最強を目指して   作:匿名希望ただの人

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天上天下龍我独尊

「……………」

龍我は短ランを脱ぎ捨て、黒のシャツを片手で破り捨て構える

「!?」

一つひとつがはっきりとしている腹筋、体型の割りには異様に膨れ上がった肩、筋の見える筋肉、逆三角形を描く背中、鍛え上げられた無駄のないボディビルのような引き締まった筋肉、ボクサーや総合格闘技など軽量級の格闘家でもこんな体つきの者はいない、ましてやとても高校生には思えないほどである、その体には無数の傷後が残っている、、右脇腹には大きな爪後、左肩には撃たれたような後、右側のこめかみには圧迫された後、右後ろ肩には火傷の後、その他切り傷刺し傷などか無数に

キッ

鋭い目つきになり、赤よりも赤く深い瞳へと変わり

バサバサッ

ユラユラと髪が浮き上がり

グググッ

力むと1つ1つの筋肉が堅く大きくなり血管が浮かび上がる

その姿は堂々と勇ましく力強い、皆を守る金剛力士の如く、怒り狂気に満ち暴力を好む、相手を殲滅するだけの狂戦士の如く、努力し己を高めより強くなろうとする、純粋にただ強い者との戦いを楽しむ武闘家のようである

「行くぞおっ!これが最後だあっ!」

「はああぁぁぁっ!!」

ルナの蹴りをかわし、懐に潜り込み腹部にブローを叩きこもうとするがさばかれる

シャッ

さばかれた瞬間ルナが回転し龍我の後頭部を肘で打とうとするが、しゃがみかわし

「死ねやあぁ!」

かがんみ、立ち上がる勢いでルナの顎めがけアッパーを放つが軽く後ろへ反りかわし、その反動を利用し龍我を殴る

バコッ

「ぐっ、ぬああぁぁ!」

大振りのパンチなのでかわされ、更に腹部に膝を叩きこまれ

「ぐおぉ」

さらに顔面に蹴りを見舞い追い討ちをかける

ドサッと倒れるがすぐに立ち上がり

「うらあぁ!」

今度は掴みにかかる

勿論正面からくる龍我を狙い殴るが怯むことなく突き進みタックルし、ガードレールに叩きつける

「でらぁ!」

と同時に顔面めがけて殴る

ボコ

「オラァ!」

ルナの手を取り、地面へ倒すとその上に乗り頭を締めあげる

「死ねゴラアァ!!」

メキメキと締めあげるが、ルナの頭はツルンと抜ける

「なっ!?」

今度はルナが立った状態で龍我の頭を締めあげる

「ぐぬあぁぁ……っ」

痛みに耐えながら手をルナの胴に回し

「ぬああぁぁっ!!」

持ち上げ後ろへ叩きつけ脱出する

「はぁ!」

ルナのストレートをかわし、手を持ち肘で顔をつき、怯むところを

「くたばれや!」

服の襟を掴み投げ飛ばす

ドタンッ

アスファルトに全身を打ち付ける

「ふん!」

手を放さずすぐに関節に移動するが、驚異的力と柔らかさでツルンと抜ける

「くっ」

立ち上がり、ルナを見ると殴る態勢になっており

「はあぁ!」

バキッ

「がはっ」

顔を殴られ倒れる

痛い

この世のものとは思えない痛みだ

激痛だ

やめたい

………

違う

……

楽しい

楽しくてしょうがない

やりたい

まだやりたい

もっとやりたい

ずっとやりたい

龍我は倒れることなく踏み止まり、そして殴り返す

バキッ

「でやあぁ!」

殴ろうとするルナの腕を蹴り、腹部を殴る

「もっとガンガンこいやあぁ!!」

「はああぁぁ!!」

「うおおぉぉ!!」

龍我のパンチをかわし顔を殴る、つづいて腹部を殴り、怯んだ時顎を蹴り上げる

バキャッ

「がはっ」

大きく後ろへ倒れる龍我

「はぁ…はぁ…」

つ、強い…なんて強さだ…これが、あの人の倅、これが鬼神の強さ…かなわねぇ、かなう訳ねぇ…

この実力差の前に現実を見る龍我、だが闘争心が消える事はなかった

おもしれぇ…この絶対的差を覆してやる、圧倒的強さを乗り越えてやると燃え上がっている

「はぁ…くっ…」

俺だって負ける分けるにはいかないんだ、この体は強くなる為に鍛えたものだ、この傷はその結果だ、この体はこの傷は伊達なんかじゃねぇ、努力した尊い過去の為にも、俺は、負ける訳にはいかない

