最強を目指して   作:匿名希望ただの人

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混合男女

 

 

 

 

 

 

龍我は今窮地?に立たされていた

テーブルの上に置いてある紙をじっと見つめている

紙の内容はこうだ

修学旅行費12万円

俺とルナを合わせて24万円、貯金は26万ギリギリ行けるが今後の生活が苦しくなる場合もある…さてどうするか

悩んでいる龍我、そんなことを知らないルナが帰ってきた

「たっだいま~」

「おー」

とりあえず適当にあしらって、再び考えている

「なーに考えてるのよ」

テーブルの上に置いてある紙を見つけたので、それを取って見てみる

「ふむふむ、なるほど修学旅行費ね~大変ね龍我も」

まるで他人事のように言うルナに対して

「ほ~俺の悩みの原因を無くすならお前は一人お留守番だな?」

龍我がそう言うと

「…お金、無いの?」

「うぐっ」

す、鋭い、こんな発言でここまでピンポイントで当ててくるのかよ

「お金ね~、私の住んでいた家に行けばお母さんの貯金があるかも…でも100年前の話だし」

なんかルナも考えている、くっ女1人養えないたんて少しヘコむぜ、こーなりゃ男らしく払ってらるよ!

「おーってやんよ、俺とテメェの分まで払ってやるよ、上等だ、おー?」

突然払ってやるよ!宣言をする龍我に一言

「ヤケクソ?」

「うせるせぇ!」

悲鳴に聞こえる声を張る龍我に多少のあきれ顔をしながらも

「ありがとう」

感謝の言葉を言うルナ、これが龍我に響くかどうかは知らないけどね

「…でもさ」

「なに?覚悟決めたんじゃないの?」

「いや、そーじゃなくてだな」

「いやだからなに?」

「お前クラスでまともに話せるの恵華ちゃんだけじゃない?」

「まっ、そーよね」

「そんな中お前修学旅行に行ってもつまんなくね?」

話す人が少ないと面白くない、そんな中修学旅行へ行っても大丈夫かと聞くと

「別に龍我達と行動してればいいんじゃない?」

なるほど、その手があったか…じゃねぇ

「あのな、クラスごと男女別で班を作り行動するんだぜ」

「男女混合にすればいいじゃない?」

ダメだ、全然分かってない

「…あのなー」

全っ然っ分かってないっルナに説明をする、男女別々方が意見が合うし、話もあうから別々なのだと、何より男女そ混合になると色々あってもしかしたら警察沙汰になるかもしれないからである、と!

「へー、なんで警察沙汰?」

ダメだ、本当に全然全然全っ然っ分かってないルナ、本当に女性なのか?いやあの鬼塚さんを父に持ち、冷静で頭もいいけどどこかズレている母愛川さんを持っているから…そーゆーのに無関心なのか?

「…分からないのか?」

「全く」

「…はぁ、つまりだ」

ルナの肩を手で押し体を倒しその上にのる龍我、その姿を見た者は迷わず警察でも呼ぶだろう

「こういうことだよ!」

「…マウントポジション?」

違ーう!心の中で大きく叫ぶ龍我と特になんの表情も出してないルナ

「はぁ」

再び溜め息をこぼす龍我だが

俺が今上にいて、ルナは下で俺に潰れている

…今一瞬健全なる男の子なら誰しも考える行為が脳裏に浮かぶ

「お前これから俺に何をされると思う?」

「…殴る?」

「…あぁそうだな、殴って叩いてお前をイジメる」

「へー」

こけまで言ってなんの焦りもみせないルナ

「お前が考えてるのはその程度だが、男はそれ以上のことをしてくるぜ」

「…なにかしら?」

うむ、全く理解していない、本当に年頃の女子高生なのだろうか?

