悪い癖ですね。
今回のエピソードはニューヨークが舞台だったので、
アメリカ、およびニューヨーク風物と設定についての無駄話。
例によって興味のない方は読み飛ばしてください。
ちなみに、今年の1月にニューヨークに行ってきたのでわりと記憶は鮮明です。
設定―ニューヨークおよびアメリカ風物
・ニューヨーク
「世界一エキサイティングな街」と評されるアメリカ最大のメガシティにして、
ロンドンと並ぶ世界都市。
やたら治安の悪いイメージがありますが、それは1970年代から80年代までの話で、
1990年代以降、治安は劇的に向上しています。
とある調査によると、人口50万人以上のアメリカの都市では、安全度ベスト5に入るそうです。
・マンハッタン
ニューヨーク市のマンハッタン島、もしくはマンハッタン島が大部分を占めるマンハッタン区のこと。
5番街やタイムズスクエアといった繁華街に、ロンドンのシティと並び称される金融街であるウォール街を併せ持つ。
ニューヨーク=マンハッタンと言っても過言ではありません。
・アッパー・イースト・サイド
ニューヨーク・マンハッタン区の1地区。
その名の通り、マンハッタン区の上の東側の地区。
高級住宅街。
2000年代だと『セックス・アンド・ザ・シティ』『ゴシップ・ガール』の舞台になった場所です。
2006年設定なのでまだ『ゴシップ・ガール』は放送してませんでした。
なので『セックス・アンド・ザ・シティ』を劇中例では出しています。
このエリアに19分署は本当にあります。
・ニューヨーク市警察
北米最大の警察組織。
正式名称はNew York City Police Department。通称NYPD
テレビや映画でしょっちゅう出てくるアメリカの捜査機関ですが、
意外と明確に描写されていないのが、分署の存在。
分署とは日本でいうところの所轄署みたいなもので、本部所属の特殊な組織やお偉いさん以外の現場捜査官はニューヨーク市内のいずれかの分署に所属します。
余談ですが、分署の存在が明確に示されていたのが、20年続いた米国テレビシリーズ史上の名作『Law&Order』で、Law&Orderの刑事たちはハーレムにある架空の分署に所属していることになっていました。
現在も継続中のスピンオフ作品、『Law&Order:Special Victims Unit』の刑事たちも
分署の所属です。
・アンナとパトリック
アンナ・ロセッテイ……ニューヨークをホームタウンにする魔術使いのハンター。野生のメスゴリラ。
パトリック・ケーヒル……元海兵隊員でニューヨーク市警の刑事。アフガニスタン紛争で負傷した際に閉じていた魔術回路が開く。
別サイトで連載中の自作オリジナルss「magus hunter 紐育魔術探偵事件簿」の主人公コンビですが、話を運びやすくするため出しました。
気分を害された方は本当にすみません。ちなみに同作から今後も何人か設定を1部変更してキャラクターを出す予定です。
すみません。やりたいんです。書かせてください。
ちなみにアンナがイタリア系の名前を名乗っているのは、ニューヨークの白人には
イタリア系が多いから。
パトリックがいかにもアイルランド的な名前を名乗っているのは、ニューヨークの白人にはアイルランド系も多いから。
特に警察官にはアイルランド系の人が多いからです。
テレビシリーズ、『ブルーブラッド NYPD家族の絆』の主人公はアイルランド系で一族代々警察官という設定でしたが、ニューヨークのアイルランドの家系には代々警察官というところが多いそうです。
・ウナギのゼリー寄せ
ロンドン・イーストエンドの名物。
かつてテムズ川ではウナギがよく獲れたため、庶民の貴重なタンパク源になっていたそうです。
その頃に生み出されたのがこのウナギのゼリー寄せ。
ぶつ切りにしたウナギを水とレモン汁、ローリエで煮込み、その後冷やすことで溶け出したゼラチン質を凝固させて完成する。
調理において臭み消しが全くされていないため、口に入れた瞬間強烈な生臭さが鼻孔を襲う。
英国でも最高クラスのゲロ不味料理として有名。
本当はチリソースをかけて食べるそうで、ソースをかければ臭さも我慢できなくないようです。
・キャンプでマシュマロ焼きながらパパに教わらなかったかい?
