全ての滅びを従えし不滅の幻想   作:吼狼

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閲覧ありがとうございます。

正式な第1話の始まりです。(修正しなければですが)

ごゆっくりお楽しみください。


幻想の始まり

?「ちっ、ここは何処だ?まぁ、歩いてみれば分かるか」

 

舌打ちしながら散策をしているこの男は赤城志熊(アカギシグマ)という名前である。

 

志熊「間違ってなければ、奴の勧めていた世界だと思うのだが・・情報とどうも違うみたいだな。

拠点とする世界はもっと退廃していた世界のはずだが・・・」

 

この志熊は元々、退廃した世界を一度滅ぼして自分の拠点とする世界を創り上げる予定ではあったのだが、どうも違う世界に来てしまったようだ。

 

志熊「歩いてみて分かったが、この世界は随分と豊かなのだな。

予定と違ったが、この世界でもいいな。

これなら滅して創り直す必要もなさそうだ。」

 

ちなみに今、歩いてる場所はやたらと向日葵が咲いてる場所の道であった。

 

?「あら?わたしも縄張りに入ってくる奴がいるなんて珍しいわね。」

 

話しかけてきた女性は緑の髪に赤いチェックのベストとスカートを履いている女性だった。

 

志熊「む?ここの住人か?」

 

?「そうね、ここの敷地はわたしの場所よ」

 

志熊「そうか、悪いのだが、人か何か沢山居る場所は知らないか?」

 

?「人里ならここから道沿いに1日歩いていけばあるけど」

 

志熊「そうか、感謝する。」

 

?「ところで、貴方は外来人でしょ?」

 

志熊「外来人?」

 

?「別の世界とかからこの世界、幻想郷に迷い込んできた者のことを外来人と呼んでいるのよ」

 

志熊「なるほどな、そして、この世界は幻想郷というのだな。」

 

?「そうよ、ところで・・わたしは今とっても機嫌が良いの。」

 

志熊「ほう、それで?」

 

?「だから、わたしの玩具にしてあげる」

 

志熊「断る。」

 

そう言うと同時にその女が無数の光の弾を放ってきた。

 

志熊「身の程知らずが、俺がどういうソンザイか少しだけ教えてやる」

 

言うと同時に魔の樹(デモンズカバラ)の能力を発動させた。

 

志熊「毎度のことではあるが、この力を使うときは左腕が異形の腕になるのがネックだな。」

 

今の志熊の腕は左腕が黒の中に深紅の幾何学模様も線が入った異形の腕になった。

 

?「あら、中々面白い能力ね、たっぷり楽しませてもらうわよ!」

 

志熊「・・・そうか、精々気張るがいい」

 

すると、緑髪の女が弾幕の密度を上げてきた。

 

?「これは避けれるかしら?」

 

すると志熊は魔の樹からある能力を発動させた。

 

志熊「No.8・・アドラマレク起動、空中の窒素を分解、酸素と反応すると爆発的燃焼を行う物質に再構築。」

 

すると、緑髪の女を中心に10メートルほどの爆風が起きた。

 

?「くっ、やってくれるわね!」

 

志熊「む、摂氏2000度近くあったはずなのだがな」

 

?「頭に来たわ・・これで、死になさい!マスタースパーク!!」

 

巨大な七色の光の奔流が志熊を飲み込むかと思われたが、

 

志熊「無駄だ、分解・・」

 

その奔流は左腕に触れると消えていった。

 

そして・・・

 

志熊「再構築内容、筋肉弛緩特性粒子・・再構築完了。」

 

それを纏めて粒子砲として発射した。

 

?「あっ・・・」

 

緑髪の女はその粒子砲を受けて地面に崩れ落ちた。

 

志熊「これで、チェックメイトだ。」

 

?「くっ・・好きにしなさい・・・」

 

志熊「なに、どうもしないさ」

 

?「え?何を企んでいるの?」

 

志熊「何も、まぁ・・中々楽しめたな。

そうだ、俺は赤城志熊だ」

 

?「幽香、風見幽香よ。」

 

志熊「そうか、風見、これからよろしくな」

 

幽香「幽香でいいわ」

 

志熊「わかった、幽香」

 

幽香「それで、わたしはいつ動けるの?」

 

志熊「む、5分くらいで解けるはずだ」

 

幽香「そう」

 

志熊「また、遊んでくれるか?」

 

幽香「え?」

 

志熊「いや、また遊んでくれるか?と言ったのだが・・駄目か?」

 

幽香「えっと、あんな遊びがいいの?」

 

志熊「いや、内容は今日みたいなの以外でも構わん」

 

幽香「そう、それなら次はお茶なんていかがかしら?」

 

志熊「あぁ、楽しみにしておく」

 

幽香「あら、動けるみたいね。

それじゃ、わたしは今日はこれで帰るわ」

 

志熊「またな」

 

そして志熊は道沿いに歩いていく。

 

志熊は森の中の道を歩いていると妖怪に何度か襲われるが返り討ちにしていきながら進んでいった。

 

志熊「空を駆けるのもいいが、こうやってゆっくり進むのもいいかもな」

 

歩いていると日が暮れてきたので野宿しようとするとまた妖怪が襲ってきた。

 

志熊「ふむ、そういえば・・幽香が夜は妖怪が活発になると言っていたな。」

 

妖怪をしばらく返り討ちにしながら野宿してると声を掛けられた。

 

妖怪「ギッギッギ、ツヨイ・・オレ・・オマエ・・クウ!!」

 

志熊「失せろ。」

 

?「おやめなさい!!」

 

妖怪「!!?」

 

志熊「む?」

 

妖怪は何故か逃げていってしまった。

 

?「そこの方、大丈夫でしたか?」

 

志熊「あぁ、俺はなんともないが・・」

 

?「先ほど、この付近で沢山の妖怪が襲われるという事件が起きまして。」

 

志熊「それなら、俺が返り討ちにした妖怪の事だろう」

 

?「そう・・なのですか?」

 

志熊「あぁ、もっとも、誰も殺してはいないがな」

 

?「なら、良いのですが・・・あ、申し送れました。

わたくし、聖白蓮ともうします。」

 

 

 

 

 

 


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