SAO ~ソードアークス・オンライン~   作:沖田侑士

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【深淵なる闇】を一時的にではあるが討伐した。その直後のちょっとしたお話。
※今回はシンキ(リリィ)の視点でお送りします。


番外編 「リリィとマスターさんの一日」

「うーむ…。」

オキは悩んでいた。それも頭を痛めるくらいに。原因となるのは目の前にいる少女だ。

小さく、すらっとした未熟な身体。きりっとした眼に、うっすらと見える銀色のまつ毛が彼女を可憐に見せる。同じ色の長く綺麗なロングストレートの髪は小さな身体の腰まで到達しており、その隙間からチラチラと体にある白き紋様が姿を見せている。

レオタード風の服装にベルトを巻き付けマントを羽織った少女。口を開けば丁寧で、真面目で…

「どうしました? 頭が痛いのですか? なら冷やすといいのです。」

そういってその少女は小さな手をオキの額にヒタリと当てた。彼女の力なのか、その手はとても冷たくヒンヤリとしていて気持ちがいい。天使か。

…それでいて気が利く細かい性格なのがよくわかる。

だが、それは余計に頭を痛める原因となる。彼女が名乗ったのは『シンキ』。

魔神、地母神、エロ魔神、下(ネタ)神といろんな神の名を持つオキのチームメンバーが一人。だが彼女、シンキは目の前の少女とほぼ真逆である。出るところは出て、しまるところはしまっている所謂「ボンキュッボン」な身体に魅惑、妖美、妖艶と同姓ですら惹かれてしまう性格と美貌を兼ね揃えたパーフェクトな女性だ。悪魔のようなセクハラ大好き部分はほっといて。

「うーん…。」

どうしたものか。確かにこの少女からは彼女の不思議な力を感じる。フォトンとは違う、彼女だけから感じる力。こんな独特な力を持っているのがそうそういてたまるか。ならば彼女は『シンキ』なのだろう。

この状況を再び整理するために現状までに起きたことを思い返すオキであった。

皆さまこんにちは。シンキです。え? シンキはそんな小さな姿じゃない?

そりゃ、私はおっきな私と違って胸はないですし、背も低いです。ですが見てください。この白い羽! 白い紋様!

あの真っ黒魔神のおっきな私と違って私は真っ白です。つまり『綺麗な』シンキなのです。心の汚れてしまった私とは違うのですよ。

コホン…話がそれました。どうして小さくなったかを説明しようと思います。

その前にマスターさんの所に行かないとですね。

「というわけで、お世話になりにきました。」

「はぁ?」

流石のマスターさんもお目めぱちくりして驚いている様子です。あ、何やら頭を抱え始めました。頭が痛いのでしょうか。冷やすといいと思うので、私のマジックで少し冷やしてあげようと思います。

「どうですか?」

「うーむ…。なんだこれ。」

まだ頭痛が治らない様子。でも見た感じ異常は感じられません。とりあえず落ち着くまで待つことにしました。

「で? お前さんがシンキだって?」

「どこからどう見ても私はシンキです。リリィとお呼び下さい。それともまだ信じれませんか?」

いや、と首を振る男性。おっきな私が入っているチームのマスターさん、オキさん。

おっきな私が見つけたこのオラクル宇宙の道末を大きく変える可能性のある人物。

このオラクル船団の中心であり、この次元宇宙の根源でもあった原初の星『シオン』の力で過去を変え、この世界の『最悪』を回避した人。おっきな私は彼と、その周りにいる人物たちがこの世界をどういう未来に導くかを見守らなければならない観測者として共に活動していると思っているようですが、私は知ってます。それが建前だと。楽しんでるだけなんですよね。おっきな私は。

「シンキなのはわかった。まぁちょっとびっくりしたと思ってくれ。にしてもなんでそんな姿に? というか性格も変わってるな。」

ようやく説明が出来そうですね。

先日の【深遠なる闇】戦時、おっきな私はほぼ全力で乖離剣エアを放ちました。その影響でおっきなあ私が保てる魔力が足りなくなってしまいました。そのため、『星の財宝(ゲートオブアルゴル)』の中にありました『若返りの薬』でこの姿まで若返ったのです。え? そんなものが存在するのかって? それは私の『星の財宝(ゲートオブアルゴル)』ですから当たり前です。

と堂々とマスターさんには言いましたが、実は少しだけ嘘があるんですよね。私が作られた時点で持ってた大いなる光の遺産から来る意思と、向こうの『深遠なる闇』の欠片が1つになり争う前の1つの精神体が宿った際、使命と生きる意味を渡された時に一緒に貰ったのが本当のこの力の正体なのですが、まあそれは言わなくてもいいでしょう。

