我ら、性別反転組!!((殴   作:RaruFlag

4 / 14
反転道 (はんてんどう)
死んだ者達が閻魔によって下された判決でのみ行くことができる道。
その人の何かが反転するといる不可解なことが起きる道な為子の名前がついた。 ※Saksyapedia参照




反転道へと…御招待〜…♪(4)

…うるさい声が聞こえる。

なにか明るい声だ

 

 

私の眠気はその声にて覚めた。

 

 

私が起き上がると巨大な人間がそこにはいた。

黒い着物のようなものを着用しいかにもなんだこいつって感じのやつだった。

 

私の周りは全て砂嵐だった。

音こそ聞こえないが音が聞こえれば

ザッーっという不快的な音が耳をつんざくことだろう。

 

そして

 

「やあ!やあ!はっはっはっー!ww

これまた随分と若い奴等が来たことwwwwwww」

 

目の前にいるその巨大な人間は私たちの姿を見るなり笑い出した。

 

意識を取り戻し、周りを見るとそこには見慣れた二人、カナギとショウがいた。

 

 

あれ?

 

 

 

ここはどこ?

 

 

 

 

 

「ところで君ら〜……

 

自殺かい?それとも殺された?事故?どんな死に方をしたのかな?」

 

死んだ時の記憶がない私は答えられなかった。

一瞬で意識が飛んだのだ

すべてが無くなった瞬間だった。

 

「あ、そうそう」

 

カナギが口を開くとそれを遮るかのようにその巨大な人間は言葉を吐いた。

 

「私の名前は閻魔大王。

君たちのこれからの道を決めるべき大王だからね!」

 

こんなやつが…か、

どこぞの日和系漫画に出てきそうな閻魔だなぁと思いつつマジマジと見てみる

 

 

そしてカナギは先ほど遮られた話を始めた。

「…はぁー……話題を戻していいかい?」

 

「どうぞ〜?」

 

「じゃあ…改めて説明するけど、俺らは大型の業務用トラックに轢かれて死んだんだ

死因は事故死なんだよ。」

 

カナギが冷静に言い放つ。

続けてショウが口を開く

 

「俺は少し意識があったから覚えてるけど

ナトは早くに意識が無くなってた。

その次にカナギの意識が途絶えてしまって

俺はなんか…吸い込まれるみたいに眠くなった。

それに身を委ねながら寝てて…起きたらここにいた」

 

 

全てが理解できる納得のいく説明に感心してしまった。

 

「なぁ〜るほどねぇ〜〜〜」

 

その巨大な人間はウザイ口調でそう言い放った。

 

「それは本当のようだね。

では、君たちに判決を下します!!!」

 

 

 

え?

 

 

「ちょっ…早すぎませんか!?」

 

私が閻魔に叫びかけると

 

「え?なんで?いつもこんな感じだよ?」

 

普通に言い放った。さも当たり前かのように

 

「え…あ……そうですか、…」

閻魔の威圧感などもあり私はそれしか言えなかった。

 

それ以上は言えなかった。

 

大きな閻魔の声がこの場に響き渡る。

 

「それでわぁ!!

判決に参りたいと思いまぁーす!!

 

この3名…

射藤汝斗 盛賀谷祥 金城昴流

のこれからの道は……」

 

なにこれ

えーと……地獄行きなの?

天国行きなの?

てかどこからの基準で天国か地獄なの?

頭の中でグルグルと渦巻いていた

【ナニか】が1つの答えへとたどり着いた。

 

 

 

…あ、この3人でいたいわ

 

 

その結論に辿り着いたと同時に

閻魔の声が耳に辿りついた。

 

 

「3名で!!

反転道へと御招待〜!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「……は?」」

 

「へ?」

 

 

 

「ん??だから反転道よ?

ここをクリアすればまた現世の輪廻へと戻れるんだよ〜!!!」

 

 

その言葉はあまりにも理解出来なかった。

 

そもそも……

「【反転道】って…なんですか?」

 

第一にそこである。

 

「反転道…とは。

色々な指令をクリアしていく物だよ〜

反転道の“反転”とは君たちの中から何かを反転させるからだよ〜」

 

「た、例えば何を反転…させるんですか?」

 

「うーん……

ランダムなのよねぇー。

小さい事だと顔を真反対の顔にするとかだね。ブスなら美人に、美人ならブスに

大きい事だと性格や人格とかかな

優しい人は厳しくなり、

おおらかな人は短気になり…て感じよ。」

 

「で、その反転させる意味は?」

即座にカナギが質問する。

 

「特にないのよん♪

この反転道は閻魔の気まぐれで作ったものだから〜☆」

 

 

 

 

あ、コイツクソやわ

 

心から痛感した。

 

「てなわけでぇ!!

反転道へと…..いってらっしゃい…♪」

 

 

その声と共に私達の意識は一斉に途絶えた。

次目覚めるのはいつなのだろう。

 

 

そんなことをふわふわと考えながら

意識はなくなっていった。




次回から反転していきます!
なにが反転するか??タイトル回収行きますよ〜♪


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。