小池メンマのラーメン日誌   作:◯岳◯

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12話 : 本戦予備選

 

「初勝利!」

 

「ふー、負けたよ」

 

試合が終わって。帰りながらマダオにサムズアップ。苦笑しているが、どこか嬉しそうなのは気のせいじゃないだろう。というか冗談抜きでの体術オンリーのガチンコ戦闘――とはいってもイメージの中だけど、それで勝ったのは何気に初めてだった。

 

まあ自分、殺し合いは嫌いですが殴り合いはそうでもないので、勝つと嬉しい。昔の血が騒ぐというか。素手での喧嘩に強くありたいってのは全国の男の子共通の憧れだよね。

 

ともあれ、キューちゃんの所へ戻りますか。

 

「ただいまー、って波風さんと一緒にいるんだ」

 

「うむ。少しこやつと話しておったところじゃ」

 

とキューちゃんは答えながらも、俺の背後の方へと視線をやる。

何だろうと思いながら振り返ると、こちらをじっと見つめる視線が二つあった。

 

可視化すれば、ビーム出てるかの如く、強い視線。

 

<視線を感じます>

 

どこからか、そんな言葉が連想された。我愛羅様が見てる。じっと見てる。ずっと見てる。色は赤。そんな感じ。

 

(絶招は使ってないから分からないはずだけど………ひょっとしたら動きでばれたのかな)

 

そっと、視線を逸らす。って、テマリの方もこっち見てるがな。

 

(そういえば砂の里の一件というか立ち合い、テマリちゃんにも見られたんだっけ?)

 

マダオの言葉に、その時のことを思い出す。そういえば見られてたか。微妙なタイミングだったけど、あれから戻ってこなかったとも思いがたい。

 

(追求されるのも面倒くさいので逃げたけど、居たのならそりゃ探すよなあ)

 

面倒くさい事態になりそうだ。眉間に皺をよせながら元の場所へ戻る。そんな俺を見て何か思ったのか、キリハが俺に声をかけてくれた。

 

「えっと、おめでとう御座います春原さん!」

 

強いですね、お二人とも。笑顔で褒めてくれるキリハ嬢。

だが、俺の横では大人げない奴の姿が。

 

(……ギリッ)

 

マダオが横目で睨んでくる。歯ぎしりしてる。

 

怖っ! 怖いから! 我愛羅より怖いよ!

その本気目、怖すぎるから光ってるから! ちょ、そんなに娘に褒めて欲しかったのか!

 

いかん、フォローせんと俺の命が危険で危ない。

 

「いや、たいしたこと無いよ。俺が勝ったのはほとんど運だったしね」

 

「そう、いつもは僕の方が勝ってるからね!」

 

と胸を張るマダオ。どうしようもねえマダオだな、おい。

 

「そうなんですか………しかし、珍しい体術ですね。見たこと無いですが、その、流派の名前とかは何と言うんですか?」

 

――――え、っと?

 

九尾流、とか流石に言えないし。あ、っとそうだ!

 

「木連式柔です」

 

ラーメン屋だけに。帰ってきたプリンス・オブ・ダークネスと言って下さい。

でもボソンジャンプこと飛雷神の術は未修得です。

 

「ちょっと、いい?」

 

背後から掛けられた声。いや、気づいていたんだけどね。

認めたくなかったというか。無視したままでいたかったんだけど。

振り返って深呼吸。やっぱり話しかけてくるかよ。

 

振り返った先には、砂隠れの三人がいた。テマリ、我愛羅、ほか。

 

「何かエトセトラ扱いされた気がするじゃん………」

 

「黙ってろカンクロウ。お前に、ちょっと聞きたい事がある。今の体術のこと何だが、その、流派はなんという?」

 

「木連式柔です」

 

「もくれんしきやわら? そうか、そういう名前なんだ。で、あれは誰から習ったんだ? ちょっと、聞いたこと無いし、見たことないタイプの体術だったけど」

 

言えないので、誤魔化すしかねえな。

 

