最強を目指して   作:匿名希望ただの人

81 / 167
侵略再び

 

二度寝をし今度は気持ち良く寝れ、楽しく朝食を食べホテルを出る支度をする龍我

「ん~…今日であいつらと別れか…」

半日で聖蘭高校と別れる、そう思うと

「まっ、別にどってことねぇな」

……このザマである

 

 

 

 

バスの中

「修学旅行も残り僅かですね」

「そうだな、明日で終わりだな」

シオリを見て話す恵華と町田

「明日で終わりか~」

「なーにしんみりしているんだよ」

隣に座っている勇が俺の頭を叩く

「別に、後半日でお前らの別れると思うと思うと嬉しくてね~」

「そうか、それはこっちも同じだ」

「奇遇だな」

「そうだな」

「…何言ってるんだお前らは」

後ろの席からタイチが声をかける

「龍我、本当に良いのか?」

「え?何が?」

「こっちに戻らなくて」

「なんで?」

「なんでって、校長も退学は認めていないって言ってる、教頭も」

「いーんだよ、結果結論敵に間違った行為を俺がやった、なら落とし前ぐらいつけるのがせめてものの筋だ、まっ、学校辞める程度しかできねーけどな」

笑いながら答える

「…龍我って何をしたの?」

その会話を聞いて気になる町田は氷堂に聞く

「さぁ、何かしら?」

「何なの?」

「私には到底真似出来ないことよ」

氷堂が真似出来ないこと…

「…殺人未遂?」

「そんな事じゃないわ、良い事よ」

「募金?」

「あなた達の所の龍我くんは良い事してないのね」

「授業は出ないし学校はサボる…そういう悪いイメージしかないわ」

「なるほど…なら私の知っている龍我くんとは違うわね」

「…かわらないと思うけど」

「まっ、せっかくだから教えるわ…みんな聞きたい顔しているから」

町田と氷堂の会話を聞いてそちらを見るルナと冥

「なによ」

「速く教えなさいよ」

「わかった…じゃあ話すよ」

椅子に深く座り

「教頭先生を…殴ったんだよ」

「…は?」

「それだけさ」

「いや、それだけって、たかがセンセー殴っただけで退学かよ」

「お前の所の学校キビシーな」

「自ら校長先生に出したのよ退学届けを」

「なんで?」

「さぁ?これから悪い事をやるからじゃないからしら?」

「でもなんでそんな事をしたの?」

「ムカつくからだろ?」

「気分的になんとなく?」

「あんたらの考え方がね」

「あんまり言いたくないけど、その教頭はスケベで有名でね、女子生徒にセクハラ行為をするんだ、単位とか推薦とかを使って脅し相手を弱い立場にしてね」

「最低ね、殺してやりたいわ」

「ゲスだわ、棘で刺してやりたいわ」

「男の風上にも置けない奴だわ」

「勿論された女子は校長先生に訴えたけど注意だけで終わり、軽い処罰にもならなかった」

「ダメな校長ね~」

「色々事情があったのさ、で、注意され女子から目の敵にされたの、だから大人しい子を狙ってきたのよ」

「大人しく子って、あんたの学校男女共に自我が強いわよ」

「…1人静かな人がいるでしょ?」

「あ……」

静かな人、黎明である

「でね、その事を知った龍我くんは教頭先生を殴り飛ばしたの」

もちろん教頭先生はカンカンに怒り退学を命じられそれから龍我は学校をやめ、その街から出て行った

「なるほどね…男を磨く、やり直すってのはそういう意味だったのね」

「その教頭はどうなったの?」

「勇とタイチくん達が黙っている訳が無いじゃない、証拠の写真を使い全校のほとんどの生徒を使ってその教頭を追いやったのよ、教育委員にも知られ教師生命が断たれ、今は何をしているのやら」

「男だね~龍我」

「立ち場を捨て全校の女子を助ける行為をしたから今じゃ英雄扱いさ」

「へ~…あの黎明にセクハラね」

「龍我で良かったわね、そのエロ教頭」

「これが転校した理由さ、情けをかけて欲しいとは言わないけどこれを踏まえた上で接してあげてくれ」

「そんなものいらないわ」

「なんで?」

「後悔とか悔やむとかそういう顔してないもの」

「クックックッ…ルナの言う通りあいつはいつも通り接していれば良いのさ、いらないおせっかいしたな」

「…あんたたちもう少し情けというものをね」

「分かってないな町田、それが余計なのよ」

「…そうかもね」

 

