最強を目指して   作:匿名希望ただの人

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奇遇だなおい!…が最近多い

 

 

 

 

 

 

 

海の平和公園

公園と言うわりには遊ぶ器具がない静かな場所である

博物館やら海の平和を象徴する像を紹介されたが俺にはよくわからんからパス

「んだよここ」

「無駄金使ったな」

「それいうなよ」

「平和を祈る場所なんだから悪く言わないの」

3人を叱る優香

「広場では自衛隊と漁師がもうやっているそうよ」

「それの見学とかつまんな!」

「文句を言うな、着いたら静かにするんだよ」

「ちぇ」

氷堂の言葉に舌打ちをし渋々了解する

「ほら、ついたわよ」

俺らの先頭を歩く町田が言う

大きな広場がある、そこで漁師やら海軍やら地域の人々やらに囲まれた台に乗った漁師の代表者がなんか喋っている

「途中のようだね」

「んだよそ、最初から最後まで居させろよ」

「中途半端だな」

「…全て終わるのが2時間かかる、そんなに立ってみたいのかしら?」

「…俺達座れないのか?」

地域の人々や漁師は座っているが海軍辺りの人は椅子が足りないのか、座ってない者が多い

「んだよそれ」

「なめてるなー」

「こら、喋らない」

ここで漁師代表の言葉が終わり

続いて自衛隊代表の者前へ

その話が終わり

次に武能代表の者前へ

「まだ話あんのかよ」

「いい加減につかれる」

「この後に儀式が行われるから、それまで我慢しろ」

「ちっ、めんでぃー!」

「おっ、その言い方オシャレかも」

「だろ?」

代表の言葉も終わり

最後に海の平和と豊漁を祈って、祈りの儀式を始めます

「海が平和だと豊漁になる、なるほどね~」

「どうした急に」

「いや、俺なりに解釈しただけさ」

「?」

そしてその俺にはよくわからない儀式が終わり、閉会の言葉を終え終わる

「…意外にすぐに終わったな」

「そうだな」

「そりゃそうよ、途中参加だから」

ついてから30分で終わったこの会、その前の1時30分に何があったのだろうか

「ここから30分間自由見学、博物館を見に行ってもいいし、自衛隊や漁師達に質問してもいい、もちろんしなくてもいいわよ」

氷堂がこの後の事を教える

「…んじゃあ俺はどっか行くから、さいなら」

そう言い龍我は単独行動を取ろうとする

「あ、私も行きますよ」

恵華も龍我の行動に同行する

「いや、別に行く訳じゃないんだ…」

「2年ぶりですから、行きましょうよ」

「そうだな」

「ちょっと待て、お前らどこへ行くんだ?」

勇が呼びとめ言う

「ん、ちょいと質問しに行くんだよ」

そう言って恵華と一緒にどこかへ言ってしまう

「行っちゃった」

「どこへ行くのかいしら?」

「質問って言ってたから海軍辺りじゃね?」

「まさか喧嘩売るとか?」

「ないない…有り得る」

「まっ、大丈夫でしょ」

こちらはこちらで行動を取ることにする、その前に袋を持っている花川がこちらに向かってきた

「は、花川…」

「で、でけぇ」

「花川、どうしたの?」

ルナが聞いてくる

「龍我はどこへ行った?」

「龍我ならどっか行くって行って」

「そうか」

町田が説明をしている途中で切り上げどこかへ行く

「…行っちゃった」

「変なやつ」

「んで、俺達はどこへ行くんだ?」

「そうね、博物館からしら?」

「まっ、無難だな」

「興味も無いくせに」

「クックックッ…私は降りるわ、用事があるから」

そう言い冥もどこかへ行く

「付き合い悪いんだから」

「じゃあ私達は行きましょうか」

「だな」

博物館に向かう一行

 

 

 

 

 