ゆっくりと立ち上がり構える

「ウオオオォォッッ!!」

俺を賭けて絶対に勝つ!!

 

 

「龍我の奴…やっぱりスゲェな」

「強くなる為に鍛え続けた体か…俺の爆破じゃ倒れねぇ訳だ」

「クックックッ…当たり前だ、そもそもの覚悟が違う」

「それぐらい知ってる、あいつが強くなるために努力してきた過去もな」

「」

「クックックッ……そうか」

「だが、その覚悟は異常だな、あんなにまられても立ち上がるなんて」

その疑問に黎明が紙を見せてこたえる

龍我くんは今、己を賭けて戦っている、ルナもそれに応じて全力で戦っている

「なるほど、だが俺には自分の為で戦っている風には見えねぇな」

どうして?と聞く黎明

「あいつの体の傷は強くなる為についたもんじゃない、友達を助ける為についたものだ」

「友達を…助ける…?」

その言葉に首をかしげる冥

「龍我は純粋過ぎるバカでな、友達の為なら身を削る男なんだ」

タイチが言う

「あいつがどう思ってるかは知らないが、俺達は大切な人を守る為に鍛えている風に見えるんだ」

「大切な人を守れる為に強くなる、だから負ける訳にはいかない、か、あいつらしいな」

鬼豪も納得する

「クックックッ……じゃああの戦いは自分の為じゃなくて大切な人のことも背負って戦っているのか?」

「あぁ、無意識にな」

「無意識?」

「自分を賭けて戦っているのは確かだが、支えているのは自分だけじゃない、大切な人も支えているんだよ」

「俺達の気持ちを背負っているんだよ」

「…なるほど、思いの強さってことが」

私には無いモノを持っているって訳か…

他人の為に頑張れる…実に人間らしい考えだ、そして一番強くなれるきっかけでもある

だがな、今戦っている相手もそんな奴なんだぜ、龍我

ルナと同じ

黎明もそう思っていた

 

 

「うおぉぉっ!!」

バキッ

「はあぁぁ!」

ドコッ

「うぐっ」

ここで倒れる訳にはいかない

バキッ

退く訳にはいかない

ドコッ

屈する訳には

ズドン

「ぐっ…ウオォォォ!」

負ける訳にはいかない!!

勝つ勝利という事に強い信念を出す龍我

「うわあぁぁ」

大切な人を守れるようになる為に!

バキャッ

「ぐわっ」

ルナを殴り飛ばす龍我

強くなる為に!!