 

 

「あれはスッキリしたわよ、龍我がやらなかったら私がやってたもの」

「あははは、そーかそーか」

別に女子生徒の為とかじやなくて黎明が受けたことに怒りを燃やし行動を移しただけなので、その事はオマケ感覚である

「で、やっぱり戻らないのか」

「くどい、俺はこのままが良いんだよ、誰にも縛られずやりたいこのをやり生きる、最高だね」

「あははは、お前らしいな」

「まーな」

そんな昔話をしていると目的地につく

「で、ここはどこだ?」

バスから降りて周りを見る、砂浜があり海がある、うんいつもと同じ光景沖縄である

「ここは灯台ですよ」

恵華が説明をする

「とーだい?また海関連?」

「多分そうです」

「は~…さすがに飽きたぜ海」

「そうですか?綺麗で良いじゃないですか」

「まぁ、そうだけどさ」

「はいそうです」

「じゃあ、ここで何をするんだ?」

「記念撮影ですよ、集合写真」

確かにここは見晴らしのよい場所、写真の背景にするには良い場所である

「んだよ、めんどくせえ」

「両高校1クラスづつ撮って、最後に両方合わせた全体写真を撮るのです」

「終わったら?」

「最後の交流をするんです」

「なるほどね~」

ってな訳で

「はい笑ってください」

カメラマンが写真を撮る

「ふぁ…長いな」

「そりゃそうだ、6クラスと全体の1、さらにその×2じゃーなー、待ち時間は長いだろーな」

ぼやくルナの隣で言う龍我、ちゃんとクラスごとに並んでいる

「俺らは前の方のクラスだけど最後の集合写真まで思うように動けないしな~…どちらにせよダルい」

「いーからはやく終わらせてくれよ~」

ってな訳で写真撮影の話はカットで

 

 

 

 

