SAO ~ソードアークス・オンライン~   作:沖田侑士

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第121話 「ALO闘技大会開始」

ALO最大級の闘技大会の本戦。

それは多くのプレイヤー達が観戦するコロシアムで行われた。

歓声の上がるコロシアムの中央にはフィールドが。あり、それを囲むように壁がある。

その壁の外側に司会席、出場者の控え席、その更に外側には壇場の観戦席となっている。

コロシアムの外ではALO最大級のお祭りということもあり、商人達が屋台を沢山出店していた。

「オキさん、屋台ではし巻き買ってきました!」

「おうサンキュ。」

シリカからはし巻きを受け取り、ソレにカブリつきながらキリトとハセオの戦いを見ていた。

各1戦目はクロ-ユージーン戦を超え、すでに折り返し地点を過ぎていた。

アインスはシードなので一回休み。

なので初戦はヨウコウ-タカハタの戦いから始まった。

元々ヨユコウは通常時のコロシアムの常連でもあり、前回の準優勝者でもあること。

そしてその紅く、目立つショート髪と整った綺麗な容姿に人気が高いこともあり、今回の戦いも優勝候補として多くの観戦者から応援されていた。

だが、勝ったのはタカハタだった。

ポケットに手を突っ込んだ状態で戦う姿をみたヨウコウは舐められていると思い普段の冷静さが欠けていたというのもあるが、アレを避けるのはかなり難しいだろう。

居合のように素早く拳を突き、剣戟ならぬ拳撃を飛ばして戦うスタイルを持っていた。

見えぬ拳が飛んでくる上、デタラメな攻撃方法で打ってくるためにヨウコウは余計に熱くなり、結果惨敗。今回のコロシアムが前回と全く違うことを知らしめた。

第2戦のユウキ-エリック戦ははっきり言ってあっけなくおわった。

大げさに登場したエリック。あれやこれやと言い放っていたが、スタート直後にユウキが大ジャンプ。その瞬間を見逃したエリックは頭上から攻撃してきたユウキによって切られた。

そしてクロ-ユージーン戦。

ユージーンは魔剣グラムを持つALO最強のプレイヤー…と呼ばれていた。

しかし、最近のオキ達の活躍に感化され、各地のプレイヤー達も引っ張られるように全体的にレベルが上がりそうも言えなくなった。しかし彼が強いのは今でも変わらない。

だが…

「ば、馬鹿な…。」

「油断しすぎ。武器に頼りすぎ。あと図体デカ過ぎ。」

クロのスピードと動きについていけず、あっさりと負けてしまった。

肩を落としたユージーンは修行してくると、暗い顔をしながらその場をあとにしていた。

 

 

 

「おおおお!」

ハセオの大鎌がキリトの首を狙いに空を斬る。

しゃがみこんだキリトは髪の毛に刃がかすりながらスレスレを通り過ぎたのを確認する前に前に駆け出す。

「はぁぁぁ!」

「っち!」

下からの切り上げを足の裏で受け止め、その勢いをつかって遠くへと離れた。

離れたのを見たキリトは一瞬目を見開いたがそれを走って追いかけた。

「おおおおおおお!」

直剣を突き出したキリトの剣は振られた大鎌を避け、ハセオの胸に突き刺さった。

これによりキリトの勝負が決まった。

「…っち。つぇえじゃねーか。」

「そっちこそ。ぎりぎりだったよ。」

にやりと笑ったハセオはキリトと握手をして勝てよとひとこと放ち、その場を後にした。

次のシンキ-スノハラ戦は語ることが少ない。

はっきり言ってシンキのお手玉状態だった。彼がなんで本戦に勝ち上がったかわからない実力だった。開始直後にシンキの大魔法により吹き飛び、壁をバウンドして再びシンキの魔法スキルに拾われるというコンボが繋がる現象が起きた程だ。

これによりシンキの勝利でおわり。

そして次の戦い。

「俺か。」

オキ-セツナ戦。長いカタナを持ったサイドテールの少女セツナ。

「よろしくお願いします。」

丁寧にお辞儀をするセツナにオキもよろしくと軽く頭を下げる。

大きくカタナを構えたセツナに対峙するオキも槍を構える。

「開始ぃ!」

キバオウの開始の合図とともにセツナが地面を蹴り、オキもそれに続きオキの第一戦目が始まった。




みなさまごきげんよう。
長い休みが取れたので北海道旅行を楽しんできました。
クッソ寒かった。
少しでも進めるべく書いたものの、ほとんど進まなかったなぁ今回。
これは年を越すと思われます。
FGOもクリスマスイベが始まったため全力でボックス回さなきゃ。

というわけで今回も短いですが、ここまで。
また次回お会い致しましょう。

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