オキやハヤマとチームを組み活動するアークス。
普段から動かないと落ち着かない性格でいつもどこかに出動しては暴れまわっている。
また、オキ同様多数の武器を所持しているコレクター。
戦いが始まると、普段の軽口がなくなり、口調が悪くなる。
その悪さは周囲のメンバーから「うるさい」と叱られるほど。
だが世話好きでオキ達の武器の改修を監修している。
迷宮区。それは各階層の出口の手前にあり、中は数階の迷路。そしてその奥には階層のボス、エリアボスが待っている。エリアボスを倒さない限り、上に登る事は出来ない。
「…なんだけど、お前らなぁ。幾ら無理するなと言ったが、ボス部屋まで行けとは言ってないぞ。」
3人を前にオキは頭を抱えていた。
「いやぁ…。迷宮区のエネミーを倒していたらレベル上げが楽しくてつい…。てへぺろ。」
コマチがとぼける。それにオキはコマチの肩をポンと叩き、ドスの聞いた声で呟いた。
「こまっちー…正座。」
「はい…。」
その姿を見て周りのメンバーも苦笑気味だった。
あの後、迷宮区の偵察に向かった筈の3人は苦労も無く、迷宮内の敵をキリトの教育として倒しまくり、気がつけばエリアボスのいる階へ到達してしまったようだ。
エリアボスの情報はまだ整っていない。キリト曰く、情報は村のNPCから手にはいるらしい。
コマチ達が迷宮区攻略を終わらせてしまった為、その日の予定を変更。クエストで情報を手にいれつつレベルを上げ、エリアボス攻略の準備を行う事にした。
「凄いな。オキ達は。」
「あ?」
フィールドで皆のレベル上げの休憩中。キリトから褒められた。
「いや、迷宮区ってそんな簡単に攻略できる筈無いんだ。迷路ってのもあるけど中のエネミーは外のフィールドよりレベルが上がっている。そんな中でたった一晩で迷宮区を攻略しちゃうなんて…。ベーターじゃ考えられないよ。」
ベーター時代、その難しさから第一層の攻略は何日もかかったと言う。正式版、つまり現状は更に難易度が上がっているそうだ。そんな事も物ともせず進みまくるアークス。
「何よりあの人は何なんだ? 迷路のはず…見えない筈なのに選ぶ道全部当たりだし、トラップにはひっかからないし…。」
キリトはコマチ達と談話しているハヤマを指差す。昨晩の事らしい。
「あー…ここでもその力を引き出すか…。」
頭を抱えるオキ。それを見て首を傾げるキリト。
「はやまんは、あのメンバーの中で唯一の常識人でありそうで、実は超幸運に恵まれた存在。今までの経緯から「異常生存体」と呼ばれることがある。」
その運の強さは周囲にいるメンバーはすぐにわかるだろう。こんな所でも発揮するのか。もはや同じアークスなのかと疑う程である。
「おい、はやまん。こんな所でも異常生存体とか呼ばれるなよ?」
それを聞きつけたミケがはやす。
「またハヤマがやらかしたのかー?」
「ちーげよ! 俺のせいじゃねー!」
「何々? 何かあったの?」
「何かあったか?」
プレイヤー達も近寄ってくる。オキが事情を説明すると全員が「異常生存体」の名を連呼し笑いあった。
夕方過ぎ、クエストから村へ帰るとその他のプレイヤーPTも見えていた。
「ん? 君たちがここの最初の到達者かな?」
一人のリーダーらしき人物がオキ達に話しかけてきた。
「あぁ。俺らが最初だ。迷宮区の突破は済ませている。後はエリアボスの情報をNPCからもらう為のクエストをこなしつつレベルを上げてボスの突破をするだけだ。」
それを聞いて周囲がざわつく。
「おいあんちゃん。それ本当やろうな? 嘘ついちゃあかんで?」
先程のリーダー格の男より少し小さな独特の喋り方をする男がオキに突っかかってきた。
