最強を目指して   作:匿名希望ただの人

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花川と喧嘩

とある空き地

 

 

龍我と花川がいた、そして

「スターロック!!」

「ぬうぅぅえいぃ!!」

ガシッ

スターロックと花川は腕を合わせ組合力比べをした

「ぬうぅ」

「・・・」

スザザ

花川が少しすず押されている、だが能力者相手に力比べできる花川のパワーは侮れない、花川は非鍛練、非武装の美学をもつ最強の喧嘩師、鍛えれば強くなれる

「ぬえぇい!」

腕の力だけでスターロックを投げ飛ばす

ドサッ

「つっ~・・・ 」

能力がくらったダメージは自分に来るのであるということを忘れてた龍我、うまくかわし、受け身をとりダメージを減らす考えをした

「うおおぉぉ!」

体を捻り超大振りのパンチを繰り出す

ドゴオォッ

ビキビキッ

ガードしたスターロックの腕にヒビがはいった

「ぐっ」

龍我の右腕にもヒビ(傷)ができ血を流した

「・・・」(花川さんのパンチをガードしてはいけない、受けずにどう裁くか・・・)

バックステップでかわす、定番中の定番だ、しかし下がり過ぎてもダメ、前過ぎてもダメ、下がりストレートパンチが顔面に届くその間を見つける、しかしその余裕などない、ならば左右横に避ける、ケンカキックが飛んでくる・・・さばくにしても当たっただけでも凄まじい威力、どうすれば・・・

「・・・」

考えてる暇などない、ただ全力でぶち当たればいい、それだけだ!!

「スター・・・」

「ぬえぇぇい!!」

「ロック!!」

ドッゴオォーーン

花川の拳とスターロックの拳が重なりあう

「ぐっ・・・」

ポタポタ

龍我の左手から出血が・・・

「・・・」

花川の右手は出血はしてはいないもの拳が割れている

ボキリボキリ

変形した指を無理矢理、拳にもどす

「ぬおぉぉ!!」

「ちっ、」

横でも後ろでもダメならあとは1つしかねぇ!!

スターロックは花川の腰まで体制を低くし花川の背後に移動した

「!?」

ガシッ

花川の胴を掴んだ、そして

「うおらあぁ!」

グワッ

花川にジャーマンスープレックスをした

ズドオォン

「はぁ・・はぁ・・・どうだ・・」

「・・・」

花川は立ち上がる、まるでダメージを受けてないみたいだ、しかしそんな訳がない、地面にジャーマンスープレックスをかけられるのは凄い痛い、柔道だってそうだ、畳で投げられるのと地面で投げられるのとじゃ威力の差は大きい

「ぐぬぅ」

花川は2、3歩歩いた時膝をついた、ほら、ダメージを受けてる

「強いですね、花川さん」

「まだまだ・・だ・・・」

「まさか花川さんが自分と喧嘩しよう

って言った時はビックリしましたよ」

何度もいうが非鍛練非武装の花川が喧嘩をしようと自ら挑んでくるのだ、柔道では乱取、ボクシングではスパーリング、試合を行うことで練習となる、だが花川は喧嘩と称して龍我と戦いを挑んできた、さすが非鍛練、鍛練にはけしてさせない、自分の美学を突き通そうとする花川は凄い、現代ではそういう気持ちを持つ者が少なくなってきた

「そうか・・・」

「さて・・・この怪我どうします?、見られると無駄に騒がれそうですし、病院行くにもお金ありませんよ」

「愛川から貰う能力で治せるが、今はいれてもらってない・・・」

確かピシップだかピショップだがなんだかであったな、名前難しいな~

「どうします?」

「ほっとけば治るだろ?」

「そうですね」

「…それより花川さん、その、昔の勘取り戻せましたか?」

「まったくだ、今は慣れたが自分の体が自分じゃないかのような不思議な感じだ」

「やっぱそうですよね」

「あれ?龍我くん」

タイミングが良いといってもいいほど良い、恵華がやってきた、恵華はとてもお世話好きで、料理も裁縫もできる器用な子である、昔怪我したとき治療してもらったことがある

しかし今は昔ほど親しくできない(てか愛川姫華がいるからひたしくできない)し、心配をかけられない、怪我手を後ろへかくす

「どうしたの恵華ち・・・恵華!」

「『ちゃん』付けてもいいよ」

「あぁそうですか、恵華ちゃんどうしたの?」

「お買い物で、今日はすき焼きです」

手作りのエコバックを見せる、ネギが見える

「おー、リッチ~!」

「どうですー?お夕飯御一緒に?」

「いえ、久々の家族との飯なんだから邪魔したら悪い」

「そうですか?そんなことないのに」

「俺のことは気にせんで、姫華に美味しい飯でも作ってやれ」

「そうですか」

「そうさ~、もう6時にな・・・6時!?」

「どうしたのですか?」

「ヤベェバイトに遅れる!!」

両手を後ろからだした

「あ、龍我くん怪我してるじゃないですか?」

「え?あぁこれは~・・絵具だよ、絵具」

「そのわりには湧き出てるわよ」

ポタポタ

「うわ~、まだ止まってないのか!?」

「ほ~ら、病院へいきますよ~」

「嫌だ~、バイトが~・・花川さんヘルプ!」

「・・・」

「花川さん?」

「ガンバ!」

「花川さああぁぁん!!」

その日、龍我はバイトに遅刻した

 

 

 

「ただいま~・・・」

「あらお帰り」

「ありゃルナ!?帰ったのか?」

「うん、飽きちゃったから」

「はやいな」

ルナは旅行と称して修行していったみたい、いったいどこへいったのやら

「それよりどうしたの?その両手」

「え?あー、あれだ、転んだんだよ」

「なんで両手怪我したのよ、バカじやない」

「まぁ花川さんとやりあったらこうなりました」

「花川に負けてんじゃないわよ~」

「ん~、難しい」

「花川は鍛えれば強くなれるわよ、今度挑戦してみよ」

挑戦・・・ザ・オーがをだすのかな?

「それよりご飯まだ?」

「まぁまて、今日は残りをもらってだな、さすがにハンバーガーをおかずにご飯は無理だろ?」

「お米ないんでしょ?」

「すいません・・・」

ハンバーガーを食べた、満腹にはならんな・・・

 

 

 

つづく

 


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