SAO ~ソードアークス・オンライン~   作:沖田侑士

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補足3:身体能力(VRMMO内システム)
VRMMOではリアルの身体能力がそのまま反映される。
その為アークスの身体能力(のみ)反映されているため普通の一般プレイヤーより素早く動ける。また、PA(フォトンアーツ)を再現した動きも可能なため、アークス勢が強い理由の一つである。
ただし、もちろんだがステータス等は一般プレイヤー同様レベル1からであり、かつ火力を引き出すにはSSでの攻撃力補正が必要である。


第4話 「アークスの戦い方」

「おはよーさん。眠れた?」

「ぐっすり。」

「眠れたのだー! 緊急放送がならないからゆったりだったのだ!」

「そういや、緊急放送、しばらく聞けねーんだよな。」

「おれは昨日オキさんから聞いた。」

「何があったの…。」

アークスは夜中でも襲ってくるダーカーからシップを守らなければならないため、眠ってる最中でも緊急事態の際は起こされるのだ。

「あまり寝れませんでした…。」

「あ、あたしも…。」

「まだ、慣れないな。」

脳天気なアークスをよそにシリカ、リズベット、エギルを始め、プレイヤー勢はあまり寝れなかったようだ。

それに苦笑しつつ全員が宿の外に出たのを確認、オキは再度今後の話をマトメた。

「これより第一層の迷宮区を目指して進む。途中、昨日さきに進んだキリトとも合流するつもりだ。道中はできるだけ雑魚を狩ってレベル上げをしつつ進む。道中にいる別PTのプレイヤー達が居たらできるだけ手助けもな。先頭はハヤマン。コマッチーとエギルの旦那はしんがり。ミケっちと俺は真ん中で遊撃。後はそれぞれの間に入って列をできるだけ組んで、エネミーは必ず2人1組で倒すこと。これだけやれば特に苦労する事なく進めるだろ。」

アークスメンバーを広範囲に配置し、できるだけ被害を少なくする態勢で整える。

「それじゃオネーサンは昨晩伝えた通りに残りの2人を探しつつこの街で情報を集めるとするネ。」

「頼む。それじゃ行くとするか。」

アルゴと別れ、街の入り口には他のPTも準備をしているのか幾つか見受けられる。

「うー…き、緊張します。」

オキの隣にいるシリカがガッチガチに固まりながら歩いている。

オキは頭をポンと叩いた。

「大丈夫さ。危険を感じたら俺たちが守るからよ。」

「は、はい。」

少しは緊張が解れたのか顔に笑顔が見えた。

「うー…私でも戦う事って、出来るのかしら。」

「戦いに関しては俺たちはプロだ。わからねー事や指導する事は任せろ。ただ、昨晩いったように自分の身は自分で守れる位にはなってもらうからそこだけすまない。」

頭を下げるオキに対してアスナは手を振った。

「あ、いえ、そんな。私も最初だから不安だけど、頑張らないとってのは分かってるから…その、お願いします。」

昨晩、いろいろ考えたのだろう。喋り方も昨晩と違い落ち込んだ雰囲気はなくなっていた。逆に覚悟を決めたようだ。

「オキさーん。早速エネミーのお出ましだよー。」

「おう。そんじゃ、一丁いきますか。アークス各位はお手本を見せながら。プレイヤーの方々はそれを見ながらエネミーの攻撃をしっかりよけて攻撃をしてみてくれ。」

アークス達による戦闘の仕方の教授が始まった。

 

 