「どおしたオラァ!」

「ぐっ、はああぁぁ」

ルナの顔面パンチ、だが逃げることなく受けとめる

「ふん!」

バキッ

ルナも逃げる事なく受け止める

これを何度も何度も繰り返す

「はあぁ!」

「うらあぁ」

次第に激しさは増し互いに守ることをせず攻撃を食らい攻撃を繰り出す

「ウオオオオオオオォォォッ!」

「オラオラオラオラオラオラ!」

ズドドドドドドドドドドッ

互いに引くことのない殴り合い

ドコッ

ルナの足を蹴り体勢を崩し

「死ねオラァ!」

2発のレバーブローを叩き込む

前に屈した時に顎を強烈なアッパーで殴り、続けて顔に蹴りを入れる

「とどめじゃぁ!」

倒れる所を再び上に乗ろうとする

「ふん!」

その瞬間殴る手を取り足を上げ龍我に巻きつけ関節を決める

「ぐぬあぁぁ~」

持ち上げ地面に叩きつけてもやめることはしない

「ふん」

ゴキィン

「ぐぬわあぁ…うおおぉっ!」

外されてもなお持ち上げ今度は自分の体重を乗せて叩きつける

ゴッ

「くっ…くぬあぁ」

「痛いでしょ?どんなに鍛えても関節までは鍛えられないからね、もう右手はダメね」

「なめるんじゃねぇぞゴラアァ!」

左手で殴りにかかる

「うおぉぉっ!」

バギャァ

その左拳を殴り砕く

「オラアアァッ!!」

その痛みに屈することなく痛めた右手で殴る

バキィッ

「拳を壊されても屈する事なく痛めた手で殴る…なかなかの覚悟よ」

「なめんじゃねぇ、俺は、桜義龍我なんだぜ…この程度痛くもなんともねぇんだよ!!」

雄叫びを上げ走り大きく振りかぶって殴る

「オラァ!!」

ゴキッ

その右の拳を蹴り破壊する

「ぐぬあぁ…」

「これでもう両手はダメね」

「ふふ…なめんじゃねぇ、まだまだ使えるんだよ!」

ブシュゥ

強く握る砕け壊れた拳から血が吹き出す、それでもその手で殴る

ベシャァ

「グッ、うおおおぉぉっ!」

グキッベキッグチョ

「ぐっ、ぐうぅ…」

無理して殴りもう両手は握ることすら出来ない手になる

「はああぁぁっ!」

それでもルナの攻撃には容赦がない、反撃のできない徹底した攻撃である

「うっ、うおぉぉぉっ!」

ルナの蹴りをかわし、立っている足を救い上げる

ルナは身のこなしで回転し着地をする

「うらぁ!」

その瞬間肘で顎を殴り、ドロップキックで蹴り倒し、倒れている所に肘を落とす

ドスッ

「うらあぁ!」

踏み潰そうとするがそれを回避をし、龍我の膝の横を蹴りかがんだ所を勢いをつけ、さらに膝に乗り踏み込み威力を極限までに高めた飛び膝蹴りを放つ

「かぱぁ」

大きく後ろへ飛ぶが、踏み止まり

「オラアァ!」

爪先を丸めた槍のような蹴りを放つ

ビキッ

受け止めた腕に左腕にヒビがはいるルナ

「ぬらあぁ!」

回転を加えたラリアットで倒そうとするが、その力に合わせ回転しダメージを回避し、隙だらけになったとこを腹部に蹴りを刺し、飛び一回転し蹴りを龍我の顔面にヒットする

「ゴハー  ゴハー ペッ」

普通ならもう動けない状態だがそれでも龍我は血を吐きながら立ち上がり戦う

「もう、疲れた…」

「なに?」

「いてぇし、力入らねぇし…疲れた、だからよぉ…これで終わらす!!」

ゴナゴナに砕けた両手を大きく振るい血をルナの目に当てる

「終わりだぁ!!」

ダンッと大きく強く踏み込み大きく回転をして

「死ねええぇぇっ!!」

刀で斬るように美しい回し蹴りを放つ

バキイイィィッ

目が見えないという、いつ攻撃がきて受ける覚悟すら決められない状態で受けた回し蹴り

だが

ズザアァァッ

倒れることなく踏み止まり

「オラアァッッ!!」

ドゴオォッ

ルナの最強と名高い拳による渾身のパンチが龍我に炸裂する

そして

「……………」

大きく大の字に倒れた龍我は立ち上がることはなかった

「はぁ…はぁ…はぁ」

倒れている龍我の元による、とても笑顔で清々しい顔をしている

「笑ってやがる…狂戦士は本当のようだな」

その横に座り

「楽しかったわ…また…またやろうね、龍我…」

 

 

 

 

 

 

 