その頃龍我と恵華は

「あれ、どこ行ったんだ」

「控え室じゃないですかね?」

「おぉ、さすが恵華ちゃん、冴えてる~」

「そんなことないですよ」

とは言うが控え室ってどこにあるの?というか普通に海軍、自衛隊が歩いているのはなぜか

「…龍我」

そこへ花川がやってくる

「花川さん」

「花川さんも会いに来たのですか?」

花川が持っている袋を見て言う

「礼儀だからな…」

「さすが、でも見当たらないんですよね」

「そうなんですよね」

行く宛もなく?歩き探そうとした時だ

ガシッ

突然何者かが龍我の頭をヘッドロックで押さつける

「いでででででっ」

「なーにやってんだよ~龍我~、おー?」

「そ、その声は鷹田さん」

「大あったり!」

メキメキメキ

「いててて、取りあえず離してくださいよ」

「はいよ」

そう言い龍我を離す迷彩のズボンに黒のタンクトップ姿の女性

「鷹田さん…なんでここに?」

「付き添いだよ付き添い」

「付き添いって、全然付き添ってないじゃないですか?」

「あはははは、それを言ったら終わりだよ龍我少年」

「少年呼ばわりするなって」

「お変わりないですね鷹田さん」

「おー恵華、久しぶりだな~」

「はいお久しぶりです」

「花川も居て、いつもと変わらない面子だな~おい」

「あははは、なぜかそうなるんですよね」

「いいことだ、友達は大切にな」

「わかってますって」

「それよりさ、何か食べるモノないか?ハラ減っちまってさ~」

「…何か支給されるんじゃないんですか?」

「全部食べた」

「…流石です」

「だからさ~何かない?」

「あ、さっき買ったお菓子ならありますよ」

「おーさすが恵華、気が効くね~」

「ありがとうございます」

そう言いカバンからお菓子を取り出し渡す

「クッキーか、いいねぇ」

食べながら笑い話す鷹田

「鷹田さんはこの後何かするんですか?」

「んー、ホテルに戻って寝て…3日間自由を貰ったから遊ぶつもりさ」

「…なるほど」

「おっ、鷹田が学生にカツアゲをしているぜ」

「うわー本当だ」

周りの自衛隊の人が集まってくる

「ちげぇよバーカ、ちょうど知り合いが居たから会話してんだよ」

「そうかそうか、お前に知り合いなんていたんだな」

「まーな、こいつが保育園の時から世話になっているからな、結構な付き合いだな」

「そうですね」

「あ、こいつらは中学生の時だっけな?」

「そうですね」

「………」

「うお、君体格良いね」

「海軍にどうだ?」

花川を見てスカウトする

「おいおい、花川は海軍で収まる者じゃねぇよ」

「花川?」

「花川って、あの喧嘩師の?」

「嘘だろ、でけぇ」

「これで高校生かよ」

「ってな訳だ、今大事な話してっから邪魔だ、シッシッ」

そう言い海軍をおっぱらう

「…いろんなやつに知られているですね」

「そーなんだよなー」

「人気者なんですね」

「そうなんだよね~…いやー人気者はつらいぜ~」

「何をバカな事を」

「そーそー全然バカな事じゃなんだけどね」

ギュウゥ

鷹田の腕が龍我の頭を締めつける

「いででで」

「…随分楽しそうだな?」

「そりゃあ久々の再開だから楽しいに決まってるさ」

「その割りには暴力を振るっているな」

「んなのスキンシップだよスキンシップ」

「そうか、ろくに仕事をしないでスキンシップか、良い度胸だな?」

「良い度胸だなんて、誉めるなよ………ん?」

振り返るとそこにはスーツ姿の男がいる

「…やべ」

「何がやべだこの野郎、俺が頼んだことははちゃんとやったのか?」

「あははは当然……なんのことやら」

「鷹田ぁ!」

「あはははは冗談冗談、全然冗談じゃないから」

「ったく、お前は」

「そう怒るなって虎我(たいが)」

「ったく、行きたい行きたいって行って無理やりついて来て頼まれ事もしないとは、本当にふざけている」

「そー怒るなって、弟の前なんだからよ」

「…そーだな」

「久しぶりだな兄貴」

「あぁ久しぶりだな、龍我」

ハイタッチをする龍我と虎我

「お元気そうですね」

「恵華、お前までいるのか」

「はい、同じ学校ですから」

「…お前学校やめて家出したのに恵華と同じ学校になるとか」

「凄いだろ?」

「そうだな」

「御無沙汰しています虎我さん」

挨拶と共に袋を渡す花川

「花川、お前また一段とデカくなったな」

「…そうですか?」

「見た所もう2メートルと200キロいったんじゃないか?」

「そんな事ないです」

「その割りには大きくなりすぎだよなー」

花川の腕を取りいう鷹田

「非鍛錬でこの体とか凄過ぎるだろ」

「天性からの喧嘩師ってことだろ」

「いいねぇカッコいいねぇ」

「そう言えばなんで兄貴がここにいるんだ?」

「何でって、選ばれたからだよ」

「いや、海なのになんで陸がいるんだ?」

「さぁ?」

「さぁっておい」

「んなのどうでもいいさ、お前こそなんでここに?」

「修学旅行」

「なるほど、どこで泊まる?」

「えっとですね、海心ホテルです」

「なんだ、私達と一緒じゃないか」

「う~わ、最悪」

「何が最悪だ」

