「私が使う駒はキング、クイーン、ビショップ、ナイト、ルーク、ポーンよ」
「チェスか・・・わからん」
「まずはね、ポーンね、ポーンは特に特徴はないわね」
「特徴ないのに駒としてあるのかよ」
「続いてナイト、ナイトは素早く正確で繊細な動きができる、これは剣使いである良太がもってるわ」
「へ~ナイトか~・・・なんか似合ってるの」
「次にルーク、これはシンプルよ、圧倒的にパワーが上がる、それだけよ、これは星嶺が担当してるわ」
星嶺って確かストロングチャリオッツ、パワーとガードがずば抜けて高いやつ・・・それをさらに上げるのか!?
「次にビショップだけど・・・これはいまいちよくわからないのよ」
「え?これお前の能力だろ!」
「能力だけど使わないやつはわからないのよ」
「へー」
使わないなら確かにわからない、現に俺のスターロックの力もわからないし
「次にクイーンね、クイーンはナイト、ルーク、ビショップの3つを取り入れた万能の駒よ」
「ふぇ~、そんないい駒を誰が使うんだ?」
「残念だけどルナに使わせるわ」
「ルナに!?」
「だけど彼女『いらない』とかいうから多分使わないけどね!」
ルナ、なんか凄い・・・
「次はキング、キングは聞いての通り王様で今回やる試合のルールではキングがやられると終わり」
「主将って訳か」
「そうね、この試合は全滅かキングが殺られるかの2つで勝敗が決まるのよ」
「なるほど、じゃあ人数がすくない俺達はキング狙いがいいのか?」
「そうしたいけど多分無理ね」
「なんで?敵が多くて突破できないのか?」
「そうね、戦う能力によってかわるのよ、たまに厄介なやつがいるから」
「よくわかった・・・で俺の駒は!」
「ポーンよ」
「ポーンね~ポーンって特に特徴ないんだろ~・・・いいねぇ!」
「え?そこは怒るかと思ったよ」
静かに説明を聞いていた良太が問いかけた
「だってポーンって捨てゴマだろ?一番弱い俺にはピッタリだしそんなにプレッシャーとかもないじゃん!気楽でよくない?」
「あぁ・・・そう」
龍我のポジティブに少し驚く、確かに初めての人がいきなり高い位に上げるのはよくない
「花川さんは何?」
「花川はね、ビショップね」
「あ~よくわからないやつだな、それでいいのかよ・・・」
「でも彼は気にしてないみたいよ」
「・・・」
花川は自分の手を眺めている
「この試合って人数って何人まで?」
「最低6人最高は無制限、いるだけできるけど向こうはざっと15人ってとこかしら?」
「1人あたり2人か・・・まぁいいや、とにかく相手を倒せばいいんだろ!」
「簡単に言えばそうよ」
「まかせろ!できる限りがんばる!!」
「頑張ってね!」
「おうよ!」
自宅
「で、私がクイーン?」
「だってよ」
「いやよ、クイーンなんて堅苦しい、私は要らないわ、そーいうのは弱者がつけるものよ」
「うわ~凄い自信・・いろんな意味で尊敬するわ~」
「もっと尊敬しなさい」
「でもその自信はどこから涌き出てくるんだ?」
「経験よ、経験!」
「なるほど~、じゃあこのゲームみたいなのをやったことあるのか?」
「無いわ!」
「いやないんかい!!」
「無いけどルールは知ってるわ」
「じゃあルールを教えて!」
「敵のキングを倒すか全滅させるかの2つよ」
「それは知ってるからもっとルールないの?」
「基本的になんでもありよ、ステージは空想だから」
「え?」
龍我はこのゲーム(試合)のルールはイマイチわかんなくなってきた
なんだかんだで試合当日!!