川岸
「で、トレーニングといっても・・授業抜け出していいのか?」
「あら、バイトで授業抜け出している人にいわれたくないわ」
確かにバイトで平日の昼にシフトを入れる高校生はあまりいない
「う、うるせぇ」
「校長先生から許可を得てるから安心していいよ」
良太が龍我の耳元でささやく
校長先生が許可を出すぐらいだからやはり凄い戦いなんであろう・・・龍我は再び考えてみる
「さてやりましょ!」
愛川がブレザーを勢いよく脱ぐと豊満な胸が大きく前後動く(揺れる)
男なら『おぉ』とかいったり鼻血は出すであろうがこの面子ではそんなことはない
「なにやるんだ?」
「そうね、まず龍我くんはそのスターロックの扱いからだね」
「やっぱりか~・・・」
「とりあえずスターロックをだしてみて」
いわれるがままにスターロックをだす
「まずあの土管を持ち上げてみて」
「余裕だ!」
龍我はスターロックで土管を持ち上げた
「単純作業はできるから、細かい動作かな?」
細かい動作って、どうやってやるんだよ、やっぱり慣れかな~とかいいそうだな、おい!
「でもそこは慣れだから」
ほらやっぱり
「実戦が大事だから私が相手になるわ」
「へ~、相手って戦い相手?」
「そうよ」
「へ~」
「良太と星嶺は花川と軽くスパーリングして」
おいおい普通の人間に能力者相手かよ、明らかな差があるだろ・・・
「わかりました」
「わかった」
「・・・」
3人はあっさりOKと答えた
「花川の能力は気になるわ、だけど時期わかると思うし、ささやりましょう」
「わかった・・・スターロック!!」
スターロックが雄叫びをあげ愛川に突進してくる
ドゴッ
愛川に殴りにかかるがヒョイっと避ける
「遅いわよ」
なんかムカつく・・・ってか会長の能力わからんからうかつに行動出来ない・・・
「こないならこっちからいくわよ!」
「!!」
いきなり龍我の目の前にあらわれた
シャッ
愛川が振るったなにかを龍我は避けた
「いいねぇ、いい動きだよ、」
手にはナイフを持っている
「ナイフ・・・?それが能力?」
「これは私物よ!」
へ~私物ね~ふ~ん・・・って私物!?ナイフか私物って・・・
「さて本気でこなきゃ死ぬわよ~」
「じゃあいくせ!」
ドゴッ
スターロックは愛川を殴るかすぐに避けられる
はやいな、さすがは強くなる為に努力をしているだけはある
「ほらほら、頑張りなさいよ!」
ナイフに警戒し動きを制御されている龍我
(ナイフはただの脅し、本命は打撃)
突きからの踏み込みからの攻撃で仕留める作戦だった
普通なら後ろへ下がったり避けたりする
仮に能力で防ぎにきたら実体型なので本人の視界から外れる場所からの死角攻撃
だが龍我はナイフを蹴り上げた
「!?」
踏み込む前、見切っていたかのように蹴り上げた、ナイフを手放した瞬間腕を取ると同時に背後に周り関節を極めながら強引に地面に投げる
驚き反応が遅れた姫華はなすがままに倒れる
「きゃっ」
「あ、しまった」
それを見た龍我は頭を抱えしゃがみこむ
「またやってしまった、つかってしまった、あーくそー」
などブツブツ独り言を発しながら
(しまった、反射的にやってしまった、もうやらないって決めたのに)
「いたた、やるわね龍我くん」
「すみません、能力使えるなくて」
「いいのよ、それより凄い動きね、ちょっとビックリしたわ」
「あ、たまたまですよたまたま、まぐれっす!」
「まぐれねー、ほんとかしら?」
「……それより花川さんを見てみ」
「………」
バチィンバチィンバチィンバチィン
花川は防御せず星嶺のパンチをくらい続ける
「さすが非武装、非修行・・・戦法ではうまれもった力とタフネスでの喧嘩・・・あこがれちまうぜ・・・」
「ぬうぅっ!!」
ブオオォォッ
花川が振るった拳は風圧で川の水が激しく水飛沫をあげる
「はあぁ!」
良太が剣を花川に振う
シャッ
素早いが横に避け良太の死角に移動し足を掴みあげた
「うわっ、ちょっ」
豪快に投げ飛ばす
バッシャアァン
川に落ちる良太、水って確かに下手をすればコンクリートを越える固さになるんだっけ?まぁいいや、それより・・あ~いたそ
「花川、良太、星嶺その辺にしなさい」
「・・・」
花川は残念そうな顔をし無言で良太のとこへ行き救い出した
「・・・」
「花川さん・・・」
ビショビショの良太、これは絶対風邪ひくな、だって頭いいんだもん
「さて、今日はこの辺ね、明日は作戦会議よ」
作戦会議って、そういやどんなのをやるんだっけ?
内容を聞いてないのに頑張るのはなんかよろしくないしな
「というわけで、よく集まってくれた」
今度は放課後呼び出された
「今日はを駒を決める」
駒って、愛川の能力であるボートゲームの駒を決めるそうだ
「キングが私で、クイーンが・・・ルナで、ナイトが良太、ポーンが」
「ちょっと待ってくれ、その駒の特徴を教えてくれよ!」
わからない素人なんだから当然だね
「しかたなかわね~」
つづく