最強を目指して   作:匿名希望ただの人

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戦争とルール説明!
クラス戦争改めて交流戦争は、個人の身体能力+テストの成績によって決まる(主に体力として)、今回は交流なので各自100点割り振られ、ダメージに応じた分だけ点が減り、0になればその人は負けである、特殊システム内から出ると怪我が消えるから思う存分戦えるが痛みはそのままである
ちなみに、この抗争は主に男がやるものであり、女子はやらないのである


親睦戦争

 

 

 

 

 

「ところで勇も戦闘に入るのか?」

タイチが聞いてくる

「当然だ、攻撃こそ100%の防御だ!」

とは言うが、リーダーがやられると負けるので最前線にはでない、背後に吉川をつけている

「よぉし、鬼豪いけえぇ!!」

「いよっしゃあぁっ!!」

階段を一気に駆け下り、先陣を切って地下へと目指す

2階段へ到着した時

ブォン

待ち伏せしていたやつが攻撃してくるが、それをかわす

「あぶねぇ…」

「ちっ、外したか」

攻撃をしてきたのは高見澤である

「ちっ、外したか」

「んだよ、進学の天才君かよ!」

態勢を整え攻撃をする

「オラアァ!!」

「大振りですね」

簡単にかわす高見澤

「あ!?」

「パンチとはこう打つものですよ!」

シュパァン

素早いジャブが鬼豪の顔面をとらえる

「ぐっ」

「こう見えても、ボクシングを習っていましたのでね…素人には負ける気はありませんよ」

「けっ、素人はテメェだろーが」

「強がりはやめたほうがいいですよ!」

シュパンシュパンシュパン

素早いジャブで次々と鬼豪にダメージを与える

「くっ、うらあ!」

鬼豪も攻撃するが、あっさりかわされる

「遅い遅い、のろいですね」

「ぐはっ」

「そろそろ終わりにしますよ」

「それはどうか…なっ!!」

襟を掴み、引き寄せ思いっきり頭突きをする

「がっ、な!?」

「なに驚いた顔してんだ、これはボクシングじゃねぇんだよ、喧嘩なんだよド素人!!」

「くっ、黙れ!」

シュパンシュパン

「それと…テメェのパンチ軽いんだよ、その程度じゃあ効かねぇし倒れねぇよ!」

点数は減っていくが、ダメージに応じた分だけ減るので、この場合はほんの数点減った程度である

「死ね、うらあぁぁっ!!」

殴られながらも強烈な右ストレートを顔面に当てる

「がはっ…」

「まず1人…っと」

高見澤選手、リタイア

「さぁて、次はっと…」

「鬼豪、大丈夫か?」

後ろから呑気にやってくる4人は特に心配そうな雰囲気をせず、とりあえず声をかけている感じであった

「ふん、余裕だよ余裕」

「その割には、残り89点じゃん」

「はっ、余裕だよ余裕!さっさと行って片付けて…玲子から逃げる」

やっぱりな、一体何が嫌なんだろうか

「1人倒したから残りは5人、案外はやくかたがつくかもな」

「だな」

「あははははは」

と笑いながら歩く

「…とは行かないようだな」

目の前に坊主頭の前田、そして後ろにソフトモヒカン武田がいる、どいつもイカツい顔をしている

「よりにもよって、こいつらが相手とはな…」

「へへっ勇、いくら交流試合だからって手は抜かねぇぜ」

「はっ、以前クラス戦争でボコボコにされたことをこの場で返すってはらだろ?」

「だったら死ねよ勇!」

「やっぱりな、勇は他人に恨まれるな」

龍我は腕を組み数回頷き納得する

「これは逆恨み、そもそもの原因はあいつらだからな」

「るせぇ!いいからかかってこいや」

「だってよ、行けよ龍我」

「はやく行けよ勇、ご指名されてるだろ?」

「普通リーダーが行くもんじゃねぇよ!」

「ここは普通じゃねぇからいいんだよ」

「なによ!?」

敵を目の前にして言い争う2人

「龍我、テメェもだ!」

前田が声を上げ龍我に指をさす

「あ?俺?」

「テメェだよ、テメェにも借りを返さねぇとな!?」

「ん~…おかしいな」

「あ?」

「知らない奴に借りを作らないよう気よつけているんだがな~…」

顎に手を当て考え

で、あんた誰?

