僕と許嫁と学園生活   作:風澄龍

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日常編は明久のデートです。
オリキャラを出そうと思います。
ちなみにその子もいずれは文月学園に通うことになります。


閑話その1
第11話


明久side

Fクラスとの試召戦争が終わり、今日は日曜日だ。

僕は家ですることもないので掃除と洗濯をした後、家の自分の部屋でエロ本がなくなり綺麗になった本棚に参考書や問題集を仕舞いこむ。

「ふう、これで掃除おしまいっと。何しようかな?」

洗濯物を先に畳んでタンスやクローゼットに仕舞い、その後家の掃除をしてゴミを一纏めにして玄関の近くに置く。

そうして全てが終わると手持ち無沙汰になり、何をするか困ってしまう。

「どうしようかな〜?優子にでも電話してデートでも行こっと」

ビンポーン♪

そう言って携帯を取り出し優子に電話をかけようとしたら、不意にチャイムが鳴り来客を知らせる。

「誰だろ?はーい、今出まーす」

そう言ってゴミをゴミ箱の隣に置き玄関のドアを開ける。

「明久♪」

来客は笑顔の眩しい優子だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕達は今、文月市の一番大きい繁華街に来ている。

どうしてかって?優子とのデートに決まってるじゃん。

今日の優子の格好は上は白の半袖シャツに黒色の短めのスカートに黒のパンプスに茶色の手提げバックを持っている。

う〜なんて可愛いんだ。この可愛さは反則すぎるよ。

「へ、変かな?」

優子が上目遣いでこちらを見てくる。

やめて⁉︎僕のライフはもうゼロだよ‼︎

可愛すぎるよ(可愛いよ)

あれ?優子の顔が真っ赤だ、熱でもあるのかな?

そう思っておでことおでこをくっつける。

するとますます、優子の顔が赤くなる。

「明久、恥ずかしよ……///」

優子が赤いまま恥ずかしいという旨を伝えて来てようやく分かる。

「ああ、ごめん!」

そう言って僕は優子と離れるけど手を離さない。

 

なんのためここに来ているのかはさっき言った通りデートだ。でも行く経緯は少し離さないといけないね。

 

 

遡ること20分程前

僕の家にオシャレした優子がやってきた。

「いらっしゃい優子、デートのために来たの?」

優子は笑顔のまま頷く。

可愛いなコンチクショウ!これが僕の許婚でいつかは僕の奥さんになると思うと頬が緩みそうだ。

「待ってて、すぐに着替えてくるから」

そう言って優子を家に上げてリビングで待ってもらう。

僕は自分の部屋に戻り、外に出かける用の服装に着替える。

着替え終わり、リビングに戻って優子を抱きしめてキスする。

これがデートに行く前の僕らがする日課だ。

そして、家の電気とガスの元栓が閉まってるのを確認すると家の戸締りをして優子と腕を組んでデートへと洒落込んだ。

そしてさっきの文に戻るわけ。

やっぱり優子とのデートは嬉しいな。

今日はどこに行くのかな?

そんなふうに思う僕だった。

明久side end

 

 

 

 

???side

あれ?あそこにいるのアキかしら?

私は兄さんを連れて、アキの方に近づく。

「アキ、久しぶり」

私はアキのそばに行って女の子と話しているアキの肩を叩きながら話しかけた。

「ん?えっと、誰だっけ?」

嘘でしょ忘れたの?私の事、ショックね。

「おいおい明久、俺たちの事忘れたのか?中学の時の田村 速和だって」

「カズなの?随分雰囲気変わったね」

アキ本気で気付かなかったんだ………

「それでそっちはお前の彼女か?」

確かに腕抱き合ってるし、私の事ジロジロ見てくるし、どうなのかしら?。

「あっ紹介するね、僕の許婚の優子、優子こっちは僕の中学の時の同級生の田村速和と双子の妹の田村沙織だよ」

アキがそれぞれ紹介する。

「明久の許婚で従兄妹の木下優子よ、よろしく」

そう言って木下さんは手を差し出す。

「妹の田村沙織。アタシは明久を狙ってないから安心していいわ」

そう言って私は握手に応じる。少し彼女の表情が柔らかくなる。

「弟がいるから優子でいいわ。よろしくね沙織」

「そう、よろしく優子」

私達はお互い笑顔になる。

「これからどうするんだ明久?」

兄さんが明久に問いかける。

「う〜ん、これから映画に行こうと思うだ」

以外に明久がデートに積極的ね、驚いたわ。

沙織side end

 

明久side

僕たちは速和と沙織と別れると今流行のラブロマンスを見るために映画館に行った。

映画は物凄く楽しかった。

主人公は好きな人の為に一生懸命頑張ろうとする男の子が女の子と話して何時しか2人の仲は更に深まり、そして付き合って幸せに過ごすという定番そうな感じだけど、逆に親近感が湧いて良かった。

