最強を目指して   作:匿名希望ただの人

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暗き過去

 

 

 

 

人目の多い道で頭から大量に血を流した男が自分よりも歳上3人と揉めている

ぐおぉらあ!

ドゴッ

死ね死ね死ね死ね!死ねえぇ!ひゃっはっはっはっはっ!!

ドゴドゴドゴ

殴り倒れた歳上の男Aを狂ったかのように踏みつける

ボキッ

ぐわあぁ

男Aは脇腹を抱えうずくまるがそれでも蹴りはやむことはなく、とまったのは男Aの仲間がワレにかえり、その男をとめた時だった

ヒャッハーーー!!

ドゴッ

ぐわあぁ

ハッハーー

その男は圧倒的力でその男B男Cを圧倒してゆく

くそ、引き殺してや・・・

バイクにまたがった男Cを持ち上げ

オラアァッハッハーー!

川に投げ捨て

忘れもんだ、オラァ!

なんとその男は120Kgなんて余裕にあるバイクを川にほうりなげたのだ

ヒッ・・・ヒイィ

恐れをなし、恐怖で足がすくみその場で倒れる

カッ・・カラララ

血がついた鉄パイフを地面にひきずりながら男Bに向かってゆっくり歩く

や、やめてくれ・・・

 

・・・

 

た、助けてくれ・・・

 

死にな・・・

 

うわあああぁぁぁ

 

 

「うおああああぁぁぁぁぁっ!!!」

ガバッ

布団を高くまいあげ勢いよく立ち上がる龍我

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ」

息を切らし汗でシャツがビッシャビシャ

ふと時計を見ると

8:30

「うおおぉぉぉ!!」

 

 

 

 

 

 

学校

 

 

 

「・・・」

朝っぱらから力尽きている龍我、そんな死にかけをみた恵華が

「おはよー龍我くん、朝から元気ないですね」

「・・・」

笑顔溢れる恵華を見ていつもなら『眠いんだよー』『うぅ、朝飯食べる時間なかった』『いつもいい笑顔してるね』とかいってくるのに、本当に力尽きてそう

「どうしたのですかー龍我くーん」

机にうつ伏せている龍我のせかなを大きくさする

「死んじゃいやですよー!」

その光景を見たクラスの人達は

なにやってんだあれ

朝からイチャイチャしやがって

龍我め~、恵華ちゃんを独り占めにしやがって~

など特に男子からの批判の眼差しを受けているがそれどころではない

「龍我くーん、しっかりしてくださいよー、もうすぐホームルームが始まりますよー」

パシ

恵華の手を振り払い立ち上がる

「あ、起きましたね龍我く・・・」

恵華は驚いている、龍我の憎悪が隠った怒りに満ちた顔をみて

龍我は黙って教室からでてゆく

「龍我くん・・・」

 

 

 

 

 

豪恐戦慄高校前

校舎至るところに落書きがされ、壁には凹凸があり塀には穴があき、汚いというか危ない学校とは人目見てわかる

その校門のまえで恵華が1人立っている

「おー、かわいい子ちゃんみっけー、どうしたんだこんな男子校じゃねーのに男子しかいないむさ苦しい学校にきちゃって」

金髪の男2人が恵華を見てすぐに話かけてきた

「あ、あの鬼豪くんに会いにきたんですけど呼んでもらえますか?」

「えー鬼豪の彼女?あいつ外ではこんな可愛い子ちゃんと、うらやましいぜ~」

「なーなー、あんなボッチじゃなくて俺の彼女になれよー、あいつより楽しいことしってるぜ」

「あ、あの・・・」

「ちょっと付き合ってくれない?」

「そんな・・・私・・・」

「少しだけ!」

「やめてください」

「なっ?なっ?」

恵華の腕を掴み、強引に引っ張る男

「は、離してください」

「はっはっはっ、そうだもっと抵抗しろ」

「や、やめて」

「おい!」

「あ?」

バキッ

「ぐわ」

恵華を掴んでいた男を殴り飛ばすは鬼豪闘志

「キたねぇ手できやすくさわっていい人じゃねーんだぞゴラ!」

「鬼豪くん」

「彼女さんのまえだからって格好つけか?ヒーロー気取りですか?鬼豪くぅん」

「くせぇ息はいてんじゃねえよ、早く家かえってお母さんに歯でも磨いてもらえ」

「なめやがって、能力があるからって調子にのんなや」

「テメェらごときなんざぁ能力無しでも勝てるんだよ!」

ガコッ

強烈なアッパーカットが男の顎にはいり、少し浮き、そのまま後ろへ倒れ気絶した

「うおおぉ!」

近くにあったバット(この学校では日常的に揉め事が耐えない学校のため、バット、木刀などの凶器は落ちている)で鬼豪を殴ろうとすると

ゴッ

大きく振りかぶってる最中に強烈なパンチを顔面にくらいそのままオダブツに・・・

「すまねぇな、この学校はこういう奴がおおくてね、怪我はないか?」

「はい、大丈夫です」

「そうか?それよりなにしにきたんだ?」

「ちょっと話しがありまして・・・」

 