「そのまんまだ」

「あはははは、面白い兄弟だな」

「ほっとけ!」

「ほら息もピッタリで」

「ぐっぬぬぬぬ」

「…龍我」

そこへ冥がやってくる

「おー冥、みんなとはぐれたのか?」

「博物館は嫌いだからね、単独行動したのさ」

「そうかそうか、らしなーお前」

「冥?まさか、夜神冥か?」

「そうだが、あれ、兄貴知っていたっけ?」

「お前の喧嘩相手だろ?」

「まー合ってなくはないとは言えないな」

「私も知ってるぜ、小学生が高校生3人相手に圧勝した伝説の小学生だろ~」

鷹田も知っているようす

「…誰なの、この人らは?」

「俺の兄貴と鷹田さん」

「あー、そう言えば記憶にあるわね」

「そうだろ?何回か一緒に遊んだもんな」

「家にも来たしな?」

「あれ?そうだっけ」

「…お前記憶力無さすぎ」

「ほっとけ!」

「そっかー、どっか行ったした奴とも同じ学校になるとは、こいつらは何か特殊な縁があるんじゃないか?」

「そうだな、ところでお前ら夜飯はどこで食べるんだ?」

「さぁ?」

「さぁ?って、お前知らなすぎ」

「恵華ちゃん」

「えっとですね、ホテルでコース料理です」

「学生がコースかよ、羨ましいぜ」

「そうかコースか、俺らこの後仕事があってな8時に夕飯を食べるつもりだ、もし腹が減ってたら8時に玄関で待っていろ、奢ってやるよ」

「それじゃダメだぜ虎我、ちゃんと場所を指定きなきゃ」

そう言いホテルのパンフレットを見る

「おっ、ここのホテル、店を出してるじゃねぇか、焼肉店」

「あ、本当です、隣にありますね」

「よしそこにしよう」

「場所はそこでいいのか?」

「まっ、俺らが存分に食べる場所じゃないからな」

「私はどこでもいいです」

「同じく」

「………」

「じゃあ決まりだな、8時に玄関に居ろよ、待たないからな」

「ちゃんとこいよー」

そう言い仕事場へと向かう2人

「いやー、まさか兄貴に会えるとは思わなかったなー」

「そうですね、代表として話てましたし凄いですよ」

「クックックッ…10年以来だな」

「………」

「お前も来るのか?」

「当然」

「だよな、花川さんも来るんですよね」

「あぁ…」

「じゃあ7時55分頃向かえにくるから、出ろよ」

「はい」

「わかったわ」

「後このことは他人々には内緒で」

「そうだな、大勢来ると困るからな…もっとも招待されたのはこの4人だけだしな」

「だから恵華ちゃん、この事は内緒で」

「わかりました」

「じゃあ時間になるから戻りますか」

バスへと戻る一行

 

 

 

 

 

 

海心ホテル

「でかいな~」

「でも600人が泊まるから普通じゃないか?」

「そうだな、俺らで貸切みたいなもんだからな」

「へー、じゃあ騒ぎ放題だな」

「…龍我、その解釈は迷惑だから寄せよ」

「わーってる」

「どちらにせよ寝る時は両高別れるから騒ぐことはないしな」

「そーだな、明日でこの交流会は終わりか~」

「正確に言えば午後からだけどな」

「んだよ、はやくオサラバしてぇってーのによ」

「んだお前、悲しめよ」

「悲しめっかよバーカ!」

バカ3人がホテルの階段を登りながら会話をする

「俺はここだからあばよ!」

「ちっ、俺達はあと2階上かよ」

「んじゃあな~」

勇とタイチと別れを告げ自分の部屋へと向かう

「………」

その部屋の前では花川が立っている

「あ、花川さん」

「…入るぞ」

「はい」

カギを開け部屋へと入り荷物を置き一息つく

「夕飯はこの後すぐですよ」

「…わかった」

600人が一斉に食事をできるスペースがないので、両高別れて食べる、ちなみに最初は星蘭高校からである

 

食事会場

「ん~…魚だな」

「何言ってるのよ、食べたのは魚なんだから魚に決まっているでしょ?」

龍我のおかしな発言を指摘するルナ

「いーだろ別に」

「そうね、今に始まった事じゃないもん」

「そうなんですか?」

相席している恵華が聞いてくる

「そうよ、シマアジを食べているのにカンパチと間違えるのよ」

「いや、それはリアルな間違いだから…」

「味覚音痴にも程があるわよ」

「…あのなルナ、人間こんなもんだぜ」

「ありえないわね」

「………」

そう言えば以前、味覚に絶対の自信を持つルナに塩ききをしてやったらものの見事に当てられたことを思いだす

「凡人ね」

「うるせい」

「大丈夫ですよ、私も分からないですから」

「そうだよな、こいつが色々と優れ過ぎて狂ってるだけなんだよな」

「だ・れ・が・狂ってるってぇ?」

「お、お前だよお・ま・えででででっ」

「次の料理が来ましたよ」

ルナの地味だけど激痛の関節を食らっていると次の料理が出てきた

「…えっと、魚が出てきたから次は肉かな?」

「バカね、ここはデザートを含めた5皿出るのよ、今は4皿目終わったから次はメインね」

「今の所全て魚介ですね」

「あーそうだな」

一品目にタコのカルパッチョ、二品目に刺身のパスタ、三品目によくわからんが魚介のスープ(ルナ曰わくのアクアパッツァ風スープ…らしい)が出て、四品目に寿司でできたケーキ、次は何が出るのだろうか