「でやー!」

シリカがタガーを振り切り、切られたエネミーがポリゴン片となって消えていった。

「うん。かなりよくなってきたよ。よくうごけてる。」

「本当ですか! これからも頑張ります!」

「無理はするなよ。後は終わった後少しだけホッとして隙があるからそこだけ気をつけてね。」

「あう…。わかりました。」

いいところと悪いところを指摘しオキはシリカの立ち回りを見ていた。

重量武器を扱うエギルはコマチが。ミケはリズベット。ハヤマは前線で戦いたいと申し出てきたアスナの指導をしていた。

草原を抜け、森林に入り込み道中共に攻略を目指そうとしてるPTを見つけては共に戦い、アークスはそのPTにも戦い方を伝授した。

気がつけばキリトと合流する為の村は目前だった。

「村に着いたな…。お、キリトー!」

入り口でまっていてくれたキリトを見つけ手を振るオキにキリトも気づいた。

「オキさん! なんかPT増えたね。」

「概要は昨日メールでした通りだ。詳細は後程説明する。とりあえず少し休憩しよう。」

「だったらいい場所あるぜ。まだ他のプレイヤーも来てないからガラガラなんだ。」

キリトの案内で一つの宿で休憩を取ることにした。

 

 

「…と、アスナだ。後は始まりの街でアルゴが情報収集をしてくれてる。」

「なる程ね。キリトだ。よろしく。」

全員が挨拶をする。

「ふー。なぁキリトお前が背負ってるそれ、昨日言ってた奴か?」

少し離れてオキはタバコを吸っている。そんな中、オキはキリトの持つ剣に気づいた。

「あぁこいつか。そうだ。クエストクリアで手にはいる奴さ。」

初期武器とは明らかに違う見た目だ。多分ステータスも序盤からすればかなりのモノだろう。

「今この人達と攻略を進めようと思ってるんだ。後は前衛が欲しい。キリト、頼めるか?」

「昨晩依頼して来た内容だろ? …了解した。俺でよければ。」

「いよし! これで準備は整った! はやまん、アスナさんの方はどうだ?」

飲み物をのんで先程までの戦い方のアドバイスをしていたハヤマに現状を確認した。

「うん。基礎は教え込んだし、飲み込みも早くて既に前線は任せれると思う。ただ念の為もう一人でペアでの戦い方がいいと思うけど。」

「キリト、頼めるか? アスナとペア組んで一緒にPT組んで欲しい。」

「俺なんかでいいのか? ハヤマさんの方がいいような気がするが…。」

「いや、ハヤマンはもっと前、最前での特攻をお願いする事になる。むしろその後ろでフォローできるペアが欲しい。」

オキの中では現状の得意不向きをみて既に完成系の形が出来上がっていた。その為、そしてある理由からキリトとアスナを強引にでも組ませる必要があった。

「えっと…よろしくお願いします!」

「ああ。よろしく。」

2人が握手して挨拶を交わした。

「うっし。キリトどのまでレベル上がった?」

「昨晩ずっと狩りまくったから大体5かな? もう少しで6になる。」

それを聞いて周りが驚く。

「ええ!? 私なんかまだ3なのに…。」

着いていけるか不安になるアスナ。

「大丈夫さ。直ぐに上がるよ。結局は効率の問題だし。」

笑顔で答えるキリトに対し、納得出来ないのかまだ悩んでいるような顔をするアスナ。

確かに早い。一番高くても最前列にいたハヤマが4になったばかりだ。

「オキさーん。NPCの情報でこの先にデカイのがいるみたい。後、今のところ周囲を見ても殆どプレイヤーがいないからほぼほぼ俺たちが最前線にいるみたい。」

辺りを見回してきたコマチが宿に戻ってくる。

「ふむ。」

思ったより攻略に出てきたプレイヤーはまだ少ないようだ。あくまで予想だがはじまりの街周辺である程度レベルや装備を整えてから出てくるつもりなのだろう。

オキは元々からアークスの技量でゴリ押して進んでいる為そこまで装備に気を使っていない。

「オキさん。他の人の装備だけど、殆どが初期?」

キリトも気にしてきた。