 

 

 

とある喫茶店

古いがいい感じにオシャレで落ち着いた場所で恵華と鬼豪は座っていた

 

「話しってのはなんだ?」

「はい、今日の龍我くんが変だったんです」

「変?あいつはいつも変じゃないか」

「そうじゃありません、あといつも変じゃありませんよ、多分」

「はは、多分か」

「笑いごとじゃないんですよ、なんか怒ってるんですよ」

「怒ってる?誰にだ?」

「わかりません」

「あいつか怒ってるなら、自分か、よっぽどふざけた野郎ぐらいだが・・・、なんか喋ったか?」

「いいえ」

「じゃあ自分だな・・なにやってんだろうな」

鬼豪がコーヒーをすする(熱いし苦いが我慢して飲んでいる)

「まさかな・・・・」

鬼豪がある出来事を思い出す

「どうしたんですか?」

「おい恵華、まさか忘れた訳じゃないだろうな、あいつが昔何をしていたか」

「……」

「また、忘れてたものが蘇ってきてんだろ」

「また、ですか?」

「・・・あいつは出てく前にこう言ったそうじゃねぇか・・・二度と戦わないって」

「何か関係してるんですか?」

「あぁ、多分な」  

 

 

 

一方星蘭高校では

 

 

「今日来ないわね~龍我くん」

机に顔をのせふてくされている姫華

「またバイトじゃないんですか?」

剣の手入れをしながら適当な返事をする良太

「花川はどっかいってるし、ルナは興味ない、うちの恵華までどこへいったのかしらね~」

のほほ~んとしている生徒会室

バン

力一杯大きく扉をあけて入ってくる星嶺

「あら星嶺?どうしたのかしら?」

「り、龍我が・・・・」

「龍我くんがどうしたの?」

「喧嘩してる」

「なーんだ、喧嘩か」

姫華が興味なさそうに言う

「け、喧嘩ってここじゃ一発で退学ですよ」

「バレなきゃいいのよ、バレなきや、どうせ大した喧嘩じゃないでしょ」

「・・・」

その言葉を聞いて顔が真っ青になる

 

確かに普通の喧嘩なら私がとめればよかった、しかしあれは違った、喧嘩のレベルを越えた喧嘩、殺し合いだった

チンピラ5人に対し龍我は1人、最初は加戦しようか、止めようかとか思って見ていたら急に龍我が人格が変わったかのように狂気溢れた戦いをしチンピラを半殺し、いや九分殺しだろう、あるチンピラは鼻血どくどくながし、あるチンピラは歯が一本も残ってない、あるチンピラは・・・・

ゾクゾク

身震いがする星嶺、なぜここへ来たかわからない、多分1人じゃとめられない、そう感じたのかもしれない

「・・・」

そうともしらない姫華はドーナツを食べていた

 

 

 

 

次の日

龍我は休んでいた

「・・・」

龍我のことが心配で気になって勉強どころじゃなくなってしまった恵華

ガラガラ

昼休みになって堂々と教室に入ってくる龍我、手には包帯、顔に絆創膏がはってあるいかにも喧嘩してきた姿だ

「龍我くん」

龍我をみつけるなりすぐにかけよる恵華

「どうしたの?心配したのよ」

「・・・」

小声ごういった

 

ほっとけ

 

「龍我くん・・・」

龍我はそのままUターンし教室からでてゆく

恵華は昨日の鬼豪の話を思い出す

 

 

「あいつの中にはとんでもない狂鬼がいるのは知ってるだろ?」

「狂鬼、ですか」

「戻るんだよ、あの時の龍我に…」

 

 

 

『狂戦士(バーサーカー)』にな

 

 

 

 

 

 

つづく




人物ファイルNo.01
桜義 龍我(さくらぎ りゅうが)
本作の一応主人公
身長172cm体重58kgと少し大きい身長にたいし体重が少ないのでノッポ、いわばガリである(本人は結構気にしている様子)
性格としては根性と気合いの塊、意外に勇敢で友達や自分のことになると行動的になるが基本的にはかなりの人見知りのためごく少人数でしかつるまないがその友達との信頼は絶大的、そのためよく頼まれごとがおおい

よく食べ!よく寝て!よく筋トレ!という感じで今まで生きてきた友達を作ろうともせず、自分のペースでいきたい『己の我を貫く』をもっとうにしているがやや他人に任せる傾向がある
結構な運動音痴であるがかなり身のこなしがよく昔は毎日トレーニング(今はバイトで忙しいのでたまにというかんじ)してたのでかなり体格的にはよいが本人は痩せてるだけといい否定している
昔、とんでもなく強かったとか?

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