いつもコメントくださる皆様、読んでくださる皆様お待たせしました。
後編です。
「事象を聞くに死霊魔術って可能性は低いな」
助手席で資料をめくりながら今回の相棒、獅子劫界離がつぶやいた。
時計塔に呼び出された翌日。
私は魔術協会から貸与されたプジョー207のハンドルを握っていた。
車窓の外にはのどかなグロスタシャーの田園風景。
車窓の内には三十絡みの男が二人。
酷い光景だと私は思った。
「まぁ、何事にも例外はある。完全に否定も出来んがな」
獅子劫はさらに付け足した。
私も概ね同意見だった。
獅子劫は魔術協会の資料を無造作に後部座席に放り出した。
もはや必要なしとの判断だろう。
そしてその立派な体躯を小型車のシートに沈みこませた。
「時計塔としちゃ『関連分野の専門家を呼んだ』なんてのは方便だろう」
彼の言う「方便」は私も大凡に於いて同意見だった。
彼の得意分野である死霊魔術は読んで字のごとく死体と共に発展してきた魔術だ。
会得する者は先ず、己の「死」を見つめる所から修練を開始する。自分自身に幻術をかけ、肉体が腐乱していく様を幾度となく観察する。
そして鏡越しに見ていた自分が朽ち果てていく姿から「死」を見つめ、「死」を抱き、命が「死」と共にある事を知り、最終的に「死」を統べることを目標とする。
シンプルな用途としては死者を食屍鬼に作り変え、死体を継ぎ接ぎして生み出した怪物を蘇生させて使役する。
この魔術を操る獅子劫界離は魔術使いとして研鑽を積んでおり、魔術師の死体や魔獣の屍から礼装を作り出す。
つまり死霊魔術はシンプルに要約すると「死者を利用する魔術」であって「死者を甦らせる魔術」ではない。
今回の甦りに見える一件とは表層的な部分を除いて一致していない。
「僕も同感だ。恐らく魔術協会は僕ら有象無象に面倒な調査を押し付けたかったんだろう」
私は脳内で巡らせた思考をシンプルにまとめて彼の意見に同意を表明した。
「ああ。これは死霊魔術の領分じゃない。事象だけ聞けば甦りだ。
だが、マジにそんな奇跡が起きたなら魔術協会は死に物狂いで追いかけるだろ。
俺たちみたいなのを呼ぶ程度の労力を費やしたからには『あわよくば』程度には思ってるんだろうがな」
魔術を極めるにはいくら時間があっても惜しい。
魔術協会の上層部はそんな金食い虫ならぬ時間喰い虫の魔術の極致に至ろうと真剣に考えている連中だ。
どのような代物であれ、そのような魔法に近い魔術があるならば間違いなく食いついてくる。
我々はスイスアーミーナイフのような都合の良い存在として扱われていることをよく認識していた。
それ故に自然と我々の表情は険しいものへと変化していた。
なので私は場を和ませるためにとっておきのウィットを披露することにした。
「シシゴウ、人を数人殺した後みたいな顔になってるぞ」
彼は凶悪なご面相に屈託のない笑顔を浮かべて答えた。
「うるせえ。この顔は元々だ」
〇
ロンドンを発ってたっぷり二時間。
我々二人を乗せた小型車はコッツウォルズを構成するヴィレッジの一つ、ストウ・オン・ザ・ウォルドに辿り着いていた。
このヴィレッジはグロスタシャーにある商業地区かつ行政教区で年に1度、モーグズベリーの村に面する大きな広場で、馬市が開かれている。
市は1330年から行われているおり、今なお人気が高い。アンティークでも名高く、人工は二千と少しだが週末旅行には持って来いのポピュラーな観光地だ。
硝煙の匂いを漂わせた場違いな二人組である我々はヴィレッジの小規模なホテルにチェックインを済ませると早速調査のためにヴィレッジの中心地に向かった。
早朝に出発したためまだ日は高かった。
ストウ・オン・ザ・ウォルドは歩いて回れるほどの小さな村だ。