「つまりあれか。必要とする力が普段の状態だと燃費わりーから燃費よくするために若返ったと…。」

その通りです。いい子いい子して差し上げましょう。ふふん。喜んでるみたいですね。すぐに我に返って私の手をどけても口元がゆがんでますよマスターさん。

「ふーん。あの剣の力はほんのひとかけら程度の知識しかないからアレだけど、やっぱ消費量も半端ないんだな。【双子】軍団に撃った後、アイツらを一撃で粉砕してたから、もし【深遠なる闇】に撃ったら消し飛ばせるんじゃないかなーって思って…。」

「できますが、あなたも消えますよ?」

「へ?」

素っ頓狂な声をだすマスターさんですが、もし【深遠なる闇】にエアを、『光闇乖離す開闢の星』を放った場合、消滅させることは出来るがその場合、中に存在する仮面ごと消滅させてしまい、その余波で並列存在である仮面の正体、オキさんも消滅させてしまう。

複合精神体がわずかの間とは言え、体に宿った影響で得た能力、おっきな私はこれを『全知なるや全能の星』と呼んでいます。簡単に言えば一瞥するだけで見た物の解を出すことが出来る力ですが、それで看破しています。

つまりオキさんを殺してしまうことになるのです。おっきな私はそれだけはしまうと思ってるようですね。

とりあえず、軽く並列存在なのでエアの力が強すぎて一緒に消してしまうと説明したので納得してくれたようです。

「姿は若返った…で、性格もか? さっきからおっきな私―とか言ってるから人格別なのか…?」

かつてエスパー集団に作られた時、そこから脱出し、アリサⅢを追っていったその時の身体。それがいまの私。

マスターさんには昔の姿に若返った際に、性格も若返った。しかし記憶は共有していると説明しました。

「ふーん。その姿はいつまで続くの?」

大体3日から一週間ってところでしょうか。実はもっとはやく回復できる見込みはあるのですが、おっきな私が出てくる気にならないと下には戻らないので、暫くはこのままとお伝えしたらまた少し考え始めました。

「しばらくか…。今のところは【闇】も復活見込みはないみたいだし、急な依頼も来ていない。仮にあったところでうちのメンバーでなんとかなるか…。ふむ。まぁ仕方ない。それにシンキには本当に助けられたからな。暫くゆっくり休むといい。…ところでさっき世話になると言ってたが?」

その通りです。この姿だと普段の生活もままなりません。なにより食事も作れませんし、部屋はおっきな私が生活している部屋に作られているので荷物も欲しいモノが高いところにあったりで著しく生活しにくくなっています。おっきな私も『オキちゃんなら私の世話一人くらいできるでしょ? よろしくね。ちなみにいくら私が好みの姿に変わったからって食べちゃダメよ?』と言ってました。

ところで食べるとはどういったことでしょうか。

「そこは共有してないのね…。」

よけいに頭を悩ませてしまいました。そことはいったいどの部分でしょうか。理解できません。おかしいです。私にも『全知なるや全能の星』があるはずなのですが、おっきな私が意図して封印してますね? やっぱり汚いです。真っ黒です。

「まぁいいや。とりあえず、着替えはあるのか?」

着替えですか、ありません。唯一この服しかなくて。おっきな私の服はいっぱいあるのですが。

マスターさんはマスターさんのサポートパートナーであるアオイさんに服を持ってくるように申し付けて持ってきてもらった服を合わせたのですが、アオイさんの服は小さく、私には合わないようでした。可愛い服ですね。フリフリしてていいと思います。どこかのおっきな私みたいにあちこち肌を見せる服とは違いますね。

はぁとため息をついたマスターさんは少しだけ悩んだあとに再びため息をついて出かけるぞと言ってわたしを連れて行こうとしました。どこへ連れて行くつもりでしょうか。

「服買いに行くんだよ。そんな格好でうろつかれたら、変な噂が立ちそうで怖い。」

なんのことでしょうか。理解できません。私に何か問題でもあるのでしょうか。この服はマジックを使うのに一番効率的な服なのですが。

マスターさんとわたしは市街地へと向かい、マスターさんはどこかを目指しているようでした。周囲をきょろきょろと見渡しながら歩いているようですね。誰かを探しているのでしょうか。