そう2人に聞き返す

「ざけんなゴラァ!」

当然の反応である

「死ねこら勇!」

「くたばれ龍我」

「行けよ龍我」

「先客はお前だろ」

この後に及んでも喧嘩をし続けるバカ2人

「ごちゃごちゃうるせぇ!」

「テメェらだ、死ねぇ!」

殴りにかかる2人に対して

「じゃあ」

「テメェが死ね!」

カウンターの蹴りと拳で吹き飛ばす

「どほぉ」

「うげぇ」

「じゃあ速攻でぶっ殺してやんよ!」

「精々楽しませろよ」

「くそ、なめやがって…」

「二度と口聞けなくしてやる」

「上等だ、その口で二度と食べ物を食べれなくしてやる!」

勇もやる気満々である

「まてまて、ここは俺がやる」

「お前らは先に行ってとっととリーダーを倒せ」

吉川と鬼豪が出てくる

「あ?ここまでやらせてそれは無いだろ?」

「あのクソインキャラと白石って奴はただ者じゃないと見た…だがお前らの前なら関係ないだろ??」

「…当然!行くぞ龍我」

「ヘマこくんじゃねぇぞ」

「あぁ」

鬼豪、吉川とハイタッチをして先へ進む

「さぁて、粛清の時間だ…最後に言い残す言葉はあるか?罪人よ」

黒のアイスホッケーのマスクを被る吉川

「あぁ!?」

「俺らが何をしたって言うんだ」

「とぼけるな…貴様今日水族館で女子と仲良く話ていただろ」

そりゃあまあ、交流ですからね

「それがどうした」

「学校行事に貢献しているだけだろ!」

「同学年ならともかく、先輩後輩その他の女子とは1メートル以上近づくなこの恥さらしが」

「いや、何言っているからわからねぇし」

「ってか、その文化テメェらだけだろ」

「黙れ人類のカス」

「ったく、いくらモテないかって他人を不幸せにするのは悪い考えだよな前田」

「いかにも、人類のカスはテメェだ」

「黙れ歩くゴミ共、女子と仲良く会話だなんて羨ましい事を…死刑だ!」

「相変わらず最低な考えだ」

「だから死ねぇ!喋るクソ共!」

どこからか持ち出したのか、鎖に繋がったトゲトゲのついた鉄球を振り回す

「あんなもん振り回すとはとんでもねぇやつだ!」

殺す道具を躊躇なく振り回す吉川、これが恨み憎しみの力である

「うわ、あぶねぇ」

「くそ、卑怯だろそんなもん」

「卑怯?交流会を利用して他校の女子とお付き合いしようとする考えが卑怯だ」

「だったらお前も声かければいいじゃねぇか」

「そうだ、せっかくのチャンスなんだぞ」

「うるさい、俺は12回以上声をかけたけど誰も相手してくれなかったんだぞ」

「うっ!?」

その言葉を聞いた2人は言葉を詰まらすと同時に吉川の肩書きを思い出す

「絶対に幸せになれない者」

吉川…哀れなり…。

「死ねえぇぇぇぇっ!!」

その悲しみ混じりの声と共に鉄球を振り回す

「くそ、これじゃ勝てねぇ」

「安心しろ…俺がいる」

後ろから岡田がやってくる

「あぁ!?」

「テメエは…岡田か?」

「いかにも…ここは加勢する」

「テメエにあの鉄球を止められるのかよ」

「いかにも」

「ならやってみろ」

「………」

「うおおぉぉぉ、お前も死ねぇ!」

「ふん!」

岡田が腕を出し力むと

「あら?」

吉川が持っていた鉄球がその腕にくっつく

「お、お前…能力者かよ」

「いかにも、俺の体は磁石にすることができる…金属類ならひっつく」

そう言い鉄球を武田に渡す

「こりゃあいい能力だっな!!」

ドゴォ

「うわ、おわ、わっ、危なないだろそんなもん振り回したら」

「さっきまで全力で振り回していたお前が言うな…よっ!」

「くそ、死ねや!」

トゲトゲのついた金属バットで鉄球を打ち返す

「なに、またいつの間にそんなものを…」

「ふふ…俺には大量の武器を装備している…さぁかかってくるがいい、ハレンチ共よ」

「ふん!」

再び武器を回収しようと体を磁石にする岡田

「させるかよぉ、オラァ!」

手の平から爆破を放つ

「ぐっ…能力者か」

「フェアプレイにしようと思ったが、テメェらも能力使うならこっちも問答無用だぁ!!」

「くっ、なめるなよ…前田さん武田さんも能力使ってください」

「へっ、そうだ…なっ!!」

「隠すのはよくねぇよな」

「お前ら2人の力は偽装だろーが」

「うるせぇ!」

このシステム内では特殊な能力を使うことが出来るのである(クラスに5人のみだが、今回は2人まで)