「お待たせしました」

そう言われてテーブルに置かれたのは白身魚のソテーである

「…んだ、焼き魚か」

「焼き魚…まあ意味はあってなくはないけど、これはムニエルね」

「小麦粉つけてあるかないかはどーでもいい、なんつーんだ…インパクトにかけるな」

「そうね、でも今まで生が多かったから焼いたのも食べさせてあげたいんじゃないのかしら?」

「なるほど…でもよ、学生がこんな少量のコースで満足出来るのか?」

「甘いわね龍我」

「あ?」

「今まで食べっぱなしだったからみんなここで休息を取るのよ、そして明日からまた多く食べる」

「これでも充分足りると思うんですが……」

前菜やスープはともかく、パスタや寿司のケースはなかなか重たい…こいつらを抜かして

「なるほど…」

「まっ、私を抜かした全ての生徒限定だけどね」

「おー、くだらない傲慢と自慢」

「そんなことないわ、私にとっての常識だからね」

「まっ、俺には好都合だけどな」

そのムニエルを箸で上品に3口で食べる龍我とナイフとフォークで上品に食べるルナ

「ルナさんってナイフとフォークの扱いが上手ですね」

「食べる時は上品にそれが食べる者の礼儀、親の躾と」

あの親ならそう言うであろう、躾る所はちゃんと躾ているなと思った

「後はデザートね、何が出るかしら」

「魚かな?」

「ありえない」

「冗談だって」

「デザートは沖縄バナナのムースに黒糖わらび餅がついたパフェですよ」

「んだそれ、どっちか1つにしろよな」

「どれも名産を使っているから、食べさせたいという心かもよ」

「おっ、いいこと言うね~ルナ、お前らしくねぇな」

「これが私よ!」

「なーに言ってんだよ、お前らしい」

「言葉矛盾しているわよ」

「うっさい」

「あ、来ましたよ」

その欲張ったデザートを美味しく食べ全ての料理を完食し部屋へと戻る

「…8時までに40分はある、どうしますか花川さん」

「………」

ソファーに座りテーブルに花札を置く

「花札ですか…負けませんよ!」

その前に座り残りの時間を花札で潰す事に

 

 

 

 

7:50

「お」

「あ」

恵華と冥を呼ぼうと部屋へ向かおうとエレベーターから降りようとする龍我と花川にばったり会う恵華と冥

「ちょうどいいタイミングだな」

「そうですね」

「あいつらはどうやって巻いたんだ?」

「普通に外に出るわって言っただけよ」

「外に出るって、町田は注意しなかったのかよ」

「今入浴中さ」

「なるほど」

「それより少し速いんじゃないか?まだ10分もある」

「早く待つ分にはこしたことはない、ソファーでも座って待ってよーぜ」

「そうですね」

エレベーターに乗り玄関へ向かう、エントランスとでも言うのかな?

