最強を目指して   作:匿名希望ただの人

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いきなりの対決

「よう龍我、会いに来たぞ~」

松沢が入ってきた

「ちょっ、離れろ!」

「離れろって酷くない?」

「お前の席ここじゃないだろ?」

「ここは私の席にしたの!」

「なんて自己中な!」

龍我とルナが言い合っている

「なにしてるんだ?」

「ちょうどいい松沢、こいつをどこかへやってくれ!」

「この娘ってルナさんだよね」

「はい、私ルナです」

「ほらやっぱり」

「知ってるのか?」

「知らんのか~龍我、ルナさんはな、男子の中で誰が一番可愛いかでは優勝候補の美女だぞ」

「こいつが美女?笑わせんな」

とはいったものの確かに美女ではある、嘘をいってしまった

「なっ、なんかムカつく」

彼女もなんか本気にしてる

「まぁ、女に興味がない龍我なら仕方ないか~」

「なっ!?女と一緒にいたら頭が狂ってしまいそうになるんだ」

現に頭が狂っているみたいだ、あ~頭いてぇ

「ほ~、さすが龍我」

「ほっとけ」

そこへ

「お~いたいた」

先生が歩いてきた

「おい、今度こそ真面目に住所をかけよ!」

「はいはい」

ルナは紙にスラスラ~っとかいた

「はい、どうぞ」

紙を先生に渡す

先生はじっくり住所をみる

「よし、よかろう」

先生はそのまま立ち去る

「ん、ちょっとまて」

先生が立ち去ってから一つ気になったことがあった

「誰の住所を使った?」

「もちろん龍我のよ!」

予感は的中、さてどうするか

「テメェなに人住所を使ってんだよ!ってかなんでしってるんだよ!」

「え?使っていいんじゃないの」

「別に俺の住所を使わんでもいいのに」

「私、迷惑?」

ウルウルの涙目になるルナ、周りからの視線

やばい・・・

「わかった、減るもんじゃねぇし好きにしろ!」

「わ~い」

「ったく」

果たして本当にこれでいいのか、龍我は悩んだ、悩んだがいい答えがでない

「おい、なんで龍我の住所を使ったんだ?」

松沢が龍我に問いかけた

「知るかよ!」

「え、龍我が泊めてくれるからじゃないの?」

「は?」

松沢は自然的に喧嘩腰になった

「テメェ女に興味ねぇとかいっときながら女を連れこんでるじゃねぇか!」

「いや別に連れこんだわけじゃねぇし」

「じゃあなんだよ!」

「家が無いんだからしかたねぇだろ!可哀想なんだし・・・」

「あ・・・そう・・・」

松沢は力なくボソッといった

「じゃあ俺の家で泊めるよ!」

今度は力一杯でいった

「お前、家に親いるだろ?殺されるぞ」

「あ・・・」

松沢はガクシっと地面に倒れこんだ

「くだらん、帰るぞルナ」

「帰るって、まだ授業あるよ」

「バイトがあるんでな、ほれ家の鍵、帰ったら適当に過ごすんだぞ~ルナ」

龍我は走ってバイト先へ向かった

(2人分も稼ぐんだから頑張っていかなきゃな~!)

龍我は自分だけじゃなくルナの分も働き暮らそうと決意した

 

 

「龍我大変だね~」

「まっ、龍我なら大丈夫だろ?結構名が通った凄いやつだしよ」

「へ~、意外ね」

「あぁ、今は違うみたいだどな」

「どういうこと?」

「さぁ、でもなんか隠してる感じだな」

「隠してる、ね」

 

 

 

 

「いらっしゃいませ~、何名様でしょうか?」

満面たる笑みで接客する龍我

「4名です」

「こちらへどうぞ」

客を誘導させ、席に座らせ店の説明をする

「後注文がお決まりになったらそちらのボタンを押してください」

会計口に人がたっている

龍我は素早く動き会計口へ移動した

「合計2856円でございます」

「これで」

2856円ちょうどだしてきた

「ちょうどいただきます、こちらレシートです」

レシートを渡す

「またの後来店をお待ちしております」

 

 

 

バイト終わり

 

 

 

 

 