「行くぞ、嫉妬狂い!!」

嫉妬狂いか、吉川にはビッタリの肩書きだな

「うおおぉぉぉ、くぅたぁばぁれぇ!」

「くたばるのはテメェだ、インパクト!」

バットをかわし、吉川の手を触るとゴォンという鈍い音がこだます

「ひいぃ、痛い痛い痛い」

激痛が走る手を抱え、転がり悶える

「はっはっはっ、どーだザマァ」

「なんちゃってなぁ!」

近くに転がっていた、バットを手に持ち全力で叩く

ゴッ

「ぐはっ」

「甘いな…この手は偽装なんだよ」

「ひ…卑怯な…」

「何度好きなように言えさぁ、拷問の時だ」

「うっ、うわああぁぁぁぁぁっ!!」

ここから先のことは触れないでおこう

「たっ、武田ぁぁぁぁっ!!」

「もう1人やられましたか」

正確に言うとやられてはいないが、大量だギリギリまで様々なものでいたぶり続けている

「よそ見してんなゴラァ!」

ボゴオォン

「ぐわっ、くそが鬼豪め」

「死ねオラァ!」

「させません」

「うお!?」

前田に突撃した鬼豪が浮き、岡田の元へ引き寄せられ

「ふん」

バキッ

「がはっ」

吹き飛ぶこともできず無抵抗のまま背中を殴られ続ける

「がはっ」

「どうしました、もう終わりですか?」

「くそが…なめんなよ…オラアァァァッ!!」

ボオオォォォォッ

背中から凄まじい爆破が起こり岡田が吹き飛ぶ

「なめてんじゃねぇぞコラ?おーっ!?」

服が破け背中が丸見えである鬼豪が吹き飛んだ岡田を見下し

「死ねオラ死ね死ね死ね死ね死ね!!」

倒れる岡田を連続で踏みつける

「ぐはっ」

「はっはっはっ、どーした進学高の実力はこの程度かぁ!?ガリ勉くん?」

「なめないでくださいよ…こう見えて…ガリ勉じゃないですよ!」

「んなの知るかうわぁ」

またまた頭を下げたら脳天すれすれにバットが飛んでくる

「ちっ、外したか」

「あぶな、あんなのくらったら即死だろ」

「お前の爆破も同じだろーが!」

「テメェらの痛みなんざぁ知るか」

相変わらず祭典な考えを持つ鬼豪

「それはこっちも一緒だ、やるぞ岡田」

「わかっています」

「21(にいいち)か、上等よ!」

「死ねぇ」

「はあぁ!!」

「どおはっ」

手始めに襲いかかってくる前田を殴り飛ばす

「もらったぁ!」

その後で、殴りかかる岡田を始末する

ギリギリでパンチをよけ、顔面に当てる

「ふっ、ふふ…」

それでも倒れない岡田

「な、死ね」

「はっ!!」

ドゴッ

鬼豪の背中にあの鉄球が当たる

「ぐわああぁぁぁぁ」

「効きましたか?背中は鍛えにくい部分ですからね、ダメージもさぞかし大きいでしょう」

「かはっ…はっはっ」

凄まじいダメージだがもがく様子を見せず立ち上がる鬼豪

「なっ!?痛くないんですか?」

「俺がその程度でやられるかよ、なめるなよ、コラァ!」

「ふふ、ならばもう一ぱ」

ボゴオオン

鬼豪の爆破により鉄球がゴナゴナに砕け散る

「…………ッ!?」

その光景に息を飲む岡田

「さっきの礼と言ってはなんだが…見せてやるよ俺が出せる最高火力をよぉ」

「そんな事したらあなたは殺人に」

「あぁ!?システム内なら死はありえねぇ…ならなんでもやって良いだろーがぁ!」

「そ、そんなこと」

「よかったなぁシステム内でよぉ!!」

その気迫に押されたのか、本当にやると悟ったのか、逃げる岡田

「逃がさねぇ…くたばれ、死の爆破(デス•エクスプージョン)」

両手から凄まじい爆破が巻き起こり

ドッゴオオォォォォン

宿をこっぱ微塵に吹き飛ばす

「例え宿が壊れようとも、直るからいいよなこのシステム」

戦いで疲れたので座り一息つくように見せかけ、実は後はめんどくさいからここで休んでいるふりをして、後の事全てを任せる無責任な男鬼豪   それは否ッ!(とは言っても最後は合っている)この試合が終わった後にくる掴まったら終わる恐怖のリアル鬼ごっこの為休んでいるのである