「えっと、それは口外できないんですよ。門弟にしか教えられないんで」

 

「お前は誰から習ったんだ?」

 

「旅人だった師匠から。でも、数年前に死んで………僕以外の弟子も居るようでしたが、詳しくは教えてくれませんでした」

 

「そうか、悪かったな」

 

それ以上は追求してこなかった。追求されなくて助かったよ。まあ、よその里の事だからかな。自重の方を優先したか。

 

でも我愛羅さん、こっちみんな。よんでませんよタヌキさん。

いやあっちむいてよ、怖いから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、次の試合は"うちはサスケ 対 黒頭巾ちゃん"

 

吸うぜ~、手からいっぱいチャクラを吸引するぜ~、な人です。

それなんてみのりん。

 

というか下忍一年目のサスケ相手に、しかも呪印の疲労が色濃いサスケに体術で負けてるけどどうなんだろう音の里。そして形勢不利になった黒頭巾ちゃんはとっておきの術発動した。固有というか血継限界に似た異端の能力らしいですが、まずは基礎能力から鍛え直してきなさい、話はそれからです。鍛えれば使えそうな能力なんだどなあ。

 

そして、なぜに頭をわし掴みするか。手足を固めてから使えよ。

クナイとか持ってたら普通にサクっと刺されちゃうじゃん。

それと能力を自分からばらすなよ。

 

悲しいぐらいにヤラレ役です。かませ犬です。むしろお前がモルモット。

19号かお前は。「今だ!」とか言って螺旋丸を吸収してみい。

 

そんなこんなでようやく始まるスーパーサスケタイム。

写輪眼って体術もコピーできるんですねー。すごいですねー。

 

リー君からぱくった影舞踊から、獅子連弾。どこらへんが獅子なのか、小一時間問いつめたいです。獅子を名乗るなら衝撃破で相手を画面端まで飛ばしてみんかい。

 

っていうか獅子ってなに。原作でナルトが「うずまきナルト連弾」と言っていたから、もしかして自分が獅子だと言いたいのだろうか。

 

かっくいー。きゃー。しびれるー。以上。

でも呪印を自力で押さえ込んだ精神力はすごい。マダオ曰く、あの手の術を抑えこむのには並大抵の気力では成し得ないとのこと。つまりはすごい根性ってことか。復讐のためかもしれないが、あの意志の強さは目を見張るものがある。

その分、目的を果たした後とか、折れた時にはえらい方向に進むことになりそうな。

 

まあそれも、呪印を抑えてからか。というか、あの呪印って見方変えれば大蛇○のキスマーク何ですよね? それが身体全体に広がる、って、おえ。気持ち悪いこと考えてしまった。

 

その後に、昏倒する名前なんだっけな人をよそに、サスケは運ばれていった。

そして、ついていくカカシ上忍。

 

ま、放っておくほかない。

あまりあの蛇野郎、いや、蛇女郎………蛇オカマには会いたくないですし。

 

会話するだけで、SAN値が減りそうだし。なふるたぐん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は 油女シノ 対 旧ザク

 

腕がぼーん。虫でぼーん。

 

了。

っていうか、それ以外に特筆する所がない試合だった。

 

所詮は旧ザク、ファンネルっていうかドラグーン染みた反則技には勝てなかったってことか。いや、あれはファンネルとは言いがたいよね。むしろ∀ガンダムのナノマシンだ。つーかこの試験会場で正面から、っていう条件だとシノに勝てる奴いなくね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は 歌舞伎者 対 タコ

 

掲示板に出された名前を見て、首を捻る。あれ、カンクロウ? え、カンタロウじゃ無くて? だって彼って、長男なんだよね。

 

なんで九朗? 長男だったら普通、太郎じゃないの?