「ん?」

目が覚めるといつもの面子がいる

それと同時にあることを悟る

「…そうか、負けたんだな…俺…。」

握れない拳を握り締め悔しい顔をしている龍我

「そうね…なかな良い喧嘩だったわよ」

氷堂が言う

「うっせぇ、敗者にぁ情け無用!散った散った」

立ち上がり短ランをはおい、ゆっくりと歩きだす

「おう、後少しで恵華が来るから怪我治して貰え」

「恵華ちゃんを便利屋みたいに使えるかバーカ」

鬼豪の言葉に耳をかさずふらふらする足でどこかへ行ってしまう

「なんだあいつ」

「あいつ変にプライドがあるからな、それだろ?」

「そういう時はそっとしておくのよ」

「私は優香の意見に賛成だ」

「んじゃあそっとしてやろうか」

 

「…………」

異界の者に攻められ建造物や自然が破壊され風景が前よりも残念になっている

そんな事には目をくれず俺はただひたすら歩く、特に目的などなくただなんとなく歩く

あぁ、懐かしいなこの感じ…、周りを気にしない誰にも縛られない、ただ相手と全力で向きあい自分の思うがままに喧嘩った(たたかった)、兄弟喧嘩、最強の喧嘩師との喧嘩、不良との喧嘩、ヤクザとの喧嘩、能力者との戦い、異界との戦い、冥との喧嘩、どれも全力でやってきたがどれとも合わないこの感覚、負けてなお清々しく満足のあるかんじ、得体の知れないものがこみあげ、苦しみめるこの感覚

なんなんだろうな…

考えている内に海が一望できる眺めのよい場所へついていた

「………」

同じく龍我とは別に違う人もいる

「………」

腕を組み雲に覆われ薄暗く照らされている海を眺めているルナ

「……………」

「……………」

「……………」

「……………」

「……………」

「……………」

「……………」

「……………」

「……………」

「……………」

「………ルナ」

「……どうしたの?龍我?」

振り向くことなく会話が続く

「…………」

「……?」

「……次は…負けねぇからな!」

「…望むところよ」

 

 

