最強を目指して   作:匿名希望ただの人

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遊園地に行ったらまず何乗る?

 

遊園地前

夏休みなのだからか、とても人が多いし暑い

「何乗ろうかな~」

「まあまて、入場料がいくらで~フリーパス券が~・・・」

値段を計算している龍我、やはり家計は苦しいのか!?

色々なチケットを買い、やっと入場できた龍我とルナ

ここの遊園地、ドリームパークは国内第1位を誇るほどの人気で、様々なアトラクション、水族館もあるのだ!!

「どれ乗る~」

「せやな~・・・やはりここは一番高いの・・・」

「あれがいい!」

速い速度で駆け巡るジェットコースターを指さす

「はは、乗るか」

「うん」

 

 

それでは出発しまーす

ゴゴゴッ

「うぅ、緊張するな~、楽しみ楽しみ!」

「そ、そうだな・・・」

楽しそうなルナとやはり怖いのかビビッている龍我

ゴゴゴゴッ

ちなみにこのスカイハイという名のジェットコースター、世界一速く、世界一高い所から落ち、世界一角度がえげつない、世界一距離が長く、世界一バリエーションが多いのだ!!

ゴゴゴッ

ガゴン

説明してるうちに最高点につき、止まる

「いい景色ね」

「そうだ・・・」

ガゴン

急にジェットコースターが走り出す

「うおあぁぁっ!!」

ギュオォォッ

スクリュー状に回転したり

グルングルン

一回転したり

グウゥイン

えげつない角度からの落下といった様々なバリエーションくぐりぬけ、約4分28秒68の戦いは幕を閉じた

「はー楽しかった」

「最初の不意打ちにはビックリしたけど・・・楽しいな」

「あー、あれ乗りたい!」

コーヒーカップがグルグル回るアレに乗りたいと、龍我の手を引っ張る

ん~・・・なーんかアレだよな、アレ・・・こう差が激しいんだろうな~・・・と思った龍我

緩やかなコーヒーカップは終わり、続いて急に落下する奴、ゴーカート、ディスクオー、メリーゴーランド・・・と色々のり尽くした

「あ~・・・笑った疲れた楽しかった」

「どっちか1つにしろよ」

「感情は沢山ある方がいいのよ」

「やれやれ」

ベンチで座りながら、ルナが作ったお弁当を食べ一息ついていると

「お、龍我くんじゃないか」

ん?どこかで聞き覚えのある声・・・

キョロキョロしてると颯爽と近づいてくる良太

「うわっと良太~、どーしたんだーこんな所で」

「龍我くんこそここで何を?」

「久々の娯楽、そちらは?」

「生徒会で夏休み中何回かある遊びの日ですよ」

「生徒会?ってことは・・・?」

「龍我く~ん!!」

颯爽と走り、龍我に飛び付く姫華

「うわっとと」

「こんな所で会うなんて奇遇だね」

「まぁ奇遇だな、こんなところだし」

しまった、まさかこんな所で会うだなんて・・・

「どうしたの?」

「いやなんでもない、気にすることなどない!」

「ならいいけど・・・ちょっとルナ」

急に冷たい態度へと変わる姫華、敵意を感じてる!?

「なによ」

それといって敵意を感じてる訳ではないがなんとなくそれに乗っかっているルナ

「こんな所で龍我くんとなにしてるの?」

「なにって遊んでいるのよ」

「ただの遊びかしら?」

「・・・違うの?」

「さぁ?」

俺もよくわからないから適当に答える

「まさか龍我くん、こいつとデートって訳じゃないわるね」

「まさか、いつも頑張って働いているから息抜きだよなー、ルナ」

「頑張って働いているかどうかは別として息抜きよ」

頑張って働いているかどうかは別って、ルナ・・・家事しっかりやっている?