アメリカ人がマシュマロ焼いて食うのはマジ。
アメリカの牛角にはメニューに焼きマシュマロがあります。
・ベンダーとロブスターロール
ベンダー=ニューヨークで良く見かける屋台。
デリとベンダーの飲食物は物価が極めて高いニューヨークの中ではお手軽な値段です。
ベンダーおなじみのメニューと言えば、プレッツェル、ホットドッグ、チキンオーバーライスなどで、大抵のベンダーは似たようなメニューを出しています。
その一方で個性的なメニューで人気を集めるベンダーもあり、
ロブスターロールを売ってるベンダーも本当にあります。
お手軽な値段で高級食材を味わえるという事で人気があるそうです。
ちなみに、私、今年はじめてNYに行きました。
チキンオーバーライスとチリドッグを食べました。結構おいしかったです。
・地理関係でウソつきました。
士郎とアンドリューはホテルから歩いてベンダーでテイクアウトを買い、ワシントンスクウェアパークで食していましたが、
ホテル(私の想定は以前に宿泊したミッドタウンのホリデイイン)から、
ベンダーとワシントンスクウェアパークがあるグリニッジビレッジはかなり離れています。(歩いたら、30分以上普通にかかります)
グリニッジビレッジは古い建物が多く、趣があるので無理やりグリニッジビレッジまで行かせました。
また、アンドリューがホテルの部屋からセントラルパークを見ている描写がありましたが、これもウソ。
私が泊まったホテルの部屋から見えたのは隣のビルだけでした。
・レキシントン・アベニュー/59丁目
ニューヨーク市営地下鉄の中でも利用者の多いレキシントン・アベニュー/59丁目駅の入り口付近。
レキシントン・アベニューは大通りなので本当にマンホールがあるかは不明ですが、見栄えが良かったので。
・ホーエンハイム
ホムンクルスを鋳造した逸話を持つ、ルネサンス期の錬金術師、
テオフラストゥス・フォン・ホーエンハイム(通称パラケルスス)から命名。
スイス生まれでオーストリアで没しています。
ちなみに、スイス人て結婚してスイスに在住している友人に聞いたところ、スイスでのパラケルススの知名度はあまり高くないそうです。
「なんでそんなこと知りたいの?」と不思議な顔で理由を問われました。
・プラザホテル
プラザ合意という歴史的事件の舞台になったニューヨークの老舗高級ホテル。
宿泊となるとかなりハードル高いですが、ホテル地下のフードコートは出入り自由。
ニューヨーク滞在中に何度かプラザホテルのフードコートは利用しましたが、
ここで出してるメニューは中々に美味でした。
・ノースポール
キク科の多年草。
12月から翌6月にかけ、白い花を咲かせる。
花言葉は「誠実」「愛情」「輪廻転生」「冬の足音」など。
キリスト教の供花ではバスケットフラワーを送ることが多いですが花の種類については白いユリやカーネーション、バラなどが好まれ、仏式の和菊などは敬遠されるようです。
・あんたはニューヨークのラガーを知らないな
ブルックリンラガーという大変美味な地ビールがあります。
ブルックリンラガーはボストンの地ビール、サミュエル・アダムスと並んで、
アメリカン・ビールでは特に美味だと思います。
両者とも日本でも簡単に手に入るので、是非1度お試しあれ。
今日は以上です。
評価や感想お待ちしています。
次回、ちょっと休んで新エピソードです。
あまり型月関係ないレベルの非常にオリジナル成分が強いエピソードにする構想です。
苦手な方はそっとブラウザを閉じてください。
読んでも良いと言ってくださる心優しい方はお付き合いください。
全、3回程度で完結の予定です。