最強を目指して   作:匿名希望ただの人

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な~つやーすみぃ!

 

 

自宅

 

龍我は今机に向かって座り、シャーペン、消しゴムを持ちあるモノと戦っていた!

「ぬあぁ、わーかんねえぇぇっ!!」

シャーペン、消しゴムを投げ捨て大きく倒れ混む龍我

「なに勉強放棄してるのよ」

となりではルナが鉛筆で龍我をつつく

龍我はほとんど学校へ行っても授業にでておらず勉強なんて分かるわけがなく、恵華に頼もうとしたのだがなんか忙しそうなのでやめ、一応ルナに聞いてみたら『別にいいけど、違ったらゴメンね』と来たもの、出来ない俺だからそれにすがったら・・・あら不思議、ルナめちゃくちゃ頭いいじゃんか!

「くそ、なーんで学校にすらいかねーお前がこんなに出来るんだよ!」

質問はあぁそうですかと言いたくなる答えとして帰ってきた

「お母さん頭良かったからね」

「・・・」

なんもいえねぇ・・・

「さぁさぁやるよ、今日中に数学終わんないよ」

「ぐっ、ぐうぅ」

夏休みなんて・・・

「くそったれがあぁ!!」

今日丸一日中ルナに付きっきりで宿題の一部を片付けたのであつた

 

 

 

熱い中、頭がはちきれそうなくらい勉強したのでお風呂にはきり、キレイサッパリ忘れようということで銭湯へ行くことに・・・

その銭湯で、ゆっくり浸かり、長風呂となり逆に頭がフラフラになった龍我と別になんともなってないルナ

銭湯の帰り道

「はぁ、夏休みダリィな~・・・」

「何いってるのよ、まだ始まったばかりじゃない」

頭にタオルを巻きアイスを舐めながら休みはいいよーと言う

「そうだよな~」

ラムネを飲みながらイキイキとした雰囲気を出そうと大声をだしたらルナに叱られた

 

「なールナ~・・・」

「なにかしら」

「夏休みになったじゃん」

「なったね」

「だからさー、このまま終わるのって俺としてはよくねー訳よ」

「そうなんだー」

「だから、どっか行くか?遠くへ?」

「?」

いまいち理解が出来ていないルナ、こいつ頭いいんじゃねーのかよ!

「旅行しないか?旅行!」

「旅行か~・・いいわね」

ルナの顔が少し嬉しそうな顔になっている

「でもどこへ行くんの?」

うぐ、それもそうだ、何にも考えてなかった

「ん、んなもん手当たり次第でこう、パパーッと」

「計画性0ね」

「・・・うるせぇい」

「まっいいわ、行くときになったら教えてね」

「まかせろい!」

ラムネを一気に飲み干し

「うらぁ」

パリイィン

ビンを地面に叩きつけ

「へへ、久々じゃの~これ」

ガラスの破片からビー玉を取りだしてポケットの中に入れる

「子供ね~」

「うるせぇ」

「私だったらビンを割らずにこのザ・オーガ(鬼)でとるのに」

あ、そういう考えで子供って意味ね、なるほど・・・結局はルナもビー玉を取るのか

「さー帰りましょ、寝て起きて勉強するわよ」

「うげぇあ」

起きてすぐ勉強か・・初めて寝るのを拒みそうになった瞬間だ

そう拒むがくず寝てしまいあっさり明日になってしまった

 

 

「違う、何度言ったらわかるのよ」

「うっせー、何度言ようが言われようがわからんもんはわらんのじゃー!」

立ち上がり大声で叫んだ後しばらく放心状態になる

「いいからやるわよ」

「ふぇい」

カリカリ

ミーンミンミンミーン

セミが数少ない寿命のなか懸命に生きている、はぁ・・・どうでもいいけどね!俺は今目の前の敵を倒すのみ!他人に構ってる暇などないんだ!うおおぉぉ!!