「あー、やっと終わった~」

退屈?のような時間が終わりやっと自由に?動ける

「長かったな」

「そうだな~」

となりには勇とタイチがいる

「…お前ら、いい加減離れろや」

「いーだろーが、これで最後なんだからよ」

「お前からその言葉が聞けるとはな、今度遊びにこいよ」

「それは嫌だ」

「じゃーくるな!」

「あははは、ほらはやくしろよ女子が待っているぞ」

すぐに喧嘩になる2人をとめ、誘導するタイチ

「遅いよ男子!」

そこにはいつもの面子が集まっている

「悪い悪い、で、どこに行くんだ?」

「近くに世界自然遺産があるからそれを見に行くのよ」

優香が笑顔で答える、楽しみなのであろう

「世界自然遺産?んなのあんのかよ」

「でっかい木なんだよ」

「へー」

「パワースポットでもあるんだよ」

「へー」

「でね」

「へー」

「少しくらい興味持ちなさいよ!」

俺の尻を蹴ってくる

「いて、なーにすんだ」

「興味を持ちなさい」

「へーへーわかったよ」

「近くに世界遺産にもなっている建造物もあるから楽しめるぞ」

氷堂も言ってくる

「わかったわかった、とっとと見るぞ」

「こんな建物見ても面白くないっつーの」

「たまには歴史に触れないと本当のバカになるぞ」

「歴史が分からない本当のバカだからそれ以前の問題になる」

「ほーら、ぐちぐち言ってないで行くよ」

「時間が無くなるぞ」

ぐちぐちと言っている3人に声をかける優香

「うるせぇ薔薇野郎、一緒に世界自然遺産にでもなってろ薔薇薔薇棘棘」

「お、おい、あれなんだ?」

何かを見たタイチが指を差して言う

「あ?よく見えないな」

指差す方は空で、太陽の光でよく見えない

「あれは…」

飛行機?にしては小さい何かが燃え落ちている

「戦闘機…か?」

「お、おい燃え落ちているぞ」

「事故だ事故、ほっとけ」

「なんて無責任な事をいっているんだ君は」

「ちょっと待って、もしかして…ここに落ちてくるんじゃないの?」

よく見ると凄い速さで近づいている

「やば、走って逃げよ」

「バカかお前、あの速さで落ちてきているんだから走って逃げても意味ないんだよ」

「じゃーどーすんだよ」

パニックになり色々と騒いでいる中

「…………」

黎明が前へ行く、口を動かしながら

すると機体に燃え上がっていた炎が消える

「な、なんだ?」

「なにが起こったんだ?」

「…………」

ドオォッ

音と共に黎明が消える

「なっ…!?」

「お、おい!?」

黎明が戦闘機の元へ一気に飛び上がったではないか

「嘘だろ…?」

だんだんと大きくなり、姿形がくっきりとしてきて

「…………」

何事も無かったかのように静かに降りてくる黎明、片手で戦闘機を支えながら

「バケモンだろ…」

「す、すげぇ」

「あれ、操縦士が居ない」

「…自爆テロ擬か?」

「なにボケているんだよ」

「そうだった…黎明先輩、今何をしたんですか?」

「…………」

書かれた紙を見せる、なになに、助けただけ なるほど

「意味がわからん…黎明先輩は何をしたんですか?」

「…言った事が本当になる能力」

気になっている龍我に向かって言うルナ

「ん?どうしたルナ?」

「さっき言った通りよ」

「…言った事が本当になる?どーゆーこと?」

「だからそのままよ」

「………」

ここで思い出す、さっき黎明先輩が言っていた言葉

炎、消えて

「…嘘だよね」

「本当だ…4つの力を持つ魔神と魔女の血を受けついだ者」

「4つの能力?魔神と魔女の血?急にどうしたんだよお前」

「または受け継がれた悪魔」

「冥まで、ってかお前ら知り合いなのか!?」

「…桜義 栄龍…知っているわよね」

「……誰?」

桜義栄龍ね…知らない

「そんな事無いわ、あなたはちゃんと合って話たこともあるしご飯食べた事もあるわよ」

「え、うそ、だれ、それ」

「…田中栄龍……田中さんの娘だよ」

「…は?」

田中さんって…あの田中さん?あの鬼塚さんの兄で強くて面白い人?