「嘘じゃねーよ。マジだ。」
「そんな事ぁあらへんやろ! ワイ達もここに来るまでで苦労しとるんや。幾らはよ着いた言うたって迷宮区が簡単にクリアできる筈あらへん。」
やかましい人だ。オキは少しうっとおしく思った。
それに気づいたのかキリトがフォローしてくれた。
「この人の言う事は本当だ。これが中の地図の情報だ。まだ完全とは言えないが、エリアボスのいる階層迄は出ている。」
リーダー格の男とうるさい男がそれを受け取ると先程の不思議そうな顔から驚いた顔になる。
「君たち…これは…本当か!?」
「そんな事あらへん…認めんで! なんで女ばかりいるPTにワイらが負けなあかんねん!?」
その言葉にカチンときたリズベットが前にでる。
「ちょっとあんたねぇ!? そんな言い方ないでしょ! …ちょっとオキ止めないで!」
オキがリズベットの腕を掴んで後ろに下げる。アスナも前に出ようとしていたが、オキに止められる。
「おい…あんた今なんてった?」
アークス達は気づいた。オキが切れている。
「ま、まぁまぁ。双方落ち着いて。ね、オキさんも!」
ハヤマが切れているオキを止める。エギルも落ち着かせた。
「お互い同じくプレイヤーだろ? 仲良くしようじゃないか。あんたも…そんな言い方は無いだろ? ここじゃ女子供関係無いのだからよ。」
「ぐ…。」
「ち。まぁいい。オキだ。このメンバーのリーダーをやっている。」
「ディアベルだ。一応騎士として皆を守る意気込みでプレイしている。キバオウ君。先ほどのセリフは私も看過出来ない。謝りなさい。」
ディアベルはオキと握手をし、先程の小さな男を前にだす。どうやら中々見所のある男のようだ。キバオウを名乗るオトコも少し頭が冷えたのか、落ち込んでいる様子だ。
「す、すまへんかったな。」
オキに謝るがオキは首をふる。
「悪いが謝る相手を間違っている。こっちだ。」
オキはアスナ達を親指で示す。キバオウは再度謝った。
「さっきは済まんかった。許してくれ。」
女性陣は顔を見合わせキバオウに向き許した。
「いいんですよ。分かってくれれば。」
「そうね。私達だってオキ達のおかげで戦えてるのだからあんたと一緒だって事がわかってくれればいいわ。」
ディアベルは頷き双方を見る。
「うん。仲良くな! さて済まないが、もしよければでいい。私達もエリアボス討伐に加えてもらえないだろうか。…君たちはイレギュラーズなのだろう?」
「イレギュラーズだって!?」
「なんやて!?」
「イレギュラーズ!?」
ディアベルの言葉にメンバーが驚く。どうやらオキ達の事を示しているらしい。
「俺たちのことか? たしかに広場で叫んだのは俺だが?」
「じゃ、じゃああんたがアークスって奴か!?」
「なるほど、それなら納得できる。」
周囲のメンバーもオキ達が異様なスピードで攻略したことに納得したようだ。
「鼠のおねえさんから聞いてね。既にフィールドボスが倒されたと聞いて大急ぎでメンバーを募りここまで来たんだ。」
アルゴか…。一体始まりの街でどんな噂を流しているのやら。
「まぁいい。ディアベルさん、ボス攻略の為にもう少しメンバーを募ったりレベルをあげなきゃならねーと思ってる。しばらくここを拠点にして準備をしたい。」
「そうだな。こちらも大急ぎできた関係で準備が整っていない。一度君たちのところのPTとこちらのPTの状況を確認してボスの情報を元に攻略の対策をしよう。」
今後の動きは決まった。オキとディアベルはPT内の主なメンバーを呼び、宿の一室でボスの情報、対策会議を行った。メンバーはオキ側からハヤマ、キリト、アスナ。ディアベル側からキバオウ、それから白髪の中年男性のプレイヤーが一人。