「ん~・・・疲れた・・・帰ってねよ」

龍我はダッシュした

「家にはルナがいるな・・・まっいいか」

龍我はそのまま帰宅した

「ただいま~」

「おかえり」

と返事がくる、一人じゃないってつくづく思う

「ふぃ~腹減った~」

ドアをあけ部屋に入ると机の上に飯がおいてある

「おぉすげぇ」

「へへ、がんばっちゃったもん」

「これルナが作ったの?」

「そうよ」

えっへんといわんばかりに得意気に自慢する

龍我はホームレスなのに料理できるのか、とルナのことをスゲェと思っている

「お父さんに教えてもらったんだ」

「お父さんが料理上手だったのか?」

「お母さんも上手なんだよ~」

「遺伝すげぇ・・・」

「早く食べて食べて」

「お、おう」

座り飯を食べてはじめた、

「う、うまい」

龍我は衝撃を受けた、こんなにうまいものを食ったことがないくらいうまいと絶賛した

「すげぇすげぇ、こんなに旨いものなのか?」

バクバク食べ続ける龍我

「あ~うまかった」

「龍我に食べてもらうと作りがいがあるわね」

確かに残りカス一つ残さず食べたのでお皿は汚れてない、さすがだ龍我

「まぁ普通だ、それよりお前家事全般できるとか、いい奥さんになれっぞ~おい!」

わはははと笑いながらいう

「いい奥さん、私は結婚なんてしない」

「独身貫くか?かっこいいねぇ~」

「・・・」

いきなり黙りこんだルナ、さすがの龍我も心配した

「どっ、どうしたんだ、おい」

「なんでもない」

「そうか、ならいいや」

龍我は心配している雰囲気をださず笑う

「・・・」

「今日は寝て明日に備えよう!」

ゴロンと横になる

「・・・」

ルナもしずかに布団のなかに入った

 

 

 

今日も天気だ!日差しがまぶしいぜ

「さぁて、学校へいくかぁ!」

「そうね」

ルナが起きてきた

「ちゃちゃっといくぜ!」

龍我とルナは朝飯を食べ学校へいった

 

 

学校

 

 

校門ではなにか騒がしい

「いつもよりいっそうに騒がしいな、なにやってんだろうな~」

「いけばわかるわ」

ルナの言う通りだ、よしいってみよう

野次馬共を押し退け前列にきた龍我

「こっ、これは・・・!?」

「どうしたの?」

後からルナがやってきた

「こいつをみろ!」

学校の門に貼ってある紙を指差す

「なになに『2年龍我へ 今日の放課後屋上でまつ 学年生徒会長より』」

つまり内容的にいえば喧嘩を売ってきたと龍我は理解した

「今時屋上で待つなんて古いわ、喧嘩にしてはおおがかりみたい」

「けっ、喧嘩におおがかりもあるかよ、学年生徒会長か・・・誰だ?」

龍我は学年生徒会長の名前と顔を必死に思いだそうとした・・・わからん

放課後までの時間をそれについやしたせいか、頭が凄く痛い

 

 

放課後

 