黎明をチラリと見る…あの騒々しさと賑やかさ表情共に似ても似つかない、

「…嘘だよね、まったく似てないぞ」

「姿容姿、感情、考え、性格はお母さん似だからね、当然」

お母さん…確か桜義零、…そう言えばそうだったな

完全にお母さん似なので誰がお父さんなのかわからなくなる

「でもまっ、田中さんのある部分はきっちりと受け継いでいるから納得できるわ

「………」

戦闘機を地面に置いて紙になにかを書いて見せる

来る

「来るって何が来るんだ?」

「……そのようね」

「クックックッ…楽しいパーティーの始まりだな」

来る?楽しいパーティー?まさか

「おいお前ら、ここから離れろ、離れて建物の中に入るんだ」

「おいおい、どうしたんだ急に」

「隠れろとか、何か来る訳じゃ」

ボゴォン

突然近くの場所が爆発し火事になる

「…何が起きた」

「いいから逃げろ、生き伸びろ!」

「ちょっと待て、何を言っている、状況を教えろよ」

「こ、これは……」

空には羽をはやした異物が 人ではない生命が本島に足をつける

「ばっ、化け物だぁ」

「きゃあぁぁ」

「に、逃げろぉ」

「殺されるぅ!」

大パニックになり混乱する市民達

「やるわよ、冥」

「クックックッ…足引っ張るなよ」

やる気満々の2人はすぐに倒しに前へ出る、ここはひとまずあいつらに任せて今は非難させることが大事だ

「やれやれ、またこれかよ」

「お前といるとこんなことばっかだな」

星蘭高校とは違いなぜか落ち着いている聖蘭高校の生徒達

「テメェら、みんなを誘導させるぞ」

「誘導ってどこに」

「ここから遠くだ、広い建物にはいったら異次元マップを発動だ」

焦ることなく生徒に的確に指示をだす勇

「龍我、お前はどうするんだ」

「とーぜん、戦う!」

そう言い残し人混みの中消える龍我を見て

「んだよそれ」

「でも今は任せるしかないわ」

「…あぁ、そのようだな」

「そうはさせないぜ~人間共ぉ」

頭に角をはやしたいかにも悪魔ですよ~って感じのしかも最下級、のような生物が現れる

「くそ、なんだよこいつら」

「死ねえぇ!」

襲いかかる悪魔に

「ぬうぅぅっ!!」

ゴッ

花川の鉄拳が当たり吹き飛ぶ

「は、花川」

「いけ…」

「はっ?」

「行けえぇ!!」

「ひとりも逃がさん、殺してやる」

「うおおぉぉぉっ!!」

人間を殺そうとする生物を片っ端から殴りとばす花川

「くそ、逃げるしかないのか」

「うおらあぁ、死ねカス共ぉ!」

能力のある鬼豪は爆破で蹴散らしている

「俺と龍我と花川でなんとか守る、テメェらは誘導を急げ」

「わかった!」

「まかせたぜ」

「健闘を祈る」

「いいからさっさと誘導しろカスが、うおらあぁ!」

ボッゴオォン

「よしやるぞテメェら!」

「一年前の経験をいかせ!」

「うおおぉぉぉ!!」

「棘門!」

薔薇が襲いかかり切り刻んで行く

「…私もまた使う時が来たみたいね…いくわよ!!」

能力ある者は戦い、無い者は無いなりに戦う事を決めたのであった

 

 

 

 

 

 

 

「くっそ、んでこんな時に攻めてくるんだよ、運が悪いぜ」

「そうね…運が悪いわよね…異界の奴らが!!」

グシャアァッ

一体一体を貫き確実に相手を倒すルナ、あっ、ほんとうだ、運が悪いね異界の奴ら

「はっはっはっ久々の高まりだ…最高だわ!」

鬼神と死神がいる時に来るなんて、もっとも一番恐ろしいのは

「…死んで」

「ぐぎゃあぁぁ」

「ぐわあぁぁぁっ」

言った事が本当になる、真実を告げる能力を持つ黎明を相手にしている事が一番可哀想だ

「?」

不思議そうな顔をしている黎明の周りには傷一つない多くの死体が転がっている

「くそ、次々に仲間が死んでいく」

「声だ、あいつの声を聞かなきゃいいんだ」

「聴覚を消せ!」

黎明の能力を悟り作戦を練り攻撃にはいる

「これで声は聞こえねぇ…さぁ死ねぇ!」

一斉に黎明に襲いかかるが

「……………」

対する黎明は片手を大きく振るう

グシャアァァ

異界の者の体を引き裂く、まるで豆腐を潰すように

「なっ、なんだこいつは!?」

忘れてはならない、田中の血が流れていることを

「…………」

ペシャアァン

ハエを叩くように叩く、相手は潰れる

パァン

軽く指で叩く、相手の体をえぐり貫通させ吹き飛ぶ

ズボギャチイィ

ゆっくりとした蹴り、相手の胴体を骨ごと切り裂く

「は、はは…」

その圧倒的強さに引く龍我、一番恐ろしいのはそれら全て無表情でやっているのだ

「相変わらずの強さだわ」

「可哀相に、まだ私達相手が可愛いものを…挑むなんて…究極のバカ共だわ!」

とは言うがみんな同じ感じで相手を仕留めているので似たか寄ったかでたる

「ぬうえぇあ!