「いや、こんなところで誰かに見つかったらーーーー!」

目の前にいきなり二本立ちしている白い猫が上から降ってきました。ミニトロスーツですね。中身は、ミケさんでしょうか。そんな感じがします。

「じーーーーーーー。」

じっとこちらを見たあとに、マスターさんをみて再び私、マスターさんと何度か見たあと、最後にマスターさんの前にたって

「っふ。」

もともとにやけた顔をしていたミニトロスーツさんがよりにやけた感じがして再びどこかに飛んでいってしまいました。

なんだったのでしょうか。

「ミケてめぇ! 言いたいことがあるならはっきりいえー!」

飛んでいったミケさんの背中に叫ぶマスターさんですが、周囲の一般人やアークスの人に見られたのを感じたのか、再び歩き始めたマスターさん。なんだったのでしょうか。

暫く歩いた先の小さな店。どうやら目的地についたようですね。ここは、服屋さんでしょうか。しかし服ならもっと大きな店も、それこそアークス専門の店があるはずですが。

「ここは俺の知人がいる店でな。アオイの服もここで作ってもらった。アークスの服もたまに作ってるが、気まぐれなやつだからな。今回はどうなるやら。ま、説得していせるさ。」

扉を開けて中に入ると、アンティーク系の小物や古い置物が並び、壁等にはアオイさんが着ているようなフリフリのついたドレス服が並んでいました。

「いらっしゃい。む? オキではないか。…その娘は?」

「どんも旦那。実は折り入って相談が…。」

「誘拐か? とうとう犯罪に手を出したか? わたしは関与せんぞ。」

「ちげーよ!」

白髪まじりでだんでぃなこのおじ様。マスターさんが旦那と呼ぶご友人だとか。

「アオイの服を探している時にこの店を見つけてね。それ以来、旦那に依頼している。」

「よろしく。」

少しだけ怖い顔ではありましたが、危険は感じられませんでした。どちらかというと心優しいおじ様とみました。

その後、店内にある服を選び、エプロンドレス風の服を手にとったのですが、残念ながら背中の羽が出せそうにありませんでした。

しょんぼりしているところに旦那さんが来られて、ふむと一声出したあとにそれを持って行って奥へと行かれてしまいました。

しばらくして奥から出てきて私にそれを私てくれたところ

「背中が綺麗に空いてるな。」

「できるだけ邪魔にならないようにはしたが、そこまで背中を大きく空けることもしないようにした。これなら服の本質も損なわずに着れるだろう。」

あの短時間でこれを完成させるとは。このおじ様、なかなかできますね。

「金は後で振り込んどくよ。」

「了解した。期限はいつもどおり1週間だ。」

あの、私お金持ってきてないのですが。というかおっきな私がくれませんでした。

「どーせシンキのことだ。俺にすべて払わせるきでいたんだろ。別にかまわん。」

後で知ったのですが、ここの服は特注の素材を使っているそうで、普通の服の相場の何倍も高いそうです。だから期限が設けられていたんですね。後でおっきな私に払わせましょう。

旦那さんに手を振りながら店をあとにしたわたしは、市街地を再びマスターさんと歩いていました。

すると、マスターさんがピタリと止まってしまいました。どうしたのでしょうか。

「やばい。はやまんたちがいる。」

この先の交差点の先、そこにたしかにハヤマさんとアインス隊長さんがいらっしゃいますね。お二人も買い物でしょうか。

「向こうへ向かおう。」

そう言って私の手をとって、ビル角を曲がり、別の方角へ進み始めました。どうして知人の方と会おうとしないのでしょうか。先ほどの旦那さんの店に入るときも一度躊躇していたように見えましたが。

「なんでもいいだろ。…っと、ここなら問題ないか。暫く時間を潰そう。せっかくその姿になったんだし、遊びも必要だろ?」

ビルとビルの合間を抜けるとそこには遊園地が広がっていました。アークスシップ内にある唯一の遊園地。ジェットコースターからは楽しそうな悲鳴が聞こえ、高い高い観覧車はゆっくりまわり、コーヒーカップやメリーゴーランドはくるくると楽しそうに回っていました。

「…はい!」

すごく楽しそうです。わたしは子供ではありませんが、せっかくなので楽しむことにしました。

メリーゴーランドに乗ってマスターさんに手を振ったり、一緒にコーヒーカップに乗っていっぱい回してマスターさんをフラフラにしたり、残念ながら背が足りないということでジェットコースターには乗れませんでしたが。係の人を見ましたがわたしはあなたより年上なのですよ。まったく。残念です。