屋上にいく龍我

「なんでお前がくるんだ?」

後からついてくるルナにいう

「ヒマだし」

「喧嘩は見世物じゃねぇよ!」

「本当にただの喧嘩だといいんですけど・・・」

「あ?」

構わず進む龍我、そして屋上へついた

ガチャ

扉を堂々と大きくあけた

「俺と喧嘩してぇやつはどいつだ!?」

屋上にはなにもなく椅子に座った女性がいた

「私よ・・・。」

長い髪に美しい女の人が椅子から立ち上がった

「う~ん、顔をみても思い出せん、俺ってバカなのか・・」

「私は町田理恵」

「うん知らん・・・俺帰る」

後ろをむき帰る龍我

「逃げるの?」

「バーカ、俺は女は殴らねぇ」

「それは女に差別して・・」

「俺は差別しるんじゃない、俺が女を殴らないのには理由がある」

「?」

「女を怒らすとな、なにするかわからんし、女ほど恐ろしい生物はあの世この世合わせてもいない、だから女に興味ねぇんだ」

「なによ、その理由」

「まるで女が怪獣とでもいいたいの?」

ルナまで参戦してきた

「お前は黙ってろ!」

「なによ!私だってかよわい女よ!」

「知るか!それでどうしてもやりあうんだったらやるぜ・・・」

「そのつもりで呼んだのよ」

「普通に手紙で呼べよ・・・まぁいいやろうぜ!やるからには本気でぶつかり会おうぜ!」

パキパキ腕をならす

「本気で・・・いいわ、本気でやってやるわ!」

理恵の腕から茨の鞭がでてきた

「え?」

シャッと速い動きで龍我を攻撃する

「おわ!?」

ドゴッ、壁に突き刺さる

「なっ、おっ・・・おまえ能力者か!?」

「薔薇の鞭(ロウズテール)、私は薔薇を操る者よ」

「くっ能力者相手かよ・・」

「私に縛られなさい!」

茨を龍我に向かって打ち放す

「うわ、あぶなっ」

なんとか避ける龍我

くそが、思うように体が動かない、久々過ぎて感覚が無くなったのか、それとも弱体化したか

「すばしっこいんだから!だがいつまで逃げれるかな!」

「くそ」

とにかく今この状況をなんとかしないと、茨の速い動きは今の俺では避けるのでさえ難しい、どうすれば勝てる・・・

龍我の頭のなかで必死に考える、うんなにも思い付かない・・・ついでに頭がいたい・・

「くらいなさい!」

シャッ

ズスッ

「ぐぬぅ」

茨が龍我の右腕に突き刺さった

「どう、薔薇の鞭は痛いでしょ?」

「けっ、失敗したな!」

カチャッとライターをつける龍我

「?」

「理解しろよ!」

ライター(火)を茨につけた

ボワアアァァ激しく燃える

「あっつ・・・アチチチ」

屋上は狭いので逃げ場が少ない、はやく消さなきゃ火事で請求書がくる、学校絶対高いもん

「とりあいずくたばれ!」

理恵に向かって飛び蹴りをする

「縛りの薔薇」

足を茨に縛られ途中で叩きつけられた落ちた

「あっつぅ・・・」

「バカじゃないの?こんな狭いとこで火を放って・・」

「薔薇って植物だろ~、火に弱いと思ったんだけどな~・・・」

「確かにこの火で無闇に攻撃できなくなったわ」

火傷をおった右手をみせる

「やっぱきくんだ」

「だけどあなたの逃げ道が消えたのよ!さぁ死になさい!」

「けっ、テメェに殺されるぐらいなら自滅してやらあぁ!」

龍我は火に飛び込んだ

「なっ!?」

火をまとった(燃えている)龍我はそのまま理恵に突進した

ボワアアァァ

「キャーー」

悲鳴をあげる理恵

植物の能力だから余計に辛いはず

「うお~燃える燃える~!」

グルグル走り回る

「くそっ!」

制服を脱ぎ捨てる、え?なんで学ランじゃないかって?クリーニングにだしてんだよ!

「どうだヒモやろう!」

「くそ・・よくも私に傷を~・・許さない!!」

「喧嘩なら傷ぐらい気にするなよ!」

「薔薇の巣!!」

茨が屋上をつつむ

「およ、いいねぇこれならいい焚き火ができるぞ~」

「やれるものならやってみなさい、そのかわりここは大火事よ、あなたもタダではすまないわ!」

「そうか、なるほど・・はやくいえよな!危うくやるとこだったろ!」

危ない危ない、何度もいうが学校を買うお金などない

「針地獄!」

薔薇の棘が龍我に向かって突き刺さる

「ぐあぁ」

凄まじい激痛に悶え苦しむ さすなら一気に刺し殺せよ!って感じ、だから臓器とかには刺さらない、それが素晴らしいとこだ、ナイスだ棘!

なーんていってる場合じゃない、なんとかしなくちゃ

「針地獄!!」

グサグサグサ

「ぐが~!!」

「 悶え苦しみながら死になさい、薔薇の剣(ロウズレイピア)」

針を龍我に向かって突き刺そうとした

あ、終わった・・・

龍我はそう確信した・・いや違う、まだここからだ!諦めちゃいけねぇ、あの時ヤクザに殺されかけた時もそう思ったな・・・そうだな

パシッ

「え?」

誰かが薔薇の剣(ロウズレイピア)を止めた、人のような姿だけど人じゃないなにかが

「あっ、あれは!?」

攻撃を止める理恵

「あれは実体型能力・・・やはりあなたも持っていたのね」

「実体型能力?しらん・・・きいたこともねぇ、もしかして俺の能力・・?」

出血で霞んでいるからよくわからんけど、俺の力なら、あいつをたおしてくれ!

「やめておくわ」

薔薇の巣をとく

「なっ・・・」

「またこんどやりましょう、無鉄砲くん」

ドサッ

 

 

 

つづく


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