我々はまず、村の中心部であるマーケット・クロスに向かうとささやかな規模のメインストリートを歩いた。
コッツウォルズ地域は「蜂蜜色の村」と呼ばれている。
通称の由来は実にわかりやすい。
コッツウォルズはいくつかのヴィレッジが集まる地域の総称だが、これらの村々は蜂蜜色のレンガを使って建設されている。
我々の歩いているストウ・オン・ザ・ウォルドのメインストートもそうだ。
道の両端にはクラシックな作りのアンティークショップが並んでいたが、それらの建物は趣ある蜂蜜色で統一されていた。
「マクナイト。何か感じるか?」
私は答えた。
「老後の匂いがする。若者が来るところではないな」
実際、道行く観光客風の人々は圧倒的に中高年が多かった。
そして、彼らは獅子劫の姿を例外なく恐怖に顔を引きつらせて道を開けた。
「君と一緒にいると交通混雑を避けられそうだな」と私が感想を述べると「当たってるだけに否定できねえのが痛いな」と彼はこぼした。
「君の方はどうだ?何か感じるか?」
彼は答えた。
「のどかな観光地。それ以上でもそれ以下でもない」
「そうだな。五人の子供が甦るか、そうでなければ死霊魔術が施されたなら間違いなく痕跡が残ってる。何か起きたとは思えない。あまりに平穏すぎる」
老夫婦と思しき二人組がアンティークショップの前で立ち止まって記念撮影している。
我々にはきっと縁のない未来図だろう。
「何にしてもだ」
獅子劫は言った。
「仮に魔術が絡んでないにしても、五人の子供の親にしてみれば圧倒的な悲劇だろ。それは忘れちゃならないものだ」
教会から正午を知らせる鐘の音が聞こえてきた。
冬の日は短い。
獅子劫の唐突な発言が引っかかったが、今最優先やるべきこととして我々は歩みを速めた。
〇
「ロンドンから?記者さんですか?」
我々が最初に尋ねたのはアンティークショップを営むウィンチェスター夫妻だった。
夫妻の二人の息子、ディーンとサミュエルはピクニック感覚でベン・ネビスに行って行方不明になり関係者が生存を諦めかけたころになって突然戻ってきた。
「ええ。医学専門誌の編集をしていまして。我々は精神医学関連を担当しています」
私は、ロード・エルメロイ二世と法政科の面々が事前に用意した架空の雑誌をウィンチェスター夫人に手渡した。
タイトルは『精神医学ジャーナル』。捻りは無いがいかにも専門誌に在りそうな名前だ。
我々の「医学専門誌のジャーナリスト」という身分を考えたのは法政科の化野菱理だ。
私と同じ現実主義者である彼女は、我々が極力関係者から怪しまれないよう最適解を導き出していた。
なかなか良いアイディアだ。
専門誌はガーディアンやタイムズのような一般紙と違い関係者の間でしか出回らない。
目の前に出された紙面が偽物だったとしても業界関係者でない限りウラの取りようがない。
仮にウィンチェスター夫妻が我々を怪しんでウラを取ろうとしても、ウラをとるには多少の手間がかかる。
実に化野菱理らしい合理的な策だ。
なお、補足すると身分に幾分かの説得力を持たせるため我々はシンプルなブラックスーツを着ていたが、ブラックスーツに身を包んだ獅子劫はやはりその筋の人間にしか見えなかった。
私は事前に「君は極力口を開かないでくれ」と獅子劫に言い含め彼は渋々承知した。
「……ディーンとサムが無口になったこと、精神病だと思ってらっしゃるの?」
ウィンチェスター夫人の表情が曇った。
至極当然の反応だ。
もちろん私はこの反応を想定していた。
「医学は対象の観察から始まります。息子さんたちの事をこの目で見ていない以上、今の時点では何も言えません。
遠くから聞こえてきた蹄の音が馬のものかシマウマのものなのか、実物を見るまで分からない。