ああそういえばさっきカンクロウって言ってた。

 

――――不思議名前なんだな、と納得しました。

そして試合内容ですが、からくりサーカスだった。化粧の意味は全く分からなかった。

様式美なのかな。

 

「っていうかあの剣ミスミって人、いい年して戦術も何も練らないって………」

 

情報収集用に身体を柔らかく~、と言ってるけど情報収集と身体の柔らかさに何の関係があるのか。あと情報収集する忍びなら、もう少し相手の事を観察しようね。本当に大丈夫か音隠れの里。

 

ていうか何であの程度の実力しか持ってないのに、あの薬師カブトに偉そうにできたんだろう。カブトって木の葉でも有数の実力を持っているカカシ並なのに。

情報収集(笑)というやつだろうか。

 

それとも実力を隠しているとか。うん、きっとそうに違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は 山中いの 対 春野サクラ

 

(山中の……いのいちの娘だね)

 

その通り。しかしサクラと違っていのの方は気配が洗練されてる。サクラの方はどうやら萎縮している様子。サスケ君が~のやりとりが無いけど、やっぱりあれが原因なのか。

 

で、試合が始まったけど………チャクラコントロールは互角。言えばそれだけ。

それ以外は全ていのの方が上だ。やっぱり、かなり強くなってる様子。

 

(ん、いのちゃんの方はよく鍛えているね。能力的に死角がないから、サクラちゃんも攻めきれない)

 

いわゆる万能型というやつですか。ああいうタイプは一部でも上回っている所がないと、厳しいんだよな。あと、一芸に特化した術とか。どっちも無いサクラは、ジリ貧になってる。

 

(心転身の術も使わないみたいだね)

 

マダオが呟く。そういえば、知ってるんだっけ。

 

(当たり前でしょ。でもあの術、使いようによってはすごい強力だけど、博打的な要素もあるからなあ)

 

ついでに聞けば、俺や我愛羅のような人柱力相手に使うと、えらいことになるそうな。

さておいて、試合の趨勢はほとんど決まっている。キリハが応援してるけど、これは決まったか。

 

最後はスタミナが切れたサクラに距離を詰めたいの。蹴りのフェイントから更に接近し、止めは顎への掌打。左右連撃のコンビネーションは見事の一言だ。

 

もろに入った。脳震盪を起こしたサクラが、倒れふす。

あれは、立てないだろう。

 

勝者は、山中いの。うん、原作と違うぜ。

 

(まあ、あの二人の力量差からすればこの結果は必然だね。5年後は、分からないかもしれないけど)

 

サクラの方も、才能はあるみたいだからなあ。

 

(っていうか、女の子と男で露骨に扱い違わなくない?)

 

野郎の試合はどうでもいいです。

サクラ嬢はキリハ嬢に「どんまい」と言われていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は テンテン 対 テマリ

 

今気づいたけど、続けて言うとテンテンテマリ♪ じゃないか!

やってくれるぜ!

 

………それはおいといて、テンテンの攻撃が全く当たりません。テンテン嬢、色々と忍具攻撃を繰り出しますが、掠りもしねえ。焦るお団子頭が眩しいぜ。

 

そこで、マダオがくわっと目を見開いた。

 

(っ、チャイナ服が似合うと見たッッッ!!)

 

「うるせえよ」

 

気合入れていうことかよこのマダオが。小声で助かりました。聞かれると俺まで品性を疑わられるだろうから、自重しろよマダオ。

 

テマリの方は、流石は風影の娘といった所か。完全に中忍レベルだよね、あの風遁の使いこなしっぷり。

 

ちなみに試合の後、テマリは我愛羅に「勝ったよ」と話しかけていた。

我愛羅の方は、「ああ」とだけ返事をしているけど、なんか、戸惑ってる?