「なんだあの人間は!?」

「本当に人間か?」

「一斉に取り押さえろ!」

束になって花川と掴み合うが

「うおぉぉぉっ!!」

一気に投げ飛ばされる、前より更に圧倒的に強くなっている花川

「やるな人間?…我らが相手してやろう」

花川の前には紫の鎧を着た者が立っている

「………」

「我らの攻撃をかわしてみろ!」

花川の周りを囲む紫の衣を着た集団

「いけえぇ!」

「ぬおぉぉっ!!」

襲いくる紫の集団に攻撃をするがかわされ、さらに全身を切られる

「ぬうぅぅ!」

ドゴォ

地面をもえぐる攻撃だが当たらなければ意味がない、瞬く間に全身を切られる

「こいつらに手間取るとは…俺が出る間もないな」

「いや~いかんね~、能力を持たない一人の人間に対して武装集団相手じゃ~」

「戦術的には間違ってはいないがな…こっちも理不尽に戦争をふっかけられ、勝手に攻められ日本を奪われる訳にはいかないんだよ」

「誰だ貴様ら」

迷彩の軍服を着た男女、虎我と鷹田

「加勢するぜ、花川」

「………」

「そっか、一人…でやりたいだな?」

「馬鹿言うな、スタイルの相性が悪いその集団は俺らに任せて、このダッセェ鎧を着たチキンヤローを倒せ」

傷だらけの花川の肩を叩き任せろと言う

「……お願いします」

「よっしゃ、じゃあ頼んだぞ」

「はい…」

「ふん、俺の元へ辿りつければ良いがな…総員かかれぇ!」

命令と共に襲いくる紫の集団

「私をただの人間と思っちゃダメだぜ~異界の諸君」

両手を大きく広げ一気に振り下ろす鷹田

ゴゴゴゴゴゴッ

「なっ、なんだ」

「揺らせる能力、大気を掴んで振動させたのさ、まぁ地震だよ大気版の」

「死にやがれ!」

体勢が大きく崩れた紫の集団に体を回転させ蹴る

「いけぇ花川ぁ!」

できた道を強靭ほ脚力で駆け上がり一気に距離をつめる

「ほぉ…なかなかの連携だ…だが俺には勝てない!」

大剣で走ってくる花川を狙い切る

「バカめ、正面から来るとは愚作なりぃ!」

「うおおおぉぉぉっ!!」

「!?」

バキャアァッ

大剣を砕き、鎧を粉砕し殴り飛ばす

「バカ…な……本当…に…人間…か?」

「その点に関しては共感する」

「同じく」

「……虎我さん、ありがとうございます」

「気にするな、仲間なんだから助け合うのは当然だろ」

「そうですか」

「それにしてもまた強くなったな」

「そんなことはない」

「なに謙虚になってるんだらしくないだろ」

「…お前らちょっといいか」

「なんだ」

「今喋っている余裕無くね?」

3人を囲う異界の者共

「そうだな」

「………」

「じゃあやりますか、俺達の勝利の為に!」

 

 

 

 

 

 

「ん~…きりがないわね」

「いい加減に飽きがくる」

ひたすら倒し続けたルナと冥、飽きとか関係無く戦ってほしいな

「ザ・オーガ」

「デストヘル」

鬼神と死神をだし

「アンガーパンチ」

「デスエッジ」

容赦無い攻撃で蹴散らしていく

「…………」

黎明から不気味な緑のオーラが放たれ

ドゴオォォッ

爆発する

「………」

「…えげつないわ」

「まだ出さないのね…」

「………」

そんなルナと冥に紙を見せる

私も出すよ

「うっ」

「くっ」

そう宣言したすぐに

ゴゴゴゴゴゴゴゴッ

「…………」

地面が揺れ始める

岩木瓦礫などが宙に浮き

フハハハハハハハハハ!!

猛り狂った笑い声と共に黎明の後ろに現れる魔神

「魔神(ジニー)、凄まじい戦闘力だわ」

「クックックッ負けていられないわね」

「……………」

ドオォッ

ジニーの周りにいる者が次々と爆死する

「なっ、なんだこいつ!?」

「声が聞こえないのに一瞬で…」

「………」

黎明の右手には異界の者の映像が映っている

ギュッ

パアァァン

 

 

 

「ちょこまかと動きやがって」

「死ねや」

「そー簡単に死ねるかよ」

一方龍我はみんなと離ればなれになり単独で軍勢と戦っている、力が戻ってきているのか善戦はしている

「今だやれえ!」

手を何本もはやした怪物は龍我を取り押さえる

「死ねぇ!」

身動きが取れない龍我に一斉に飛びかかり仲間ごと剣で貫く

「ぐわぁ」

「へへっ、てこずらせやがって」

「だがもう終わりだ」

ザンッ

己で首元を叩き斬られる

「あがっ、かあぁ」

血が吹き出る、だがそれでも死なない龍我

「しぶといやつだ、これでトドメだぁ」

「くっ…くく…」

突然不気味に笑い出す龍我

「あっ?」

「っはは……ははははははは」

くそ、出てきやがったな俺の本能

得体のしえない何かに飲まれるこの感じ、あの時と同じ破壊衝動殺戮本能が生じる

この力があればこんな奴ら一瞬でチリにできる、だがあいつらを巻き込む、危険過ぎる

自らの死よりも仲間の身を心配する龍我、だが意識が薄れこのまま本能に身を預けることになる

「っはっはっはっはっあーーっはっはっはっはっはははははははは!!」

瞬間龍我は別人のように暴れ狂う

バクン

「へ?」

異界の者はきがつくと自分の下半身が消えている事に気づき、そして死ぬ

「なっ、なんだお前!?」

「あはははははは、あは、あは、あはははははは、はははははは、ははは、はーっはっはっはっ」

突き刺さっている剣を抜き捨て致命傷である傷を一瞬で治す

そして狂い笑い右手を大きく振るう

ガオン

悲鳴を上げる間もなく倒れていく異界の者

「なっ」

「ははははははははははは」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふ~…だいぶ片付いたわね」

「まっ、余裕だろ」

余裕とかかれた紙を見せる黎明

死体が転がっている中愉快に雑談をする3人

「また地球に目をつけるなんて、こりないね」

「学習しないんだろ?」

おバカさん?