その見極めをするために我々はここに赴いているんです」
ウィンチェスター夫人の表情が微かに晴れた。
無言の行を言い含められた獅子劫は傍らでメモを取っている。
「丁度学校から戻ったところです。二階へどうぞ」
夫人は私の発言に信用を感じたようだった。
蹄の音のたとえ話は医学界で使われている標語の捩りだ。
やはり嘘をつくには部分的に真実を混ぜるに限る。
「少し店を見ていてくれる?」と夫人は若いパートタイムの店員に声をかけ、我々に背を向けた。
そして、その背を向けた瞬間、我々の目に今回の事象に関する決定的とも言えるヒントが飛び込んできた。
私と獅子劫は恐らくほぼ同時にそれに気づき、顔を見合わせた。
「奥さん、つかぬことを伺いますが……最近、頭がクラクラすることはありませんか?」
獅子劫が私に先んじて口を開いた。
ウィンチェスター夫人は唐突な質問と獅子劫の凶悪なご面相に面食らった様子だったが、静かに答えた。
「……はい。あの、なぜお分かりになったんですか?」
私と獅子劫は再び顔を見合わせた。
「観察の結果です。ただの職業病ですよ。大病の可能性に繋がるような問題ではありませんのでご心配なく」
私は夫人に笑顔を見せ、その場を取り繕った。
今度も夫人は私を信じたようだった。
〇
「
対象者の家を周り、一通りの聞き込みを終えた私と獅子劫は夕闇が迫ってきた村のパブでパイントのエールを傾けていた。
観光に不適切なシーズンなこともあり、パブは閑散としていた。
我々は隅の席に陣取り、周囲に怪しまれないよう日本語で会話を交わしていた。
席についてエールを一口飲むと獅子劫が妥当な推論を口にした。
伝承では人間の子供を密かに連れ去り、その子供に置き換わると言われている。
妖魔だが脆弱な存在であり、子供を連れさり置き換わることを除けば悪事と言えるようなことは行わない――正確には行う力がない。
チェンジリングは見た目こそ人間の子供にそっくりだが大きな違いがいくつかある。
事前に渡された資料に記載があったように口数が少ない、というのも一つだが何より大きな特徴がある。
「マクナイト、お前もあの首の傷、見ただろ?」
「ああ、恐らく君とほぼ同時に気づいた」
最大の特徴はチェンジリング特有のエネルギー補給だ。
チェンジリングは人間の髄液、特に母親の髄液を吸い取る。
ウィンチェスター夫人に限らず、我々が聞き込みした家庭の母親はことごとく首筋に噛み跡があり「頭がクラクラする」という症状を訴えていた。
状況からしてチェンジリングに髄液を吸われたと考えてまず間違いない。
「子供たちは甦ったんじゃない。チェンジリングに存在を『置換』されたんだ」
「スコットランドにはチェンジリングの伝承が多いからな。ベン・ネビスが1000メートル級のちょっとしたトレッキングレベルの山でも山には人間が踏み入れない区域がある。人知れず神秘を蓄えてたんだ」
我々はそれぞれの推論を口にした。
そしてその推論から導き出される別の推論に即座に思い当たり、暗澹たる思いになった。
――子供たちはすでに亡くなっている。
――母親たちは髄液を吸われ続け、いずれ命の危険に冒される。
この二つの推論はビールジョッキにかかった我々の手を重たくしていた。
「子供は救えないなら、せめて親は助けてやらないとな」
サングラスを外し、古ぼけた天井を眺めていた獅子劫がポツリとつぶやいた。
彼の短い言葉には我々がやるべきことがすべて籠められていた。
「……そうだな」
私は短く同意の言葉を口にした。
〇
我々は前日に聞き込みをした家々を回り、子を失った母親たちの首筋に強化魔術と魔除けのルーンを刻んだ。
相手は全員が一般人であり、魔力抵抗はゼロだったため私が暗示で動きを一時的に止め獅子劫が素早く作業を行った。