「んにしても壊したな~」

攻撃後の攻撃を見て驚く、燃え崩れた宿人を招くことは二度と、一生出来ないであろう

「…あれ、吉川はどうしたんだ?」

さっきまで拷問していたけど

「……まっ、いいか」

 

 

 

 

 

 

 

 

1階

「まさか、リーダー直々にくるとはねぇ、しかも護衛付きで」

「君も護衛をつけているじゃないか」

勇と龍我の目の前には星影と白石

「こいつはただの足でまといにしか過ぎん」

龍我を指さし真顔で言う

「あー、足でまといはテメェだろーが」

「んだと足でまとい以外が!」

「言ったな、クソの役にもたたねぇ存在意義価値が無い無能が!!」

「………」

「………」

互いに睨むが、心の中では涙を流す2人、傷つくなら言わなければ良いものを…バカな奴らだ

「敵の前で仲間割れとは…」

もしかこれは何かの作戦では!?と思うが意外にガチな仲間割れと悟り驚く

「相変わらずうるせぇな、勇」

「あ?誰だお前?」

「勇、あいつ誰?」

「さぁ?知らねぇなあんなやつ、お前が学校辞めて2日後に転校してきた白石聡なんて女ったらしのバカは俺は知らねぇし知りたくもねぇ」

「思いっきり知ってるんじゃねぇかよ、ムカつく野郎だ!」

あのチャラチャラした白石とは思えない怒りの表情を表にする

「なんであいつあんなにキレてるんだ?」

「さぁ?病気なんじゃねぇのか?」

「なるほど病気ねぇ…」

「とにかくだ、こんなくだらねぇ戦いなんか誰見ちゃくれねぇから…はやく終わらせようぜ」

「白石さん、勇さんをお願いしますよ」

「任せろ、ぶっ殺してやる」

「お願いしますよ……それではこちらも初めてましょうか龍我さん」

「……俺もやるの?」

「当然です」

「悪い事は言わねぇ、白石とかいうやつに力貸してパパッと仕留めて終わらした方が時間の短縮になるぜ」

「そうはいきませんよ、1人だけ無傷だなんて都合のいい戦争はありませんから…」

「そっか…なら戦うか」

笑顔で拳と拳を合わせ、構える

「うらあああぁぁぁっ!!」

雄叫びを上げ星影に近づく

「ふっ、あなたは猪が何かですか!?」

狙いを定め、首に蹴りを見舞うが、怯む事なく突き進み、足を持ち、足をかり、倒れる瞬間相手の腿に膝を落とす

ドスン

「はい終了っと」

 

