最強を目指して   作:匿名希望ただの人

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なーんか最近昔懐かしき知人に会うんだけどなんかあった?

 

 

 

 

 

 

 

 

教室

 

「ふぁ~あ~あーあーあーあ~・・・っと」

「なんだそのふざけた欠伸は」

担任が龍我の頭を教科書で軽く叩き、その教科書を渡す

「なにこれ?」

「夏休みの課題だ」

「うげ、こんなに・・・まだまだあるぞ、数学国語世界史」

「こ・・・これは・・・!?」

手を震わせながら持っている課題を担任につきつけると

「英語だ」

あっさりかえってくる絶望な言葉

「うせやろ!?」

「本当だ」

「な、なんでこんなに・・・」

「これださないとお前、留年だからな・・・」

「オーノーー!」

「わかった」

「は、はい・・・。」

その返事はとてもじゃないけどやりきれない、出来ないというのが悲しいぐらいに伝わるヘニャヘニャした弱いへこたれた声だった

 

 

 

 

放課後

 

 

 

「・・・」

昼休みになったが、財布の中にはお金はあるが節約中、弁当持ってきてない、ルナは学校さぼって修行中、さてどうしようか

(あー、おもしれーことねぇかな~・・・)

ボーッとしてたら1つ思い出した。

そういや松沢が

『うちのクラスに転校生が来たんだけどさぁ、もちろん女ね、顔は可愛いんだけど無表示で怖いんだよね~、とてもじゃないがお近づきになれないんだよね~』

なーんていってたな、まっ興味ねーけどなっと

龍我は立ち上がる

「龍我くーん」

「うおっと」

立ち上がった龍我の肩にのりかかり強制的に座らした?恵華

「どーしたんだ恵華ちゃん」

「えへへ、ご飯一緒に食べませんか?」

「あー・・・ワリィ、おらぁ弁当」

「あ、龍我くんの分つくってきましたよ」

うおーっと、なんたる優しい女の子なんだ愛川恵華!!自分中心の姉とは大違いだ!!

「はいお弁当・・・あれ?」

「どったの?」

「ごめんなさい、龍我くんのお弁当忘れてきちゃった・・・」

「・・・」

そういえば恵華ちゃんってスッゲェ周りのことに配慮してくれるけどたまーにだけど少しぬけてるんだよね~・・・

「ごめんなさい」

「あー、気にするこったねーよ、ほら、別に頼んだわけじゃないし、そーだ自主的に持ってきたんじゃんか、貧しい俺のためにボランティア的な?」

「そうですか?」

いまにも泣きそうな恵華

「そうですそうです」

「ならよかったです」

ふぅ、危なかった・・・女の涙は嫌いなんだよ俺・・・

「そういえばこれ、落ちてましたよ」

「え?」

恵華は龍我に手帳をみせた

瞬間龍我がその手帳をパッと取り上げた

「うおーっと、っとっとっとととおー、落ちてたんかい、拾ってくれてセンキューベリーマーチだぜーおいっはっはっはっ!」

日本語じゃない日本語を喋る龍我、しかも早口でだ、これはほとんどの人は聞き取れないさらに滑舌が悪くもはや宇宙人

「?」

幸い恵華はニコニコ笑ってくれてるだけであった

「失敬失敬、拾ってくれてありがとうござまいました」

「どういたしまして」

「ちなみに中は~」

「少し」

「どのへん?」

「そうですね~、名前が書いてある辺りです」

「セーフ!よし!」

そういってポケットのなかに手帳をいれる

「んにしてもよかったよかった、ありゃ大事なもんだからよ、助かったぜ」

一息ついて黙り混む龍我

そして

グギュルルウゥ~~~・・・

龍我の腹の音が大きく響きわたる

「はっ!?今なんと!?」

龍我はあたりをキョロキョロしてると

「龍我くんご飯食べないのですか?」

「あー、あれだあれ、ダイエッ・・」

「もー龍我くんったら冗談ばっかりいって」

今一瞬だが恵華ちゃんから想像もできないほどの凄まじい殺気が飛び交った、まずい

「そーそー冗談で、まぁ今貯金してるんだ」

「ほしいものできたんですか?」

「まーなー」

「なんですか?」

「ん~?なんだろうね~」

互いにニコニコし合うが

「俺パン買いに行ってくるよ」

ニコニコ

「私もついていきますよ~」

ニコニコ

 

 

 

 

廊下

 

(なんだろうか、この俺にしかわからない空気は・・・)

ニコニコ

とても素敵な笑顔で龍我を見る恵華

「・・・どうしたの?」

「なんでもないです」

「そう・・・」

この沈黙、痛い・・・

そんな痛んでいる龍我のことを知らず松沢がやってきた

「よー龍我、あいかわらず仲いいな」

「まぁな、同じ屋根のしたで同じ釜の飯をくった仲だからな」

「お前いつの時代の人間だ?」

「恵華ちゃん イズ マイ ファミリー」

へへ、全然英語あってねぇなこれ

そんな英文を無視して松沢が

「そういやルナさんは?」

「修行中」

「へー、勉強家だね」

どうすればそういう風に転換できるだよ!