「えっと、ここの焼肉店だっけ?」

「焼肉店百瀬…まぁここだろう」

「夕食は魚だったしな、ちょうどいい」

「そうだな、まだ食べ足りないしな」

「今はディナーですかわ食べ放題コースでしょうか?」

「まーそうだな、この面子じゃー無難だな、兄貴の財布的にも」

「ほ~…人を貧乏人呼ばわりとはな…お前は奢らねぇぞ」

後ろから虎我が話かけてくる

「おわ、いつの間に!?」

「よっ、さっきと変わらない諸君!」

鷹田もさっきと変わらないままである

「さっきと同じ面子って、そちらもそうでしょ?」

「あははは、そりゃそうだな」

「でだ、兄貴…さっきの発言からして食べ放題は」

「それでいこう」

「はあぁ!?」

「うっせぇ、こちとら大食漢の鷹田と花川とテメェがいるんだ、俺の財布が寂しくなるだろーが!!」

んだよ財布に栄養が無いんじゃねぇかよ

「まっ、一人3000円だから…計18000円か」

「ちょっと痛いが…使い道が少ないから払ってやろう」

「やりー!」

「鷹田はまた今度俺に奢れよ」

「うげえぇ」

「さーて入るぞ」

「あー腹減ったな~」

「さっき食べたばかりじゃないですか、食べ過ぎは体に良くないですよ龍我」

「あれは間食、これが本番!」

席に座る6人、花川がデカ過ぎるのもあってか席は2席ぶんくっつけた大きな席になっている

「90分一本勝負か…」

「目標は?」

「決まってるんだろ…この店を潰す!」

赤字になるまで食べ店を経営破綻させる気満々の鷹田

「んじゃあ頼め」

「すいませーん、牛カルビ20人前と豚の肩ロース、あと牛タン10人前」

「かしこまりました」

定員は急いで取りに行く

「ん?みんなは頼まないの?」

「え?みんなの分を頼んだんじゃないんですか?」

「あははは、冗談キツいぜ恵華、あれは私が食べる量だよ」

「え?」

「さぁみんなもどんどん食べて、コンロは3つあるんだから」

笑顔でまだメニュー表を見ている鷹田、化物である

「カルビに塩タン、あと豚バラとハラミをそれぞれ5人前で」

「クックックッ…私はその2倍で」

「か、かしこまりました」

慌て急いで厨房へ向かう店員、するとさっそく鷹田が注文したものが届いてくる

「よーし、焼いて食べるぞ~」

さっそく網一杯に肉を敷き詰め焼く、最大火力なのですぐにやけ食べはじめる

「いただきます!」

パクリ

うむ、魚を食べていたから肉が一段と美味しく感じるぜ

「失礼しますこちら」

そうしていると龍我や冥が注文したものが来てあっという間にテーブルが埋まる

「…頼み過ぎだ」

「心配するな、すぐに終わるさ」

「それは知っているがな、俺らにも注文させろ!」

全く注文をしていない虎我と恵華、花川

「でも食べいるからいいんじゃね?」

「龍我くんそれまだ生ですよ」

「死にはしないから構わないさ」

「花川、もっと食べなさいよ」

「………」

うむ、楽しく食事をしているな

「俺のいらない心配だったな」

「そーそー」

「じゃあ俺も遠慮なく食べるか!」

そういい網にある肉を取り食べる

「あぁ!?それ私の肉」

「食べ放題なんだからケチるなって」

「なによ!」

と、戦争のような食事が長く続き

残り時間30分となる

「ん~食べたな~…」

「まだ時間があるのに何言ってるんだよ」

食べた食べたと言う虎我に言う鷹田

「あのな、俺をお前と一緒にするなよな」

「40人前は食べていますね」

食べた量を記された紙を見て言う恵華

「俺でも30が限界だってのに、可笑しいな~俺の記憶だと女子って小食おしとやかなんだけどな~」

鷹田を見るとその記憶は間違っていると改めて思う、いやだって1つもあってないんだよ

「あはははは、お前まだ思っているのかよ」

「ちげぇよ、それよりお前いつまで食べるんだ」

「今の目標50人前、すみませ~ん牛カルビと牛タン5人前づつ追加で~」

容赦のない食べっぷりである

「ったく、底なしだな」

「鷹田さんなんてまだ可愛いもんだぜ兄貴」

龍我の目の前で食べまくる冥、量は鷹田を軽く超えている

「…なるほど」

「俺の知るかぎりあともう1人こんな化け物胃袋がいるんだ」

「…世界って不思議だな」

「だな」

「龍我くんはもう食べないんですか?」

「ん~…限界です」

「20人前かそれでもよく食べた方だな」

「うっさい、俺は小食なんだよ!」

とは言うが1人前100gだから100×20は2000、つまり2kgは食べているので小食という訳ではない、となると鷹田や冥などはフードファイター並に胃袋がデカいのである(もしくは消費カロリーが激しいか)、ちなみに普通はだいたい3人前食べれば充分である(頑張って10人前かな?)