「それじゃディアベル、司会進行をたのむ。」
「む? 私でいいのか?」
ディアベルは自分よりオキの方がリーダーにふさわしいと主張したが、オキはそれを辞退した。
「このゲームは元々君たちこの星の住民のゲームだ。俺たちはあくまでイレギュラー。俺よりあんたの方がふさわしい。」
ディアベルは一度反論しようと口を開くが、すぐに口を閉じメンバーの方をあらためて向いた。
「それじゃおれがまとめ役としてたつ。みんな異論はないかい?」
全員が頷く。それを確認したディアベルは一度深呼吸をして口を開いた。
「それではあらためてディアベルだ。一応騎士という志でプレイしてます!」
オキはそれを聞いて吹き出す。キリトもアスナも苦笑気味だが、つかみはいい感じだ。
「早速だが、NPCから得たボスの情報を教えてくれ。」
「キリト。」
オキはキリトを指名する。キリトはベータ時代でも戦っている。一番情報をうまく伝えられる人物だと思ったからだ。
「あいよ。ボスの名はイルファング・ザ・コボルド・ロード 。武器は、斧とバックラーだとNPCから得ている。」
「ふむ…。斧とバックラーか。対策は可能だな。たしかオキのところに斧使いがいたな。もしよければスキルの動いを後で皆で見るのはどうだろうか。」
「エギルに聞いてみる。だがいい案だ。先に動きを見ておけば避けることも可能だからな。他に注意することはないか?」
キバオウが前に出て質問してくる。
「ワイは正式からやからわからへんけど、ベータの時の情報とか参考になるんやないか?」
「ベータ時代か…。誰か知ってるか?」
「聞いた話だが、ボスは形態変化というモードがあってHPが減ると武器や動きが変わるらしい。」
白髪頭の男がボソリという。
「そうなんか? ヒースクリフはん。」
「ああ。あくまで聞いた話だがな。」
「たしかに、ベータ時代。ボスには形態変化というのがあったと聞く。また別の情報だが周囲にはザコエネミーも同時に出てきたという。」
ディアベルも情報を投げる。オキはその他の武器の動きも考慮する必要性があると踏んだ。
「今この村にいるメンバーで現状持てる武器種は全てある。これ以外はないのか?」
キリトが手を上げ進言する。
「…カタナがある。あれはもっと上に行かないと手に入らないはずだ。」
「そういやそうだったね。…1層にはないのか。」
ハヤマが肩を落とす。早く使いたいらしい。
「さてどうするか…。」
攻略会議は憶測の域を出ないまま進行した。
結局今ないものを考えても仕方ないので、かつてアークスとしてカタナを使っており一番扱いのうまいハヤマにプレイヤーの前で真似をしてもらうことにした。
ついでに斧を借りてコマチと立会をすることになった。
アークスの動きは一般人にはやはりおかしいらしく、初めてうごきをみるディアベル達は開いた口がふさがらなかったらしい。
初めは信じなかったキバオウも何度も頭を下げてオキ達に今までの暴言を謝っていた。
多数の可能性を否定できないまま準備は整い、結局状況次第ということになった。
レベル上げ、スキルの充実具合、PTの構成などを1週間かけて練り攻略メンバーは迷宮区、ボス部屋手前の扉前に集まった。
「よーし。プレイヤーもかなり増えたしこれだけいればなんとかなるだろう。これから潜る扉は私たちの下にいる数千というプレイヤー達の希望の第一歩となる門だ! だがそれは絶望という言葉に成り代わる可能性も0ではない! だが私たちには戦いのプロもついている! はるばる宇宙の果てから私たちを助けてくれるために来てくれたのだ。しかし私たちも助けられてばかりではメンツが立たない! 自分たちの問題は自分で解決しなければならない! いいか諸君! かならずこれをバネとし、100層攻略の架け橋としよう! そして、必ずみんな生きてかえるぞ!」