「うわっと、お前生身相手に能力使うのかよ」

「はぁ!?卑怯も汚いも勝てばいいのテメェがんな事言うんじゃねぇよ!」

「生身相手に能力使うほどじゃねぇがなっ!」

近くにあった花瓶を投げつける

「ふん」

白石に向かって投げられた花瓶は、途中で砕ける、何かに当たったかのように

「バリアか…」

「バリアと言っても、守るだけじゃなく攻撃にも活用ができるバリアだ!!」

目には見えないが、勇に向かって何かが前進している、置物や、壁に飾られている絵、蛍光灯まで砕け押されているのだから

「目には見えなくても充分に分かる」

「なら作戦はあるのかよ」

「作戦…作戦なら1つある」

「ほう、なんだそれは」

「それはだな…逃げる!!」

迫り来るバリアに背を向け一目散に走りだす

「なっ!?」

その行動に一瞬戸惑う白石

「待てこらぁ!」

どうせ龍我が星影を倒すまで逃げきるという作戦なんだろうがそうはいかねぇ…一瞬でバリアで潰してやる

懸命に走る勇に対して余裕で歩く白石、目の前に無敵のバリアが前進しているから

「はあ…はぁ…」

走る逃げる逃走する勇だが、目の前に壁が…

「ちくしょお、行き止まりかよ」

「ふふっ、運が尽きたな勇」

「くそ、後少しだったのに…」

「後少しでどうなるんだ?」

「後少しで、勝てたのに」

「まさか龍我が星影に勝てると思っているのか?」

「当然だ、あいつが俺らの中で一番強いからな…」

「そうか、だが星影も強いんだ、なんせ能力者だからな…しかも最強の」

「なに!?」

「とりあえず…お前をジワジワといたぶり潰してやんよぉ」

「や、やめろ…」

透明だがゆっくりと近づいてることはわかる

「よ、よせよ」

「よさねぇよ」

「話合えばわかるって」

「わかるか」

「なぁ頼むよ」

「断る」

「本当に?」

「当然だ」

目の前にバリアがやってくる、あと少しで勇と接触し潰すであろう

「そうか…ならお前の負けだ」

フッ、そう鼻で笑うように勝利宣言したのである

「なに!?」

バリイィン

白石の後ろに窓を壊し入ってくるタイチ

「なっ!?」

「つおぉりゃあぁ!!」

「まずい、バリア」

ガキイィッ

「くそ、窓を破っての奇襲…さすがは悪戦だ」

窓にはロープが吊されており、見た所2階以上の高さから降りてきたのであろう

「だが、その作戦も失敗だ、まずはお前から倒してやろう!」

バリアで攻撃をする白石

「死ねえぇ!!」

「死ぬのはテメェだろぉがあぁ!!」

背後から白石の頭を絵の角で全力で殴る

「がっ」

「テメェは大小形様々なバリアを作れるが、一枚しか作れない…少しは過信しないことを進めるぜ、能力者さん」

「がっ…く、そ…」

「とどめだ」

そこへ非道なもバットで殴り下ろすのであった

 