「お父さん達が居なくなったからかた?」

「私達がいるのに浅はかな奴らだ」

難敵が居ないと思ったからじゃないのかな?

「まっ、結局は全滅だけどね」

「全滅って、まだいるぞ、残りの奴らはどうする?」

「黎明の言葉で終わりだろ?」

みんな死んでって言うの?

「全員死ぬわよ、ってかまだ力抑えられてないの?」

前までは出来たけど、力が抑えられなくなってきた

「なるほどね、しっかり受け継いでいるみたいだね」

「まだまだ未熟だね」

でも、お父さんもおじいちゃんもコントロールするのが難しいって言ってたよ

「そりゃそうでしょ、生きている中で勝手に強くなるんだから無理ないわ」

「でも喋れないって不便じゃない?」

慣れた

「なるほどね」

「た、助けてくれぇ」

「うわあぁ」

ここで異界の者が命乞いをしながら逃げている

「…生き残りがいたわよ」

「追われているからいいのよ、ほっときましょう」

無視して会話に戻ろうのするが

「ははははっ」

バクン

狂った笑いと共に消える異界の者

「気が消えた…」

「あれは~…龍我?」

「…………」

ニヤリと笑った瞬間、目の前に現れる龍我

「なっ!?」

「フッ」

赤い瞳で睨むと同時に攻撃してくる

「どうしたんだ龍我」

「これは狂鬼…、なるほどやっぱり龍我が持っていたのね」

「狂鬼?なんだそれは?」

「鬼の一種よ!」

襲いかかってくる龍我を殴り飛ばし距離を取る

「ここは全鬼である私が行くわ、あなた達は見ていな」

「はぁ!?ふざけるなよ、こんな面白い相手がいるんだ、私が戦う」

「ダメよ、私以外じゃ止められないわ、絶対に」

「ははははははっ」

「はやく残党でも狩りに行ってな」

「チッ、わかったよ」

「………」

しぶしぶだが向かう事にする冥と黎明

「さて、行ったことだから始めましょうか…狂鬼」

「ははははははははは!!」

 

 

 

 

 

「ぐぎゃあぁぁ」

「んー、こんなもんかしらね」

「残党狩りって、容赦ないな」

鬼豪が言う、圧倒的力でねじ伏せられちゃ同情はしてしまうものである

「こんな奴を龍我は倒そうとしているのか」

「どうりで努力する訳だ」

色々と納得する勇とタイチ

「他のみんなはどうしたの?」

「氷堂と町田が他の生徒達を守っていたわ」

「あの2人で大丈夫なのか?」

「氷堂の氷を操る力は凄いからな、余裕だろ」

「そうか…他は柚子がなんとかしてくれたみたいだから良いだろ、さて戻るぞ」

「戻るってどこに?」

「あっ、戻るって元の場所だよ」

「いや、戻っても誰もいないって」

「いるんだよ、ルナと龍我が…戦っている」

「戦っている?まだいるのか?」

「ちがう、ルナと龍我が戦っているんだ…」

「え?なんで?」

「知るか、狂ったんだろ?」

「狂った?…まさか」

「狂戦士(バーサーカー)が出たのか」

「バーサーカー?なんだそれ?」

「龍我の本気モードだよ、常人の」

「本気モード?どうでもいいわ、私は試合がみたいだけだから」

「あ、おい待てよ」

冥と黎明を追うように歩く鬼豪と勇、タイチ

 

 

 

 

 

 

つづく

 




鷹田 燃(たかだ もえ)
気楽で優しいが戦いになると性格が真逆になる事もある戦う事が好きな性格、もちろん自由奔放で身勝手な為いろいろと騒ぎを起こしては相方である虎我に怒られる困ったちゃんである
振動を起こせる能力は、相手のバランスを崩せさらに攻撃にも活用出来る便利な能力である(他にも体に秘密があるとか)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。