 

(うーん、距離は縮まっているのかなあ)

 

会話だけではいまいち分からん。でも、そうであって欲しいなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は 奈良シカマル 対 キン・ツチ

 

シカマルの動きがいい。鈴の引っかけに乗らない。危なげなく追い詰め、無傷で勝利。体術もそれなりに鍛えてるようだった。まあ、遠距離で牽制しながらよりも、接近してからの影真似が一番確実性が高いからね。

 

距離が近いと拘束力も高まると聞いたし。それにしても、影真似の術って異様に使えるから困る。流石は秘伝忍術ってところか。

 

(その分、燃費が悪いけどね)

 

でも破格とも言える術だ。サポートから一対一での決め技まで、応用範囲が幅広い。

 

(それでも、使う者の頭次第なんだけどね)

 

それは確かに。術者の動きの方も制限される分、使い所を見極める頭が必要になるからな。木の葉隠れの下忍を面々を鑑みるに、中忍になるに一番相応しい能力を持っているかもしれん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は 波風キリハ 対 犬塚キバ

 

キバは開始早々四脚の術を発動。それを目で見て避けるキリハ。

地力ではキリハの方が上っぽいが。

 

でも流石に、速さではキバの方に分がある。でもそれを危なげなく避けるキリハ。白の魔鏡氷晶の術ほどは速くないからか。掠りはするものの、直撃は避けている。そのうち、掠りもしなくなった。

 

動きのパターンを見切ったのか。うーん、でもそれを実行に移せるとか、色々な技量が伸びてるらしい。

 

数分後、キリハの方は避けながらの反撃に移った。目も慣れたようだ。徐々にキバへと反撃の手裏剣を放ち、キバはそれを避けきることができない。

 

「ちっ、赤丸!」

 

不利だと悟ったのか、キバが獣人分身を使って数を増やす。でも、状況は変わらない。

1対2となった事で防戦一方にはなったが、キバの攻撃が当たっていない。

 

(完全に学習した。キリちゃん、分析能力も高いね)

 

キリハの方は、避けながら期を伺っている。体術に関してはこの短時間でほぼ見切ったよう。やがて、業を煮やしたキバが動いた。赤丸の方が四脚の術で背後に回り込み、前後から挟み込む形となる。

 

繰り出すは獣人体術奥義、牙通牙。しかし、キリハは動かない。

やがて、牙と牙が交差し、キリハに直撃する――――否、したかのように見える。

 

(いくらなんでもそんな見え見えの攻撃とか、当たらんって)

 

見えていた俺は、ため息をつく。

同時、吹き飛ばされたかのように見えたキリハの姿が、丸太に変わる。

 

「変わり身!?」

 

驚いたキバ。手応えあったと思った直後の、まさかの変わり身。

そこに、隙が生じた。

 

(牽制も何もなしの、見え見えの一撃だしね――――で、そこに詰めると)

 

十分に仕込む時間はあった、という所だろう。確かに牙通牙、威力は高いが使い所を間違えたな。生じた隙を逃さず、キリハがキバの懐に飛び込む。変化した赤丸と、キバ。

 

姿は同じだが、キリハにはどちらがキバか分かったようだ。

 

(………まあ、赤丸はしゃべれないからね)

 

盲点である。

 

「はあっ!」

 

気合と共に放たれた双掌打。

それを受けたキバが、派手に吹き飛んでいく。

 

(って、キリハのあれは掌打か?)

 

(いや、違うね。まだ完全にまで至ってないようだけど、あれは螺旋丸だよ。留めきれていないから形としては見えないけど)

 

(でも、確かに吹き飛ばす威力は出せるか。例えるなら、簡易版の螺旋丸か?)

 

密度も回転数も、本来の螺旋丸に遠く及ばない。が、あれは確かに螺旋丸の術理だ。

 

(ん………まさか、ね。形だけでも扱えるとは思わなかったよ)

 

マダオも驚いてる。馬鹿みたいな精度でのチャクラコントロールが要求される技だからな。修行をしておきたいと言ったのは、この術のためか。試験前に、決め手となる術が欲しかったのだろう。

 

どうせ自来也当たりが教えたんだろうけど。

 

(でも、まだ実用段階にまで至っていない。集中力と時間を大幅に割く必要があるね、あれは)

 

成程、それじゃ実戦ではそうそう使えないな。

キバが隙を見せなければ、使えなかったに違いない。

 

キバの短気が損気になった。

刃の下に心を置けなかったキバが負けた、術の使い所が勝負を分けた。

 

そういうことだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は 日向ヒナタ 対 日向ネジ

 

白眼同士の戦い。それは即ち、柔拳の激突。『柔らかなる拳、烈迅!』とかやってくれないかな。それはそれとして、何やらヒナタ嬢、やるようで。体術の練度が高い。互角とはいえないですが、ネジの方も柔拳を掠らされて手傷を負ってる。

 

でも、最終的な勝敗は同じだった。

点穴を見切ったネジが勝利。完勝ではなく、辛勝みたいな感じだけど。

 

で、原作通りに倒れるヒナタに向かって運命、運命、言ってますが………面と向かって聞くと結構辛いものがある。その年で運命論者かよ、つまらない。言い訳が欲しいだけにしか見えん。

 

そんな俺と同じことを考えていたのか、横に居たキリハが会場に飛び降りた。

ヒナタ嬢を起こしながら、ネジの方を睨みつけている。

 

かなり、というかメチャクチャ怒ってるようだ。そりゃあ、才能が全てとか言われたらねえ。努力してる者全員をを貶める言葉ですから。

 

キリハも四代目の娘という境遇にある。その立場に恥じない程の才能はあるだろう。

だけど、努力も欠かしてないのは見れば分かる。まあ四代目マダオの忘れ形見、それも最後の一人だということで色々とあったのだろうな。

 

ってかネジの物言いだと、運命が全てであり、他は不要。無才は端っこにいろ、才能がある者だと出来て当たり前ってなるね。まあ力だけ見てればそうなるんでしょうけど。

 

その言葉がキリハの逆鱗に触れたようだ。「アンタには絶対負けない」との宣戦布告の言葉を叩きつけて、キリハはヒナタの付き添いで医療班と共に奥の方へ消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は 我愛羅 対 ロック・リー

 

ひょうたんから砂が。砂隠れでも見たけど、オートガードって便利すぎるなぁ。

 

今まで、我愛羅を傷つけた奴なんていないじゃん、ってカンタロウが言ってるようだけど、テマリがその言葉を否定する。ってことはあの時の奥義の一撃は、十分に浸透していたようだ。

 

やがて、眉毛の師弟愛による寸劇が。そして発揮される海苔パワー。

 

………ていうか、あれだけの重りをつけていたら、蹴りの威力がもの凄い事になりそうなんだけど。え、言うなって?

 

後は原作の通り。我愛羅はちょっと柔らかい方向に変わっている事を期待しましたが、全然変わっていないようだ。

 

さて、木の葉崩しの時に、守鶴をどうするか。

面倒臭いですけど、考えなくてはいけないようで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次、秋道チョウジ 対 ドス・キヌタ

 

犬神家の一族ごっこをしていた彼ですが、全快しているようだ。

 

音の増幅器で、チョウジの体内の水分に伝播させました。勝ち。

 

ザクとは違うのだよ、ザクとは!とは言って欲しかったですけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上、第三試験が全て終了した―――――って、キューちゃんは?

 

「不戦勝。試合無しの勝ち上がりだそうです」

 

まあ、いいか。余計なものは見せない方がいいですしね。

というか下手すれば相手の頭がトマトっていうか赤い花が咲きかねん。

 

良かった良かった。

 

 

 

 

で、最終的に残ったのはこの面々だ。

 

まず俺に、サスケ。シノ、カンクロウ、いの、テマリ、シカマル、キリハ、ネジ、我愛羅、ドス、キューちゃんの合計12人。

俺とキューちゃんは出ないので、実質10人か。

 

砂、音、木の葉。当事者だけですね。調整した甲斐があった。

木の葉崩しが起こるのは中忍試験中の事件だから、もし本戦に他国の里の忍びが出場するとなると後々問題が発生しかねない。

いると余計な事になりそうだ。

 

(ああ、そういう意味もあったんだ、あの下忍狩りには)

 

もちろん。さあ、くじ引きか。

 

 

最終試験、トーナメントですが、組み合わせはどうなるかな――――

 


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