問題 赤味噌と白味噌を混ぜた物を何と言うか?
吉井 明久、木下 優子、田村 沙織、織斑 一夏、シャルロット・デュノア、坂本 雄二の答え
「合わせ味噌」
教師のコメント
正解です。味噌汁などによく使われています。
土屋 康太の答え
「調合味噌」
教師のコメント
正解です。合わせ味噌は調合味噌とも呼びます。
こんな事を言うのも不謹慎かもしれませんが、土屋君まぐれですか?
土屋 康太のコメント
このくらい紳士なら当然の知識
姫路 瑞希の答え
「ピンク、ですか?」
教師のコメント
姫路さんは家庭科が苦手ですか?不正解です。それと料理に絵の具は使いません。
特別ゲスト
二木 佳奈多の答え
「調合味噌」
教師のコメント
二木さんは寮生なのに料理を作る機会があるんですか?正解です。
来ヶ谷 唯湖、西園 美魚の答え
「調合味噌、合わせ味噌などとも呼ばれていて昔から、味噌は遠く離れた場所で作られたものを合わせることでそれぞれの極端な特徴を打ち消し合い、それぞれに足りない部分を補い合い、より良い風味を作り出す。」
教師のコメント
わざわざ、説明していただいてありがとうございます。
第30話
明久side
僕たちは4時限の授業(1限目:現代国語、2限目:体育、3限目:日本史、4限目:化学)を終え、昼休みになって何時ものメンバー+リトルバスターズメンバーの総勢20名が何枚ものブルーシートを敷いた場所に座ってそれぞれお弁当(うち1名はお菓子を持ち込んでいる)を広げている。
「おっ吉井と雨宮の弁当作り凄いな」
「確かにこのような手間の掛かるお弁当を作ってくる人はあまり居ないな。ましてや男子なら尚更さ」
皆僕と青空のお弁当に注目していた。
「流石は世界料理人対決選手権大会優勝者とその愛弟子だな」
そういやそんな肩書きあったな。父さんが中学の夏休みの時に僕を連れ出して行った先はフランスはパリの料理大会。そこには各国の巨匠と呼ばれる料理の達人が集っていて僕はそこに特別ゲストとして参加する羽目になった。父さんを恨みつつも美味しいものを作ろうと一生懸命作ったら、審査員の方々は全員が出場者の料理を試食した後、僕の料理を食べて僕が優勝と決めた。それからずっとその肩書きが付き纏っている。
『⁉︎』
「何だそりゃ?」
真人君を除く全員が驚き固まる。真人君は何か分からず疑問顔だ。
「あ、あなたがあの幻の巨匠?」
佳奈多さんは未だ、信じられないと言った顔をして確認してくる。
ていうか幻の巨匠ってどんな通り名さ。
理樹君たちも何も言わないけど、驚いているらしい。
一夏達は驚きもしていない。何でだろうその反応に安心している僕は末期なのかな?
「明久こないだ財布にその時の優勝者に贈呈されるカード入ってたから出して見せてあげたら?」
優子がおかずを可愛く食べながらそう提案する。
仕方ないので、財布を取り出しそれを見せる。
「わふ〜」
「カッコイイっすねー」
「カッコイイよ〜」
「お前凄い奴なんだな」
「私あなたと逢えたこと光栄に思いますわ!」
「極めた人間というものに会えるというのは何だか清々しいものだな」
「はあ⁉︎何だよお前それ、はあ⁉︎」
「凄いんだね明久君って」
「ええ、ビビったのよ!あなたの経歴の凄さに驚いて声を失ったのよ!どうよ小心者でしょう⁉︎滑稽でしょ⁉︎笑えるわよね笑っちゃいなさいよ、アッハハハハハハ‼︎ゲホッゴホッ⁉︎」
「有名人に会えるのは嬉しいわね」
「うむ、ならばその弟子の青空君の料理も絶品だろう」
「はしたないですよ来ヶ谷さんご相伴なら私もさせてください」
皆がガヤガヤとコメントしていく。
「ねえ優子、明日、暇?」
「えっ?うん暇だけど………」
「明日デートに行こうよ」
「ならば私も便乗して理樹君!私たちもデートにい「かたじけのうござる」スパーン‼︎イッター⁉︎何するんですか美魚ちん!」
「抜け駆けは許しません」