「ほれ、ソフトクリーム。」

「ありがとうございます。」

真っ白なソフトクリームを食べるわたしをみてタバコに火をつけるマスターさん。マスターさんも楽しそうで何よりです。

今日はありがとうございました。ほんとうに楽しかったです。こんなに楽しく遊べたのは生まれて初めてでした。

「そうだろうな。そうだと思ったいから、ここに連れてきたんだ。」

「そうだったんですか。」

「シンキは…。」

風下に向かってタバコの煙を吐きながら、マスターさんがおっきな私について話してくれました。

「シンキには本当に感謝している。こんな俺をリーダーだといってついてきてくれて。みんなと一緒に騒いで笑って、楽しんでくれて。俺、あいつより弱いのにさ。あいつの方が全然強くて、時々かっこよくて、綺麗で、惚れそうにはならなかったといえば嘘になる。そんなパーフェクトなあいつが俺のチームの、一員として一緒に馬鹿なことしてくれるのは本当に感謝してんだ。あいつが、むかしどんな事をしていたとか、どんな大変なことを、使命を受けたとか、俺は詳しく知らない。でも俺なんかが理解できるようなことでもないのもわかる。そんなあいつが、俺たちと一緒にいてくれる。おれは嬉しいんだ。あいつと出会って、あいつにいろいろ教えてもらって。あいつと笑い合って。SAOのときも、自分から追いかけてきやがった。本人は楽しそうだからと言ってたが、それだけでも一緒にいれるのは本当に嬉しかったんだぜ? この間の【深淵なる闇】のときも。あいつがいなかったらああも簡単にはいかなかった。」

マスターさんの言葉をだまって聞いていましたが、おっきな私はそう簡単に自分の力を他人のためには使わない性格です。ですが、おっきな私はこのマスターさんのためにいろいろと教え、力を貸し、はてには一部の力を貸し与えています。それだけ気に入ったということでしょう。

私はわかります。マスターさんは優しくて、仲間であるなら楽しくしてもらおうと頑張る人。

「リリィはさ。今の言葉を大きなシンキにも共有できるんだっけ? できるなら、そのまま伝えてくれよ。ありがとう。こんな俺だけど、俺たちのチーム共々これからもよろしくって。」

分かりました。その言葉しっかり伝えておきましょう。

 

 

 

夕方になり、帰る人も出てきた頃に、マスターさんも帰ろうと言って帰ることにしました。

「あ。」

「ん?」

「オキ君か?」

帰り道にばったりとハヤマさん、アインス隊長さんに出会いました。

「あー…。」

二人は手をつなぐ私とマスターさんの間をじっとみてハヤマさんは顔を青くし、アインス隊長さんはすっごく真面目な顔をしていました。

「もしもし、コフィーさん?幼女護衛のクライアントとか発行されてる? うちのリーダーがなんか見慣れない幼女連れて歩いてるんだけど。」

『お噂は聞いております。オキさん? そちらにいらっっしゃいますか? すぐにこちらへ来てください。』

「オキ君。いいか? 相談には乗る。だが、できることならやる前に聞きたかった。だが今でも遅くはない。一緒についていってやるから一緒に行こう。」

顔を赤くして誤解だ! と叫ぶマスターさん。夕焼けは真っ赤に空を染めていました。

 

 

 

 

 

数日後。

「…ん?」

「お目覚めかしら? マスターさん?」

オキはシンキ(大)の膝枕で目が覚めた。

「シンキ? 戻ったか。」

「ええ。おかげさまで。小さな私がお世話になったようで。」

うるせぇお前が仕向けたんだろうがとオキがいうとシンキがふふふと不敵な笑みを浮かべていた。

「あらあら。手を出さないように頑張っていたのはどこのどの人かしら?」

「なんのことだかさっぱりだな。おい頭を撫でるな。離せ。起きれん。」

「ふふふ。」

顔をそのままオキに近づけようとしたが、途中でピタリと止まったシンキ。

「…ふーん。だいぶ使いこなせるようになったじゃない。『ソレ』。」

シンキの腕に何もない空間から現れた銀色の鎖が絡みついていた。

シンキが貸し与えてくれたある力。まだ戦闘では使いこなせない力ではあるが、使いこなせるようになれば、とても強力な力となる。

「あまり…まだ…使いこなせてないがな。よっと。」

隙をついて起き上がったオキは鎖を消した。

「まったく。急に小さくなったと思ったら、急に元に戻りやがって。そんなぽんぽんかわるんじゃねーよ。」

そういってタバコに火をつけるオキ。シンキは微笑んだままだった。

「別にいいじゃない。それにたまにはああいうのもいいでしょう? 楽しんでたのはどこのどの人かしら?」

「うっせ。…まぁ悪くはなかったがな。」

「このロリコン。」

「うっせ脳内ピンク魔神。」

そう言いながらも二人は笑い合い、いつもの日常に戻ったのであった。




皆様ごきげんよう。今回は豪華二本立ての番外編でした。(もうひとつも同時投稿しています)
このお話は唐突にシンキが作った小さなシンキの姿から始まりました。
普段からボンキュボンな姿でキャラ作りする彼女が珍しくロリっ子を作ったなと思ったら、私に対して「ロリコン」「へんたい」と罵倒する内容を求めたようです。そんなことさせるか。シンキへの感謝を書き述べてやる。

というわけで身内ネタ満載の番外編でした。
今週の番外編2本の次、次回からALO編へと向かいたいと思います。
次回からあの人気キャラ蒼いあの子が出てきます。お楽しみに。

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