その頃龍我は

「くそ、とんでもねぇ能力だな」

薄暗い中ピンチに襲われていた

「影を操る能力、邪悪なる影(ダークネスシャドー)の力は」

「へっ、闇より光の方が良いだろーが」

とは言っても薄暗いのでよく見えない

「一応同じ学校の生徒です、ここで土下座して降参って言えば許してあげますよ」

「はぁ?なんで俺が降参しなきゃいけねぇんだよ、テメェ本当に町田の次に偉い奴なのか?頭いいのか?」

「…それはどういう意味ですか?」

「簡単だ、降参する動機がねぇんだよ」

「…そうですか、なら死にな!!」

複数の黒い手が龍我に襲いかかる

「うお!?んだこの手は!?」

両手両足をがっちり捕まれ身動きが取れない龍我

「龍我くんには申し訳ありませんが、ボコボコにしますよ」

防御出来ない龍我の腹部を思いっきり殴る

「ぐっ」

「ほらほらほら」

連続で殴るが悲鳴を上げない龍我

「どうです、つらいですか?」

「かっ、この桜義龍我をなめてもらっちゃ困るな…全然効かねぇんだよ!」

「そうですか…なら続けるまでですよ!」

パンチだけではなく、キックまで入れてくる

「どうです、痛いでしょ苦しいでしょ」

「あ?今俺に何かしたのか?そいつは悪い何も感じられなくてなぁ…で、何したんだぁ」

「貴様ぁ!!」

拳を引き、回転を加えながら前へ突き出す

「へっ、正拳突きか」

「こう見えて空手2段ですよ」

「はっ、テメェが空手2段か…空手が可哀相だぜ」

「なに?」

「気にするな…俺のたわごとに過ぎん…」

「そうですか…なら再開ですよ!」

再び正拳突きを放ち、次に横蹴り、手刀と次々と技繰り出す

「空手家にここまで殴らせて悲鳴を上げないとは…対したものですよ」

「あ?何言ってんだ、テメェの攻撃のどこが痛いか教えろや」

「…減らず口がぁ」

回転し龍我の顔面に蹴りを放つ

パァン

「後ろ回し蹴り、蹴技の中で威力は最上位に入る技ですよ」

「バカが…全っ然っ効かねぇんだよっ!!」

鼻が変形し鼻血を流しながら言う

「なっ、強がりを言うな、鼻はへし折れているんだぞ」

「俺は今までとんでもなく強い奴と戦ってきたんだ、たかがテメェごときの攻撃で痛がる理由なんざぁ無ぇんだっっ!!」

「そうですか…どうりで点数が減りが少ない訳です…なら点数が消えるまで殴り続けさせてもらいますよ」

「上等だ、テメェごときの攻撃じゃあ死なないぜ」

「ほざけ!」

バキッ

「お前のことは転校してきてから気にくわなかったんだよ!」

ドスッ

「自分1人で生きていけると思っている態度!」

バコ

「それなのに、生徒会長に認められ、仲間になっていくお前が!」

ゴッ

「状況に応じて自分の考え生き方を変える意識の弱さに!!」

ボコ

「どうせ君の友達もそういう情けない人達なんでしょうね」

ドカ

「そういう奴を見るとムカつくんだよ!」

ドコ

「だから死ね、俺の前に顔を見せるんじゃねぇ!」

ゴキッ

「くっ…ふふふ…ははは…」

「なんだ?」

「ははは……ははははは…はははははははははははははははははははは」

突然狂ったかのように笑い出す

突然狂ったかのように笑い出す

「何を笑っている、何が面白い、何が可笑しいと言うのだ」

「ははははは、あっはははははは、はーっはっはっはっはっ」

星影の問いにも答えずただただ笑っている龍我

「はははははははは、はああぁぁぁっ!!」

ブチブチブチッ

龍我の右腕を掴んでいた黒い手が千切れる

「なっ!?」

「はははは」

続いて左腕、右足、左足と千切り歩きだす

「バカな、ダースネスシャドーは決して千切れないのになぜ!?」

「ははは…………」

狂った笑いを止め、顔を下にうつむきそして顔を上げる

「…また勝手に出たみてぇだな」

今の現状を見てボソッという

「まぁ、結果往来ってことで…反撃といきますか!」

「くっ、アームシャドー」

再び黒の手が龍我を捕らえに飛び出すが

「なめんなよ、この俺に30分前に受けた技は2度はくらわん!!」

影に向かって走る、影は龍我を掴もうと手を広げる

「てやぁ」

影が龍我を覆う瞬間、右へと飛びかわし

「なっ!?」

壁をけり、星影へと向かい

「死ねオラァァァッッ!!!」

一回転し顔面を蹴り飛ばす

ドゴオォッ

「うぐぉ」

「まだまだぁ!!」

吹き飛ぶ星影のもとへ走り

「ぐっ、くそ」

「うおぉらっ!!」

立ち上がろうとする星影の顔めがけてドロップキックを放ち

「とどめじゃあぁぁっ!!」

仰向けになって倒れている星影の胴を掴み持ち上げ、そのまま後ろへと投げる

「うわあぁ~~」

ドンッ

完璧な角度、見事なブリッチ、しっかりと決めているジャーマンスープレックス

「もぉ1発」

それでも満足しない龍我はクラッチしたまま後転をして、再び持ち上げ

「死にやがれぇぇ!!」

次は突き刺すような角度で叩きつける

星影の意識は消え、点数も0である

「…俺の生き方をバカにするの別に構わん、本当の事だからな…だがな…」

脱ぎ捨てた短ランを羽織り

「ダチの悪口だけは勘弁してくれや…ムカつくから…」

そういい去っていく

勝負あり!!

そうアナウンスが流れ

聖蘭高校の勝利です

「うおおぉぉぉぉぉっ!!」

「龍我!龍我!龍我!龍我!」

聖蘭高校だけでなく星蘭高校もなぜか龍我コールをする、両高に席を置いた事があるから当然のこと?違います、龍我の男気に拍手喝采を送っているのであるッッ!!