そんな姿を見ながら優子をデートに誘うと葉留佳さんがそれに倣うように理樹君を誘おうとすると西園さんに何処からともなく取り出した新聞紙を丸めてゴム紐で括ったものですごい音を出して叩かれる。それによってデートに誘うのを中断させられた葉留佳さんは西園さんに食ってかかるが軽くいなされる。
「お姉さんを差し置いて少年とデートなど許さんよ」
「今日は私が理樹君と甘いものを食べに行くんだよ〜」
「小毬さん⁉︎そんなのいつの間に決められたのさ!」
来ヶ谷さんに小毬さんがそこに参戦する。
「いいえ直枝は今日も私と出かけるのよ」
佳奈多さんも参戦した。
「直枝さんは私の恋女房でしてよ⁉︎」
「うがー‼︎理樹君は私とゲーセンに行くのよ!」
「いえリキは私とストレルカ達の餌を買いに行くのです!」
「理樹はあたしのだ!じゃじゃ美にも、あやにも、クドにも渡さないぞ」
「さ・さ・み、ですわ!いい加減名前くらい覚えたらどうですの⁉︎」
「はーりゃほーりゃ、うまうー」
さらにカオスなっていく屋上、恭介さんに至っては変な仮面をつけて踊ってるし、真人君と謙吾君は理樹君に筋肉さんがこむらがえったしようぜなどと誘っている。
理樹君は大人気だ。
「一夏、はいっあ〜ん」
「あ〜ん。シャルの料理は美味いな♪」
そんな空気を気にせずに一夏とシャルは食べさせ合ってるし、
「「……………」」
カズと沙織は黙々と食べ進めている。
僕はというとー
「ふふっ明久とのデート楽しみね♪」
ご機嫌の優子を眺めながら料理を食べている。
こうして僕達は、騒がしく昼休みは過ぎて行った。
明久side end
雄二side
昼休み、俺、ムッツリーニそれに秀吉の3人はAクラスで昼食を取っていた。Aクラスとの試召戦争に敗れた後はミカン箱にこざという質素にも程がある設備で授業を受けていた。その後の清涼祭でまともな卓袱台と座布団を買い換え、教室の壁や腐った畳などを改装してある程度良くしたもののやはり埃臭いので俺たちは昼休みの間だけAクラスで昼食を取らせて貰っている。許可は明久と翔子から取っているため誰も文句は言ない。
「………雄二一緒に食べよ?」
「待て翔子。そう言っておきながら既に俺の膝の上に座っているのはどういうことだ?///」
俺がクラスに入り席を借りて座ると翔子は膝の上に座る。
「///」
翔子は頬を赤くして黙り込む。その姿がとても可愛らしい。俺自身も、頬が赤い。
「康太君また来たんだね///」
「………偶々だ」
俺の隣で、ムッツリーニと工藤がピンク空間を作る。
秀吉が居ないが何処行ったんだ?
「………雄二?」
「何でもねえよ」
翔子が俺の顔を覗き込んでくるので微笑を浮かべる。
雄二side end
秀吉side
「久保よ、沙織は何処におるかの?」
ワシは雄二達と共にAクラスに行くと沙織を探す。しかし何処にも沙織の姿が見えないので近くにいた久保に聞いてみた。
「田村さんなら吉井君達とお昼を食べに屋上にいるよ」
「助かるのじゃ、ではな」
そう言うとワシはAクラスを後にした。目指すのは屋上そしていざ着いてみると何だか騒がしい。
覗いてみると制服の違う生徒が明久達と弁当を食べておった。
「あれ?秀吉君」
沙織がこちらに気付き手を振ってくれる。平常心を保ちつつ、手を振り返す。
(し、幸せなのじゃ)
「独り者は辛いね」
「そ、そうじゃな」
「俺も独り身なんだか?」
「兄さんこの前、ラブレター貰ってたじゃない」
わしら3人は端っこで、喧騒やラブラブ空間に巻き込まれずにまったりと昼を食べた。
秀吉side end
明久side
デート当日の朝、僕は楽しみにし過ぎて4時頃に起きてしまった。
「ふう、ん?」
何だか下半身が涼しい。それにさっきからビチャビチャ言ってる。
そっと布団を捲るとー
「ゆ、優子⁉︎」
ーデート相手の優子が僕の布団の中に居たのだ。
しかもフェラをして
「おふぁひょうふぁきひぃしゃ」
僕はそんな優子が愛おしくて仕方なくなりそのまま行為へと運んだのだった。
前半の殆どがデートを誘うまでに費やすって…………良いんだろうかこんなので。