかけた。最近、女子にときめきかけるのが多い気がする。

 

「あ、ありがと……」

「小町次第だけどな」

「うん……」

 

 でも、小町のことだ。まず、OKするだろう。

 あと、何かしら手を回してくるはずだ。

 

「小町ちゃんってどんな子なの?」

「超可愛い天使」

「うわ……」

 

 小町は天使。異論は認めない。

 

「比企谷の家ってどこなの?」

「すぐそこだ」

 

 意外と近かったりして驚いている。

 

「なあ、すぐだっただろ」

「そうだね」

 

 5分もかかっていない。

 俺は家に入る。

 

「ただいま」

「あ、お兄ちゃん、遅か……誰?」

「折本かおりです。よろしくね」

「折本さん!? 家に連れてくるなんてまさか!?」

「いや、そのまさかではない」

「ま、分かってたけどねー」

 

 小町の冗談には疲れさせられる。まさかの後はだいたい予想はつく。ろくでもないが。

 それにしても、意外だ。折本はそれなりに挨拶が出来たんだな。リア充式の挨拶かと思ってた。

 

「で、折本さんは遊びに来たの?」

「いや、それが、泊まりにきたんだ」

「え? またまた、その手には引っかからないよ?」

「いや、ほんとだって」

「ねえー、折本さん?」

「ぅ……」

「ほんとに?」

「ほんとに 」

 

 小町は頭を抱えて、動揺している。

 今までに前例のないことだ。普通はこうなる。

 

「お兄ちゃん、告白したの?」

「してないし、する気もない」

「……」

 

 なんで、折本なんかに告白しないといけないんだ。結果は数年前に聞いてる

 折本が若干悲しそうな顔をした気がしたが気のせいだろう。

 

「まあ、是非是非、上がって下さい。今日は親もいませんから」

「そうなの……?」

「……まあな」

 

 時刻は9時を過ぎたところ。このあとはどうなるのか? 比企谷八幡の今後に期待です。心の中で実況って虚しいな……。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。