「ならいいわ、じゃあ一緒に周りましょ、龍我くん」

「え?え?」

「ちょっと待ってなんで龍我を連れてくの?」

「息抜きは皆でやらなきゃ、別にあんたは1人の方が楽でしょ?」

「くっ」

おいおいそこは否定しろよルナ~

「ちぃとまて、俺ぁルナと行ってるんだ、一応プライベートって奴でよ、一応ルナの為の時間だから最後までいるっつーのが筋と俺は思う、だから」

「最後まで・・・いる・・・」

星嶺は小さい手で左右両手合わせて4つのレープを持っている

「あぁ星嶺さんゴメンね、持たせて」

「大丈夫・・・でも恵華困ってる」

「わかりました」

良太は困ってる恵華の元へ急いで走る

「大変だな、星嶺さん」

「龍我も・・・」

「え?」

「いいから龍我くんを渡しなさい」

「い・や・だ・!」

あぁ、なるほど

「なんで喧嘩するじゃい、平和的に解決せんか!」

龍我が止めにはいると、ルナ、姫華は龍我の方へ振り向きが息ピッタリにこういった

「誰と一緒に行きたいの!?」

「え?」

はて?何を言ってるのかこいつら?

「そりゃ~おま・・・」

「やっぱり私よね~」

姫華が龍我の手を取る

「何いってるのよ!決めるのは龍我よ!」

「うるさい、私が絶対なのよ!」

うっ、こいつ最初から俺に決定権などなかったのか・・・トホホ

「で、どっちなの?」

うおっとやっぱりあったのね・・・トホホ

「そ、そえだな~・・」

「あれあれあれ~、龍我くん」

両手一杯にジュースを持った恵華がやってきた

「恵華ちゃん」

「あら恵華、あれ?良太は?」

「?」

あ、会ってないんだ、すれちがいとは残酷だな

「み、恵華ちゃん・・・ちょ、ちょーと相談があるんだけど」

「なんですかー?」

ニコニコ笑顔で対応する恵華をつれ、少し遠くに行く

「あのさ~・・・」

「なんですか?」

「い、いやぁさ・・・その・・・なんだ・・」

「今さ、姫華先輩とルナが変に喧嘩してるんだよ」

「そうなんですか?」

「そうなんだよ、んでそれを解決する方法なんかない?」

「そうですね、喧嘩ですか・・・」

考え込む恵華、そして答えは

「皆混ぜて行けばいいんじゃないですか?」

・・・そうだな

 

 

 

んで

 

 

「んー、ジェットコースター楽しかった~」

「会長これで何回目ですか?」

「まだまだ12回目よ、これからどんどん乗るわよー!」

「・・・」

ずっとジェットコースターに乗るのか・・・はぁ、と溜め息がでそうになる良太

「あー、龍我くん高いですね」

恵華と龍我で上がって落ちるアレに乗っている

「そうだな、昔いった西屋敷・・・」

ゴオォォッ

「うおーー」

「あはははは」

「楽しそうだね」

「・・・そうだね」

「」

「星嶺ってさー、なんか顔の筋肉硬いよね~」

「・・・?」

「表情が無いってことよ!」

星嶺の頬を両手でグニグニ解すルナ

「どう?」

「・・・」

「変わんないか~・・・」

「別にいい・・表情ぐらい・・」

「はぁ・・・ダメな子ね先輩」

「?」

「私のお母さんも感情に乏しい人だったのよ」

「・・・」

あのメイドさんかな?英語とか色々とペラぺラな

「でもお父さんと出会って感情が豊かになっていったんだって」

・・・なるほど、この感情の豊かさは父である鬼塚の遺伝だったのか、父母の良いところをとったいい娘ってことか

「だから先輩も感情豊かになった方がいいと思いますよ、私は!」

そういって立ち上がり、グーンと背を伸ばす

「ン~・・・さて、遊びましょ!星嶺先輩」

「・・・そうね」

ルナと星嶺は少し打ち解け、楽しそうな遊具(アトラクション)の元へ行く

 

 

 