「楽しかったわね明久♪」

優子はすっかり機嫌が良くなり、映画終わってからずっと笑顔だ。

「うん、そうだね。僕にしたら親近感が湧いたよ」

「もうっそんな事言ったらもっと好きになっちゃう」

そう言って優子は僕に抱きついてくるので抱きとめる。

「お昼どうしよっか?」

僕は優子に聞いてみる。

「う〜ん、そうね。明久と一緒なら何処でもいい」

そう言ってきた。何処でもいいと言われると困るな。

「安上がりだけど、お昼だしあそこにあるレストランにしよっか?」

「私は構わないよ」

そう言って2人でうでをくんだままレストランに入って行く。

そこは少し洒落ていて、なんだかホッとする場所だった。

僕達は店員に案内されて、窓際の日当たりの良い場所に案内される。

席に向かい合って座り、お互いにメニューを見る。

「ねえ明久、これ2人で頼まない?」

「どれどれ?」

そう言って優子が指さしている場所を見るとそこにはカップル様限定の文字があって、他のよりは値はするけど、美味しそうな鶏もも肉の照り焼きチキンセットにカップルジュースが付いていた。

オマケに店員がそのジュースを飲んでいる時をカメラに収めて後日記した住所に届けてくれるらしい。

「いいよ、すいませ〜ん」

「はい、ただいま」

そう言って小柄な男性店員がメニューを記録する道具を持ってやってくる。

「えっとカップル限定の鶏もも肉の照り焼きチキンセットを2つお願いします」

「はい、カップル限定鶏もも肉の照り焼きチキンセットがお二つですね。サイドメニューはどう致しますか?」

う〜ん何にしよっかな。

「僕はこのオリジナルスープと小エビのサラダでお願いします」

「はい、小エビのサラダがお一つ、もう片方のお客様は何になさいますか?」

店員さんが優子にも尋ねる。

「そうね、ならこのフオッカチオをお願いするわ」

「畏まりました、フォッカチオがお一つですね。他にご注文はございませんか?」

店員が聞くけど別にないので無いと伝える。

「では、ご注文を繰り返します。カップル限定鶏もも肉の照り焼きチキンとオリジナルスープと小エビのサラダのセットがお一つ、同じくカップル限定鶏もも肉の照り焼きチキンとフォッカチオのセットがお一つ、以上でよろしかったでしょうか?では、少々お待ちください」

そう言うと店員は厨房の方へと向かう。

僕達は注文した料理が届くまでの間、映画の内容について話の花が咲く。

「それにしても良い映画だったね」

「そうよね、特に最後の方なんてアタシ泣いちゃったわ」

優子がしみじみとした感じで最後の方を振り返る。

確かに最後は泣いたよ、その人の為に命の危険も顧みずに助けようとする姿は僕達だけでなく、映画を見ていた人達皆が涙を浮かべたんだからあの監督はすごいと思う。

「お待たせしました、カップル限定鶏もも肉の照り焼きチキンセットでございます。お皿が熱くなっておりますので、お気をつけお食べ下さい」

そう言って店員さんが運んで来た料理を僕達の前に置く。

照り焼きソースの良い匂いがする。

「こちらでの写真は、先にお撮りなるか、それとも食後に撮るかを選ぶことができますが如何致しますか?」

先に撮ってもらったらどうなるんだろう?

「先に撮ってもらうとどうなるんですか?」

優子も気になったのか尋ねる。

「その場合でしたらお客様にお時間を頂きますとスタッフが現存して直に手渡しできます」

「ならそれでお願いします」

「畏まりました、それではお二人様はジュースのストローに口を付けてこちらを向いてください」

僕達は言われた通りにする。

店員はもう一人の店員が持ってきたカメラで僕達を撮る。

「それではごゆっくりどうぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後、食べさせあったりしながらゆっくりと料理を食べてお会計を済ました。

その後も繁華街を歩いてウィンドウショッピングを楽しんだ。

気が付けば太陽が傾いていて夕方になっていた。

「今日も楽しかったね」

「本当ね」

僕の言葉に優子はそう返した。

「……私は幸せね」

不意に優子がそんな言葉を呟いた。

「急にどうしたの?」

「幸せすぎて、こころがホッとするなって思っただけ」

そう言うと僕に抱きついて来た。

「今日は泊まっても良い?」

「良いよ、僕も優子とまだまだ居たいし」

明日の授業の用意は明日の朝に優子の家によって持っていけば良い。

そうして僕らは夕陽が沈む街をバックに家路へ並んで歩いた。




どうでしょうか?作者なりに考えて書きました。
ラブラブになるように書けていたら幸いです。
それでは次回の話で会いましょう。



感想等ありましたら、お気軽に下さい。
オリキャラについてはいずれ載せます。それでは今度こそ、さようなら

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