彼が相棒を務めているこの状況に私は感謝した。
チェンジリングは脆弱な魔物だ。
母親の髄液という栄養源を失えばいずれ朽ちて死ぬ。
チェンジリングの消滅は唐突であり、死体すら残らない。
両親たちは再び子供を失うことになるが、優先すべきは生者であって魔物ではない。
二度の子供の死を乗り越えてくれることをただ祈るしかない。
〇
すべての家を周り終えた我々はホテルを引き払い、車に荷物を詰め込んでした。
私も獅子劫も無言だった。
お互い長年に渡ってヤクザな稼業をやってきた身分だ。
やりきれないことには慣れている。
だが、我々はただ慣れているだけだ。
納得しているわけではない。
「どうしてこんなことするの?わたしたちはただ生きたいだけなのに」
荷物を詰め込み、車に乗り込もうとしたとき背後から声がした。
振り返ると無表情を顔面に張り付けた子供たちが整然と横一列に並んでいた。
五人の子供たち――子供たちに置換したチェンジリングだった。
私は彼らに言った。
「人が懸けることのできる慈悲は限られている。僕らはリアリストでね。
人か魔物のどちらかを優先しなければならないなら人を優先する。ただそれだけのことだ」
脆弱な魔物たちは何も言わなかった。
獅子劫は魔物たちの能面を見据えて言った。
「お前たちに恨みはないが――朽ちろ。
お前たちに置き換えられた子供たちと子供を失った親たちのためにな」
言い終えると獅子劫は助手席に乗り込んだ。
私は運転席に乗り込むとエンジンをかけ、アクセルを踏み込んだ。
私と獅子劫を乗せた車はゆっくり発進し、そのまま加速した。
我々は一度も振り返らなかった。
〇
「俺の何代か前のことだ」
行きと同じように我々を載せたプジョー207はグロスタシャーの長閑な田園風景を走り抜けていた。
私が運転席で獅子劫が助手席だ。
違うのは我々が無言だったことだ。
その沈黙を突如獅子劫が破った。
私は「聞いている」という姿勢を示すために彼の方を見た。
「ヨーロッパから日本に流れ着いた獅子劫家は消滅の危機にあった。その当時の当主は『悪霊めいた何か』と契約を結んだ。
それで獅子劫はむしろ以前より栄えることになった。
……言うまでも無くそのあと『だが』『しかし』と続くがな」
魔術の基本は等価交換だ。
一族を復興させるほどの契約ができるモノなら上位の魔物かあるいは悪魔の類かもしれない。
悪魔が取引で要求するのは魂が相場だが獅子劫家の当主は別のものを取引したのだろう。
「俺はその当時の当主の残したツケを呪いって形で払ってる。
――俺は『絶対に子供が作れない』」
彼と初めてスノーフィールドで会ったとき、彼を解析した私は獅子劫の中に「ナニカ」としか形容しようのないおぞましい正体不明のものを見た。
根の深い代物であることは嫌というほどわかっていたが、それを聞いて改めて納得した。
「遠縁の子を養子に引き取って刻印を移植しようとしたことがある。事前の調査で高い適合値を示してたが――あの子は死んだ。
俺はそれで家を飛び出した。その先は……まぁお察しの通りだ」
そこまで一気に話したところで獅子劫はタバコを取り出し火を点けた。
窓を開け、煙を吐き出す。
彼の吐き出した煙は飛行機雲のように流れてグロスタシャーの田園風景に消えた。
「各地を転々としているのは、呪いを解く方法を探してのことか?」
私は言った。
我ながらなんと気の利かない質問なのだろうか。
だが聞かずにはいられなかった。
獅子劫はただ一言答えた。
「あの子の犠牲は無意味じゃない。そう思いたい」
獅子劫の開けた窓から爽やかな風が流れ込んでくる。
緑が美しく、空は晴れ渡っている。