「花川はその体格の割りには食べないよな」

「…普通の人間ですから」

あははは、その巨体で普通の人間って……

「…って、普通とか言いながら50人前食べているじゃないですか!?」

「…そうなのか?」

しれっと多く食べていた花川、それを多いと感じない所にまずは驚く

「おかしいな、花川さんってそんなに食べるんでしたっけ」

付き合いの長い龍我は首を傾げる

「…普通だ」

「50が普通ね~」

「あー、俺杏仁豆腐食べたいな~」

「あ、俺も」

「私も食べたいです」

虎我が言い出すと龍我と恵華が続けて言う

「ふん、デザートなんて女々しいな~」

「一応女のお前に言われると腹が立つ…で、何個食べるんだ?」

「私は1個でおねがいします」

「ん~、手始めに5個かな?」

「そうか、すみません杏仁豆腐12個ください」

「兄貴6個か」

「そんなに食べるんですか?」

「当然、甘いモノは別腹と聞くし、今日は頭を使ったから当分補給だ」

「そうか、じゃあこの次はチョコケーキだな」

「その次はプリンで」

「またその次がミニパフェだな」

「…龍我って甘党だったっけ?」

「あ?あーいつも誰かさんのせいで無い頭使っているからな、ここでエネルギーを補給しないとやってけないんでな」

「…なるのほどね、当然その中に私はふく」

「まれているからた」

「…次はあなたの肉で焼肉をしようかしら?」

「あははは…全然笑えねぇ…」

そう言いながら焼いている肉を食べる

「見る限り学校は楽しそうだな龍我」

「楽しいっつーか、疲れるな」

「バイト生活だろ?」

「あぁ、生きる大変さを知ったわい」

「いい経験だ」

「そうかもな」

「また体壊さないでくださいよ龍我くん」

「なんだ、お前バイトで体を壊したのかよ、情けねぇな~」

笑いながら鷹田が言ってくる

「で、いくつ掛け持ちしたんだ」

「3つだ」

「なるほど、学校サボっているな」

「大当たり」

「真面目に学校へ行け」

「考えておこう」

「あははははさすが兄弟似ているね~」

「2人分働いているなんて龍我くんは偉いですよ」

「…恵華、また一緒に暮らしているのか?」

「今は実家暮らしです」

「…お前、誰と暮らしているんだろ?」

「ひ、1人に決まっているだろ」

「あははは、動揺とか嘘下手かよ、さすが兄弟」

「で、相手は?」

「さ、さぁ?」

「噂のルナって子か?」

「…なんで名前を?」

「親父が教えてきた」

「あんの親父ぃ!!」

「で、どんな子なんだ?合わせてくれよ」

「いや今いないし」

「同学年なんだろ?知ってるぜ」

「あのジジイなに教えてんだよおぉ!!」

「写真とか無いのか?」

「生憎ケータイという現代文明器具を持ってないんでね」

「はやくかえよ」

「考えておこう」

「で、どんな女なんだ?」

「えっとですね、写真でしたらありますよ」

ポケットから四角い最新のケータイを取り出し写真を見せる

「へ~…可愛いじゃん、これが龍我のタイプか~」

「誤解だ鷹田さん」

「どれどれ、ほ~バカ龍我には勿体無いくらいの人じゃないか」

「うっさい、黙れ!」

「クックックッ…あんなバカ女の事が好きだなんて龍我もバカね」

「はっ、少なくともテメェよりはマシだ」

「なんですって?」

「黙って飯食っても爆飯女」

「ちっ、貧弱男が」

「おっと、もう時間じゃないか、帰るぞ」

「もう終わりですか?」

「早かったな~」

「…御馳走様です虎我さん」

会計を済ませる虎我に頭を下げる花川

「さて、俺達は寝るから」

「もしかして一緒の部屋?」

「バカ言え、さすがにそれは無い」

「…な訳ないだろ」

「た、鷹田さん、それってまずいんじゃ」

「大丈夫だってお前の兄貴は真面目でシャイだから女に手を出す勇気ないって」

「本当は泊まるだけで費用を多く使うのが嫌だからこうなったんだが…俺は嫌だぜ」

「そー言うなって、共に同じ飯を食い、共に同じ屋根の下で寝て、共に死ぬような訓練を乗り切った者同士じゃないか」

わははははと笑いながら虎我の背中を叩く

「てな訳だ俺達は402号室にいるから」

「…それって」

「あ、私達と隣の部屋ですね」

「なに!?」

「あっははははは偶然だねぇ、暇だったら来いよ」

「まっ、お前らも疲れているから無理はするなよ」

「わーったよ、トランプ持って来るから覚悟しろよ!」

「来る気満々じゃねぇか」

「いーねーいーねー楽しくて!」

解散し別れ部屋へ帰るみんな

 

 

 

 

401号室

「ただいま~」

「ちょっとどこに行ってたのよ」

さっそく怒る町田、まぁ当然である

「ちょっと会話して行きました」

「また龍我と?」

「はい」

「仲が良過ぎるわね」

「ありがとうございます」

「で、冥は?」

「冥さんならまだ遊びに行っています」

「何やってるのよもう」

「少ししなら向かえに行きまつから」

「そう、ならよろしく」

「はい」

「…焼肉の匂いがするわね」

柔軟体操をしているルナが言う

「え?そんな匂いしないわよ」

「微かだけどね…コースイだっけ?それで打ち消しているのよ」

「…どんな鼻しているのよ」

「警察犬よりも100倍優れている自信があるわ」

「どんな自信よ」

「焼肉か…私も食べたかったな」

ルナが言うと

テメェ奢ってやったのにんだその態度は!

はっ、たかが焼肉で偉そうにするな!

んだと、なら明日俺に寿司を奢れ!

おーいいぞ、一緒に本島まで走り泳ぎ逃げきれる自信があるならな

なんで食い逃げになるだ!

隣の部屋から喧嘩する男女の声が聞こえる

「うるさいわねぇ、迷惑にもほどがあるわ」

「あ、隣の人生徒じゃないから一般人だわ」

「ダメな大人ね」

ルナと町田が迷惑している中

「元気ですね」

「クックックッ…そうだな」

事情を知っている恵華と冥は迷惑なんてない

「迷惑だから叱ってくる」

迷惑だから止めさせようとするルナ、さすがはである

「クックックッ…あんたが行くと向こうが迷惑だろ、我慢して大人しくしてな」

「あんたらしくない発言ね」

「クックックッ気まぐれだ」

「みんなお風呂入ったからはやく入りなさい」

「私は最後で良いから恵華先に入りな」

「はいです」

お風呂に入る準備をする恵華

「さて、何かする?」

「そうね、トランプとか?」

「ババか富豪か七並べでじょ?流石に飽きたわ」

「じゃあ何するの?」

「そうね~」

と長い夜に何をするか考えていると

ダウト!!

あーテメェ、私が嘘ついているってーのか?

当然

鷹田さんはすぐ嘘を言うからな

ぐぬぬぬ…やめだやめだやめーいダウトなんか面白くなーい

おま、始めてまだ2分だぞ

うるさい、こんな一方的な勝負は勝負じゃない!

ったく、短気なんだから

よーし、麻雀でもやろーぜ

無いってのどーやってやんだよ

ふっふっふっ、ナメるなよ

なに!?このホテルは台貸してくれるのかよ!

気前が良いな~

と隣から先程のように大きい声ではないが微かに聞こえる

「へー、マージャン出来るんだ」

「…私やり方知らないわよ」

「じゃあ2人麻雀か」

「私はやらないわよ、めんどくさい」

「ちぇ、つれないな」

「あら、将棋とか囲碁、チェス、オセロ、ジェンガまであるわよ」

引き出しからオセロと将棋、チェスを見せながら言ってくる

「どこまで気前が良いんだこのホテルわ」

「万能ね」

「じゃあ何やる?」

「クックックッ…将棋、チェスはやめなさいよ」

「なんで?」

「ルナが強いから」

あの冥が意外にもルナの事を強いと言う

「あら、私も強いのよ…だからチェスを挑むわ」

「私的には将棋が好きだけど…まっ、やりましょう」

そう言いチェスをすることに

「…王手」

「なぜ王手?将棋じゃないのよ」

「ハンデよ、チェックメイトは終わりだけど王手ならまだ手あるからね」

「宣告するかしないかでしょ」

「私はする派なのよ、はやくきはさい」

「はいはい」

「……」

2人の対戦を見ている冥は眠いと思っている

「zzZZ」

「チェックメイトよ」

「くっ…私が負けるなんて」

勝利の優越感に浸るルナと負けて悔しがる町田

少し寝ていたらいつの間にか勝負がついていた

「まっ、よくやった方だわ」

「私が負けるなんて…こう見えて大会で優勝したことあるのよ」

「そんなの知らないわよ、私に勝てるのはお母さんかお父さん、後は織田さんとマリアさんぐらいね」

「織田家は別次元だろ?」

「あれは反則だ…ましてやその子なんてもってのほかだ」

「何を話しているかよくわからないけど、もういっかい闘ってくれないかしら?」

「いいわよ」

再び戦うことになった2人

「お風呂上がりました~、冥さん入ってくださ~い」

「あぁ、わかったわ」

恵華がお風呂から上がったので入る冥

 

 

 

 

 

そ~の頃!

