最強を目指して   作:匿名希望ただの人

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試合後の怪我はすごいな

姫隠丘高校 保健室

 

 

 

「・・・」

室内は沈黙していた、良太、愛川怪我(擦り傷、打撲)はあったが折れてはなかった、星嶺右脇腹2本、左脇腹1本折れた、ルナは無傷、花川両脇腹3本、額から出血まだ軽いほうだ、龍我は両脇腹4本、右腕骨折、額にヒビ、右足打撲といった怪我をおった

龍我と花川は今病室で静かに天井を眺めていた

ガラガラッ

バン

「龍我くん!?」

柚子がドアを強くあけ入ってきた

「ゆ、柚子」

「なんであんなやつに負けちゃったの?倒せる相手でしょ?」

「わりいな、今の俺はあの時の俺じゃないんだ」

「どうしたの?一体何があったの?、花川さんだってあんなに弱くなって」

「…なにもなかったからこうなったんだよ」

「そう、わかったわ」

「…俺の事は黙っててくれ」

「わかったわ、元気でね」

「おう」

挨拶を終えると柚子は静かに帰っていく

「…花川さん、俺達弱くなったんすね」

「あぁ」

「また、強くなりたいって思ってもいいんすかね?」

「あぁ」

「…頑張りましょう」

「あぁ」

 

 

 

 

しばらくして

 

 

「ルナ、お前なかなかやるな!」

「な、なによ」

「俺が勝てなかった山田をぶっ飛ばしてよ、すげぇな」

「別にあの程度、倒して当然よ、誉めるごときではないわ」

「うそいってー、誉められて嬉しいくせに」

「うるさいわね」

「それにしてもそのザ・オーガだっけ?すげぇ力だったな」

「そうかしら?」

「花川さんもいってましたよ、すげぇ力だって」

「へ~」

へ~って興味無しかっっ!!

「まっ、私にかかれば当然よね」

「強がってるー」

「なんですってぇ」

「いででで」

ルナに頭を締め上げられる龍我

今日も平和だ

 

 

 

 

 

さてさてー、強くなる為に修行でもしますかー!」

「ちょっと龍我さん、まだ安静にしないとダメですよ」

病室で腕立て伏せをしている龍我を急いで止める看護士達

「なあに、あの程度ならもーなおってますよ!」

「そんなわけないでしょう」

「ちっ、うっせーな、もう退院すっから先生に世話になったと言ってくれ」

「何を言ってるんですか、まだ動ける状況じゃないんですよ」

「んじゃ!」

そういうと窓を開けなんの躊躇いも無く飛び降りる

「きゃああぁぁっ」

「ここは4階だよ」

駆け寄って窓から下を覗くと走り去る龍我の姿がいた

「は、ははは」

「さすがは龍我くんだ、噂以上の生命力だな」

「い、医院長」

「兄弟そろって不死身と言われておる人だ、それに誰も彼を繋ぎ止められはしない」

「で、てすが」

「退院したいなら退院だ、さぁ仕事に戻るよ」

「は、はい」

 

 

 

 

 

「うおおおぉぉっ!!」

まずはこの鈍りきったゴミにも等しい体を強くする、どこから手をつけていいのかわかんねぇがとにかく鍛える、とにかく動いて体に負荷をかける、まずは走るんで腕立て腹筋スクワット、とにかく基礎だ一から徹底的に鍛えてやる!

海まで休む事なく走る、道中辛すぎて止まろうかと思ったけどそんなんじゃ強くはなれん、どんな逆境にも負けない心を気合いで造る、造るしかない、俺ならできる!

バカみてぇな信念の元、体を徹底的に鍛えあげる龍我

 

 

 

 

次の日

「…………」

布団の中で目を覚ます龍我

「筋肉痛で体中が痛い」

急な運動なので体がついていくわけもなくこのザマである

……まぁそれでもトレーニングはするんだけどね

 

 

 

 

 

つづく


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