「やったなぁ龍我」

タイチが龍我に言ってくる

「あー何言ってんだ、当然だろ?」

「その通りだぞタイチ、俺達ならどんな相手でも絶対に負けねぇ…そうだろ」

「だが勝利を喜んでも別にいいだろ?」

「まぁそうだな…」

「あははは、あれ、鬼豪は?」

「幸せ一杯の追いかけっこでもしているんだろ?」

きっと玲子さんとだろうなやっぱお似合いだな~

「あははは、なるほど」

「それより怪我は大丈夫なのか?」

「んなの余裕だよ、っつーかシステムから出れば怪我消えるだろ」

「その通りだ、心配するだけ無駄」

「あー、テメェその言い方は無いだろ」

「うるせぇ、本当の事だろうが」

「んだとコラァ」

「やんのかコラァ!」

「やってやんよコラァ!」

「上等だコラァ!」

「喧嘩するなんて、本当にバカな2人だな」

「ふふ、これで俺もモテモテだな」

「いや、それは無い」

その吉川の発言に、喧嘩している勇や龍我、呆れているタイチが口を揃えて言う

「あぁ!?んだとコラアァッ!!」

「あー、本当の事だろーが」

「うるせえこの野郎」

「やめろ、既にに無い好感度が更に消え失せるぞ」

「龍我貴様友達の悪口はムカつくんじゃないのかぁ」

「っせぇ、俺らの仲だろーが!」

「んだと許せん」

「やれやれ3人共怪我してるのに元気だな…はやくシステムから出るぞ」

「こいつらを殺してからな!」

3人が同時に言い

「あぁ!?んだとコラァ」

「テメェに出来んのかコラァ」

「こーなりゃ徹底交戦だなぁコラァ」

「…………」

「死ねやあぁぁぁっ!!」

第2ラウンドが始まった

そんなバカ3人を置いて先へ返るタイチ、これがこいつらの日常である

 

 

 

 

 

「…え~…交流試合はほ聖蘭高校の勝利で終わりましたが互いによい試合が出来たと思います、両高に大きな拍手を」

とまぁこんな感じで交流試合が終わったのであった

そしてその後勉強会では

「………」

勉強をしている玲子の隣でコゲコゲの鬼豪が…

「くそが、ぶっ殺す」

「やってみろバーカ」

未だに揉めている勇と龍我

「ほぉら、やめなさい龍我」

「あぁ?どぉわああぁぁぁぁっ」

気がつくとルナに卍固めをかけられている龍我

「勉強の邪魔になるでしょう?」

「はあぁ、テメェが勉強するわきゃああぁぁ」

「はあぁ!?私だってします!それよりも周りの人々が迷惑しているからやめなさい」

「わかった、わかったからはやくとけ」

「よろしい」

「くそっ、今に見ていろぶっ潰し」

「なぁんですってぇ」

 

「なん…でも…ない…デス…!」

見事にフランケンシュタイナーを決められた龍我、しかもリバース、更にマットではなく床に、あー痛そうっつーか痛い、絶対に、だってめり込んでいるもん

「クックックッ…暴力女」

「冥、お前が言えたことじゃででででっ」

龍我の顔面を握る冥

「潰すわよ」

「すまん、わるかった」

「私だけ謝りザツ」

「いでででっ」

「ったく」

「はぁ…もうダメ、心持たない」

「…………」

黎明が紙を見せてくる、大丈夫?と

うおぉ…さすが黎明先輩だぜ、こんな俺に優しいお言葉を……

「大丈夫です、さぁ勉強頑張りましょう」

黎明の隣に座り勉強をする龍我

「黎明先輩、これどうやるんですか?」

「…………」

龍我のノートにやり方を書く

「なるほど、これはこうなるんですか?」

龍我の質問に首を横にふり、紙に質問の返答を書く

「なるほど、あざっす!」

「…………」

勉強頑張ろうね、そう書かれた紙を見せ2人は喋ることなく勉強に集中するのであった

「町田、これはどうやるの?」

「これは、こうやってああやって」

「氷堂さんは何しているんですか?」

「見ての通り、勇と九道、優香に勉強を教えているんだよ」

「2学年クラス委員長ってなだけあってやっぱり天才だよな」

「うむ、まさにうってつけの役職だな」

「ほんとよね」

氷堂の天才っぷりを誉める一同

「そんな事ないさ」

「大丈夫です、そんなことありますから」

「そうかな?よかったら君も手伝ってくれないか?さすがに私1人じゃ厳しいから」

「あ、でしたらルナさんも混ぜてくれませんか?」

「別に構わないよ」

ってな訳で恵華とルナが加わり

「Did you sleep well last」

「ちょっと待て、発音良過ぎるだろ」

「うむ、少し日本語っぽく頼む」

「…氷堂頼む」

氷堂にバトンタッチをするルナ

「ここの問題はですねぇこうやるんですよ」

「なるほど、酸化銀の分解はこうなるのね」

みんな楽しく勉強をするのであった

 

 

 

 

つづくぜ

 




九道 蓮(くどう れん)

聖蘭高校2年生、龍我とは元クラスメイトであり、友人
運動神経がよく度胸もあり軽い身のこなしで高い所からでのダイブやらなんやら他人なら多少躊躇するような行為でも躊躇いもなくやり遂げるつわもの、あだ名であるタイチは龍我がタイチっぽい顔しているからという理由から始まりいつの間にか皆に浸透しているが、本人は対して気にしていない
           そしてバカである

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