「………」

「ぬあぁにぃ!?」

「べ、紅孔雀…だと」

「なんという恐ろしい役満で上がったんだ…」

花川が叩き出した役に驚く一同

「俺なんか暗刻だぜ…」

「チーソウ単騎で龍我が振り込んだからいけねぇんだよ!」

「いや俺が揃えているのには入らなかったし…まさか出すとはな」

「あぁ、お前が国士無双出した時以来の驚きだぜ」

「くっそ、もう一回だ!」

花川の勝ちに悔しがり再びやる3人

コンコン

ここで部屋からノックの音が聞こえてくる

「…誰だ?」

「冥だろ?」

「恵華じゃないのか?」

「恵華ちゃんはもう寝ているからな、こんな時間に来るのは冥ぐらいだ」

「そうか、なら龍我でろ」

「嫌だよ、兄貴の部屋なんだから出ろよ」

「そーだそーだ」

「…あのな、鷹田もそうだろーが」

「部屋長はお前だろ?」

「ちっ、行け龍我」

「………やんのか」

「………やるしかないようだな」

睨み合う2人

「じゃんけん」

「ポン!」

龍我がグーで虎我がパー

「ちっ」

「行ってこい」

「へーへー」

しょうがないからしぶしぶ玄関へ向かう

おっと、開ける前に相手が誰か確認しないとな~

外を見る玄関の目の前に冥と…ルナ?

見間違いかもしれない?いいやそんな訳がない、というか冥はなぜ連れて来たんだよ

「………」

しかたない、ここは居留守で…

部屋へ引き換えそうとする龍我に

…龍我~、居るんでしょ~?

ルナの声が聞こえる…というか伝わるの方が正しいかもしれない

しょうがない、ここはアレでいこう

ガチャ

ゆっくりとドアが開く

「おっ、開いたわ」

「ったく、脅しが聞いたんだろ」

ここで勝負は一瞬

龍我はガシッと冥の腕を取り部屋へと引き入れすぐに扉を閉める

「…冥、なんでルナがいるのさ」

「ついてくるのよ、あのバカ」

「連れてくるお前がバカだ!」

「で、どうするの?」

「あいつのことだ、扉を壊すからな、ここは兄貴に出てもらって人違いをさせる」

「…多分無理だろうな」

「知っているよ」

「……なーにくだらないこと話ているのかな?」

背後にはなぜかルナがいる

「うわ、ルナ!?ドアを壊したな」

と、ドアを見るがドアは無傷

「あ、あれ?」

「万能(オールマイティ)便利な技でしょ?」

「…んだそれ」

「部屋の鍵を一瞬で開けたり、複雑に絡まっているものをすぐにほどけたりできるのよ」

「う~わ、地味に便利だな」

「従者秘技よ」

「…そっか、じゃあ部屋に戻って」

「寝るのはあんたでしょ?…ここで何をあているのかしら?」

「ん?遊んでいるんだよ、お前には関係ないからバイナラ」

「あら、私も友達増やしたいわ」

「ふん、ろくに話さないやつが何を言う」

「うるさいわね」

ルナの鉄拳が龍我の頭に落ちる

「くうぅ~…っ」

「おーいうるさいぞ、何して…何してるんだ?」

ここで虎我が様子を見にくると龍我が頭を抱えしゃがんでいる

「…で、誰だその人は?」

「ルナ…カタカナで書くと思うが実は漢字で書く星月だよ」

「へー、ルナさんか」

龍我の独特な紹介は無視して話をすすめる兄

「ルナさん麻雀出来る?」

「はい」

「じゃあ相手してやってくれない?俺風呂入るからさ」

「わかったわ」

普通に会話して部屋へと進む

「…で、誰なのこの人達は?」

「あー、あそこに座っているのが鷹田さん」

「あぁ勇吹さんの倅か…似ているな、で、さっきのは?」

「虎我で……俺の兄だ」

「あー、やっぱり?似ていたから当然よね」

なんだ、気づかれていたのか

「で、お前は誰なんだ?」

「ルナ、鬼愛星月です」

「そーかルナか、じゃあ麻雀でもやろーぜ」

「わかったわ」

「もちろん冥もな」

「あ、俺抜けるわ」

そう言い龍我が抜け花川と鷹田、ルナと冥がやることに

「さて、俺は見ているか」

ベッドに腰をかけジュースを飲みお菓子を食べる(勝手に)

 

 

 

「は~、今日は疲れたな、弟には会うし顔見知りにも会う…なかなか良い日だな」

湯船に浸かりながらつくろいでいる虎我

うわああああぁぁぁぁっ!!