冷たい真冬の風が心地よく感じられるような麗らかな天候だった。
私にはそれが、少しだけ恨めしかった。
うーん、なんか思ったのとは違う方向に転換してしまいました。
もっと海外テレビドラマの捜査物みたいな感じにしたかったんですけどねぇ。
やっぱりサスペンスは難しいです。
いま、ミステリーのシナリオを書いてるんですが(正確にはリライトしてるんですが)
やっぱりちゃんとした筋立ては難しいですね。
という訳でオマケです。
オマケ
「ワカメのサーヴァントがメドゥーサさんではなくカルナさんだったら」 その2
〇
何か戦闘中の一コマ
カルナ「時にシンジ」
ワカメ「何だよ?戦闘中だぞ」
カルナ「お前にお使い頼まれた少年ジャ●プだが、近所のコンビニでは売り切れていた」
セイバー「(呆然)」
士郎「(呆然)」
凛「(呆然)」
カルナ「そこで提案だ。少年ジ●ンプは売り切れていたが、先週のヤ●グジャンプが売れ残っていた。少年誌と青年誌の違いはあるが、
どちらも週刊の漫画雑誌だ。それで妥協する気はないか?」
ワカメ「……お前、それ、戦闘中にする話なのか?」
カルナ「最後まで務めを果たすこと、それはクシャトリアとしてのオレの誇りだ」
〇
何か戦闘中の一コマ
カルナ「シンジ、あのセイバーは一級の英霊だ。今のオレでは分が悪すぎる。お前の魔力供給はヘボすぎて論外だ」
ワカメ「お前はいちいち一言多いんだよ!」
カルナ「そこで提案だ。やはりお前も戦闘に参加してくれ」
ワカメ「お前、正気か!?そんなことできるわけないだろ!」
カルナ「シンジ。お前が闇の魔剣士でダークフレイムマスターではないことは分かった」
ワカメ「当たり前だろ!お前、ふざけてるのか!」
カルナ「では、お前のもう一つの権能で戦うことはできないのか?」
ワカメ「はぁ!?お前今度は何だよ」
カルナ「オレは知っているぞ、シンジ。いや、封ぜられし闇の支配者、ヨハン・リーベルト」
士郎「ブフォ!」
凛「ブフォ!」
ワカメ「止めろ止めろ止めろ!!これ以上、僕の黒歴史を公開するな!!」
カルナ「いや、お前が勝利を求めるのならば止める訳にはいかない。お前の中にはイスカリオテ第十三機関によって封じられた最後の堕天使が眠っているのだろう?
凛「(プルプル)」
士郎「(プルプル)」
カルナ「最後の堕天使ヨハン・リーベルトが目覚めるとき、お前は最後の堕天使となり敵を闇に葬り去るのだろう?今こそその権能を見せてくれ」
〇
全力を出せないカルナさん、セイバーさんと戦って順当に敗北。
カルナ「……どうやらオレはここまでのようだ。今のオレでは到底お前には敵わない。順当な敗北だな。……セイバーよ。つまらぬ戦いで消耗させて済まない。謝罪する」
セイバー「ランサー……いえ、施しの英雄カルナ。貴方は最後までサーヴァントでした。貴方に敬意を」
カルナ「セイバーのマスター。図々しくも最後に頼みがある。くれぐれもシンジを……マスターの事を見逃してほしい。シンジは敗北した。もはやお前たちが害する必要はない。
知ってのとおりシンジは魔術師としてはお前以下の最底辺の存在だ。出来もしないことを大言壮語して喚きたてる悪癖はあるがどうか見逃してほしい」
士郎「お前……最後まで一言多いんだな」
ワカメ「止めろ、ランサー!消えるんじゃない!敗北なんて僕は許可してないぞ!」
カルナ「シンジ……ヨハン・リーベルト」
ワカメ「その名前で僕を呼ぶな!」
カルナ「……生きるがいいマスター。必ず誰かが、誰でもないおまえを待っている」
xxxxxxxxxxxxxxxxxx
お目汚し失礼しました。
いったんネタギレなのでちょっとお休みします。
もう一本の投稿作『小説でわかる幕間の物語』は近々更新するかも。
では、また。