「「「おおおおおおー!」」」
ディアベルの演説に士気は最高潮だ。地響きとともに重く大きな扉が開きオキ達をボス部屋へと招いた。
「ボスは…あれか。」
【イルファング・ザ・コボルド・ロード 】
巨大な牛の人型形態モンスターが更に巨大な斧をもってオキ達を待っていた。
その横にはルイン・コボルド・センチネルと名前が見えるコブリンエネミーが3体取り巻きとして立っていた。
『オオオオオオオオオオオオオー!』
「来るぞ! 各自作戦通り立ち回れ!無理はせず、HPが半分になったら後ろに下がれ! 後衛部隊はすぐに支援が出来るように準備おしておけ! オキさん達、たのむぞ!」
「まかせろ。」
最前線にハヤマ、コマチを置き、その後ろにキリト、アスナペア。その後ろにミケ、オキをはじめとする中距離遊撃部隊を配置という形で陣形を組んだ。
こうして初のエリアボス攻略が始まった。
ボスの斧が横薙ぎに振られボスの抑えをしていた数名のプレイヤーが吹き飛ばされる。
「ぐああ!」
「ぐうう…。」
「HPが減った奴は後ろに下がれ! その隙を遊撃部隊が埋めろ!」
ディアベルの指揮が大きなドーム状の部屋に響く。思った以上にプレイヤー達は苦戦しているようだ。大きな体の割に素早く動くボスについてこれてないプレイヤーばかりだ。
「下がれ! …くっそ。こいつら無限湧きか?」
「オキ! ワイらに任せてボスにいってくれや!」
キバオウがオキの背後から走ってザコエネミーに飛び蹴りをかます。
「キバオウ!?」
「ワイらにもかっこいいとこみさせりーや。」
キバオウは親指を立てニヤリとわらう。だが目は笑っておらず油断していないことを示す。オキはそれをみてザコを抑える役目をキバオウ達に任せることにした。
「すまん!」
オキは吹き飛ばされたプレイヤーの枠に変わりボスを抑える。全力で持っている槍をボスの足に側面から突く。
『オオオオオ!』
オキが抑えることに成功したため隙ができ、キリトやハヤマのSSが真正面から炸裂する。
「おおおお!」
「はああぁぁぁ!」
ボスのHPゲージは2本。今の攻撃までにようやく1本目の2/3が削りきれた。
「くっそ! 思ったより硬いな!」
「でも攻撃は遅いからまだなんとかなるくね?」
「このくらいウォルガータの方が早いのだー!」
相変わらずアークスは本気で攻撃しつつも余裕は持たせている。
周囲のメンバーは普段一体どんな化物と戦っているのだろうと思うほどだったという。
ボスが攻撃を加えたキリトとハヤマに目をつけ斧を振り上げ武器を光らせる。
「SSエフェクトだ! みんな離れろ!」
キリトの叫び声によりアークス以外は全力で離れ、アークスだけボスの周囲に居るようになる。
「オキさん離れて!」
「だめだキリト! 俺たちまで離れたら、どこにいくかわからねーだろうが! ハヤマン! その牛、お前狙ってるぞ!」
「わーってるよ!」
振り下ろされた斧はハヤマのいた場所の床にめり込んだ。だがハヤマは軽々と避け、めり込んだ斧を台座に顔面に振り下ろしと振り上げの往復攻撃を4連続で食らわせる。
顔面に攻撃されたためにクリティカル判定となったダメージはもうすぐ1本目を削りきろうというところだった。
「プレイヤー側はそのままうしろに下がって! 形態変化したら何持ってるか把握して攻撃を予測しつつ攻撃を再開!」
ディアベルの声が響き、オキたちに向かって更に叫ぶ。
「オキさん! 全力攻撃! ゲージを吹きとばせ!」
「あいよぉ!」