「ああ。俺たちアークス勢がある程度ダメ与えてトドメをプレイヤー勢にしてもらってるからね。装備は今のところ、このままでもいいと思ってる。」

「一度新調した方がいい。ハヤマさんの言うとおりこの先にフィールドボスがいるはずだ。人数いるからゴリ押しは可能だろうけど…安全にいくなら…。」

オキはニヤリと笑い、ハヤマとコマチの方を向く。

「おめーら暴れたい?」

オキの意図を読んだのか2人もニヤリとする。

「お望みとあらば。」

「今までが雑魚過ぎて出落ちだったしね。ミケはどうする?」

「任せるのだー!」

リズベット達とまったりしていたミケもこう言う時は大体OKのサインだ。

「うっし。そんじゃコルも少し貯まってきたし、アイテム補充したら進もう。キリト、面白いもの見せてやる。」

「?」

なにがなんだかわからないキリト。だが、オキが何かを企んでいるのは分かっていた。

 

 

村でポーションや余裕のある者は武器を新しくし、森林となったフィールドを進む。先程の草原と違ってエネミーの種類も変化していた。先程いた狼のエネミーと一緒に鳥系等の動物エネミーも増えた。だが、アークスからすれば何も変わらない。

「はぁ!」

「その調子なのだー!」

リズベットと共に進むミケ

「てやぁー!」

「攻撃した後に後ろに下がる。そう。うん。いい感じだよ。」

「こんな感じ…かな?」

キリト、アスナペアはオキからみて初めて組んだとはいえ、かなり息のあった動きを見せていた。

オキも引き続き、シリカと共に皆の中間位置を陣取っている。

ある程度進んだ所で森林の道が少しだけ開けてきた。前方から異様な雰囲気が出ている。

「オキ、何かいるぞ。」

前衛を担当するエギルがそれに気づく。開けた場所に陣取っていたエネミーは今までいたような小さな小動物的なエネミーではなく、オキ達よりも2倍も大きな木が根を足にし立っている。

「あれが噂のフィールドボスか…。」

オキが前に出る。

「うわ、キモ…。」

リズベットがボソリと感想を言う。女性陣から見れば枝を腕にし、うねらせるその姿は気持ち悪いの一言だった。

「今までのエネミーとは確かに違うわね…。」

アスナもそれをみて気を引き締める。だがオキが皆の前に出た。

「ふむ…成る程。ロックベア位かな?」

「だねー。あまり油断出来ないけど。」

オキとハヤマが立ったままのボスエネミーを見て予測する。

「うっしやるか! アークスの技量を今まで見せれなかったしね。いい機会だ。皆はこのまま見てて。はやまん、こまっちー、みけっち。行くぞ。…アークス出陣する。構え!」

オキの掛け声によりアークス勢が武器を構えた。その瞬間、プレイヤー達はアークス達の様子が豹変した事に気づく。

「な、なに? これ…。」

「目が…変わった?」

リズベットとアスナはオキ達の目が変わりビリビリと伝わる威圧感を覚えた。

キリトは黙ってそれを見る。

そしてその瞬間は訪れた。

オキが地面を蹴り、ボス【フォレストツリー】の目の前に出る。

反応したボスは横薙ぎに枝を振る。オキがそれを伏せてかわし、後ろに居たハヤマが枝を振り切った後に伏せたオキの背中を台座に飛び上がり、ボスの体へ斜め上から下へ切り下ろす。怯んだボスに左右から走り込んですれ違いざまにミケとコマチの横薙ぎが、立ち上がったオキの切り上げがボスのHPを削る。

アークスによる命を賭けた日常で鍛え上げた本気をプレイヤー達は初めて目の当たりにした。

 

 

 

ハヤマの横向きによる往復2連撃がボスの足に当たる。ボスはハヤマに体を向け、両腕の枝でハンマーを作り振り下ろすが、枝が地面を揺らす頃にはハヤマはボスの攻撃範囲内から飛び抜けており、背中側に居たミケが体を回転させながらダガーによる横3連撃でHPを更に削る。SSを使っていないオキ達だが、元の身体能力により隙の無い攻撃とスピードを展開。完全にイジメ、フルボッコ状態であった。