ここドリームパーク、夢と希望に満ち溢れた楽園だがここに悪夢の場所と呼ばれる1つの遊具(アトラクション)があった

それは

「ねー、次はアレに入ろうよ~」

姫華が軽はずみで指指したところはお化け屋敷である

「うっ・・・お化け屋敷・・・」

「名もなき館・・・」

そうである、夢の国ドリームパークにある恐怖の一角、名もなき館・・・世界にあるお化け屋敷の中でも最恐で有名、対象年齢は小学4年生以下の人は禁止、本物がでるとかでないとかの噂が・・・

「うっ、う~ん」

「はい・・・る・・の・・?」

「勿論よ」

「さようなら」

龍我は逃げようとするが、姫華に捕まってしまう

「わ、私は・・・え、遠慮するわ・・・お腹すいたもん」

「あっら~・・・恐いのねルナちゃ~ん」

姫華が挑発にでる

「そ、そんな訳」

「じゃあ入ろうね」

「お、おうともよ!」

はぁ、ルナも強気ででてるし、俺も入るのかなぁ・・・はぁ

「ほら、行くわよ」

恐いもの知らずの姫華は突き進み、何事もないように星嶺、良太、恵華が進む

お化けがでてきても

「あらあら、痛そうに、治療してあげますよ」

ニコニコ笑顔の恵華は怖がる所か助けてしまう、星嶺、良太は基本的にスルー、姫華は笑っている

「お、おい、すげぇ暗いな」

「そ、そう・・ね・・・」

グガバアァァ!!

井戸からおばけが勢いよく飛び足す

「うわあぁぁ」

ルナは取り乱して、倒れ丸まり小さくなる

「お、おい落ち着けってルナ」

「はあぁ・・・ああ・・もうやだ・・・恐いよぉ・・・」

「お、おい・・・」

そこまで恐いか?おい?いつもの強気のルナはどこへいったんだよ

「りゅ・・・龍我ぁ~・・・」

龍我の袖を掴みウルウルした涙目で見つめる

うぐっ・・・くっ・・ダメだ、くそ

「大丈夫だって、怖くなんかな」

グバアァァ

「うわああぁぁ」

 

 

 

 

「ん~・・・面白いかった」

「つまんないですね」

「・・・」

「皆さん痛そうでした」

この4人にかかれば最恐のお化け屋敷なんて眼中にもないのである

「そういえば龍我くんは?」

「ルナ・・・もいない・・」

「迷子かな?」

「大丈夫かな、龍我くん、ルナさん」

そう心配してると

「うおああぁぁぁっ!!」

龍我がルナを抱き抱えて(お姫様抱っこ)で走ってきた

「ど、どうしたんですか龍我くん、そんな急いで」

「おい、こっちくるな!」

「え?」

バシュウゥン

手口から暗緑色の触手が飛び出し、龍我の足を狙うが避け地面に突き刺さる

「な、なによこれ」

「わからん、噂の本物じゃないのか?」

「なら・・・燃やすまでよ!」

ゴオオオォォォッ

触手は燃え尽き灰になる

「本体はまだ中にいる!」

「ならば、この館ごと」

「だめでよ会長、中には人がまだいるのですよ」

「くっ」

「ならばスターロックで・・・つて、あれ?スターロック?」

スターロックがいっこうにでてこない、くそ、休業か・・・タイミングが悪い

「僕と星嶺さんが中に入るので会長、明かりをお願いします」

「まかせて」

「恵華さんは怪我している人の治療を」

「わかりました」

「龍我くんは~・・・」

「おーいルナ!ルナ、ル~ナルナ!」

気を失ったルナを起こしている龍我、一体中でなにが・・・

結局館の中を探したが本物はみつからなかった、そしてしばらくのあいだドリームパークは休業になった、多くの子供達にショックと打撃を与えたのであった

 

 

 

 

 

 

 

つづく






松沢(まつざわ)
龍我の中学からの親友、女っ垂らしで有名だった、女性に対しては優しい紳士だが男性に対しては厳しく理不尽な事をいう時もあるが比較的友達を大切にする方
まとめると性格は優しいが基本的に男性には厳しく!女性、自分には甘くといった大の女好き
能力などもってないが運動神経はよく、基本的になんでもできる

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