突如部屋から大声が聞こえる

そんなものいつものことだ、気にしない気にしないとリラックスしている虎我

「うおあぁ、虎我ぁ!」

扉を開け鷹田が入ってくる、しかもかなり慌てて

「うおあ、テメェ勝手に入ってくるなよ!」

「んなことどーでもいいんだよ、はやくあがれ」

「俺はまだ入ってたいんだよ」

「んなのまた入れば言いんだから、いいからあがれ」

「わかったわかった、あがるから部屋戻っていろ」

鷹田を追い出し着替え部屋へ戻るとみんなルナの周りに集まっている

「どーしたんだ?」

「み、みろよこれ!」

虎我の手を取りルナの座っている席の後ろへ立たせる

「で、何がすごいんだ?」

「役だよ役」

「役?国士無双十三面待ちでも出たのか?」

「ちげぇよ、んな簡単なもんじゃねぇよ」

「…あのな、お前口ではそう言うがな」

「見てみろよ!」

「んだよすげぇ役ってーのはよ」

とりあえず見てみることに

「なっ!?」

「すげぇだろ、四槓子だぜ」

「嘘だろ、天和と九連宝燈に並ぶ難易度の高い役…」

「出すと死ぬと言われている天和よりも出たことがない役をまさかここで拝めるとはな」

「今日がルナの命日か~」

「………」

麻雀をやっている者がわかるこの凄さ

「そんなに凄いかしら」

特に驚く事のないルナ

「…その言葉からしてこれが初めてって訳じゃないな」

「まぁ、これで2回めかな?」

「はああぁぁ!?」

「クックックッ…だから勝てないのよ、私は天和を出されて負けたことがあるわ」

「はあぁ!?天和も出したのかよ!?」

「何回かはね」

「とんでもねぇ強運だな、こんな役ほぼ100%が運だってのに…」

ルナの強運に驚く龍我

「写真とっとこ」

ケータイで写真をとる鷹田、ルナの顔と役が入っている素晴らしい写真になった

「強運の塊だなお前、宝くじでも買ってみれば?」

「却下、お金は働いて稼ぐものよ、運で手に入れるものじゃないわ…この役も私の実力で勝ち取ったものだしね」

「うーっわ、なんたる傲慢、んなの運だろ?」

とは言ったが何回も叩き出している奴が言っているので説得力がある

「さぁて、私眠いから帰るわ…お休みぃ」

「そうだな、もう夜も遅いから部屋に戻って寝ろ」

虎我が解散をするきっかけをつくり皆は文句を言わず部屋へと戻るのであった

 

 

 

 

 

 

 

「いやー凄いな~んな役を出すなんてよ」

ルールと多少の役を知っている龍我でも驚く役

「あぁ」

あの花変わっでも驚く役、みんなも叩き出してみよう!!

「さて、寝ますか」

「あぁ」

灯りを消し眠りにつく2人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

薄暗い街

「いや、来ないでキャーー」

紅き月が漆黒の闇を照らす時の中生ある者の絶望の叫びが響く

「殺さないでうわあぁぁ」

「お願い助けてギャアァァッ」

「痛い、いや、いやだ死にたくなどおわあぁぁ」

「あはっ…あははは、これは悪い夢、夢よ夢、これは悪いゆグアアァァッ」

「痛い、やめて、お願いキャアァ」

「ひっ、ひい、や、やめぐわあぁぁ」

「いやあぁぁぁっ!!」

悲鳴、断末魔を上げ死んでいく人々、犯人は奇妙なマスクを被った者、手には刀やら斧やら槍やら色々もっている

進んだ道後ろ、その男の後ろには頭に槍が刺さった者、頭が斧で割れている者、肢体が切られ八裂きにされた者、体が縦に真っ二つに割れた者、柱に突き刺さっている者、無数のナイフが体中に刺さっている者、首にロープがまかれ宙吊りになっている者、原型のない者様々な死体が転がっている

「っははは…はははは…ははははははははははははははははははははははハハはははははははははははははははははははははははハはははははははははははは八ははははははははははははハははははははははははははははははははははははははははははははははははははははハはははハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハはハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ八ハハハハハハははハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ八」

狂気に満ちた笑い声がこだます

狂気に満ちた笑い声がこだます

その者の後ろには6本の手をもつ鬼の姿がうつる

笑いをやめ、ゆっくりと歩き始めてだす

蛍光灯にあつまる虫達、それを見た者は虫達をハンマーで潰し蛍光灯を破壊する

近くにネズミが通る、ナイフで殺す

花が咲いている 踏み潰す

生きるもの生があるもの命があるものを全て殺していくその者はその後も命を見つけてはし消していく、そして太陽が登るころにマスクを取る

それは顔に血がついた清々しい顔をした者である

 

 

 

 

 

 

 

 

「………また嫌な夢を見たな……」

目が覚めると朝の5時………寝よう

おやすみぃ

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 




桜義 虎我(さくらぎ たいが)
龍我の兄、性格は基本的に似ているが意外に冷静でこちらの方が常識は心得ている
自衛隊に入り努力と実力から仲間だけでなく上司にも信頼され、ほかの支部からも一目置かれている
同期であり相方である鷹田にはかなり手を焼いているがいつも楽しんでいる

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