「うーん。やっぱ最初のボスクラスだけあって動きが遅いな。」

両腕をクロスさせ振り下ろすボスの攻撃を少し体を傾けるだけで避けるオキ。

「だねえ。あー…PA使いたい。」

掘り下ろした後の隙を着いて枝を走り登り、顔面に切り上げをかまして更に顔面を蹴って離れるおまけ付き攻撃をしたハヤマ。

「いやぁ…いらねーだろ。こいつ位なら。」

怯んだボスの真正面に立ち、全力で大剣を振り上げ、思い切り体のど真ん中に向かって振り下ろすコマチ。

「弱いのだー! まだベアさんの方が動きいいのだ!」

コマチと交代で真正面に走り込んだミケはすれ違いざまにボスの足に横一線をかます。

雑談しながらの戦闘。しかもいくら始めのフィールドボスとはいえ、ボスはボス。

アークスの戦い慣れた姿を見て離れた場所から見ていたキリト達はポカンとするしか無かった。

ミケの攻撃により足を崩したボス【フォレストツリー】は再び立ち上がる事が出来ず、ゆっくり近付いて来たハヤマとオキによって左右からX字に切り裂かれHPバーは無くなった。

「うーん…なんか消化不足。」

「だねー。さっさと上目指して強い奴と戦ってみたいね。」

ポリゴン片となって消えていくボスを背中にアークス達は武器を鞘へと戻す。

「どうだった? アークスの戦いは。」

口を開けたまま動かないキリトにオキは笑顔で質問する。

「…すげぇ。これがアークスか! 」

「凄いもなにも…なんて言うんだろ。常識もなにもないわね。」

歓喜をあげるキリトに対し、呆れるほど目の前の状況がわからなかったリズベット。

「すげぇな。それがアークスの戦いって奴か。俺にも出来るだろうか。」

「大丈夫さ。なんとかなるって。慣れってそういうもんだから。」

エギルもコマチと同じ前線の盾役として動くつもりである。あれをみて真似出来るとは思えなかった。だがコマチは経験からそれを否定した。

「ふぁ…。なんていうか。その凄かったです。」

戻ってきたオキを褒めるシリカ。オキは笑顔でそれに感謝した。

「ありがと。シリカも慣れてくればあれ位できるようになるよ。大丈夫。俺達もいるからさ。」

アークス全員がそれに答えるように頷いた。

「さって…今倒した時になんか落としたな。なんぞーっと。ダガーか。シリカ、持ってな。」

ドロップ品の一つにあったダガーをシリカに手渡す。だがシリカは受け取らなかった。

「あ、いえ。私より戦えるミケさんに渡した方が…。」

「ミケは今のでも充分なのだー! むしろシリカが持ってくれた方がミケも嬉しいのだ!」

「な? ああ言うんだよ。確かにミケが持った方がいいかもしれんが、どちらかというとシリカが持った方がシリカの火力あげになるしね。ミケッちはそもそも動き回って戦えてるからいらねーと思うんだ。」

説得され納得したのかシリカはそれを受け取った。

「わかりました…。ありがとうございます!」

「うん。他はなにが落ちた?」

「コルと槍かな? 後、経験値。」

ハヤマが確認する。

「槍か…誰か使う?」

オキが周囲に確認するが誰も名乗りあげない。

「いない…か。ふむ。どうすっかな。とりあえず持っとけ。」

ハヤマに所持して置くように指示するオキだが、ハヤマは首を振った。

「いや、使わないならオキさん使いなよ。パルチザンならよく使ってたし。」

「肥やしにするよりいいと思うのだー。」

「パルチならオキさんが一番だろうね。使いたい人がいないんじゃ使っちゃいなよ。」

ミケとコマチにも言われるオキはキリト達をみた。全員頷く。

「わーったよ。なら、御言葉に甘えて貰いますかね。」

ハヤマから槍を受け取り軽く振りまわす。

「や! よ! ほ! うん。ちと軽いけど中々…。状況に応じて切り替えるか。」

「相変わらず様になってるね。一体どれだけの武器を扱ってきたんだ?」

オキの素振りをみて人では到底到達できそうにないと判断したキリト。

「あー。そうねぇ。大剣、槍、ワイヤーのついた投擲武器。ナックル、ツインダガー…あ、二刀流って事ね。その他諸々。アークスが扱える武器種全17種類。その中には射撃系や法撃、つまり魔法の様なモノも含まれるかな。」

