僕と許嫁と学園生活   作:風澄龍

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今回は明久君に厄介事が降りかかります。それではバカテストをどうぞ
バカテスト 化学
問題 次の化学記号の読みと発生場所を答えなさい。
⑴S
⑵U
吉井 明久の答え
⑴読み:硫黄/発生場所:火山などの鉱物(硫化鉱物)、温泉(硫黄泉)
⑵読み:ウラン/発生場所:地殻、海水中に微量に含まれる。余談だが、最も多く埋蔵しているのはオーストラリア

教師のコメント
正解です。吉井君はよく勉強していますね。

土屋 康太の答え
⑴読み:サディスト/発生場所:マゾヒストが居る場所に居る。

教師のコメント
後で職員室に来るように


閑話2
第25話


明久?side

土日を使い開催された清涼祭が終わった翌日、僕はのそのそと起き上がる。

「ん、ん〜!もう朝………?」

僕は身体を起こすと伸びをして固まった筋肉をほぐす。けれどまだ眠たくて変に力を抜けば意識がまた根落ちてしまいそうだった。

そんな完全覚醒でない僕でも下半身の警報には気付く。

「………トイレ」

そう言ってベットから這い出てパジャマのまま動こうとしたらズボンが少し大きい気がしたのと髪が伸びたのかやけに顔にかかるのを後ろに分けながらトイレのドアを開けて中に入る。

便器に腰を下ろし、用をたす。

立ち上がり、水を流した後トイレから出て洗面台の前に立つ。

朝に冷たい水で顔を洗うとようやく頭が活性化し出した。

顔を洗った後、鏡で顔を見る。

うちの鏡は大型で洗面台が僕の腰のあたりにあり、腹までの全体像を見ることが出来る。その鏡には長い黒髪のショートヘアーに目の色がブルーサファイア色になり、大人な感じがありながら少しあどけなさが残る可愛い顔ある。さらに透き通るようなシミ1つ無い白い肌、細すぎず、太すぎない四肢にお椀のようにふっくらとした大きな胸が今着ている夏用の半袖パジャマの上を押し上げて胸の一部が見えていて、谷間によって影が出来ていた。

とてもナイスバディーな美少女が鏡越しに覗いてい………って

「これ、僕じゃん!なんで女になってんの〜⁉︎」

僕の声が家中に響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

「お、落ち着け吉井明久。これは夢だ。そうだ夢に違いないんだ‼︎」

ー何を騒い、で、る、ん、だ、………は?

僕の声に起きた高虎が文句を言おうとして固まる。

ー明久か、お前?

「残念ながら」

高虎の問い掛けに泣きたくなるけど肯定する。

しかも声は高くなっていて完璧に女の子だった。

ーこれは、また、一大事ですね。

今度は隆景が起きて僕の状態に苦笑する。

一体なんでこんなことに?

ブー、ブー、ブー!

不意に僕の携帯が鳴る。

「元兄?はい、もしもし?」

『明久か⁉︎お前今女になってないか?』

電話に出た瞬間切羽詰まった感じの元兄の声が聞こえて来た。

彼の名前は天野元長、通称ー元兄ーだ。

僕の従兄弟のお兄さんで現在大学で生物工学を専攻している才人だ。

「確かになってるけど、やっぱり元兄の発明品?」

『ああそうなんだよな。どうやらお前の贈り物の飲み物と試作品を研究グループの後輩が間違えたらしくてな、お前の所に試作品が郵送されちまってな。今急ピッチで解毒剤作ってるが1週間は掛かりそうだ。だからその間は明彩さんに頼んで学校休ませてもらえ』

それだけ言うと電話は切られてしまった。

僕はその場に呆然と立ち尽くしていた。

ーおい、明久大丈夫か?

ー明久殿?

僕の静けさを不審に思った高虎と隆景が話し掛けてくるけど反応できない。

いっ1週間もこの姿で過ごすの?どうしよう。優子になんて言えば良いのさ。今度電話するって言ったのに………

(えっと自殺用のロープはっと)

ーお、落ち着け⁉︎

そういう高虎の意識によって身体の動きが止められる。

(屈辱の1週間を過ごせと?)

僕にとってこんな姿で1週間乗り切れとか母さん直伝の戦闘訓練のフルコースさせられるより試練なんだけど?

ーそこまで凄いのですか?

隆景が聞いてくる。

そういや隆景は知らないんだった。母さんの特訓の恐ろしさを、あれは地獄だ。何も知らないあの時急に呼ばれて特訓するからって言って天璋院暗部の訓練を一緒に受けさせられた。そのため中学の頃から経絡の扱いに長け、身体能力が異常なため鉄針があれば相手を戦闘不能にできる。それらの戦闘能力を叩き込まれる。

天璋院暗部とは母さんが設立した対テロ及び紛争鎮圧を目的とした(表向きは)部隊の名前だ。

だが、実際はそうではない。

服装は御徒士組に陣羽織という出で立ちに仕込み刀に散弾銃付きの錫杖にイギリス軍制式採用拳銃FNハイパワーにアメリカ軍特殊部隊制式採用小銃コルトM4カービンを狙撃銃にアメリカ陸軍制式採用狙撃銃バレットM82を、短機関銃にイスラエル軍制式採用のIMIウージー、軽機関銃はアメリカ特殊部隊の採用銃サコーのM60のモデルを使用する暗殺などを専門とした吉井家直属の私設軍隊だ。

そんな部隊を指揮するのは文月学園メインスポンサーの母さん(吉井明彩)だ。

とはいえ、仕方ない母さんに電話しよう。

僕はそう決心すると部屋に戻って携帯を取って母さんに連絡する。

『もしもし?』

「あっ母さん実はさ………」

『ああアンタが女体化したのは知ってるわ。それで休ませろってんでしょ。任せときなさい』

なんで知ってんだ。

「う、うん。知ってるんならお願い」

こうして僕は1週間の間、女として過ごすことになった。




テスト期間中で中々書く時間がなく、こんなに空いてしまいました。
あと、私は余り、更新速度が速くないので一つに専念したあともう一つの作品に執筆します。なので2つの作品は勝手ながら削除の上失踪させてもらいます。

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