オキ、ハヤマ、コマチ、ミケの4人は四方から同時に走ろ込んだ。ボスは再び斧を振り回す。だがオキ達はそれを伏せたりジャンプで避け足元にたどり着く。まっさきにたどり着いたオキが武器を光らせSSをだす。
「ツイン・スラスト!」
上段からの構えから前方に2回の突き攻撃をボスの脚に当てる。
「オオオ!?」
当てた瞬間ボスの様子がおかしくなる。ゲージに目を向けるとまだ残っている。そしてボスの体に電流のエフェクトが走る。どうやらオキのSS特性で付いている麻痺の効果を付与したらしい。
「しめた! 敵が麻痺ったぞ! いけ! コマチ、ハヤマ、ミケ!」
全員がライトエフェクトからSSをボスに食らわせる。
次の瞬間、HPゲージの1本がなくなった。
「よっしゃ! もう一本や! このまま行くで!」
それを見ていたキバオウも意気が高まる。
「さて、何が出る…。」
ディアベルやキリトがボスの腰についていた布のに巻かれている武器を見つめる。そしてボスはそれを抜いた。
「の、野太刀!? まずいぞ! あれには即死スキルがある!」
「なに!?」
オキがキリトの叫びについ振り向いてしまう。その隙を見たのかヘイトがオキに向いたのかボスが野太刀をオキに思い切り振り下ろす。
「オキさん!」
「え・・・?」
オキが振り返りボスを見ると野太刀は既に振り下ろされた直後だった。避けるには間に合わない。だったら受けるしかない。もんだいは武器が耐えるかどうかだ。
瞬間的に受けることを覚悟したオキは武器を構え攻撃を受ける。
ガキィン!
甲高い音を発し、オキは武器で野太刀を受けきる。しかし・・・
「クッソ! こりゃダメか・・・。」
武器にヒビのエフェクトが入る。どうやら耐えられなかったらしい。次に攻撃を加えられたら絶対に折れる事を示していた
それを見たアークスたちがオキを下げ自分たちとプレイヤーたちで受ける陣形にしようと動くが、キリトの叫んだ即死スキル「一刀両断」が横薙ぎに振るわれ全員なんとか避けるも陣形が崩れる。
「やっべ・・・。」
予備の武器を装備しようと後衛とは反対側に下がっていたオキをボスが狙っていた。
他のプレイヤーたちはボスを挟んでいる。今から走ったんじゃ間に合わない!
「オキさん! ・・・!?」
それでも走ろうとするキリトの横を一人のプレイヤーが全力疾走し抜ける。
「あれは・・・!?」
その存在にハヤマ達も気づく。
オキは気づかず、もう一度振り上げられた武器を見ていた。
『あーこりゃだめだわ。武器装備が間に合わねぇ。』
ボスの行動が予測よりも早く、自分が次の武器を装備するまでに間に合わない。そして振り下ろされた武器は綺麗にオキへと向かった。
「まったく・・・諦めるとは君らしくないよ。オキくん。」
ガキン!
だが大きな音とともに、ボスの武器を背中越しに受け止め、オキを守り抜いた一人の男はオキに語りかけた。
オキはその聴き慣れた声と顔をみて、改めて武器を装備した。
「いやはや、すまないねぇ。だけど、遅刻だよ。隊長。」
ガキン!
「いや、すまない。ちょっと道に迷ってね。…待たせたな。」
オキは隊長ことアインスと共にボスの武器を弾き、ボスの体勢を崩した。
アインス、そして扉の方に見える少女サラをみてオキは頷き再度ボスに向かって構えた。
「そんじゃ、アークスも揃ったところでちゃっちゃかこの牛を料理しちゃいますかね。」
「「「「おおお!(なのだー)」」」」
アークス全員が集合した。
はじまりました第1層エリアボス討伐。アークスが勝つか、SAOの運命はここから変わる!
GWを使って一気に数話分書き上げ投稿してきたので、ここから1週間に1度の投稿スピードになると思います。(がんばります。