カリカリカリカリカリカリ

「そこ違う」

「うはぁ」

「数学はグラフがダメなようね」

「面目ない・・・」

「数学は後でいいから社会ね」

「まかせろ、なんとなく得意だ!」

「理科は?」

「一部だけ」

「世界史は?」

「ごく限られた一部以下だけ」

「英語は?」

「サッパリ」

「国語は?」

「喋れるけどあってるか自信ない」

「・・・」

バカだな

ルナも呆れるバカさ、別に気にしてないけどね、本人は恥じるどころか『これが俺だ』みたいに堂々してるし

「さー勉強勉強!うおーー」

カリカリカリカリ

龍我が必死に問題を解いていると

ピーンポーン

家のインターホンがなり響く

「うおー、でろルナ」

「はいはい」

ゆっくりと玄関を駆け抜け『どちらさまですかー?』とドアをあける

「・・・」

鬼豪が紙切れ片手持ってつったっている

「・・・」

「あ、間違えました」

我に返り、立ち去ろうとした時

「間違えたって、誰の家探してるの?」

「あー、俺のダチで桜義龍我っつーんだけど、ここのアパートに住んでるらしーけど知ってるか?」

「ここよ」

「はい?」

「ここの部屋よ、案内するわ」

「え?ちょ、おじゃまします」

連れられるかまま歩くとそこには龍我が必死に勉強している姿が見える

「わーらんな~・・・ぬお?」

鬼豪に気づいた龍我が課題をまとめて地面に起き

「なーにしにきたアホ、ワシの勉強タイムによぉ」

「確かにお前が勉強してる所とか、一人暮らししてるとか、ここにすんでるとか聞きたいが、今一番聞きたいことはよぉ・・・」

龍我の首に手引っ掻け、部屋の端に行き

「なんだおまえ、同棲してたのか!?」

「はぁドーセー?」

「恵華の次はあの女か浮気ヤロー」

「誤解すんな、恵華ちゃんは俺の大事な家族、俺の姉みてーなもんだバカ!」

「知るか、誰なんだあの女は」

「ん?ルナっつー名前だ、いろいろ大変な女だぜ~」

ハハハと笑いながらルナに近づく

「ありゃー俺のダチの鬼豪だ、テキトーにバカって呼んでやれ」

「おいコラ!」

「へぇ、鬼豪っていうんだ」

あ、バカっていわねーんだ。

「よろしくね」

猫でも被るつもりなのだろうか、ルナはとびきりのスマイルで接待する

それが良かったのかあの鬼豪の胸に突き刺さる

「おいルナ、んな笑顔で言うな」

「いーじゃない、龍我の友達なんだからこれから長い付き合いになるんだしね」

「まぁ、そうなっか・・・けどよ~」

「いいじゃない」

「せやな、んで何しに来たんだ?」

「お前に頼みがある」

「はい?」

「戦慄高校をぶっ潰してくれ」

「は?」

「お前、何言うと思ったら自分の母校を潰せと頼むバカいっかよ、第一あんなクソみてーなシャバ憎軍団眼中にねーんだよ!眼中に」

「確かにシャバいクズ共だが、実力はある、能力を使って暴走してるそれを止めて欲しい」

「お前でやれよ」

「やった、やったらよ、俺の大事なダチが殺られた」

「チッ・・・そーか、なるほどのぉ・・・」

龍我は課題を再び開きやりはじめた

「おい、答えはなんだ?」

「見りゃわかんだろ」

「わかんねーよ」

「見たまんまだ」

「・・・」

勉強してーんだ、さっさと帰りな

って言ったら違う!って怒鳴り散らかされた

「バカね、手伝ってやるから課題を早く終わらす、だからお前も手伝えってことでよ」

ルナは鉛筆を鬼豪に渡し

カリカリカリカリ

「な、なんで俺まで・・・」

鬼豪も課題を手伝うことに・・・

 

 

 

 

 

つづく




人物ファイルNo.06
愛川 恵華(あいかわ みか)
愛川姫華の妹、姉と違って穏やかで素直?いつもニコニコしてて和むがそれが凶器になることも・・・
とても器用で料理、洗濯、掃除、裁縫など家事全般はこなせる万能人、昔桜義家でお世話になった時は龍我とその親父の舌を唸らせ、母親とよく料理をしたり、家事を手伝っていた
穏和な性格で能力が回復系ということで物理攻撃など出来ない、そもそも人を殴る蹴るなどやろうとすら思わない(=人を嫌い(腹が立った)になったことがない)が、怒らすとおっかねぇぞ~(by龍我)

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