「………」

ルナの身体、それほど気にして見ることはなかったが…ダボダボのTシャツだが衣服の布地をこれでもかと押し上げ張り詰めている膨れ上がった胸、透明感のある雪のような白い肌、サラサラで透き通った美しい青色の髪、きりっとした眉に長い睫毛、純粋な蒼眼、小顔に整った鼻筋に肉感的な唇、可愛さ美しさ中から凛々しさ雄々しさを感じられる、ただの美少女では片付けられない

今まで出会ってきた女性を忘れさせるほど龍我にとって…

「…龍我?」

何もしてこない龍我を心配して声をかけるが返事をしない

「?」

ドサッ

龍我は後ろへ大の字に倒れた

意識が持たず気絶し倒れる瞬間思った

俺ってやっぱり男なんだな、と

「…変なやつね」

最後の最後まで気づかない鈍感美少女ルナであった

んて次の日松沢に「お前の気持ちがやっと理解できたぜ」と言った龍我だか全然理解出来ず不思議に思った松沢であった

 

 

 

 

学校

 

 

 

「えー、なんとか無事このクラス全員が修学旅行へ行けることになりました」

「ぜっ、全員!?」

いっせいに龍我、花川、ルナと順番に視線を当てる

「なんだその驚きは?」

担任が聞くと

「い、いや意外というか、なんというか…」

あまりクラスメイトに馴染めていないやつが修学旅行に行くというのに驚いている、龍我はともかく花川、ルナには驚きを隠せない

「花川さんもいくんですか?」

「あぁ」

「へへ、楽しい思い出でも作りましょうよ」

「あぁ」

あぁの一点張りの花川、楽しみにしているのかな?

「班は各自で決めるか?それとも俺が決めるか?」

「各自で決めまーす!」

クラス全員がいっせいにいう

「そーかそーか、なら決めてろ、終わったら言え」

「はーい」

「よし、それじゃ始めてろ、龍我、花川、ルナ、恵華ちょっと来てくれないか?」

担任に呼ばれた4人は廊下へ行く

「話ってなんスかー?」

勿論話を最初に切り出す龍我

「お前達には大変申し訳ないけど、班この4人になってくれないか?」

「…は?」

この感じ、嫌な予感しかしない

「本来男女混合はダメなんだけど、今回限りはそうはいかない」

「い、いやいや今回限りっつーか、男女混合って可笑しくない?」

「大丈夫、泊まる時は違う部屋だ、ただ班行動を取る時だけでいいんだ」

「…なーんで頼む形で俺らに言ってるんですか?」

「いやー、拒否られるかも知れないし」

「いや、もしかしたら好都合かも?」

どうせ班から抜けて花川さんといるつもりだったし、ルナは喋る人が少ないからこれはこれでいいのかもしれない、しかし問題は恵華ちゃんだ、学校だけでなくクラスでも評判高いし友達も多い、だから俺らの班じゃなく違う友達と行きたいかもしれない

「恵華はいいのか?」

担任が聞くと

「はい、喜んで!」

間髪の間を入れず速度で笑顔で答える

「本当にいいのか恵華ちゃん」

流石に無理をしてるんじゃないかと心配した龍我は声をかける

「なにがですか?」

まったく気にしていない恵華

「花川、ルナもいいか?」

花川は無言で頷き、ルナも了解する

「恩に着るぜ、じゃあ修学旅行思いっきり楽しめよ!」

この時思った、俺達(龍我、花川、ルナ)を思っての行為だったんだなと…さすが担任

 

教室で

「恵華ー、何の話だったの?」

恵華の友達が何を話したのかを聞く

「班についてです」

勿論ニコニコ笑顔でかえす恵華

「え、班ってまさか」

「はい、龍我くんと花川さん、ルナさんと一緒の班です」

「ええぇぇっ!?」

驚きの声を隠せず上げてしまう女子達

「いいの?」

「なにがですか?」

「ほ、ほらあの龍我って人と花川って人に何されるかわからないよ」

「???」

この恵華もそうとう鈍い女性なのかと思っているかもしれませんが、皆さん全く違うのである

「龍我くんと花川さんは友達ですよ?そんなに慌てることないんじゃないのかな?」

龍我と花川、昔の友達でもあるので信頼しているから余裕の表情なのである、もっともそんなことなど考えしすらしてなかったろうけど

「本当に大丈夫なの?昔と今は違うよ」

「大丈夫です、龍我くんと一緒に暮らしてましたから」

「龍我と暮らしていた…?」

その言葉は友達に変な印象を与えたのであったが恵華は知らない

「あ、でも寝る時は皆さんと一緒ですよ」

「あ、そうなの?」

「はい、それじゃ私班での話合いがあるので」

といって話から離れ龍我元へ向かう恵華

「かわってるわね~」

「天然というかズレというか…なんだろう」

 

 

 