「あ、来たよ」

「ほらはやくはやく!」

元の場所へ戻るとみんなが集まっている

「…どうしたんだ?」

「あー、龍我くん怪我してるじゃないですか、治しますよ」

龍我を見るなり心配し早速怪我を治してくれる

「…ありがとう恵華ちゃん」

「どういたしまして」

「ほら、写真取るから並べ」

「並ぶっつっても、なんで兄貴と鷹田までいるんだよ」

「誘われた」

「いーじゃねぇか、ここで偶然再会した記念だ記念」

「記念って……じゃあなんで柚子もいるんだよ、ってかどっから来た?」

「近くにいたから、参戦したのよ」

氷堂と町田と話ているのを止め龍我に教える

「なんだそりゃ…まぁええわ、とっとと撮るぞ」

移動する龍我

「……で、誰が取るの?」

「さっき通りかかった人に頼んでおいたから、ほぉら並んで並んで」

優香が指揮を取る

「鬼豪…」

「引っ付くな!」

「タイチ、もっと向こうへ行けよ」

「だ、ダメだ、それ以上行くと当たってしまう」

「いーじゃねぇか、チャンスだ近づけ」

「出来ない」

「ルナ、テメェ横に入ってくんなよ」

「別にいいじゃない」

「まぁそうだけどだ」

「クックックッ…こんな事もあるもんだな」

「そうよね~」

「………」

「じゃあお願いします」

氷堂に連れられて来た一人の男性

「て、テメェは!?」

それを見た鬼豪が驚く

「悪来!?」

「ちっ、最悪な奴と出会っちまったぜ」

龍我によって消された?悪来が目の前にいる

「どうしたお前、髪を黒にしちゃって」

「あぁ!?ヤンチャは卒業したんだよ、ここで俺は幸せに働くんだ」

「へー、お前らしいな」

「……誰?」

龍我は全然覚えていないようである

「手はどうした?」

「義手だ、不便は感じてねぇ、いや一層便利になったぐらいだ」

「今何してるんだ」

「んなのどうでも良いだろーが、はやく撮るぞ」

「いくぞオラ~…ハイ、チーズッッ!!!」

カシャアァッ

「ほら終わりだ、じゃーな」

「待てよ」

「んだよ」

「頑張れよ」

「っせぇよ」

そう言い立ち去る間際

「悪来く~ん」

悪来に近寄る1人の女性

「悪いな、またせて」

「全然いいよ」

「今日は災難だっな、変な奴らが現れれて」

「怖かったよ~、でも悪来くんが倒しちゃうからビックリだよ」

「お前の為なら余裕だよ」

そのやり取りを聞いた鬼豪は

「変わっちまったな……」

「愛は人を変える…」

「俺は変わらねぇからな!!」

「鬼豪は、そのままで良い」

「俺達は観光するからじゃあな」

「元気でな~」

「あ、親父と母さんに言っておくぜ、龍我は幸せにやっているってよ!」

「うっせぇ速く帰れ!」

「はっはっはっはっはっ」

「青春を楽しめよ~」

笑いながら去る虎我と鷹田

「龍我くん私も戻らなきゃいけないから」

「おー、また遊びにこいよ」

「そうさせてもらうわ」

柚子も自分の学校の元へと帰り

「さーて、帰るか、あばよテメェら!」

「何があばよだ!」

「気が向いたら戻ってこいよ」

「…それは無い」

「はぁ!?ふざけるなよ」

「真面目だ真面目、テメェら達者でなぁ」

「お前もな」

「風邪は引かないとは絶対に思うが、元気でな」

「おおう!」

ハイタッチをかわし別れを告げる

「ん?」

そんな中龍我の短ランを引っ張る黎明

一緒に帰ろ?

「…ごめんなさい黎明先輩、俺にはやる事があるので」

何するの?

「え、えーっと…」

私も手伝う?

「いえ、これは自分自身のことなので大丈夫です」

じゃあ戻ってからでもダメ?

「…ダメです、ケジメですから」

そう

「………帰っ」

「わあああああああぁぁぁぁっ!!」

突如大声を張り上げるルナ

「っせぇんだよタコ!」

「黎明、あんた喋ろうとしたでしょう」

ダメ?

「ダメ!!!そんな自分の都合の良いように使っちゃダメって教えてもらったでしょ?」

自分の力なのに?

「ダメ、龍我の意志に反する事になるから更にダメ」

そう、じゃあ実力で

そう見せた後カメラをルナに渡す

「…なによ」

龍我と写真を撮るの、だから撮って

「…使い方分からないわ」

「私が撮るよ」

氷堂にカメラを渡し

「いくよ~、笑って笑って」

海をバックに2人並んで撮ることに

「はいチー」

氷堂の合図に合わせ、黎明は両手を伸ばし龍我を抱きしめ

「ズ」

カシャ

「ああああぁぁぁっ!?」

声をあげるルナ、それもそのはず、ツーショットでキスをしているのが撮れたのだから

「…………」

突然の出来事に固まる龍我

「またね、龍我」

そう言い自分の学校の元へ向かう黎明

「ヒューー、あの黎明からキスを貰うとは幸せ者だな」

「…………」

勇の挑発にも耳を通さない龍我

「まっ、されてもおかしくない関係だったからな」

「いつまで固まっているのよ」

ルナに蹴られ元に戻

「…………」

った訳ではない

「全く、貧弱な男ね」

「……俺、ダメな男だな」

ボソッと呟く龍我であった

「行くよ君達、じゃあね龍我くん」

時間になるので

「町田さん恵華さんルナさん冥さんありがとうね、楽しかったわ」

感謝の言葉を言い残し戻っていく

「あばよー龍我!」

「おーー」

「鬼豪…浮気したら許さない」

「浮気って、俺はお前の彼女じゃ」

そう言う鬼豪の首に手を回し爪先立ちにして………

「じゃあね、大好きだよ鬼豪」

「…………」

「幸せ者だな~鬼豪」

「本当ですね~」

「あぁ、鬼豪には勿体ないねぇくらいにな」

「私達も戻りましょうか」

「そうだな」

自分達の学校に戻ることに

帰るなり無事だったか!?と先生方に心配され、その後はいつも通りになり続きの修学旅行を楽しむのであった

後で先生に色々と聞くと巨人が島を守ってくれて被害はそれほど無かったそうだ、だから今もスムーズに進んでいる

 

 

 

 

つづく

 


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