退院してしばらくたったある日
「大分使いこなせるようになったじゃないの」
ルナがそういった
「え?」
俺は耳を疑った、あいつが俺を誉めるとは・・・あんなに怒っていたルナが・・・※退院してすぐ厳しい特訓が龍我を襲い、今日まてつら~い特訓をしてきたのである
「なれてきたの?本当に?」
「本当よ、理恵って人がいったように、本当に一心同体になったのかしら?」
一心同体?う~ん、このスターロックとは喋ったことない(実態型能力は話さない)から距離感というのがよくわからん、てか生き物なのか?こいつ?能力だろ?
その不思議さに頭を悩ます龍我
「おぉやってるわね~」
そこへ理恵がやってきた
「うわ、でたよいたぶり女!」
「いたぶり女ってなによ!?」
「俺をいたぶり殺そうとした、や~いいたぶり女!」
「薔薇の鞭(ロウズテール)!」
シャッ
「うわあぶね!?」
「能力でかわしなさいよ!」
ルナからの指摘
なるほど、その手があったか
「スターロック!!」
スターロックが俺の背後からでてきた
「いけえぇ!」
「荊の獄!」
針が地面から出てきた
しかしスターロックはそれをものともせず突き進む
さすが丈夫さNo.1 頑丈すぎるぜ!
「茨の鞭!」
パシィ
スターロックは茨の鞭を掴み引っ張った
「うわ~!」
理恵は大きく龍我側へひきよせられた
「よし、いけ!」
スターロックは理恵に殴りかかった
「ぐうぅ」
理恵は顔を下にむける
ピタッ
スターロックの拳は理恵の顔面すれすれで止まっている
「あ・・ああ・・・」
「ふぅ、コントロールは難しいな」
「でもよくできたじゃない」
おぉまたまたルナが誉めた、これは奇跡だ!
「努力したかいがあった」
「やっぱり私の能力よりも強いね」
「だろ~!」
「そんなあなたに、はいこれ」
一通の手紙を渡す
手紙には挑戦状と書かれている、おいおいまだ傷は残ってるぜ・・・次こそ治療費は高くつく・・・無料なんてありえない
「私達は今日の放課後、貴方に挑戦します・・・生徒会役員達より」
「はああ!?なんという挑戦状!まじやめて~!」
「生徒会役員って皆能力持ってるよ!」
理恵がいった
「マジ!?俺一人では勝てないぞ」
「スターロック・・・まだその能力を使いこなせないからね・・・能力が出てこればいいんだけどね」
「負けたけど私は学年生徒会だからあなたを応援してるわ、がんばってね」
「はいはい、屋上へこいとか、多すぎだろ屋上」
「屋上は青春の舞台だからね」
なにいってるんだ、ルナ・・・青春の舞台は学校だろ!別に学校だけじゃないけど・・・
「まぁ精々がんばってね!」
理恵は帰った、あいつは情報通達者かよ!
「ほら、もう放課後よはやくいきなさいよ!」
なに?もう放課後だと!?はやすぎだろ!ってかなんで今日の放課後なんだよ、今日渡すんだったら明日とか渡せよ!
よくみると一番すみのほうに昨日の日付と曜日が書かれていた
「あのやろ~!昨日わたしとけよ!」
つづく