「お待たせしました~」

友達との話から帰ってきた恵華に龍我は

「本当にいいんか?」

「はい、龍我くん達と一緒の方が面白いですし、また昔のように一緒に遊びたいです」

その素晴らしい発言に心打たれた龍我はジ~ンとしている

「で、修学旅行でどこいくの?海外?」

行く場所すら知らないルナ、よく行く気になれたな

「えーっと、沖縄ですね」

「あの最南端の場所か~」

「そうです、海なんか綺麗ですよ~」

海→遊ぶ→水遊び→水着→着替える

「やっぱ俺行かないとこかな~」

「なーに言ってんのよ、もうお金払ったんだから行くのよ」

「…はぁい」

「………」

急に行く気が無くなる龍我を見た花川は思った、あれのせいかと

「で、ほかになにがあるのよ」

「そうですね、水族館とか伝統に触れるものもありますよ」

「へー、伝統ね~」

パンフレットを見るとアクセサリーやら食べ物やら、自転車に乗って自然を楽しもうってやつもある、沢山やるものがあるのだ

「花川さん、沖縄って強い奴いますかね~」

「沖縄のヤクザは気性が荒いからな、手を出すと面倒だ」

「そーっすよね」

「だが、つっかかってきたら殺るだけだ」

う、うーむ、聞かないかったことにしておこう

「恵華は何か行きたいとことかあるの?」

ルナが珍…しくもないが他人の意見を聞く

「そうですね~夕陽が見たいです」

「夕陽?」

「はい、砂浜で綺麗な海と一緒に」

乙女なことを言う恵華に

「なるほど、じゃあずっと海にいるのかしら?」

「そ、そういう訳じゃないですよ、お買い物もしたいですよ、お土産買ったりお洋服を買ったり」

「…お洋服…恵華ちゃん、いくら持ってく気なの?」

お金にうるさい龍我が飛び乗ってきた

「お、お姉ちゃんが5万はあった方がいいーって言ってましたし」

うーむ、確かに姉の姫華ならやりかねない、沢山のお土産を買い沢山の私物も買ったのであろう

「でも私そんなに使いませんから」

「」

うむ、恵華は堅実な人なのは一緒に暮らしていた俺は一番分かっている、まぁ金使いが荒くなることはないだろう

「花川はどこへ行きたいのかしら?」

「…どこでもいい」

「つまんないわね、一応聞くけど龍我は?」

なんだよ一応って、突っ込むとややこしいからスルーしておいて

「せやな、沖縄やろ~」

「ないならいいわ」

「ちょとまてー、なーんでそーなる」

「いや、あるならさっさと言ってよね」

「けっ、いいし松沢と一緒に現地の人やら他校の奴らでもナンパしてやんし!」

「なっ!?」

その発言に固まるルナ

「まっ、嘘だけどね」

「嘘かい、まっだろうと思ったけどね」

「それで龍我くんはどこへ行きたんのですか?」

改めて聞いてくる恵華

「沖縄ってよ、工場とか少ないから空が綺麗なんだよ、だから夜星空でも見に行こうかなってな」

みんな夜になったらの出来事を考えている、昼間のことなんてなーんにも考えてない

「まっ、適当にブラブラしてよーぜそれが一番だ」

それに関してはみんな同意した、当てもなく何も縛られず計画無しに行動するのが好きはようだ

「でもよ、基本クラス事の行動が多いじゃん?」

確かにクラスまとまって1つ場所に行き、そこから班行動になるのだ

「結局は不自由って訳ね」

「そーだよ、規制されてんの!」

「それが学校ですよ龍我くん」

「まっ、そうだけど、守るかどうかは生徒(俺達)次第だけどな」

「………」

絶対に夜ホテルから抜け出す、それはこの2人はわかっていたが、寝床は別々なので特に問題はないが、なにかやらかすことは間違いない、だがこの修学旅行はきっと何かが起こるとそれはこの4人皆が思っていることだった

「何も問題起こさないでね」

意外にもその言葉をルナからいわれた、自分自身にも言い聞かせるように

急に暗くなる、別にまだなんにも起きてないのに

「よーし、話し合いは終了だ、各自の計画書をだせ」

LHLの時間は終わり、この雰囲気は一瞬で消えたのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 




最初の文は忘れてくれ

                (by龍我

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