「ルナさんは元気?」

「あぁ、迷惑なほどにな」

そういってくっきりとした歯形がついた手首をみせる

「どうしたの?」

「噛まれた」

「か、噛まれた!?」

「本人いわくアマ噛み、ジャレアイだってよ」

「お、おまえ・・・」

ん?なんか松沢のようすがおかしいな、まさか・・・

「うらやましいな、おれもルナさんとジャレアイてーなー」

・・・やっぱりね

そういや折角だからあの転校生の話でも聞いてみるか、暇だし

「そーいや松沢、お前ンとこの転校生」

「転校生?あぁお前に話したっけ」

「話したよ」

「そうか、お前も興味がわいたか」

「暇だからね」

「人を刺すような鋭く冷たい目!さらさらと流れる猛毒をもったような紫色の髪!長い足にスラッとした体型、胸の発達は遅れてるけどそれを補えるほどの美貌そう彼女はまるで死神のよう」

「・・・死神?」

「いや食いつくとこそこ?」

「ん~・・死神か~・・・よし喧嘩でもして」

「やめとけ、相手は女だぞ」

「しってるわ、ジョーダンだジョーダン」

「本当か?」

「本当だ」

「龍我くん喧嘩するんですか?」

「しねーよ、争いごとは嫌いなんでね」

そういった龍我のよこを通る紫色の髪のした女性

「噂をすればいたぞ、あの人だ」

そう説明するまでもないだろう(松沢がいったそのまんま)女性が歩いている

それを見た龍我は驚き、そしてその女に向かって走った

バッ

大きく飛び上がり蹴りをするがかわす女

「お、おい龍我、いきなりなにを・・・!?」

松沢はとめに入ろうとするがあたりは喧嘩ムード、と、とめられない

「はあぁ!」

ビュッ

不意をつかれた女は最初は少しビックリしたがそれいこうはなんのためらいもなく喧嘩にはいっている

「うらぁ!」

ゴォッ

掃除ロッカーにあたり凹みを作る

「!?」

バシン

「ぐあっ」

女が放った一撃をくらい倒れる龍我

「くっ、あいかわずふざけた威力だせ、なぁ・・・夜神冥(よがみ めい)!!」

「桜義・・・龍我?」

「ずいぶんと身長が伸びたじゃねぇか?おー?アメリカ生活は楽しかったか?」

「久しぶり見たけどかわらないわね、いや、成長してないっていうべきだね」

「うるせぇ、会話はもうしまいじゃ、うらぁ」

ビッ

「はっ!」

ガッ

龍我の蹴りを容易く受け止める冥

パシッ

「!?」

龍我の顔面を掴んだ

ググググッ

「ぐっ・・・ぐぬあぁあ!!」

龍我は徐々に空にあがっていく、足が床についていない。夜神冥は己の握力のみで龍我を腕だけでもちあげたしかも片手!!

「うぐおぉぉぉ・・・!!」

「卵みたいになりたいかしら?」

ミシャリミシャリミシャリミシャリ

ブシャッ

龍我のこめかみ、額辺りがきれ、血が流れだした

「・・・!!」

「ふん!」

ゴッ

龍我を壁に叩きつけ

ゴキッ

その勢いよく腹にパンチを一発入れる

音はとても鈍い音がなり響いた

「!!」

ドサッ

ドゴッ

倒れたと同時に頭を踏み潰す

「ふっ・・・」

そのまま立ち去ろうとしたが

「まて・・ゴラ・・」

さすがは龍我、その程度ではへこた!れず立ち上がる

「うらあぁ!」

シャッ

龍我の攻撃は全てかわぶりにおわり

パシッ

また再び顔面を捕まれた

「今度は潰すわよく・・・確実に・・・頭蓋骨をっ!!」

「ワレのな!」

パシッ

「なっ!?」

龍我も持ち上げられながら冥の顔面に手をさしのばして掴んだ

ググググッ

「くっ」

「うおぉぉ・・・」

ブシャッ

再び切れたこめかみ辺りから血が溢れだした

「お・・・おれを・・・」

ググググッ

「なめるな!!」

ググググシャリグシャリ

「きゃあぁぁぁ!!」

あまりにも激痛だったため、冥はたまらず悲鳴をあげ、手を放した

「うおおおぉぉぁぁああああっ!!」

「ああ・・・あああ・・・!!」

グシャリグシャリグシャリ

「!?」

急に痛みがきえた、気がつくの頭を締め上げていた手がはずれていた

「たて、まだまだこれかやじゃ・・・」

「あ、あんた・・・わざと・・・」

「しるか、とっととたてやワレ」

「つ、潰す・・・」

グググッ

「ぶっ潰すわ!!」

握りしめた拳からは血が流れる

「やってみろよ!」

 

 

 

 

 

つづく




人物ファイルNo.03
愛川 姫華(あいかわ ひめか)
かの有名な愛川の長女、さらに星蘭高校のなんと生徒会会長!
その絶対的権利で傍若無人の限りをつくし、いつも良太を困らせるかなりのじゃじゃ馬
ちゃんとした常識を心得てるし、冷静でおとなしいが、基本的には行動力があってそそっかしく明るい性格であるため人気がある(性格だけではなくその顔やスタイルが非常に素晴らしいことから男からはある条約が結ばれることも、女からも嫉妬があるそうだ)、たまに熱血漢になったりするのは能力のせいでもある
ちなみに能力であるバトルファイヤー(闘志、戦いの炎)は1000度ある炎を操る恐ろしい能力、だが最近使ってないし修行もしてないから威力は激減したそうだ。そのためただいま修行中(+ダイエットと健康のため)、よく走ってる姿が確認されている元気はつらつ娘である。

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