最強を目指して   作:匿名希望ただの人

16 / 167


「私が使う駒はキング、クイーン、ビショップ、ナイト、ルーク、ポーンよ」

「チェスか・・・わからん」

「まずはね、ポーンね、ポーンは特に特徴はないわね」

「特徴ないのに駒としてあるのかよ」

「続いてナイト、ナイトは素早く正確で繊細な動きができる、これは剣使いである良太がもってるわ」

「へ~ナイトか~・・・なんか似合ってるの」

「次にルーク、これはシンプルよ、圧倒的にパワーが上がる、それだけよ、これは星嶺が担当してるわ」

星嶺って確かストロングチャリオッツ、パワーとガードがずば抜けて高いやつ・・・それをさらに上げるのか!?

「次にビショップだけど・・・これはいまいちよくわからないのよ」

「え?これお前の能力だろ!」

「能力だけど使わないやつはわからないのよ」

「へー」

使わないなら確かにわからない、現に俺のスターロックの力もわからないし

「次にクイーンね、クイーンはナイト、ルーク、ビショップの3つを取り入れた万能の駒よ」

「ふぇ~、そんないい駒を誰が使うんだ?」

「残念だけどルナに使わせるわ」

「ルナに!?」

「だけど彼女『いらない』とかいうから多分使わないけどね!」

ルナ、なんか凄い・・・

「次はキング、キングは聞いての通り王様で今回やる試合のルールではキングがやられると終わり」

「主将って訳か」

「そうね、この試合は全滅かキングが殺られるかの2つで勝敗が決まるのよ」

「なるほど、じゃあ人数がすくない俺達はキング狙いがいいのか?」

「そうしたいけど多分無理ね」

「なんで?敵が多くて突破できないのか?」

「そうね、戦う能力によってかわるのよ、たまに厄介なやつがいるから」

「よくわかった・・・で俺の駒は!」

「ポーンよ」

「ポーンね~ポーンって特に特徴ないんだろ~・・・いいねぇ!」

「え?そこは怒るかと思ったよ」

静かに説明を聞いていた良太が問いかけた

「だってポーンって捨てゴマだろ?一番弱い俺にはピッタリだしそんなにプレッシャーとかもないじゃん!気楽でよくない?」

「あぁ・・・そう」

龍我のポジティブに少し驚く、確かに初めての人がいきなり高い位に上げるのはよくない

「花川さんは何?」

「花川はね、ビショップね」

「あ~よくわからないやつだな、それでいいのかよ・・・」

「でも彼は気にしてないみたいよ」

「・・・」

花川は自分の手を眺めている

「この試合って人数って何人まで?」

「最低6人最高は無制限、いるだけできるけど向こうはざっと15人ってとこかしら?」

「1人あたり2人か・・・まぁいいや、とにかく相手を倒せばいいんだろ!」

「簡単に言えばそうよ」

「まかせろ!できる限りがんばる!!」

「頑張ってね!」

「おうよ!」

 

 

 

 

自宅

 

 

「で、私がクイーン?」

「だってよ」

「いやよ、クイーンなんて堅苦しい、私は要らないわ、そーいうのは弱者がつけるものよ」

「うわ~凄い自信・・いろんな意味で尊敬するわ~」

「もっと尊敬しなさい」

「でもその自信はどこから涌き出てくるんだ?」

「経験よ、経験!」

「なるほど~、じゃあこのゲームみたいなのをやったことあるのか?」

「無いわ!」

「いやないんかい!!」

「無いけどルールは知ってるわ」

「じゃあルールを教えて!」

「敵のキングを倒すか全滅させるかの2つよ」

「それは知ってるからもっとルールないの?」

「基本的になんでもありよ、ステージは空想だから」

「え?」

 

 

龍我はこのゲーム(試合)のルールはイマイチわかんなくなってきた

 

 

なんだかんだで試合当日!!


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。