その数は尋常ではない。キリト達からすれば常識では考えられない数だ。キリト達は改めて理解した。

先程の戦闘技量、扱う武器、そして戦いの最中でも会話をする程の余裕。それは今まで築いてきた場数が尋常ではない数を物語っている事を。

 

 

その後再び進み、道中の問題も無く全員のレベル、技量上げも難なく進みオキ達は迷宮区を目前にした村へと到着した。

太陽は傾き、水平線は薄暗くなっていた。

オキ達は村で夜を過ごし、明日迷宮へはいる事とした。

 

夜遅く。目の覚めたオキは宿の外へと出た。寝付けない為、夜風に当たるつもりだった。

オキは散歩がてら迷宮の入り口へと向かった。様子を見るつもりだったのだ。

「オキさんか?」

そこにはコマチとハヤマが立っていた。

「おっす。どこ行くつもりだ?」

「ちょっと様子を見に。」

背中側にある迷宮の入り口を親指で示した。

「相変わらず、仕事がはえーと言うかなんと言うか。」

オキはアイテム欄からタバコを出して火をつける。

「心配しないで。無理をするつもりは無いから。」

笑顔で答えるハヤマ。

「とかいいつつ、内心暴れたいだけだろ。昼間の戦闘、消化不良っぽかったしな。」

「やっぱばれて〜ら。オキさんには敵わないや。」

何年付き合っていると思っている。オキからすれば全てお見通しだ。

「どうせ、行くなって言っても行くつもりだろ。朝までには帰って来いよ。後、出来るならそこにいるキリトも連れて行ってやれ。」

近くの小屋の影からキリトが出てきた。

「ばれちゃってたか。オキさんいつの間に索敵スキル上げたの?」

近付いてくるキリトだが、オキはそんなモノ上げてはいない。

「上げてねーよ。そんなもん長年の勘でわかる。」

「流石アークスだね。コマチ、ハヤマ。俺もいいかな? 中を見ておきたい。」

オキは考える。かつてベーターでの情報を持っているキリトも連れて行けば更なる詳しい情報が入るのではと。

「ハヤマン、こまっちー連れて行ってやれ。ベーターとの違いもわかる筈だ。後、出来るならアークスの戦い方も叩き込め。昼間の戦闘で一番目を輝かせていたからな。」

「あいよ。」

「いいのか!?」

驚くキリトにオキは別にと答えた。

「何も問題は無い。だが、俺たちの所まで至るには地獄を体感しなきゃならんぞ。覚悟はあるか?」

キリトはオキの気迫に本気を感じ取った。口では笑っていても目が違う。その目は昼間に見せたアークスの本気の目だ。

「覚悟はある。もとよりここで死ぬわけにはいかない。」

オキは吸っていたタバコをポリゴン片にして砕き、キリトの肩を叩いた。

「よーし! いって来い! だが、無理はするな。必ず朝までに戻れ。」

「りょーかい!」

3人はキリトを中心に迷宮区へと足を入れた。

オキはそれを見届け、自分のやるべき事を進めるべく宿へと戻った。

宿に戻ったオキは机の上にある羊皮紙とペンを持ち、全員の名前、武器、戦い方をまとめ始めた。

今までやってきた事だ。まず現状を把握する為紙に書き、それを考察する。何があって、何が欲しくて、何が足りないか…。

静まった夜の部屋ではミケの寝息とオキのペンの音が静かになっていた。




早速始まったアークスの無双。
変態的な動きが出来るならそりゃSAOじゃ敵なしだよね。

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